余ハ健康らつてノ鼻腔ニ再歸熱すぴろへーた (以下再す, ト略ス) ヲ滴下感染セシメあぐろめらちおんノ消長ヲ檢セリ.又再す, わくちんヲらつてへ經鼻的ニ投與シあぐろめらちおんノ消長ヲモ檢セリ.即チ再す耐過らつてニ於テハ感染後5-6日目 (第1發作終了日) ヨリ陽性ヲ示シ, 感染後6-8日目ニ最高ニ達セリ.免疫らつてニ於テハ免疫終了後5日目ニあぐろめらちおん發現シ, 免疫後6-7日目ニ最高ニ達セシモ其凝塊價ハ前者ニ比シ低シ.

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Brucella melitensis, 鼠ちふす菌及ビ豚これら菌わくちんヲ抗原トシテ鼻腔點滴法ニ依リ經鼻免疫ヲ施行ゼシニ, 免疫家兎流血中ニ夫々各菌ニ對スル凝集素産生ヲ認メタリ.併セテ抗體産生ノ經過ニ就キ觀察セリ.

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Ringer氏液, Lock氏液及ビ蒸餾水ニこれら菌ヲ浮游セシメ之ニ超音波ヲ作用シテ調製シタルわくちんヲ以テ家兎ヲ免疫シ諸種ノ抗體ノ産生状態ヲ在來ノ方法ニヨリテ調製セルこれらわくんノ夫レト比校シタルニ何レモ其ノ抗元性優秀ナル成績ヲ示シ殊ニRinger氏液ヲ以テ調製セルモノニ於テ抗元性秀タルヲ認ム, 又超音波作用時間ハ10-20分ノモノ最適ナルヲ知レリ.

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余等ハHeteroauxinノ2種 (βいんどーる醋酸加里, αなふたりん醋酸加里) ヲ使用シ, 之等ガ細菌發芽作用ニ對スル關係ヲ實驗攻究シタルニいんどーる醋酸加里ハ1 : 50.000乃至1 : 2.000.000濃度ニ於テ枯草菌芽胞ニ對スル發芽促進性ヲ示シ, なふたりん醋酸加里ハ1 : 300.000濃度附近ニ於テ僅カニソノ傾向ヲ示スコトヲ知レリ.

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培養セル鶏胎心臓, 肝臓, 胃, 脾臓組織ニ種々ナル稀釋度ノりちん溶液ヲ作用セシメ, 各組織間ニりちんニ對スル抵抗度ニ差異アリヤ否ヤヲ檢シタリ.

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所謂沈降素量 (Präcipitingehalt) 及沈降素價 (Präcipitintiter) ノ兩方面ヨリ沈降素受働免疫ヲ觀察セリ.
沈降素受働免疫ニ於テUhlenhuth氏法ハアル場合ニハ恰モ量的關係ヲ明うカニスルガ如キ觀ヲ呈シ, 又アル場合ニハ全然之ト無關係ナル結果ヲ呈シ不可解ナルハ既ニ述ベシ所ナルモ, 木村ハ緒方氏法ニ依ル免疫體稀釋法ヲ以テスル時ハ正確無比ニソノ量的關係ヲ明ラカニスルモノナリト云ヘリ.
沈降素量ノ多寡ト沈降素血清ノ種屬特異性ハ抗元注射回數ニ至大ノ關係ヲ有スルモノニシテ, 抗元1回注射ニヨル沈降素血清ハ沈降素量少ナキモ特異性強ク, 抗元注射回數多キニ從ヒ沈降素量増加スルモ特異性ハ次第ニ失ハレルモノナルヲ以テ, 反復血清注射抗血清ハ特異性少ナク海〓血清トモ亦作用スルヲ以テ稀釋スルハ妥當ナラズトハ佐藤ノ唱フル所ナリ.
沈降素量80, 沈降素價5120ノ沈降素血清3.0cc, 7.0cc, 12.0cc注入ノ各例ニ就テ見ルニ第1例血清3.0cc注入例ハ免疫直後ニ沈降素價320, 沈降素量2ヲ示シ第1, 第2日ハ血清原液ニノミ320陽性沈降素量ハ1トナリ, 第3日ニハ既ニ反應陰性トナレリ. 第2例, 、血清7.0cc注入例ハ免疫直後ハ沈降素量4沈降素價640ニシテ第1, 第2, 第3日ト同ジク沈降素量ハ2トナリ沈降素價ハ320ヲ持續シ第5日ニ沈降素量ハ1トナリ第6日ニハ陰性トナレリ.第3例第30, 血清12.0cc注入例ヲ見ルニ注入直後ハ沈降素量8沈降素價1280ヲ示シ, 第1日ニ沈降素量ハ4ニ減ジ沈降素價モ又610トナリ第2, 第3, 第4日ト同價ヲ持續シ, 第6日ニ及ビ沈降素量ハ2トナルモ沈降素價ハ同ジク640ヲ保持シ第10日迄ハ變化ナク, 第11, 第13日ト沈降素量ハ1トナルモ沈降素價ハ同ジク640ニシテ第14日ニ陰性トナレリ.
以上沈降素價ハ免疫血清注入量ニ應ジテ最高320,640, 1280ヲ示シ, 沈沈素量ノ2, 4, 8ニ似テ甚ダ合理的ニ見ユルモソノ消失スルヤ320或ヒハ640ヨリ急速ニ陰性トナルハ不可解ナル點ニシテ沈降素量トハ全ク經過ヲ異ニセル所ナリ.

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あるぜのべんぞーる劑ノ鼠咬症すぴろへーた感染まうすニ對スル治効力ヲ, 第5改正日本藥局方所載あるぜのべんぞーる劑治効力檢査法ニ一致スル感染度ヲ有スル再歸熱すぴろへーた感染まうすト對照比較シ, 砒素含有量ト治効力トノ關係竝静脈内注射, 腹腔内注射ノ治効力ニ及ボス影響ノ優劣ヲ檢討セリ.

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