関東東山病害虫研究会報
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最新号
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特別講演
(畑作物・野菜の病害)
  • 福田 充, 山﨑 周一郎, 駒場 麻有佳
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 4-6
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    2013年に栃木県北部および県南部,2017年に県南部のイチゴ苗生産ほ場においてイチゴ青枯病が発生した。現地での発生状況はイチゴ品種「栃木i27号(スカイベリー)」で発生が顕著であった。そこで本県育成品種等を供試し,イチゴ青枯病に対する感受性を検討した。その結果,各供試品種の発病度は,「スカイベリー」83,「福羽」67,「なつおとめ」43,「とねほっぺ」34,「とちおとめ」28,「女峰」21であった。なかでも「スカイベリー」は,接種後早い段階から萎凋症状が認められ,発病程度も高く推移したことから,イチゴ青枯病に対する感受性が高いと考えられた。

  • 大森 雅子, 中澤 佳子
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 7-11
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    栃木県の施設園芸の主要な品目であるトマトやイチゴにおいて,灰色かび病は耐性菌発生リスクが高い病害のひとつである。2017年11月から2018年3月にかけて,県内のトマト,イチゴの圃場から分離した灰色かび病菌計144菌株について,11の登録薬剤に対する感受性検定を行った。5剤に対する感受性を寒天培地菌叢ディスク法で検定した結果,チオファネートメチルの耐性菌率はトマトからの分離菌で95%であったが,イチゴからの分離菌では28%と低かった。また,プロシミドンの耐性菌率は,トマトからの分離菌で34%であった。アゾキシストロビンの耐性菌率は,トマトおよびイチゴからの分離菌でそれぞれ70%,20%であった。また,残り6剤に対する感受性を胞子懸濁ペーパーディスク法で検定した結果では,トマトからの分離菌でボスカリドの感受性低下菌率が45%と,5年前に比べ急激に高まっていることが明らかとなった。

  • 芳賀 一, 小杉 由紀夫, 古木 孝典
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 12-13
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    The symptoms of alternaria leaf spot and leaf blight diseases on welsh onion are similar and cannot be distinguished visually. To research the occurrence of these diseases, brown leaf spots appearing on welsh onions were collected from lower leaves in western areas of Shizuoka Prefecture every month from August to December in 2013, 2014 and 2015. Conidia on the spots were removed with cellophane tape and then observed for disease diagnosis under microscopic observation. The occurrence of alternaria leaf spot was lower than that of leaf blight at rates from 36.4% to 2.6%, except for 60.0% on September 2013. It was proved that the main pathogen of brown leaf spots was leaf blight in the western area of Shizuoka Prefecture.

  • 折原 紀子, 篠原 弘亮, 中村 陽香, 瀧川 雄一, 岡本 昌広, 植草 秀敏
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 14-17
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    2014年4月~2015年2月,神奈川県湘南地域の藤沢市,茅ヶ崎市および高座郡寒川町のコマツナ生産ほ場において,未記録の障害が多発した。葉にやや黒みを帯び,やや凹んだ直径1 mm以下の小斑点を生じ,のちに大小不整形の病斑を形成する。罹病部から細菌が分離され,接種試験により病原性が確認された。分離株の細菌学的性状,16S rDNA塩基配列の相同性,宿主範囲,Repetitive sequence-based PCR(rep-PCR)による泳動パターン比較ならびにrpoD遺伝子の塩基配列解析結果により,分離株をPseudomonas cannabina pv. alisalensisおよびPseudomonas syringae pv. maculicolaと同定した。これら2種の細菌によるコマツナの病害は未記録であることから,コマツナ黒斑細菌病(Bacterial leaf spot)とすることを提案する。

  • 山口 修平, 澁澤 直恵, 久保田 まや, 篠原 弘亮
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 18-21
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    2017年9月,東京都多摩地域で育苗中のノラボウナ(Brassica napus L.)に葉が黄化し枯れ込む症状が発生した。病斑部位から細菌を分離したところ,黄色で粘凋の集落を呈する細菌が優占的に分離された。分離細菌をノラボウナおよび他のアブラナ科植物に接種したところ同様の症状が再現された。また,細菌学的性質および16S rRNA遺伝子の解析から分離細菌をXanthomonas campestris pv. campestrisと同定した。以上の結果から,本病をノラボウナ黒腐病とすることを提案する。

