家族性腫瘍
Online ISSN : 2189-6674
Print ISSN : 1346-1052
14 巻, 1 号
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特集:多発性内分泌腫瘍症(MEN1, 2)
  • 今井 常夫, 岡本 高宏
    2014 年14 巻1 号 p. 1-
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
  • 櫻井 晃洋
    2014 年14 巻1 号 p. 2-6
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
    MEN は内分泌内科医,内分泌外科医にとっても決して頻繁に遭遇する疾患ではない.稀少疾患では個々の医師の経験の蓄積には限界があり,病態の全貌の解明,診療の標準化などの実現に多くの困難を伴う.日本の医療制度は,居住地にかかわらずすべての患者が同質の医療を受けられることを前提としているが,高い専門性が求められる希少疾患ではむしろ均てん化よりも集約化が求められる.この時に必要なのが「ネットワーク」である.それはすべての患者や医療者が共有できる「情報」のネットワークであり,円滑な連携による「診療」のネットワークであり,疾患克服をめざす「研究」のネットワークであり,そして患者・家族同士をつなぐ「人」のネットワークである.ここでは,MEN コンソーシアムが信州大学を中心に築いてきた国内のネットワークの取り組みを紹介する.
  • 伊藤 亜希子, 内野 眞也, 渡邊 陽子, 脇屋 滋子, 首藤 茂, 野口 志郎
    2014 年14 巻1 号 p. 7-11
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
    多発性内分泌腫瘍症2 型(multiple endocrine neoplasia type 2 : MEN2)は甲状腺髄様癌・副腎褐色細胞腫・副甲状腺過形成を主徴とする常染色体優性遺伝疾患であり,原因遺伝子はRET 遺伝子である.RET 遺伝学的検査は多発性内分泌腫瘍症2 型(MEN2)の確定診断として治療方針の決定に欠かせない検査法であり,甲状腺腫瘍診療ガイドラインにおいてグレードA となっている.当院では2008 年より本検査を先進医療として運用しており,翌2009 年よりMEN コンソーシアム参加施設からの委託検査も実施している.RET 遺伝学的検査において,特に問題となっているのは結果報告書記載についてである.解析結果の記載方法は各検査施設によって異なることから,依頼医において混乱を招く可能性がある.依頼医にどのように解析結果をフィードバックするかは重要な課題であり,結果報告書作成において依頼医が理解しやすいような工夫が必要である.検査担当者は遺伝学的専門用語を扱う際,果たしてそれが臨床現場において受け入れられる言葉なのかどうか常に留意すべきと考える.検査を担当する立場として,RET 遺伝子やMEN2 に関する知識を向上させ,より理解しやすい結果報告書の作成を模索しながら,より質の高い検査の提供を目指していきたい.
  • 五十嵐 健人, 杉谷 巌
    2014 年14 巻1 号 p. 12-14
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
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