抗家鶏血清海〓血清及ビ抗人血清家鷄血清ニ對シ4種ノ冷血動物血清ヲ作用セシメ, 沈降反應ニ於ケル類屬反應ヲ檢索スルト同時ニ, 組織體外培養法ニヨリテ家鷄胎兒組織 (心臓 脾臓) ヲ該血漿中ニ培養シ其發育ニ及ボス影響ヲ觀察シ, 併セテ鳥類, 哺乳類ニ於ケル結果ヲモ總括シ比較考察シタリ.

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和菌性雛白痢症ノ病原菌Bacteriuln pullorum (或ハBacterium sanguinarium) ニ就テ研究ニ着手シ, 菌ノ形態, 培養, 含水炭素分解機能, 熱ニ對スル抵抗, 酸竝ニあるかりニ對スル抵抗ヲ檢査シ, 尚ホ本菌ノ二三動物ニ對スル毒性ニ就テ研究シ, 第1報告トナセリ.
余等ハ3株ノBacterium pullorum及ビ1株ノBacterium sanguinariumヲ手ニシ是等4菌株ト所謂廣義ニ於ケル大腸菌族トシテ包容セラルル主要ナル菌種, 即チ普通大腸菌, ちふす菌, ばらちふすA菌, ばらちふすB菌竝ニ志賀型赤痢菌ヲ對置シ, 細菌學的性状ノ一般ニ亘リテ研究シ, 茲ニ知り得タルBacterium pullmm及ビBacterium sanguinariumノ諸性状ヲ列擧スレバ次ノ如シ.
1. Baeterium pullorum及ビ Bacterium sanguinariumハ形態全ク同一ニシテ共ニぐらむ陰性ノ中等大桿菌ナリ.鞭毛, 芽胞ヲ歓如ス.
2. Bacterium pullorum及ゼBacterium sanguinariumハ各種培養基ニ於テモ亦同様ノ發育性状ヲ示ス.即チ何レモ普通培養基ニヨク發育シ, 通性好氣性菌ニシテげらちん及ビ寒天平板ニハ圓形, 微細, 透明, 淡荻白色ノ集落ヲ形成シ, げらちんヲ液化セズ, 牛乳ヲ凝固セズ, いんどーるヲ産生セズ, 術余等ノ供試菌株中培養ヲ重ヌルニ及ビ第2菌株ノミ葡萄糖寒天ニ瓦斯ヲ發生セリ.
3. Bacterium pullorumハぐるこーぜ, がらくとーぜ, れぶろーぜ, まるとーせ及ビまんにつとヲ分解スルモ, らぐとーぜ, さつかろーぜ, できすとりん, いぬりん及ビぐりせりんヲ分解セズ.Bacteriuln sanguinariumニアリテモ上記10種ノ含水炭素ニ對シハBacterium pullorumト同一ノ態度ヲ示ス.
4. Bacterium pullorum及ビBacterium sanguinarium ハ何レモ熱ニ對スル抵抗甚ダ薄弱ナリ.即チ何レノ菌株ニアリ, テモ 40℃ ヲ以テシテハ60分後禽生存スルモ, 50℃ニテハ30分ニシテ死滅シ, 60℃ニテハ5分ニシテ完全ニ死滅ス.
5. Bacterium pullorumハ100分1盤酸定規液中ニ於テ15分乃至30分ニシテ死滅シ, 50分1定規液中ニ於テハ5分後生存スルモノナシ.又100分1苛性加里定規液中ニアリテハ15分乃至60分ニシテ死滅シ, 50分1定規液中ニァリテハ10分乃至15分, 20分1定規液中ニアリテハ5分後死滅スルモノアリ, 而モ多數ハ10分後ニ於テ死滅ス. Bacterium sanguinariumモ亦 Bacterium pullorumト略々同一ノ抵抗力ナリ, 即チ100分1塵酸定規液中ニ於テハ10分, 50分1定規液中三於テハ5分ニシテ完全ニ死滅シ, 100分1苛性加里定規液中ニ於テハ60分50分1定規液中二於テハ15分, 20分1定規液中ニ於テハ5分ニシテ死滅ス.
6. Bacterium pullorumヲもるもつとノ皮内ニ接種スレバ著明ノ局所反應ヲ呈ス.發赤腫脹或ハ膿庖形成是ナリ.而シテ是等諸種皮膚反應ハ接種後24時間乃至72時間ニシテ極期ニ達シ, 1週間前後ニ至リテ全ク清裾ス.又本菌ハまうすニ對シテ比較的毒力弱ク, 體重10.0gニ對シ0.2mg内外ノ腹腔内注射ニヨリテ略々弊死スルモノトス.次二艀化後3週間前後ノ雛ニ経口的投與ヲナストキ, 菌株ニヨリテ梢々毒性ヲ異ニス.或ハ輕度ノ下痢, 食思不振, 不活濃刑毛汚染等ノ症状ヲ來シ敷日間ニ亘リテ發病スルモノアリ, 或ハ上記ノ諸症状ヲ現ハシ突如塊死スノレモノアリ.而モ大多數ハ本菌投與第2日ニ於テ諸症状ヲ現ハセリ.而シテBäcterium sanguinariumノ諸種動物ニ於ケル毒性モ略々Bacterium pullorumノ夫レト同一ナリ.

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山羊血球免疫家兎血清ニ對スル各種動物健常血清包含補體量ヲ檢査ノ, 其ノ間ノ量的關係ヲ比較研究セリ.

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溶血性補體構成成分ニ就テ研究シごるどん一派ノ云フ第4成分ハ存在ヲ肯定シ余等ノ第5成分ノ存在ヲ證明シ, 尚補體ト類脂肪體トノ關係ヲ明カニセリ.

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本篇ニ於テハ鷄胎兒脾臓組織體外生活ニ及ボス諸種中性鹽類ニ於ケルRhodanldハ立塲ヲ闡明ン, 併セテ之ガ諸種酸類乃至あるかり性媒地ニ於ケル生活阻害作用ヲ檢ン, 以下ノ成績ニ到達セルヲ以テ報告スルモノナリ.

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本篇ハ曩ニ著者ガ報告シタ (5). (6) 超生體竝ニ死後脂肪染色ノ研究ノ續報ナリ, 供試Dis-azo色素中, 非經口的輸入ニ據リ生體脂肪可染性色素32種 (強陽性色素5種, 中等度陽性色素15種及弱陽性色素12種), 竝ニ經口的方法ニ據リ張陽性色素4種ヲ選定セリ.ソレ等ノ中ニハ固定可能ノモノアリ又變色或ハめたくろまじーヲ呈スルモノヲモ認メタリ.

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