  • 中村 耕士, 大井田 寛, 鈴木 健司, 中田 菜々子
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 22-24
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    千葉県では,春夏どり栽培でニンジン乾腐病が発生し,問題となっている。そのため,生産者はその発生が少ない品種を選択する必要がある。しかし,近年の品種を対象に発生の差異を調べた事例はない。そこで,2017年と2018年に船橋市の乾腐病発生圃場で5~6品種を供試し,裂根としみ症発生の品種間差異を調査した。その結果,これらの発生は2か年ともに「ベーターリッチ」で多い傾向であった。一方「TCH-711」ではしみ症の発生が少なかった。このしみ症部位の大半から乾腐病菌が分離され,これらの品種間差異は,主に乾腐病に対する感受性の違いによるものと考えられた。

  • 池田 健太郎, 佐藤 吉雄
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 25-27
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    群馬県の西部地域におけるコンニャク根腐病の多発要因を解明するために,生産者へ耕種概要と防除履歴を聞き取り調査し,その結果を一般化線形モデルで解析した。生育中の殺菌剤の散布の有無ついては,回帰係数の推定値は-2.58であった。そこで,生育中の殺菌剤散布について発病状況との関係を検証した結果,殺菌剤を生育期間中に散布しなかった89.7%の生産者は,発病状況が「多い」であったが,何らかの殺菌剤を散布した生産者では54.5%にとどまり,発病程度を低く抑えられる可能性が示唆された。また,クロルピクリン剤以外の土壌くん蒸剤を使用している場合に,回帰係数の推定値が-4.10となったが,使用者が2名のみであり,基準カテゴリであるクロルピクリン剤との比較はできなかった。生産者の居住地,土壌くん蒸剤の時期,ムギ被覆については,最も当てはまりの良いとされるモデルには含まれず,発病に及ぼす影響は少ないと考えられた。

(花卉・花木・樹木の病害)
(研究手法)
(イネ・ムギの虫害)
  • 奥田 充, 平江 雅宏, 柴 卓也, 諏訪 順子, 清水 舞
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 52-55
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    Rice stripe virus (RSV), which causes chlorotic stripes, mottling, and necrotic streaks on rice (Oryza sativa L.), is one of the major causes for yield losses at some places in Kanto area, Japan. Controlling small brown plant hopper (SBPH, Laodelphax striatellus), a vector of RSV, using chemical insecticides is crucial to decrease RSV infection in such regions. To optimize the timing of spraying the insecticides in paddy fields for distinct regions, the emergence date was predicted by the effective cumulative temperature method using temperature data obtained from the Agro-meteorological Grid Square Data System. The predicted dates of the second instar nymph of SBPH in five distinct locations (one each in Mito and Tsukuba, and three in Chikusei) in Ibaraki Prefecture were June 8, May 31, June 5, June 10 and June 1, which were less than 2 days apart from the emergence date determined by surveys in the actual fields. Therefore, this prediction would be effective to reduce the damage caused by RSV.

(畑作物・野菜の虫害)
  • 石川 奈々, 糸山 享
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 56-58
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    We investigated the seasonal prevalence of Orius spp., which are widely known as important natural enemies of thrips, in a research field of ‘edamame’ (immature green soybean) in Kawasaki City. The populations of Orius spp. were observed on ‘edamame’ but there was no clear correlation to flowering term as reported previously. The occurrence of Orius spp. followed thrips, and then suppressed their populations. These results are important basic information for conservation biological control (CBC) in the area.

  • 中野 亮平, 土井 誠, 石川 隆輔, 小原 慎司, 手塚 俊行
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 59-63
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    The zoophytophagous bug Nesidiocoris tenuis (Reuter), a promising natural enemy of small insect pests, is known to injure tomato plants under certain conditions by its phytophagy. However, there is little information on damage by this mirid bug to tomato varieties cultivated in Japan. In this study, we evaluated the potential for injury by N. tenuis to Japanese tomato variety ‘Momotaro York’. We exposed one N. tenuis adult for 14–15 days to each part of tomato plants, namely, the seedlings, the growing points, and the trusses with flower buds, flowers, and immature fruits. In the seedlings, wounds and necrotic rings appeared on the leaves and stems, but no damage was observed on the fruits harvested after transplanting. The bugs did not affect the growing points and the trusses of tomato plants. These results suggested the low possibilities for damage by N. tenuis to this tomato variety

