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小川 義和
原稿種別: 本文
p.
195-196
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, 国内外の科学系博物館における児童生徒を対象とした学習活動を比較検討した結果, 学習活動を類型化して捉えることができた。これらの学習活動を組み合わせた科学系博物館の運営について考察する。
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大島 正豊, 角 和博, 大元 誠
原稿種別: 本文
p.
197-198
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
JCET2000(oct.7-9,2000Naruto)での発表に続く第2報である。第1報では、佐賀県が1994年より運営している教育情報システム"Edu-Quake"の総括を行い、企業・行政・大学・地域と連携した新しい教育ネットワークシステム"New Eduquake"の構築の概略を紹介した。本稿は、Edu-Quakeのコンセプトを説明し、引き続き教員養成における問題点を指摘した上で、New Eduquakeの構築のコンセプトを説明している。そして、New Eduquakeの運営は、教員養成大学が中心的な働きをすることの必要性を示している。
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角 和博, 大島 正豊, 大元 誠
原稿種別: 本文
p.
199-200
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, 共同思考作業空間としてのネットワークサーバーを活用した電子メールや電子掲示板, またはテレビ会議システムなどの機能に着目し, 対人コミュニケーション理論の成果を取り入れて, ネットワークサーバーシステムの構築する.この機能の特徴として関連事項の検索, 項目別分類および対話過程の記録による課題解決過程の明確化などがコミュニケーションに有効であることなどを検討した.
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岡本 信司
原稿種別: 本文
p.
201-202
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
一般成人及び中高生の科学リテラシーの国際比較を行った結果, 我が国は欧米諸国との国際比較において中高生レベルは高い水準にあるが, 一般成人レベルでは低く, 我が国一般成人の科学リテラシーは「学校教育後の単純知識」傾向である等他の欧米諸国と異なる傾向が見られる。また, 我が国一般成人の科学リテラシーは, 年齢, 学歴, 小中学生時代の理科好き嫌いとの相関が見られ, これらの属性は相互に関連していることが明らかになった。
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長崎 栄三, ジュリア ウィットバーン, 久保 良宏
原稿種別: 本文
p.
203-204
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
日英の初等教員養成課程の大学1年生を対象に, 大学入学直後に, 基本的な数学の力を調べる調査を行った。その結果, それらの学生は, 中学校程度の数学をすべて使えるようになっているわけではなく, また, 日英では基本的な数学の力に大きな差があることが分かった。内容的には, 日本では統計, 英国では数の表記, 文字の扱い, 関数などが問題点として見出された。
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葉 韻綺, 大隅 紀和
原稿種別: 本文
p.
205-206
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
台湾の中学校で134名の生徒に対して質問紙調査を行い、学校での数学学習への興味関心を検討した。学年別によって、数学が好きな割合は小学校低学年における70%から中学校2年生におけるに大きく低下することがわかった。数学の各単元の好き嫌いから見て、小学校の分数問題と中学校の関数問題は数学学習の過程に学習障害になると考えられる。また、生徒が最も望ましい数学の先生は「話し合いの中でわかりやすく熱心に授業を行う先生」としていることなどがわかった。
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ポンチャイ スリパーン, 大隅 紀和
原稿種別: 本文
p.
207-208
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
Education Reform in Thailand began after the declaration of section 43 and section 81 of the constitution of the Kingdom of Thailand, 1997,which stipulates that all individuals shall have equal rights to receive education provided by the state for the duration of at least 12 years and the state must provide education to attain knowledge and morality, issuing law relating to national education. This led to the drafting of the National Education Act, 1999,resulting in a large-scale national education reform. In this paper, we would like to discuss main points of the reform special reference to the science education.
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清野 辰彦
原稿種別: 本文
p.
