植物ニ於ケル生長ほるもんト認メラルルモノノウチ2種ノHeteroauxin, 即チβ-indolessigsaures Kali及ビα-naphtholessigsaures Kaliumヲ使用シ, 此等ガ鷄胎心臓組織並ニ鷄胎脾臓組織ノ發育ニ及ボス影響ヲ組織培養法ヲ以テ観察シタルニ, 兩者共ニ1 : 100.000～1 : 500.000附近ノ濃度ニ於テ組織發育ヲ促進スルヲ見タリ. 而シテ濃度高ケレバ發育ヲ抑制シ稀薄ナレバ對照ニ近ヅク, 發育促進作用ハβ-indolessig. Kaliガ優レ發育阻止作用ハα-naphtholessigssures Kaliノ方強シ.

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第1編同様ひすとりちくす菌毒素及ビうえるち氏菌毒素ニ蛋白消化酵素ヲ作用セシメ, 兩毒素間ニ之等酵素ニ對スル抵抗度ニ如何ナル差異アリヤ, ぢふてりー菌毒素及ビ破傷風菌毒素ニ比シテハ如何, 尚酵素ノ種類ニヨリ毒素ガ無毒化スル程度ニ強弱アリヤ否ヤヲ観察セリ.
又うえるち氏菌毒素ニ就テハソノ溶血素ニ及ボス蛋白消化酵素ノ影響ヲモ檢索セリ.

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箆麻ノSamenkernヨリRicinヲ抽出シ, 之ノMausニ對スル青性並ニ血球凝集反應ニ及ボス蛋白消化酵素ノ影響ヲ檢シタリ, 即チ蛋白消化酵素ニ對シRicinガ他ノ毒素ト異ナレル態度ヲ呈スルヤ, 又酵素ノ種類ニヨリRicinニ及ボス影饗ニ強弱アリヤ否ヤヲ觀察セリ.

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痘毒ノ人工培養法ヲ述べ且ツ純培養痘苗ノ人體ニ於ケル接種及其ノ効果ニ就テ實驗的ニ研究シ其ノ純培養痘苗ハ從來ノ犢牛體ニ接種シテ製シタル牛痘苗ニ代リテ人體種痘ニ使用シ何等支障ナキノミナラズ其ノ効果モ牛痘苗ニ比シ毫モ劣ル所ナキヲ述ベタリ.
1.病原體牛痘毒ハ特異ノ培養地ニ分離セラル.
2.固形液體培地活性物質ニ (Active Elementer Active Substanzen) ノ存在ニヨリテ發育増殖シ又時化鷄卵内ニ脈絡尿膜胎兒ニ發育スルモノナリ, 之等培地ヨリ余ガ往年指示セル4分ノ1乃至5分ノ1mgノぐらむ陰性ニシテぎむざニ染色シえおじんニ親和性ヲ有スル公微小體ヲ檢出シ得, 特ニ鷄卵内培地ニテハぐあるにいる小體ヲ脈絡尿膜ト余ノ指示スル小體ヲ認ムルゴトヲ得タリ, 斯クシテ不可視不可能視サレタル痘毒ういるすハ人工的ニ培養可能ナリト云フ結論ニ達セリ回顧スレバ1925年ニ端緒ヲ得タルニ始マリ爾來幾多ノ經緯ヲ經テ今日ニ及ビタルモハシテ余獨自ノ見解ニアラズシテ痘毒培養可能ナリト云フ事ハ欧米各國ニ於テ實驗モシ承認シツツアルコトハ今更論議ノ必要ナシ.
3.鷄卵培養ニ由リテ製セル純培養牛痘黄ト稱ス可キモノハ繼續培養スルコト30餘世代ニ及ブモ毫モ本來ノ牛痘毒ノ性状ヲ失フコトナク且ツ其ノ毒力ヲ保持スルハ家兎ニ於ケル皮内接種ニ由リテ證明シ得タリ.
4.純培養痘苗ハ規定ニ從ヒ之レヲ氷室ニ貯フル時ハ2ケ月ニ及ビ僅カニ減弱スルモ尚ヨク發痘力ヲ有シ一千萬倍稀釋ニ於テモ明カニ發痘ヲ呈スルハ家兎接種試驗ニヨリ證明シ得タリ.
5.純培養牛痘苗ハ初種痘兒ニ接種セシニ從來ノ牛痘苗ニ比較シ發痘力ニ差異ヲ認メス若シ純培養痘苗ノ効果ヲ論ズルナレバ先ヅ初種痘兒ニ就テ檢討ス可キナリ.
6.純培養牛痘苗ヲ接種シタルモノニツキ免疫力ヲ試驗シタルガ第1回種痘後3ケ月餘ヲ經過シタル後及ビ4ケ年ヲ經過シタル後ニ於テ牛痘苗ヲ接種シタルニ何レモ不善感ナリ即チ之ニ由リテ見ルモ免疫力ハ數年間保存セラルルハ疑ヲ容レズ.
7.純培養牛痘苗ヲ氷室ニ貯へ11ケ月ノ後之ヲ初種痘者ニ接種シタルニ確實ニ發痘シタルヲ認ム.
以上ノ實験ニ由リテ余ノ純培養牛痘苗ハ從來ノ犢牛ニ接種シテ製シタル牛痘苗ニ代リテ人體種痘ニ使用シ何等支障ヲ來スコトナキノミナラズ其ノ効力モ從來ノ牛痘苗ニ比シ毫モ劣ル所ナキヲ證明シ得タリ, 余ハ今ニシテ3方法ニヨリ痘毒培養ニ成功シ得タコトハ毎ニ科學ヲ口ニスルモノトシテ多少ノ責任ヲ果シ得タリト信ズ.

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もいぜちふすあなわくちん注射ニ因ルまうす主要臓器ノ變化ヲ研究シ, 之ヲ普通わくちん注射ニ因ルモノト比較セルニ脾小結節及ビ脾髓ノ増殖, 脾髓巨態細胞ノ増生, 肝臓ニ於ケル星芒細胞ノ増加等網状織内皮細胞系ノ増殖状態ハ普通わくちんニ於ケルト略々同様ニシテ, 諸臓器ニ於ケル諸種新陳代謝障碍ハ比較的輕度ナルヲ認メタリ.一方普通わくちん及ビあなわくちんノ製作過程ニ伴フ藥物的物理的條件ノ差ニヨル變化ニ就テハ夫等ガ間ニ差異ヲ認メ得ザリキ.

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東京帝國大學附屬傳染病研究所並ニ北里研究所製品ぢふてりーあなときしんニ超音波 (波長500, cm, 60萬cycles) ヲ夫々時間的ニ作用セシメ, 其各一定量ヲ海〓ノ皮下ニ注射シ, 肺臓ニ出血發現ノ有無ヲ追及シ, 出血斑發現遞減作用ノ顯著ナルヲ認メ得タリ.

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余ハ前編ニ於テ超音波作用ぢふてりーあなときしんヲ海〓皮下ニ注射セルニ對照ニ比シ肺臓ニ於ケル出血ノ發現頻度ノ遞減セル事ヲ認メタリ.
本篇ニ在リテハ其レガ屠殺時間並ニ實驗動物ノ體重及ビ肺臓各葉トノ間ニ如何ナル關係アリヤヲ發現頻度ヨリ追及觀察セリ.

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