  • 八板 理, 大野 茉莉, 春山 直人, 小林 誠, 福田 充, 長坂 幸吉, 伊藤 健司
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 64-69
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    イチゴ栽培で問題となるアブラムシ類に対して,寄生性天敵であるコレマンアブラバチおよびナケルクロアブラバチを用いた次世代型バンカー資材キットが開発されている。本資材キットは,アブラバチ2種のマミーと代替寄主のトウモロコシアブラムシをムギに定着させたバンカー型製剤,アブラバチ2種の混合マミー製剤,代替寄主のトウモロコシアブラムシをムギに定着させた代替餌付バンカー植物等から構成される。生産現場における防除効果を実証するため,2017年度に栃木県真岡市内の2地点にて現地試験を行った。調査区はバンカー型製剤を設置した“バンカー区”と生産者の慣行防除として市販のコレマンアブラバチのマミー製剤の放飼,または薬剤防除と市販のコレマンアブラバチのマミー製剤の併用のいずれかを行う対照区の2区を設け,アブラムシ類に対する防除効果を比較した。両地点の対照区では,ワタアブラムシの発生が認められ,局所的に多発株が見られたため,生産者の判断で防除が実施された。一方,両地点のバンカー区では,ワタアブラムシは作期を通じて低密度で推移し,またマミーの発生が認められたことから,本資材による密度抑制効果が働いたと考えられた。併せて栃木県農業試験場にて,混合マミー製剤および代替餌付バンカー植物を組み合わせた“組合せバンカー区”とバンカー型製剤を設置した“バンカー区”,無処理区の3区を設け,アブラムシ類に対する防除効果の比較を行った。組合せバンカー区では,ワタアブラムシおよびチューリップヒゲナガアブラムシの密度が無処理区と比較してバンカー区と同程度に抑制された。

  • 伊藤 健司, 手塚 俊行, 小原 慎司, 長坂 幸吉, 日本 典秀, 光永 貴之
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 70-76
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    施設ピーマンおよびナスにおいて,ナケルクロアブラバチとコレマンアブラバチの2種アブラバチ混合マミー製剤(両アブラバチマミーを植物片と混和した製剤)と代替餌付きバンカー植物(トウモロコシアブラムシを付着させたオオムギ苗)を簡易給水装置で維持した場合のワタアブラムシおよびジャガイモヒゲナガアブラムシに対する防除効果を検証した。2017年作では,施設ピーマンにおいてワタアブラムシに対し,混合マミー製剤(ナケルクロアブラバチ0.5頭/㎡,コレマンアブラバチ0.5頭/㎡)と代替餌付きバンカー植物を各1回設置した。その結果,ワタアブラムシ接種35日後には株あたり頭数を1頭以下に抑えられていた。2018年作では,施設ナスにおいてジャガイモヒゲナガアブラムシとワタアブラムシに対し,混合マミー製剤(ナケルクロアブラバチ0.5頭/㎡,コレマンアブラバチ0.5頭/㎡)3回放飼と代替餌付きバンカー植物を4回設置した。その結果,ジャガイモヒゲナガアブラムシ接種46日後には株あたり頭数を3頭以下,ワタアブラムシ接種33日後には株あたり頭数を5頭以下に抑えられており,いずれのアブラムシ種に対しても防除効果が認められた。このことから,ナケルクロアブラバチとコレマンアブラバチの混合マミー製剤と代替餌付きバンカー植物を組み合わせた防除法の有効性が示された。

  • 片山 晴喜, 土井 誠, 斉藤 千温, 岩崎 大樹
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 77-80
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    防除用赤色LED装置を試作し,現地慣行栽培のメロン温室に設置してミナミキイロアザミウマの密度抑制効果を2園地で3作に渡って検証した。頂芽の成虫に対する密度抑制効果を確認するとともに,スワルスキーカブリダニを利用する温室では展開葉の成幼虫密度を抑制する効果も確認し,試作機の有効性を実証した。殺虫剤に対する感受性が低下しているメロンのミナミキイロアザミウマに対して,赤色光照射とスワルスキーカブリダニの組合せは,省力的かつ効果的な防除体系となる可能性が示唆された。

  • 大林 隆司
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 81-84
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    アブラナ科,ナス科,ウリ科,キク科,バラ科においてアザミウマ類に対し忌避効果が認められているプロヒドロジャスモン液剤を露地栽培のワケネギ(ヒガンバナ科)に処理し,アザミウマ類の寄生数に変化が生じるか検証した。処理後から約4か月間ワケネギの近傍に設置した黄色粘着トラップへの誘殺数ならびに葉から叩き落した個体数を比較したところ,葉から叩き落した個体数は対照区に比べ,処理区の方が少ない傾向であった。また,処理区では幼虫の発生が抑制されていた。これらの結果から,ワケネギにおいても本剤の処理によりアザミウマ類に対する忌避効果が生じている可能性が示唆された。

