日本微生物學病理學雜誌

腫瘍ト補體結合反應

兒島勝雄

1943 年 37 巻 11 号 p. 767-827
発行日: 1943/11/01
公開日: 2009/08/24

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.37.767

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人淋巴肉腫,家兎肉腫,人癌腫,人血管腫ヲ抗元トシテ夫々ノ同名家兎抗血清ヲ作リ,更ニ抗人腎臟肉腫家兎血清,淋巴肉腫症患者血清,肉腫罹患家兎血清ヲモ加ヘテ,之レ等抗元及ビ抗血清ヲ種々ナル組合セニ混和シタル場合ノ補體結合反應ヲ容量的補體結合反應檢査法(鳥潟教授)ニ從ヒデ檢シタリ.其ノ結果人淋巴肉腫及ビ家兎肉腫ノ抗元ハ夫々ノ同名抗血清トノ混和ニ於テERR型陽性補體結合反應ヲ示シ,且ツ其ノ際いむべぢん現象ヲ陽性ニ示現シタリ.然レドモ,肉腫性抗元ヲ異名肉腫抗血清ト混和シタル場合ニハ, FRR型陽性補體結合反應ヲ示シ,人癌腫及ビ人血管腫ノ抗血清,肉腫罹患生體ノ血清等トノ混和ニ於テハWaR型陽性補體結合反應ヲ示シタリ.人癌腫及ビ人血管腫ノ抗元ハ夫々ノ同名抗血清トノ混和ニ於テモ,異名腫瘍ノ抗血清トノ混和ニ於テモWaR型陽性補體結合反應ヲ示シタリ.即チ人淋巴肉腫及ビ家兎肉腫ノ抗元ハ眞性抗元ニシテ又ふ氏抗元蛋白體ヲ混有シ,人癌,人血管腫ノ抗元ハ假性抗元ナリ.

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これら菌ニ關スル知見補遺

1. これら菌ノ食鹽ニ對スル抵抗性ノ檢討,延テハ選擇的増菌並ニ鑑別培地ノ試作

安田昌平, 品川一郎

1943 年 37 巻 11 号 p. 828-840
発行日: 1943/11/01
公開日: 2009/08/24

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.37.828

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これら菌ノ食鹽ニ對スル抵抗性ヲ檢討シタガ,他ノ腸内細菌ト判然トシタ差ハ見ラレナイガ,菌株間ニカナリノ差異ガアツテ,これら菌デハ陳舊株デ弱ク,新株ニ於テ強イ.
發育ガ著シク障害サレル程度ニ食鹽濃度ヲ高メタ培地ニ蔗糖又ハできすとりんヲ添加スルト,これら菌ノミ選擇的ニ増菌スル.更ニ培地ノPHヲ9.0近クニ高メルト其選擇作用ハ著シクナル.之ニ指示藥ヲ加エテ鑑別ヲ兼ネ備エタ分離培地ヲ試作シタ.

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Brucella屬細菌ノ凝集反應ニ就テ

徳田正夫

1943 年 37 巻 11 号 p. 841-847
発行日: 1943/11/01
公開日: 2009/08/24

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.37.841

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Brucella abortusニヨル免疫血清ノ2-3種細菌ニ對スル凝集反應並ニ姙婦血清ノBrucella屬細菌ニ對スル凝集反應ヲ檢シタル成績ナリ.

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子宮嚢腫發生ノ病理

其一人類人宮嚢腫ノ病理組織學的檢索ヨリ其原因的考察ニ及ブ

武岡克明

1943 年 37 巻 11 号 p. 848-865
発行日: 1943/11/01
公開日: 2009/08/24

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.37.848

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子宮嚢腫ノ成因ニ就テハ,從來可成リ多クノ研究者ニヨリ組織發生論的ニ解明セラレタル所ノモノアリ,即チ或ハMüller氏管・Wolff氏管ノ如キ胎生期組織ノ遺残セルモノヨリ發生セリトシ,又後天的ニ子宮内膜・外膜等ノ迷入ニヨリ發生セリトシ,或ハ子宮腺筋腫・子宮筋腫其他腫瘍ノ嚢腫様増殖乃至變化ニヨリ發生セルモノトナセリ.余ハ其ノ成因ヲ斯ル組織發生論ヨリ1歩ヲ進メ,因果發生論的ニ之ヲ論ゼントシ,子宮嚢腫症例ノ附屬器ノ病理組織學的檢索ヲ途ゲ,卵巣機能亢進ガ之ニ關與セル事アル可キヲ論ジタリ.

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