209-210
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は, 「仮定の意識化」を指導指針とした授業を構成するために必要となる数学的モデル化教材の具体的な作成方針を探ることである。そのために, 過度な定式化が行われていると捉えられる教科書の問題を基に, 数学的モデル化教材を作成し, その解決を行った。その結果, 1)過度な定式化が行われていると捉えられる教科書の問題は, 教師の側の豊富な数学的活動によって新たなる数学的モデル化教材になりうること, 2)またこのような問題と新たなる数学的モデル化教材を対比させて考察することによって, 様々な仮定が設定されていることを再認識することができることが明らかになった。
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飯島 康之, 橋本 純一, 原 久太郎, 青山 和裕
原稿種別: 本文
p.
211-212
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
図形データのビューアとしてのGC/Javaに, GC/Winとほぼ同等の機能を実装し, オンライン保存を可能にすることによって, ASP(Application Service Provider)の形態で作図ツールを提供することを可能にした。教科書準拠のコンテンツ開発を行った他, いくつかのコンテンツを試作した。
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辻 宏子
原稿種別: 本文
p.
213-214
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は, 作図活動におけるコンピュータ環境の特徴と問題点を明示することを目的とする。そのため紙と鉛筆による作図活動との比較を行った。比較の観点として, 初等幾何における作図題の解決の段階における環境の特徴に注目し, 学習者の活動に対する影響を考察した。
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垣花 京子, 福田 千枝子, 清水 克彦
原稿種別: 本文
p.
215-216
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, 関数の学習において、関数センスを育てるために、1つの状況でいろいろな関数を使う学習課題を表計算ソフトを利用し構築した。表、グラフ、式を統合的に扱える環境で、このような課題を学習する効果を探るためのケーススタディである。関数を履修前の中学1年生男子1名について報告する。この学習活動で表への数値の入力を通して、規則を見つけ、現象の変化を言葉で表し、1次式、2次式、分数式などいろいろな種類の関係式を作り出すことができた。また、表中の値をグラフ上の点ごとに視覚的に確かめ、同じと判断し、求めた式を納得している。この結果、伴って変わる量に関して、表計算ソフトの表とグラフは小学校から中学校への関数の考えの橋渡しを支援している。しかし、グラフと式の見方において問題点も明らかになった。
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山崎 謙介, 蓮沼 賢, 南島 正重
原稿種別: 本文
p.
217-218
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学教育にたずさわってきた教員が既存教科の情報化や教科「情報」にかかわる場合に教材をよりよく吟味することにより両者の融合的な教育がなされる可能性を示した.科学領域としては時間・空間事象の恰好の素材である地震現象をあつかい, とくにネットワーク利用によるデータ取得とそれにもとづく手作業の学習, またeラーニングによる主体的な学習環境を提案している.
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森棟 隆一, 山崎 謙介
原稿種別: 本文
p.
219-220
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では現在の数学教育に欠けている観点を踏まえ, 情報教育の立場から見て数学教育に取り入れられるべき指導を考えた.プログラミングはその資質を育成できることを示す.
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水落 芳明, 西川 純
原稿種別: 本文
p.
221-222
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校社会科「工業生産を支える人々」において、児童がグループごとに決めたテーマに基づいて情報を収集し、レポートにまとめて発表する学習を行った。約2か月間の学習の中で、情報収集やレポート作成に使用するメディアの選択については児童の判断に任せ、学び合いによってPCの操作技術の習得を目指した。また、6年生との交流学習や前年度に同テーマで学習したデータベースをもとにして、学習の初めの段階ではwebページを印刷しただけの稚拙だったレポートから、データベースソフトを巧みに使いこなしたレポートへと発展が見られた。教師の指導中心に行った昨年度以上の成果も見られた。
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本郷 健, 近藤 邦雄
原稿種別: 本文
p.