  • 駒田 茜里, 中村 晃紳, 栗田 瑠夏, 糸山 享
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 85-86
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    川崎市におけるミナミキイロアザミウマの殺虫剤抵抗性の現状を把握するため,同市内5地点の露地栽培キュウリから採集した成虫を対象として,ネオニコチノイド系殺虫剤に対する感受性を調査した。明治大学の圃場において採集した個体群では,ジノテフラン水溶剤に対する感受性が高かった。一方,現地の生産圃場から採集した4個体群では,ジノテフラン水溶剤およびアセタミプリド水溶剤に対する感受性が著しく低かった。この結果から,川崎市内の生産圃場ではネオニコチノイド系殺虫剤に対する抵抗性が発達していることが明らかとなり,殺虫剤に依存しない防除体系の導入が必要と考えられた。

  • 鷹野 公嗣, 近藤 真理, 志村 純子, 石田 久美子, 村上 芳照
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 87-88
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    山梨県富士北麓地域のキャベツほ場で採集したコナガの各種薬剤に対する感受性検定を,キャベツ葉片浸漬法を用いて行った。鳴沢村キャベツほ場から採集したコナガでは,以前確認されていたジアミド系薬剤のフルベンジアミド水和剤に加え,クロラントラニリプロール水和剤の効果が低い個体群が確認された。一方,ジアミド系薬剤のシアントラニリプロール水和剤,シクラニリプロール水和剤,またマクロライド系薬剤およびBT剤の効果は概ね高かった。

  • 大井田 寛, 中田 菜々子, 岩佐 博邦, 鈴木 健司
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 89-91
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    We found an infection of Pratylenchus coffeae RFLP phenotype-A nematodes on Chinese yam, Dioscorea polystachya, in 2018 in Chiba Prefecture, Japan. Tubers harvested in a farmer’s field and tubers grown in nematode-inoculated pots both showed the same symptoms of dry rot. The fresh weight (mean±SD) of the tubers of inoculated plants was significantly smaller (13.9±6.3 g) than that of the control (27.7±9.4 g; p<0.05). These results indicate that P. coffeae RFLP phenotype-A can cause surface damage and yield loss in Chinese yam.

  • 植原 健人, 岡田 浩明
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 92-94
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    The population of the tobacco cyst nematode Globodera tabacum was examined for the ability to reproduce on several rootstocks for eggplant. Although G. tabacum produced many cysts on Solanum integrifolium rootstock cultivar Akanasu, no cysts were produced on S. torvum rootstock cultivars Tonashimu and Torero. We then examined the suppressive effect of S. torvum cultivar Torvum vigor and tomato rootstock cultivar Doctor-K on the population density of the nematode in soil. Torvum vigor and Doctor-K were resistant to G. tabacum. Nematode egg and second-stage juvenile densities in soil were reduced after cultivation with those rootstocks.

  • 金子 政夫, 北林 聡
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 95-99
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    The sugar beet cyst nematode, Heterodera schachtii Schmidt, is an economically important pest of sugar beet (Beta vulgaris L.), and the nematodes occurrence had not been confirmed in Japan. However, in September 2017, H. schachtii was detected on roots of Brassica sp. cultivated in a field in Hara Village, Nagano Prefecture, Central Japan. The host plant range of H. schachtii is broad including crops of Brassica, Beta, Rheum and Spinacia spp. The impact of H. schachtii spread is of immeasurable importance in Nagano Prefecture because it is a production area specialized in Brassica crops. Since April 2018, emergency measures to eradicate H. schachtii and to prevent its spread have been implemented with application of lime nitrogen and multiple treatments of fumigants. As one of the measures to prevent recurrence of H. schachtii, the difference in control effects among various nematicides should be examined. In this paper, we report the control effects of nematicides registered on crops mainly produced in the H. schachtii outbreak area. We found that soil fumigants were generally effective. Non-fumigants, which were easy to handle and applied just before planting or seeding also had some control effects although not as highly effective as the fumigants.

