日本林学会誌
Online ISSN : 2185-8195
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55 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 堀内 孝雄, 酒井 昭
    1973 年55 巻2 号 p. 43-45
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    スギの初冬の凍害発生に日射が影響すると考えられるので,スギの幹の基部の耐凍性の高まりにおよぼす日射の影響を調べた。
    約-10°Cの凍結に耐えられるスギを10°Cの部屋で10日間その基部を異なる時間赤外線を照射して23°Cに保ったところ,1日8時間以上照射したものでは耐凍性の低下が認められたが, 4時間および6時間照射されたものでは耐凍性の低下が認められなかった。なお,赤外線ランプで照射しても,電子冷熱装置で同じ温度に保っても,結果は同じであった。こうしたことから,日照時間が長いために初冬の幹の基部の耐凍度の高まりがおさえられ被害を受けやすいものと考えられる。
  • 堀内 孝雄, 酒井 昭
    1973 年55 巻2 号 p. 46-51
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    耐凍性の立場からスギの特性を明らかにするため,スギにいろいろな温度変化を与えて耐凍性の変化を調べた。
    1) 伸長停止後のスギは秋から冬にかけて耐凍性を著しく高めた。24 (日中)~19°C (夜間)においたものは休眠がやぶれ,耐凍性は高まらなかったが,15°C以下においたものでは耐凍性はおかれる時間とともに高まった。
    2) ある程度,耐凍性が高まったスギでは,-3°Cで耐凍性はもっとも高まった。
    3) 耐凍性が最高に達し,自然休眠が破れたスギでは0°Cにおいてもその耐凍性は低下し,凍結条件におかなければその高い耐凍度を保持できなかった。
    4) 休眠が破れ早春,耐凍性が減少し始めたスギを-3, または-50°Cでハードニングすると耐凍度は再び増大した。耐凍性が保持できるか否かは,日中の高温と夜間の温度条件によってきまるようである。
  • 斎藤 秀樹, 四手井 綱英
    1973 年55 巻2 号 p. 52-62
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    林分密度のかなり高い若いスギ人工林で,2生育期間をはさんだ2時点で伐倒調査し,生産生態学的調査を行なった。2時点における各器官の相対生長関係を確かめたところ,時間方向で分離する器官とそうでない器官とがみられた。これらの相対生長関係等を用いて両時点での林分現存量を推定し,表-1に示した。枝葉が枯れる過程で約30%の重量減少が認められた。リタートラップで測定した枯枝葉量は,この減少割合を使って枯死前の重さに換算することができよう。当林分の純生産力を「積み上げ法」によって推定計算した(表-3)。また,一回の伐倒調査の結果から純生産力を推定し,両者による結果を比較検討した。隣接木のクローネが触れあう高さ以下では,クローネの拡大すなわち次期からの生育期で生産を主としてになう新葉の出現はほとんど認められない。また,この高さ以上では個体の大小に無関係に,新葉率は同じ分布を示した。
  • 梶原 幹弘
    1973 年55 巻2 号 p. 63-70
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    この報告では,前報で用いた資料に基づいて,京都,大分および飫肥地方のスギの相対幹曲線を具体的に求めた。
    (1) 地際から樹高の1/10より上の樹幹については,つぎのような回帰式を得たので,これより正形状商η0.5別に相対直径列を定めた。
    η0.7=0.467+0.547η0.5
    η0.3=-0.142+0.931η0.5
    η0.1=-0.196+0.570η0.5
    (2) η0.5の値が同じであると,スギの相対直径列は地方間で大きな差異を示さなかった。
    (3) 数式y=ax+bx2+cx3はスギの相対直径列を正確に表現すると認められたので,この式にょってη0.5別に相対幹曲線を与えた。
    (4) 根張りの影響を受ける樹幹下部については,つぎの回帰式を得た。
    η0.91=1.023-0.0235η0.5
    η0.92=1.047-0.0483η0.5
    η0.93=1.098-0.1085η0.5
    η0.94=1.112-0.1124η0.5
    η0.95=1.168-0.1673η0.5
    (5) HOHENADLの形状商は相対幹曲線上にある,そこでこれをη0.5と胸高の梢端からの相対位置に従属するものとして与えた。
  • 葉齢によるクロマツ葉の光合成能の差異
    萩原 秋男
    1973 年55 巻2 号 p. 71-74
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 高橋 郁雄, 佐保 春芳
    1973 年55 巻2 号 p. 75-77
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 大津 正英
    1973 年55 巻2 号 p. 78-80
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
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