223-224
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
分散処理的モデルは、局所的な情報にもとづいて類似する相互作用を行うオブジェクトが大量に存在した時に、その総体すなわち多体効果として創発せれる世界の表現を指している。高校生がこのような考え方を学習するための導入カリキュラムを開発し、実施した。結果、本カリキュラムは高校生に対して十分対応できるものであることが明らかになった。
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玉田 和恵, 松田 稔樹, 久東 光代
原稿種別: 本文
p.
225-226
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
道徳的規範知識、情報技術の知識、合理的判断の知識という3種の知識を組み合せた情報モラルの指導法が有効であるかどうかを、Web作成を課題とした授業で実践し、知識・判断・態度の観点から検証した。3種の知識による指導法とルール重視の指導法とを比較した場合、知識、判断については3種の知識による指導後の向上が著しく、作品についても情報モラルに反する内容が少なかった。また, 3種の知識による指導法は、指導の効果に持続性があることも検証された。
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辺土名 智子, 西川 純
原稿種別: 本文
p.
227-228
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教師が学習課題を提示する際に語る内容により学習者の自由なコミュニケーションと学びに変化はみられるのか, その実態を明らかにするため会話と行動を記録分析した.その結果, 教師が学習目標と期限を明示して学習者に学習方法を任せると, 学習者は自主性を発揮し, 学習者間での会話量が増え, 意欲的に学習に取り組むことが明らかになった.
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小林 秀樹, 西川 純
原稿種別: 本文
p.
229-230
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は中学校理科学習において、学年が異なる生徒同士が協同学習を行うことで、従来の同学年での学習にはみられない生徒相互の学び合いを明らかにした。学習者、教科などの視点で分析し、異学年学習の教育的効果を明らかにした。
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久保田 善彦, 西川 純
原稿種別: 本文
p.
231-232
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小グループでの話し合いとそこでの意味生成を, 発話の順番取り(Turn-Talking)から分析すると, オーバーラップ発話が共同での意味生成に関与していることがわかる。オーバーラップの機能とその分類, 更にはオーバーラップ発生の条件とメカニズムを明らかにした。
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井上 麻美
原稿種別: 本文
p.
233-234
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
STS教育の内容のうち、食糧問題を取り上げ、中学校理科における授業をおこなった。生徒一人ひとりに科学者になったつもりで、その解決策を考えさせた。その中には、様々なアイディアが含まれており、生徒の発想の豊かさに驚かされた。また、授業後にとったアンケートに、24%の生徒が食糧問題解決への意欲や、そのために具体的にしたいことを記述していた。
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益子 典文, 森田 裕介, 曽根 直人, 川上 綾子
原稿種別: 本文
p.
235-236
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, 現職教員向けのWBL(Web Based Learning)の学習コンテンツ開発の方法論として, フィールドワークにより収集した実践研究事例(ケース)を学習コンテンツへと展開する「推測型Web教材」を提案する。この構成により「実践的教材開発論」WBLコンテンツを開発し, 現職教員を含む大学院講義で試験的に利用した。その結果, 推測活動の有効性と, 学校で勤務しながら受講した場合の有効性が示された。
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森田 裕介, 益子 典文, 曽根 直人, 川上 綾子
原稿種別: 本文
p.
237-238
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, オンキャンパスコースでの講義を補完するためにWBLシステムを開発した.本システムには, (1)管理者モード, (2)学習者モード, (3)インストラクターモードがある.設計時は, 現職教員がインターネットを介して非同期的に教育現場で培った実践知を互いに共有し合うことを考慮した.そして, 発言者の顔画像を表示できるフォーラム機能や, 学習コンテンツへのアクセス履歴とアクセス時間, フォーラムでの発言内容, レポート提出状況などを学習履歴として管理する機能を実装した.現職教員を対象とした試用の結果, 本システムを使用することで, 通常の講義での時間的制約を排除し, 現職教員の実践知の共有が可能であることを示した.
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山本 智一, 竹中 真希子, 稲垣 成哲, 山口 悦司, 大島 純, 大島 律子, 村山 功, 中山 迅
原稿種別: 本文
p.