(茶の虫害)
  • 小澤 朗人, 内山 徹
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 100-105
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    From March 2016 to March 2017, we investigated seasonal population dynamics of the exotic predatory mite, Phytoseiulus persimilis estimated to have colonized tea fields in Shizuoka Prefecture, Japan. Species of phytoseiid mites in the tea field investigated were P. persimilis, and native species: Amblyseius eharai, A. obtuserellus, Neoseiulus womersleyi, and Euseius sojaensis. The percentage of P. persimilis in the species composition were 5.6% (2 Jul.) and 26.0% (6 Sept.). P. persimilis adults with eggs were found on 23 Mar for the first time. The two peaks of occurrences were observed on 25 Apr. three weeks after the peak of Tetranychus kanzawai, and on 23 Aug. two weeks after the peak of T. kanzawai. P. persimilis was not observed after the middle of Sept.. Primary dominant species of native phytoseiid mites was A. eharai, they occurred during most of the seasons. The peaks of native phytoseiid mites were observed on 24 May and 9 Sept., after the peaks of P. persimilis. Indices of ω proposed by Iwao (1977) which indicates a special association between two species were calculated among T. kanzawai, P. persimilis and Amblyseius spp. The indices between T. kanzawai and P. persimilis changed plus (coexistence distribution) to minus (exclusion distribution) around Apr. - May. These results suggest that P. persimilis strongly depends on T. kanzawai, while P. persimils does not significantly affect the populations of native phytoseiid mites in tea fields.

(果樹の虫害)
  • 春山 直人, 八板 理, 福田 充, 山崎 一義, 渡邉 浩樹, 半田 睦夫
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 106-109
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    栃木県における侵入害虫クビアカツヤカミキリの被害は,2017年6月に佐野市南西部のモモ園地のモモおよびスモモで初めて確認された。被害実態の把握と,今後の被害拡大の予測に資するため,2017年および2018年にモモ産地における全被害園地における被害樹調査を実施し,併せて被害の多いモモ園地において被害樹の樹齢及び主幹径と被害有無の関係を調査した。その結果,被害園地率は2017年には37%(35/95園地)であったが,2018年には76%(70/92園地)となり,1年で急速に拡大していた。また,樹木の主幹径及び樹齢は,ともに被害の有無と相関関係にあり,主幹径20.5 cmまたは樹齢8年となるとき,モモ樹の約半数が被害を受けると推定された。なお,モモ産地内のサクラでは被害はほとんど認められず,同一地域内に両樹種が存在する場合,サクラよりモモで被害がより生じやすいことが示唆された。

  • 櫻井 民人, 千秋 祐也, 久保田 健嗣, 加嶋 崇之
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 110-112
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    モモアカアブラムシMyzus persicaeによるウメ輪紋ウイルスPlum pox virus(PPV)媒介に対する行動制御剤アセチル化グリセリド(AG)の処理効果を検討した。PPV保毒虫をAG処理したウメ実生苗(AG処理区)と水で処理した苗(対照区)に接種したところ,対照区では供試した20苗のうち35%で発病が確認された一方で,AG処理区では全ての株で発病が認められなかった。さらに,モモアカアブラムシの増殖に対するAG処理の効果について調べたところ,放虫1日後の株上の虫数にほとんど差は無かったが,同7日後には対照区に比べてAG処理区の虫数は有意に少なかった。以上のことから,AG処理は,モモアカアブラムシのPPV媒介および増殖に対して抑制効果を持つことが明らかになった。

  • 清水 健, 中井 善太, 福田 寛
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 113-114
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    Emergence of Eriophyes chibaensis Kadono and the leaf mosaic symptoms caused by the species on Japanese pear, which can be suppressed well by spraying machine oil in early-March, tolfenpyrad in early-May and chlorfenapyr in mid-May, were shown to be suppressed by spraying spirotetramat in late-April even better and for a longer period of time. Sulfoxaflor, which has been reported effective for the rust symptom by the species, was not effective for the leaf mosaic symptoms.

(花卉・花木・樹木の虫害)
(研究手法)
  • 藤原 聡, 鹿島 哲郎
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 2019 巻 66 号 p. 118-122
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    In order to establish a method for testing spider mite susceptibility to acaricides that can be performed easily in agricultural extension centers or field conditions, we devised a method and determined its usability by utilizing body fluid stains of spider mites crushed in an envelope, hence the “Envelope Method”. We examined the relationship between the mortality in the envelope method, which was tested by counting stains of living spider mites and mortality in the conventional spray method. There was a trend for mortality in the envelope method to be lower compared to the conventional method. However both methods were positively correlated. Furthermore, since traces of body fluids of adult female spider mites are easily confirmed by unaided eyes, use of equipment such as a loupe is not necessary in most cases. From these observations, the envelope method was suggested as a simple and efficient method in testing the susceptibility of spider mites to acaricides at agricultural extension centers or field conditions.

第66回研究発表会講演要旨
その他
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