大学図書館研究

論文

東京工業大学電子図書館（TDL : Titech Digital Library）の設計と構築－「電子図書館」を求めて－

尾城孝一

2000 年 58 巻 p. 1-15
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.366

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東京工業大学電子図書館（TDL : Titech Digital Library）は，平成11年4月にサービスを開始した。TDLは，理工学分野の多様な情報資源とユーザを透過的に結びつけるゲートウェイ機能の実現を目指した電子図書館システムである。本稿ではまず，東京工業大学附属図書館における，TDL導入以前のさまざまな電子的情報サービスの試みについて振り返ることにしたい。ついで，TDL設計のコンセプト，そのコンセプトを実現するためのシステムの基本機能について，実際のサービス展開を交えながら述べる。最後に，今後の課題と展望について取り上げることとする。なお，TDLには，http://tdl.libra.titech.ac.jp/からアクセスすることができる。

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立命館大学における電子図書館へのとりくみ

石井奈穂子

2000 年 58 巻 p. 16-21
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.367

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「情報化」「電子化」という言葉が新聞の紙面を飾らない日はない。これからの大学においては情報化時代に適合した図書館システムを構築していく事が強く求められている。そのキーワードとなり得るのが「電子図書館」である。本稿では，本学における電子図書館へのとりくみを，現在開発中の新学術情報システムを中心に紹介したい。

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国立国会図書館の電子図書館に向けた取り組み－構想から実現へ－

小寺正一

2000 年 58 巻 p. 22-28
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.368

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国立国会図書館では，平成10年5月に電子図書館構想を策定した。本稿では，この構想をその策定以降の状況も踏まえながら紹介するとともに，国立国会図書館の電子図書館に向けた取り組みについて述べる。さらに，電子図書館実現のためのシステム基盤の整備，開発を進めてきた各種の電子図書館関連個別システム，国内外との協力事業についても紹介する。

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「都留文科大学研究紀要」の電子化とインターネットでの公開－図書館サービスのひとつの事例－

日向良和

2000 年 58 巻 p. 29-37
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.418

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都留文科大学では平成11年4月より研究紀要の本文をPDFフォーマットにて電子化し，インターネット上の図書館ホームページで試験的に公開している。本稿では図書館サービスの一つの事例として紀要電子化の詳細を述べる。まず大学図書館に求められている新しい機能について述べる。次に紀要電子化の経緯とPDFフォーマットにて電子化された本文の特徴，作成の手順，著作権処理の詳細について電子紀要作成の流れにそって述べ，最後にこれからの問題点について述べる。

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「レファレンス事例データベース－プロトタイプ版－」構築の試み－レファレンス業務共通支援システムのサブシステムとしての事例DB－

松下彰良, 中尾康朗

2000 年 58 巻 p. 38-50
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.1042

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マルチメディア型のネットワーク情報社会の到来により，図書館サービスや業務もそのあり方を大きく変えつつある。レファレンス・サービスも例外ではない。学術情報センターによる全国レベルの図書館業務共通支援システムとしては，目録業務にはNACSIS-CATが，ILL業務にはNACSIS-ILLが，利用者用システムとしてはNACSIS-IRやNACSIS-ELSがある。しかしレファレンス業務には，そのようなシステムはない。そこで九州地区国立大学図書館協議会電子化推進連絡会議のもとに平成10年11月に設置された「レファレンス事例データベース検討WG」では，「（共同構築版）事例データベース－プロトタイプ版－」を試作した。この事例データベースは，レファレンス業務共通支援システム（全体システム）のサブシステムをなすものであり，全体システムは今後，学術情報センター（平成12年4月以降，国立情報学研究所）等の協力を得ながら大学図書館界全体で構築していく必要がある。

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関西学院大学図書館におけるレファレンスサービスの試み－2課チーム制によるレファレンスカウンター開設とその後の実践－（事例報告）

市河原雅子, 村上幸江, 魚住英子

2000 年 58 巻 p. 51-57
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.419

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関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスでは，新大学図書館が建設された1995年10月にレファレンスカウンターを開設した。本稿は，開設までのいきさつとその後の歩みについての事例報告である。当館のレファレンスサービスは大規模図書館としては後発であったが，2課でのチーム制という体制で実施されているところに特色がある。開設後の歩みの中で，2課チーム制の利点は，内部業務がレファレンスに迅速に反映できる，利用教育の実施への有効性であることが確認された。同時に，その問題点として，この体制が安定したサービスの継続，向上への不安となることも確認された。現在の課題は，現体制の利点と問題点を踏まえた今後のあり方の検討である。

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大規模大学図書館の中央館，部局図書館・室におけるレファレンス・サービスの現状と課題－東京大学附属図書館の実態調査を通して－

呉凱

2000 年 58 巻 p. 58-73
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.1043

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大学図書館におけるレファレンス・サービスの実状を把握するための実態調査は，これまで何度か行われてきたが，部局図書館に焦点を当てた大規模大学図書館システムのレファレンス・サービスについての詳細な調査はまだ試みられていない。本稿では，総合図書館（中央館）以外に61の部局図書館・室を持っている東京大学附属図書館におけるレファレンス・サービスの実態調査を通じて，複雑な組織を構成する大規模大学図書館における中央館と部局図書館・室のレファレンス・サービスの現状と問題点を明らかにする。

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インターネット対応図書館案内アニメーション作成の実際と課題

福田博同

2000 年 58 巻 p. 74-88
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.369

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インターネットの図書館サイトが，図書館サービスの質をはかる尺度となってきた昨今において，webプレゼンテーション技法の習得は図書館員にとり必須アイテムである。本稿はインターネット放送局としての図書館案内アニメーションの優越性と，技法の実際を論ずることで図書館職員のメディアリテラシー能力の向上を目指したもので，さらに日々変化するweb情報更新での課題を論ずる。

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初期英語本標題紙史序説

高野彰

2000 年 58 巻 p. 89-94
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.1044

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標題紙は発明されてから500年以上の歳月が過ぎている。その歴史を扱った文章は沢山書かれているが，内容的には少ししか語られていない。説明するような事はたいしてないと思われがちだが，本当にそうなのであろうか。混沌としすぎるために，大筋をつかんで済ませているのが実状のように思われる。そこで本稿は英語本に限定し，標題紙史を扱う方法論を提示した。そして最終的にはこの方法が初期英語本標題紙史あるいは国別標題紙史を解明する糸口となれればと思っている。

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編集後記

編集後記

吉田伸一

2000 年 58 巻 p. 95
発行日: 2000/03/31
公開日: 2018/01/10

DOIhttps://doi.org/10.20722/jcul.1624

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