239-240
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは, これまで, 小学校の理科授業において, Knowledge Forum^<[○!R]>を使ったデザイン実験を行ってきた。その中で, 子どもたちが協調的に知識構築していくために, 他者のノートを参照する活動が重要であることを指摘してきた.本研究では, 「遺伝子組み換え食品」を題材とした実験授業で子どもたちが他者のノートの情報を有効に活用できる学習環境をデザインし, 相互の知識を参照していく活動について, データベース上のノートの作成数とそれらが読まれた回数を分析した.
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五十里 美和, 山口 悦司, 溝辺 和成, 稲垣 成哲, 野上 智行
原稿種別: 本文
p.
241-242
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, 総合的な学習の評価に関する研修プログラムを大学と附属学校が協力して開発するとともに, 開発したプログラムを地域の公立小学校における校内研修へ導入し, 本プログラムを利用した研修の有効性を評価した.その結果, プログラムを利用した研修の実用性や有効性が現職教員に認められることがわかった.同時に, プログラムに対する現実的な問題点や改善点も明らかにすることができた.
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野村 英史, 中山 迅, 山口 悦司, 武田 一則, 桑山 裕明, 竹内 慎一, 杉山 優, 吉元 寿林
原稿種別: 本文
p.
243-244
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, NHK教育TVの小学校3年生向け理科番組「ふしぎいっぱい」のWebサイトに設けられた電子掲示板を中心とした学校間の協働学習について報告する。
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稲垣 成哲, 伊藤 求, 武田 一則, 桑山 裕明, 後藤 大介, 中村 正敏, 小川 博美, 松尾 綾子
原稿種別: 本文
p.
245-246
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, NHKの提供する小学校4年生向け理科番組「びっくりか」のWebサイトに設定された電子掲示板の利用状況について報告した。平成14年4月の放送開始以来, 7月15日までの時点で, 参加登録22件, 投稿は284件であった。投稿における書き込みの傾向について検討したところ, 件数は増えているものの, 話題提供に対する返事という形態のコミュニケーションはさほど活性化していないことがわかった。
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高時 邦宜, 稲垣 成哲, 楠 房子, 杉本 雅則, 吉川 厚
原稿種別: 本文
p.
247-248
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは, これまでにセンシングボード上での都市設計を通し, 環境問題について考えることができるCSCL(Computer Support for Collaborative Learning)システムを開発してきた。今回, そのシステムをコンピュータネットワークにより連携させ, 別の場所で同時に使用できるよう改良し, 遠隔での協調学習の支援を実現した。また, 都市の環境バランスをより詳細に検討するために, コンピュータ上における環境バランスを示すシミュレート画面のインターフェースの改良も行った。本システムを使用した実践授業の分析から, その改良したインターフェースが学習活動に有効であったことが示された。
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高藤 清美, 山野井 一夫, 余田 義彦, 中山 和彦
原稿種別: 本文
p.
249-250
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学校区を越えた近隣地域を対象として実施される協同的な環境学習を支援するための遠隔協同学習システムについて検討と概要の設計をおこなった。このシステムは、子どもたちが観察したり考察した内容を用いて取り組まれる協同学習を支援するとともに、客観的な指標を用いての比較を可能にするため、環境教育用測定装置で測定したデータや気象データなどを統合的に収集、管理、公開するための機能の実装を目指す。
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山野井 一夫, 余田 義彦
原稿種別: 本文
p.
251-252
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, スタディノートをより活用してもらうために管理機能を追加・拡張を行った。職員室での利用、一般教室での利用、先生用の授業支援のためのメニュー追加について述べる。
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舟生 日出男, 稲垣 成哲, 山口 悦司
原稿種別: 本文
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253-254
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では「創発的分業」に焦点を当て, 筆者らが以前開発した再構成型コンセプトマップ協調作成ソフトウェアを改良した.創発的分業を成立させるための分業の組織化には3要件があるが, 本研究における改良では, 第2要件の「参加者がお互いの仕事の状況をモニターできること」を満たすための機能を実装した.本稿では, 本ソフトウェアの概要とともに, 新たに実装した機能の概要について述べる.
