大学図書館研究
Online ISSN : 2186-103X
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110 巻
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
小特集:大学図書館の資金調達
  • 学生協働から生まれた新しい図書館財源
    石黒 康太, 中山 貴弘, 湖内 夏夫
    2018 年 110 巻 論文ID: 2017
    発行日: 2018/11/30
    公開日: 2018/12/08
    ジャーナル オープンアクセス
    神戸大学附属図書館は,2016年,2018年に学生と協力してマスコットキャラクター「うりこ」を使用したLINEスタンプを発売した。その結果,財源としては大きな効果を上げることはできなかったものの,ひと月に10,000回を超えるスタンプ送信利用があるなど一定の広報効果を発揮した。本稿ではこのLINEスタンプ作成の発意から発売までの経緯,販売に関わる手続き,またスタンプのイラストデータ作成上の注意点をまとめ,LINEスタンプの財源および広報としての効果について考察する。
  • 東京藝術大学附属図書館の事例報告
    大田原 章雄, 西山 朋代
    2018 年 110 巻 論文ID: 2018
    発行日: 2018/11/30
    公開日: 2018/12/07
    ジャーナル オープンアクセス
    東京藝術大学附属図書館では,2016年12月から2017年2月にかけて,クラウドファンディングプロジェクト「巨匠の響きよ永遠に! 藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う」を実施した。本プロジェクトは「クリストファ・N・野澤SPレコードコレクション」の保存を目的とするもので,最終日までに719万円の支援を集めて終了した。本稿では,プロジェクト立ち上げの経緯から実施の方法,支援者への特典,終了後の評価や今後の課題等について報告する。
  • デジタルサイネージの導入を中心に
    竹谷 喜美江
    2018 年 110 巻 論文ID: 2020
    発行日: 2018/11/30
    公開日: 2018/12/07
    ジャーナル オープンアクセス
    名古屋大学附属図書館では,平成29 年度に特定基金「附属図書館支援事業」(名古屋大学基金)を立ち上げ,基金獲得の仕組みや広報手段を検討し,デジタルサイネージや古本募金,クラウドファンディング,寄附特典である「蔵書票」の公募など,自主財源を多角的に受容できる様々な取組を実施してきた。ここでは,それらの取組ひとつひとつについて紹介する。なかでも,企業広告を掲載したデジタルサイネージの設置は,国立大学附属図書館では初の試みであるため,他の取組より詳細に紹介する。
  • 小島 浩之
    2018 年 110 巻 論文ID: 2024
    発行日: 2018/11/30
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は大学図書館が教員と連携して,外部研究費をコンテンツ公開のために活用できる方策を考えるものである。これは直接的な資金獲得の方策ではないが,大学図書館のコンテンツを研究者に利用させることで公開・利用のための利便性を向上できるという意味において,直接の資金獲得を前提としたコンテンツ整備と同等以上の効果を上げ得る。本稿では,様々な助成金制度全体の概要の説明,大学図書館が直接獲得できる外部資金の種類とその限界,実例に即した教員と大学図書館の連携方法について順に論じる。
論文
  • 徳島大学附属図書館と学びサポート企画部との協働事例
    佐々木 奈三江, 亀岡 由佳
    2018 年 110 巻 論文ID: 2023
    発行日: 2018/11/30
    公開日: 2019/01/10
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,ラーニング・コモンズにおける人的支援の一形態として,徳島大学附属図書館が実践している学生協働による学習支援について報告する。学生が運営する学習相談や学習関連イベントは教員の協力が得られやすく,また,学生同士の繋がりにより,図書館単独で実施するよりも活用されやすいメリットをもつ。一方で,図書館職員の関わり方や評価方法等,実施にあたっての課題も多い。大学教育の変革の中で,大学図書館が学習支援の一部を担う組織としてどのような役割を果たすべきなのか,大学図書館と関連組織が連携の上検討していく必要がある。
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