日本林学会誌
Online ISSN : 2185-8195
Print ISSN : 0021-485X
67 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 林 拙郎
    1985 年67 巻6 号 p. 209-217
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    由地崩壊に関する崩壊面積率を,水文統計で用いられる超過確率雨量の概念を用いて検討した。まず初めに,対数確率紙上にプロットされた日雨量に関するデータに対して,豪雨時の日雨量が相当する超過確率Wを求め,その値と崩壊面積率saとの関係を対数確率紙上にプロットしてみた。その結果,多雨地帯,非多雨地帯に関係なく, sa-W図上で地質の相違を区分することが可能であった。次に,超過確率50% に相当する目雨量R50% を用いることによって,豪雨時の日雨量Rとの比R/R50%(=X) を求めた。この比Xも,雨量の地域的偏在性の影響を除いたものであり,雨量相当(外)力を示している。このXと先のsaをプロットするとsa=aXmの開係が認められた。ベキ数mは,中古生層・第三紀層地帯で3/2, 風化花崗岩地帯で2であった。以上のXsaとの理論的関係をワイプル分布を用いて調べ, Xのある範囲で上式が成立することを示した。
  • 呼吸消費
    小川 一治, 萩原 秋男, 穂積 和夫
    1985 年67 巻6 号 p. 218-227
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    岐阜営林署緑ケ丘種苗事業所(岐阜県美濃加茂市)に生育する2年生ヒノキ苗群落の呼吸消費について, 1981年10月から翌年の10月まで月2回の間隔で実験した。地上部および地下部の重さと,苗高とその1/10の高さにおける幹直径の積との間にはそれぞれ相対生長関係が歳立した。また,個体の呼吸速度と個体重との間にはべき乗関係が成立し,ぺき指数はLに近かった。地上部の呼吸率と気温との関係は片対数軸上で2本の折線で返似され,高温域と比較して低温域 (13°C以下)でその傾きは大ぎかった。地下部では全温度域にわたり1本の直線で近似された。冬期において地下部の呼吸率は地上部のそれより火ぎく,薪根の形成が観察された。群落の呼吸速度は1月から2月にかけて最低となり, 8月から9月にかけて最高となった。年呼吸消費量 [kg(dry matter)m-2yr-1] は地上部で1.5, 地下部で0.39であり,全体で1.9となった。現存量 [kg(dry wt)m-2] および葉面積捲数 [m2 m-2] は実験開始時に0.30および1.5, 終了時に1.4および5.2であった。
  • 市原 恒一
    1985 年67 巻6 号 p. 228-235
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    制約条件つきの最小二乗法を使い,作業道の縦断勾配の設計法について検討した。制約条件は, (1) 捨土量と起点・終点の討画高を任意の値にする, (2) 任意区間で縦断勾配を一定にするか指定する,である。この条件下で土工量と縦断勾配の属紬を最小にする縦断線形を次の順に求めた。まず,制約条件 (2) を除去した評価関数で勾醗変化点を定め,さらに全条件を含む評価関数で綾断線形を求める。土工量は土工:量と縦断勾配の関係を表わす重みに関する単調増加関数で,この値を変えて評価関数を試算し,昌的の土工量:になる縦断線形を求めることができる。実際の林道とこの方法による計算値とを土工量を踊一にして比較した結果,両者はおおむね一致した。つぎに,地形図による予定路線の選定段階で,土工量の概数を推定する方法について挨討した。その結果,隣接する測点の地盤高の分敵を測定するだけで,土工量の概数を推定できることを明らかにした。したがって,この方法を用いれば,数本の比較路線のなかから,最適なものを簡単に選定することが可能となる。
  • 傾斜地におけるトラクタ集材路の土壌条件とスギ植栽苗木の生長
    猪内 正雄, 金子 智紀, 松下 敬行
    1985 年67 巻6 号 p. 236-239
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    Soil conditions and the annual height-growth of planted sugi (Cryptomeria japonica D. DON) seedlings were investigated on bare tractor skid-roads in two hilly logging-areas (inadequate and adequate sites). 1) Soil conditions of bare skid-roads constructed by the removal of 0.3_??_1, 5m of surface soil were very poor for the growth of planted seedlings compared with those on undisturbed cutover-areas; soil of bare skid-roads doubled in hardness and had a 12_??_13%, loss in soil porosity and organic-matter content compared with the soil of undisturbed cutover-areas. 2) The effects of bad soilconditions of bare skid-roads on planted seedlings appeared conspicuously on sites inadequate for sugi; the rate of annual height-growth of sugi seedlings planted on bare skid-roads during the first growing season was 75% less on sites inadequate for sugi and 10% less on adequate sites compared with values for undisturbed areas.
  • 高田 和彦
    1985 年67 巻6 号 p. 240-242
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 近藤 芳五郎
    1985 年67 巻6 号 p. 243-245
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 森林の国土保全機能と森林経営
    岩元 賢
    1985 年67 巻6 号 p. 246-249
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
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