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山口 悦司, 稲垣 成哲, 舟生 日出男
原稿種別: 本文
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255-256
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, 再構成型コンセプトマップ協調作成ソフトウェアの再生機能が, 思考過程の内省に基づいた学習者の対話をどのように支援するかについて検討するために, 大学生を対象とした実証実験を実施し, 再生機能利用場面の相互行為分析を行った.その結果, 再生機能に誘発された学習者の対話の実際を例証することができた。
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松原 道男
原稿種別: 本文
p.
257-258
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では、要素の関係性の表現に長けたStarLogoを用いて、自然事象の関係性を表現し、その関係性の理解を図るシミュレーション教材の開発を行うことを目的とした。教材は、中学校における溶岩の粘性と火山の形状についてのシミュレーション、電気回路の違いにおける電流の強さを表現したシミュレーションである。火山の教材では、単純な関係の変化で、現象が大きく変わる自然事象の理解を図り、電気回路の教材では、電流の視覚的なイメージ化を図っている。
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中村 丈志, 舟木 賢治
原稿種別: 本文
p.
259-260
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校生物の教科書は、生物種間の共通事項に着目して編集されており、各分野は難易差が無く、並列的に記載されている。このことは、どの分野からでも取り組むことができるという長所がある一方で、各分野の結びつきが弱いという短所もあり、これを克服する教材が必要である。トノサマガエルの消化管は、幼生期から変態期にかけて長さが約1/10に短縮し、食道・胃・腸へと分化していく。この過程は、簡単な解剖の実施により、順を追って観察することができる。さらに、組織標本を光学顕微鏡で観察することにより、形態形成の過程を細胞学的・組織学的に理解することができる。また、トノサマガエルは、ヒトと同じ脊椎動物であり、器官の分化においては共通点が多く、一般的な消化管の構造と機能の関係を認識できる。さらに、その構造は変態に伴う食性の変化と対応しており、「生態系」などの他分野で話題に挙げることもできる。このように、トノサマガエルの消化管を用いれば、高校生物の多くの分野を有機的に結びつけることが可能である。
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藤本 和浩, 戸北 凱惟
原稿種別: 本文
p.
261-262
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学校保健教科書に記載されている環形動物を用いた喫煙の害を示す教材を用いて、高等学校における生物IBおよび生物IIの授業実践を行った。授業時の発話記録およびアンケート調査等の分析から、本教材を血管収縮・筋収縮モデルとして活用することが可能であり、生徒の学習内容の具体化・一般化が促されることが明らかとなった。また、授業に喫煙防止効果が認められた。
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花岡 偉夫, 大谷 修司, 大塚 攻
原稿種別: 本文
p.
263-264
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、海洋生態系の一端である低次消費者の浮遊性カイアシ類と、それに特異的に着生する珪藻の共生関係を明らかにするため行っており、これまでの結果とそこから導きだされた仮説を報告する。
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照山 勝哉, 軸丸 勇士, 藤井 弘也, 山下 茂, 中崎 真由美
原稿種別: 本文
p.
265-266
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学校理科第1分野の実験に関して, 「課題設定」に着目しつつ生徒自らがより主体的に課題追究することが可能な実験教材の開発を行った。生徒は自分達に課題設定の段階から任されると, 自ら見通しを持ちながら手を動かしこれまでの知識を総動員して, 多少高度な内容であっても, 小さな失敗をしながらもくじけずに探究活動を行うことが判った。
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長 和博
原稿種別: 本文
p.
