この報告では,前報で用いた資料に基づいて,京都,大分および飫肥地方のスギの相対幹曲線を具体的に求めた。
(1) 地際から樹高の1/10より上の樹幹については,つぎのような回帰式を得たので,これより正形状商η
0.5別に相対直径列を定めた。
η
0.7=0.467+0.547η
0.5 η
0.3=-0.142+0.931η
0.5 η
0.1=-0.196+0.570η
0.5 (2) η
0.5の値が同じであると,スギの相対直径列は地方間で大きな差異を示さなかった。
(3) 数式y=ax+bx
2+cx
3はスギの相対直径列を正確に表現すると認められたので,この式にょってη
0.5別に相対幹曲線を与えた。
(4) 根張りの影響を受ける樹幹下部については,つぎの回帰式を得た。
η
0.91=1.023-0.0235η
0.5 η
0.92=1.047-0.0483η
0.5 η
0.93=1.098-0.1085η
0.5 η
0.94=1.112-0.1124η
0.5 η
0.95=1.168-0.1673η
0.5 (5) HOHENADLの形状商は相対幹曲線上にある,そこでこれをη
0.5と胸高の梢端からの相対位置に従属するものとして与えた。
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