Journal of Mammalian Ova Research
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29 巻, 2 号
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症例報告
  • 松村 康子, 桐明 千晶, 田巻 智慧, 平岡 謙一郎, 宇都 博文, 吉田 宏之, 北村 誠司
    2012 年 29 巻 2 号 p. 91-94
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/05/25
    ジャーナル フリー
    今回我々は,7日目胚盤胞の凍結融解胚移植により出産に至った症例を経験したので報告する.症例は妻36歳,夫41歳.原発性不妊として2008年より当クリニックにて人工授精を6回,体外受精治療を2回行うも妊娠には至らなかった.3回目の体外受精治療はアンタゴニスト法により卵巣刺激を行い9個の成熟卵子を採取し,顕微授精により8個が受精した.受精卵8個全てを胚盤胞培養した結果,採卵後5日目に1個が拡張期胚盤胞となり,新鮮胚移植を行ったが妊娠には至らなかった.残り7個の余剰胚の培養を継続したところ,採卵後6日目に胚盤胞は得られず,採卵後7日目に1個が拡張期胚盤胞となったため,ガラス化法により凍結保存した.採卵から2ヵ月後,凍結した7日目胚盤胞を融解し,レーザーによる透明帯孵化補助を施行後,ホルモン補充周期下5日目相当内膜に移植した.移植後,単胎妊娠が成立し,妊娠37週で健常な女児の出産に至った.
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