267-268
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
川は, 自然, 産業, 文化, 歴史, くらしなど様々な視点から捉えることができ, 川そのものが総合的な存在である。そして, 身近な地域を流れる川は, いつでも何度でもかかわることができ, また自分とのかかわりで考えることができる, 懐の深い学習材である。このような要素を持つ中山間地の川で環境学習を展開した。低学年から繰り返し川とかかわることで, 本物体験の貯め込みができ, 子どもの追究活動に広がりや深まりが生まれた。
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高橋 庸哉, 鈴木 宏宣, 土田 幹憲, 高野 勉
原稿種別: 本文
p.
269-270
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これまで進めてきた気象衛星ひまわり画像CD-ROM教材のバージョンアップを行った。雲画像上に各地の天気・気温を表示できるようにした。天気をグラフィックに表示し、児童・生徒にわかりやすいものとした。また、天気図を雲画像に重ね合わせたり、雲画像と並列表示する機能を加えた。これにより、雲画像と天気図、各地の天気を有機的に活用することができるようになった。
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那賀島 彰一
原稿種別: 本文
p.
271-272
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科の地層の学習で、近くに学習に適する露頭がないときに、安い費用で簡単に実物そっくりの「地層の剥ぎ取り標本」を製作する方法を開発した。この方法によって、剥ぎ取った標本を有効に使い、ハンズ・オンの活動を促進させることができる。
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中村 泰輔
原稿種別: 本文
p.
273-274
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
マルチメディアを利用した理科教材における物語性を"The Great Rescues"を事例に分析した。物語性の特徴は、生徒への科学者役の付与、対立軸の設定であり、さらにマルチメディアにより、一つの物語に複数の結末を用意でき、科学に関する学習過程に応じて物語が変容しうるという特徴も明らかとなった。
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川北 一彦, 秋山 博臣
原稿種別: 本文
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275-276
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
反射・屈折の法則, レンズの性質に関する導入過程の取り扱い方の違いが, それらの応用段階へどのように影響するかについて調査分析を試みた。(A)簡単な実験・工作を含む導入, (B)A〜Cの中間的な導入, (C)講義中心の導入の3つの場合について比較した。応用課題の中で, (a)レンズの公式の理論的な理解についてはC, (b)レンズの公式を検証するための簡単な実験方法(工作, 作図)はA, B, (c)凸凹2枚の組み合わせレンズによる像の作図ではCという結果が得られた。1枚のレンズにによる像の基本的な作図は, 結果の図では特に差はみられなかったが, その作図が得られる過程の理解ではC, 全般的に工作や実験方法の工夫は不慣れであった。組み合わせレンズの場合にvergenceの方法を利用する学生はなかった。
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今井 泉, 下條 隆嗣
原稿種別: 本文
p.
277-278
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は, 高校化学教科書(化学IB, 新課程化学Iおよび15年前に使用されていた理科I)における物質量(モル)の扱いを調査し, アボガドロ定数・アボガドロ数・物質量・単位モルの学術的変遷の化学教育への影響について明らかにする。また, 現状の化学教育を把握するために, 物質量指導の実際について, 教師(日本全国の高校教師95名)と生徒(高校1年生94名)に質問紙法により調査した結果の一部を紹介する。
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川上 明宏, 戸北 凱惟
原稿種別: 本文
p.
279-280
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科の学習において、「教材」は教師と共に子どもに数々の情報を与え、学びを成立するための助けになっているものである。本研究では、「水溶液の性質」を身近な教材を用いて展開することで、子どもが教材とどのように対話しながら学びを深めるか調査を行った。その結果、子どもたちは、目の前にある身近な教材と対話しながら、様々な現象を「理解・表現」し考えを深化させていることが明らかになった。
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マハモド ナシル
原稿種別: Article
p.
281-282
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
The unit of burning was taught to 117 science students of grade 6 of an elementary school using constructivist teaching for a period of two months. The result showed substantial improvement in the factual knowledge of the students but it does not correspond equally with the quality of reasoning. It was concluded constructivist learning offers broader vision to the subject to the learner and helps in overcoming his/her "intuitive concepts" effectively.
