日本消化器集団検診学会雑誌
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42 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 私のがん検診30年を辿って
    有末 太郎
    2004 年 42 巻 6 号 p. 559-568
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 西田 博, 原田 明子, 松本 貴弘, 谷 知子, 辰巳 嘉英
    2004 年 42 巻 6 号 p. 569-574
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    大腸がん検診精検受診率と1次スクリーニング受診率, 1次スクリーニング対象者数, 要精検率, 以前の精検受診経験等の関係を職域検診のデータをもとに評価した。対象は2000~2002年度の大腸がん検診で要精検となった男女 (男性: 2421名, 女性: 210) で, 男性の75%, 女性の68.6%が精検を受診していた。精検受診と上記因子の関連をみるために変数を標準化したlogistic回帰分析を行った。高い要精検率は精検受診に対し抑制的に作用し, また最も大きな影響を有することが判明した。頻回な精検受診歴を有するものも精検を受診しなかった。一方, 高い1次スクリーニングの受診率は精検受診にプラスに作用した。
    高い要精検率は集団検診そのものの信頼性を損なう可能性があり, この問題の解決には, 頻回に精検を受診するものの所見のなかったケースの対処方法の確立や便潜血キットの再評価が求められる。
  • 高橋 克也, 浜崎 寛, 長谷川 精一, 飛田 忠之, 名畑 孝, 木下 勝資
    2004 年 42 巻 6 号 p. 575-579
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    各種の免疫便潜血検査試薬の中で, 我が国の大腸がん検診で最もよく使用されているLA法のOC-ヘモディア (自動分析器での定量法) について, 最近新たに自動分析器とその専用の検体採取容器が開発された。この新しい測定システムについて, 疑似便でのヘモグロビン検出感度を測定した。その結果, メーカー推奨のカットオフ値 (100ng/ml) で判定した場合, ヘモグロビン検出感度限界域は25~30μgHb/g疑似便であった。また, カットオフ値をメーカー推奨値より低値に変化させて同様にヘモグロビン検出感度を調べると, 30ng/mlのカットオフ値までは実用性がある結果と判断され, その時のヘモグロビン検出感度限界域は7.5~10μgHb/g疑似便であった。
    一方, LA法同様に大腸がん検診でよく使用されているRPHA法のイムディア-HemSP (目視判定での定性法) についても疑似便でのヘモグロビン検出感度を測定した。その結果, 取扱説明書通りのカットオフ値で判定した場合, ヘモグロビン検出感度限界域は15~30μgHb/g疑似便であった。
    この新しい測定システムによるLA法では, カットオフ値を低値に変化させることでRPHA法より高いヘモグロビン検出感度となった。
  • 志和 忠志, 川並 義也, 横山 知子
    2004 年 42 巻 6 号 p. 580-584
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    職域検診における脂肪肝の有所見率および脂肪肝の有無と検診データとの関連について検討し, 脂肪肝発症の予測因子についても検討した。脂肪肝の有所見率は平成7年の24.3%から平成14年には 27.5%に上昇し, 非脂肪肝例の11.4%が脂肪肝を発症した。脂肪肝例では, 肝機能や生活習慣病の各危険因子の検査値や有所見率が高かった。7年間で新たに脂肪肝を発症した群では, 発症前よりBMI, ALT, 収縮期血圧, TC, TGの値と有所見者の比率が有意に高く, これらの患者では脂肪肝の発症に注意が必要と考えられた。
  • 食生活診断・指導システムについて
    小林 正夫, 冨田 照見, 三崎 文夫, 宮永 實
    2004 年 42 巻 6 号 p. 585-592
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    現在の癌検診は二次予防に重点がおかれ, 一次予防の観点からのアプローチが少ないという状況がある。当センターの人間ドックにおける食生活診断・指導システムでは, 全受診者に送付した健康調査票を4つの分野 (A: 生活環境に関する項目, B: 食品の摂取頻度に関する項目, C: 食生活及び食習慣に関する項目, D: 本人と家族の既往歴に関する項目) に分けて解析することで, 食生活について 5つの観点 (1. 食品のとり方, 2. 朝食のとり方, 3. 食塩のとり方, 4. 野菜のとり方, 5. 食生活への心配り) から診断し, 指導を行っている。受診者が検診を契機に食生活を見直し, 生活改善の機会を得ることは生活習慣病予防やがんの予防の観点からも重要である。検診受診勧奨による二次予防も重要であるが, 健康調査票などを用いた詳しい問診により受診者の食生活や運動などの生活習慣を正しく把握し, その是正を積極的に勧めることががんの一次予防につながると考えられる。
  • 2004 年 42 巻 6 号 p. 593-601
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 2004 年 42 巻 6 号 p. 603-618
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
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