1.慢性Nlkotin, Kollidin, Tabakrauchloesung中毒家兎ニ於ケル免疫菌凝集性抗體産生機能ノ状况ヲ觀ルニ大體ニ於テ健康對照家兎トノ間ニ相違アルヲ認メズ, 即テ免疫抗體産生機能ノ昂進又ハ減退ナキモノ如シ.唯にこちん慢性中毒家兎ニ於テ稍抗體産生増加ノ傾向アルヲ認ムルノミ.之レニ反シぴりぢん慢性中毒家兎ニアリテハ顯著ナル抗體産生機能障碍アルヲ見ル.
Leva₍₂₀₎ハにこちんヲ以テ處置シタル家兎ニちふすわくちんヲ用ヒテ免疫シ一定時ノ後補體結合反應ニ因テ免疫抗體産生ノ状況ヲ檢シタルニ, にこちんハあるこほる, 及ビあとれなりんト異ナリテ抗體産生機能ヲ減弱セシムルモノナリトシ, 之レにこちんガ直接又ハ間接ニ抗體産生母地細胞ヲ浸害シタルニ基因スルモノナラントナセリ.
然ドモ氏ノ實驗ノ如キあどれなりん, あるこほる, にこちんノ實驗動物ニ樹スル使用量ノ決定標準ナクシテ徒ラニ3者ヲ比較研究シタル成績ニハ遽ニ左祖スル能ハザル也.余ハ第1回報告ニ於テカ説シタルガ如ク, 凡ソ化學的物質ヲ用ヒテ免疫學的比較研究ヲ行ハントスル時ハ, 先ヅ化學的物質ノ化學的竝ニ生物學的諸性状ヲ究知スルハ勿論, 可檢諸物質ヲ何等カノ方法ニ因テ其ノ使用量 (假令大, 中, 小) ヲ決定スルコトハ極メテ重要ナル事ト信ズルモノナリ.
2. Nikotin, Pyridin, Kollidin, Tabakrauchloesung單一注射ノ既生免疫凝集性抗體ニ及ボス影響ヲ觀ルニ4者共ニ免疫抗體ノ消失ヲ防止ス.而シテ今其ノ降下遷延度合ヲ比較順記スルニ Tabakrauphioesung>Kollidin, Nikotin > Pyridinノ如シ.
3. Nikotin, Pyridin, Kollidin, Tabakrauchloesungノ反覆注射ノ即生免疫凝集償ニ及ボス影響ヲ検スルニ皆同ジク即生抗體償ノ下降ヲ遷延セシム.而シテ其程度ヲ順記スレバ Nikotin > Tabakrauchloesung > Kollidin> Pvridinナリ.ぴりちんノ影響ハ頗ル微弱ナリ.之レニ反シにこちん, 喫烟液, こりぢんノ影響ハ比較的強大ナリ.但シ此ノ場合にこちんニアリテハ其ノ微量注射ニテモ尚善ク下降ヲ遷延セシムルモ, ぴりちんニテハ其ノ小量注射時ニ於テハ全然影響ナシ.
ぴりぢんが正常凝集性抗體産生竝ニ免疫薗凝集性抗體産生ニ於ケル實驗成績ノ恒ニ抑制作用ヲ發現スルニ反シ, 即生免疫抗體ノ塲合ニ限リ假令僅少ナリト雖モ抗體降下ヲ遷延セシムルハ其ノ理由不明ナリ.其ノ成因ニ關シグ此後ノ追究ヲ俟テ報告スル所アラントス.

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