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磯部 征尊, 山崎 貞登
原稿種別: 本文
p.
283-284
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究目的は, イングランドの中等教育修了一般資格試験を実施する試験局の内の一つ, Edexccl試験局の教科「Design Technology」で育む能力を探求すると共に, 1999年版(以下, 99年版)イングランドの教育課程(National Curriculum)における到達目標がどのような能力から構成されているのかを構造的分析により知見を得ることである。Edexcel試験局の評価規準を指標とし, 到達目標の内容を検討した。研究手法は, 数量化IV類及びクラスター分析(最長距離法)を用いた。その結果, 到達目標は「構想・設計能力」「表現・説明能力」「総合的製品加工能力」「技術評価能力」の4つの群から構成されていた。到達目標とEdexcel試験局の評価規準は, 各々Designing能力を重視した構成と推察された。また, 数量化IV類で得られたデータを用いてクラスター分析を行った結果, 「構想・設計能力」, 「総合的製品加工能力」, 「技術評価能力」の3群の系統性を示すことができた。
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伊藤 大輔, 山崎 貞登
原稿種別: 本文
p.
285-286
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿は, 北アイルランド11〜14歳段階のTechnology教育のデザイニングとScience教育における探究活動(experimental and investigative science)を比較し, 各々の特質を検討した。その結果, デザイニングと探究活動は, 共通した学力構造を持ち, 各々の特質を生かしつつ連携を図る重要性が示唆された。
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佐藤 明子
原稿種別: 本文
p.
287-288
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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量子論が海外の高校化学教育でどのように取り入れられ, 活かされているかを調べた.日本では原子・分子の学習はBohrの原子模型までしか学習しないが, 海外では量子論を取り入れ, 物質波, 電子雲, 電子の軌道を学習し, これに基づいて結合, 分子の形を学習することにより, イメージしやすくわかりやすくなっている.日本でも, 新しい研究成果を取り入れ, わかりやすく学習すべきである.
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田中 賢二
原稿種別: 本文
p.
289-290
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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オーストリアにおける前期中等教育段階の教科「生物・環境」がどのような教科であるのかを、いわば学校教育法、施行規則、学習指導要領、教育養成大学の履修の手引き・シラバスなどを手がかりにして、明らかにした。前期中等教育段階に教科「体育」・「物理」・「化学」はあるものの、いわば健康教育を担う「保健体育」や地学教育を含む「理科」が設置されていないことに対応して、「生物・環境」は、人間の生存に関与する内部環境と資源や景観の要素を含む自然環境を扱うという意味で環境教育をも担っている教科であった。
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橋本 健夫
原稿種別: 本文
p.
291-292
発行日: 2002年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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平成14年度から総合的な学習の時間が完全実施された。この学習を支える基本コンセプトは、知識を教え込む教育から、自ら学び自ら考える教育への転換を行うことによって子どもに生きる力を育成することである。長崎県における平成8年度からの小・中・高等学校での先行実践研究に関わる中で、総合的な学習に果たす教科、特に理科の役割を考えてきた。この中で、両者の関係を密にし総合的な学習の発展・深化には、次の段階が必要と考えた。①コミュニケーション能力の育成 ②情報検索及び情報収集能力の育成 ③多様な価値の認識と自己の確立 ④テーマに沿った既習知識及び概念の総合的な活用能力と解決に向かう態度の育成 ⑤成就感をバネにした新課題発見と教科(理科)学習への意欲の創出
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須田 良子
原稿種別: 本文
p.
293-294
発行日: 2002/09/12
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
子ども達が創造的な活動が展開できるようCabri GeometryIIを選択した。異学年で星型正多角形を作る手続きを習得した後、他教科に文脈が繋がるような総合的なデザインをした。子ども達の反響も大きく、お互い共有できた喜びが反応から伺えた。
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