平成14年度からの学習指導要領の改訂で, 児童の興味・関心に基づいた学習を一層充実すること, 及び地域の実態に即して地域にある事物や現象を生かした指導ができるようにすることのねらいの基に, 課題選択が導入された。そこで本研究では, 第5学年の「生物の発生と成長」において, 子ども達がより主体的に対象に関わり, 進んで問題解決を行っていくために, 「メダカの卵の中での成長」と「人の母体内での成長」の事実認識から, 形態の特徴に目を向けていくという方法を用いて, 課題選択学習をとり入れた学習を実践した。その結果, 自分の考えに基づいてより主体的に追求することができたとともに, それぞれの追求を関連づけて捉える場を設定したことで, 生命の連続性の見方や考え方をより深めていくことができた。
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