関東東山病害虫研究会報
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報文
  • 本多 健一郎
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 1-5
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    アブラムシやコナジラミなどが媒介する植物ウイルス病は農業生産に重大な被害をもたらす。虫媒性ウイルス病の伝染には媒介虫の存在が不可欠であるが,病気の流行には媒介虫以外にも様々な環境要因が関わっている。著者らは北日本のダイズ生産地で問題となるダイズわい化病について,媒介アブラムシの生態と病原ウイルスの伝染環の調査から,ウイルス源となるクローバ類からの一次感染が5月から6月の時期に限って起きることを明らかにし,本病の耕種的な防除対策を提案した。また,温暖地のトマト施設栽培で問題となるトマト黄化葉巻病について,媒介コナジラミの発生状況と保毒率を調査し,春に栽培を終了したトマト生産農家の施設から脱出した保毒虫や栽培施設周辺の罹病した野良生えトマト等がウイルス病流行の主要因であることを示すとともに,トマト産地での黄化葉巻病伝染環の遮断に必要な対策マニュアルを提示した。

病害の部
  • 鈴木 文彦, 光永 貴之, 芦澤 武人
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 6-9
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    イネいもち病に農薬登録のある3種類のQoI剤(アゾキシストロビン,メトミノストロビン,オリサストロビン)の出荷量データを抽出し,所定濃度での使用を仮定して47都道府県ごとの使用面積率を計算した。2014年時点での耐性菌の発生県(1)と未発生県(31)の2群間で各剤の使用面積率(年平均値)をKruskal-Wallis検定すると,オリサストロビン(P <0.001) と全QoI 剤(P <0.01)で有意に高かった。さらに,3剤の年次ごとの累積使用面積率データを説明変数候補,AICを選択基準としたモデル選択を行った結果,2014年までの耐性菌の発生確率を目的変数にして,オリサストロビンの2012年までの累積使用面積率を説明変数とするロジスティック回帰モデルが選択された。以上、オリサストロビンの使用面積率の管理が耐性菌対策の要点であることが示唆された。

  • 酒井 和彦, 植竹 恒夫, 小俣 良介
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 10-14
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    摘要 本田における病害虫防除を行わずに水稲を栽培し,イネ縞葉枯病抵抗性品種「彩のかがやき」および「彩のきずな」における縞葉枯病の発生,ヒメトビウンカの発生消長およびイネ上で9月に得たヒメトビウンカのRSV保毒虫率を2年間調査した。これら両品種において,外部病徴にもとづくイネ縞葉枯病の発生は認められないか極低率に抑制され,水田ほ場においてきわめて高い防除効果が示された。これら抵抗性品種上におけるヒメトビウンカ個体数およびRSV保毒虫率は,感受性品種に比較して低減する年次もあったが,顕著な低減効果は見られなかった。 抵抗性品種と感受性品種が混在して作付けられている現状においては,縞葉枯病抵抗性品種においてもヒメトビウンカの適切な防除が必要である。

  • 井上 康宏, 上松 寛
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 15-17
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    An inoculation method for confirming the pathogenicity of Pseudomonas syringae pv. japonica (synonym pv. syringae), causal agent of bacterial black node of barley and wheat was developed. The plants at flag leaf stage were each placed at 20-25 ℃ for about five hours in a dark container, then 10 µl bacterial suspension was dropped on the auricle at several points in time around the stage. The inoculated plants were placed at 20-25 ℃ for three days in a dark container and then placed for one week with appropriate light and humidity. The infection frequency by this inoculation method was the highest on the plants inoculated during flag leaf expansion stage, while it decreased when the plants were inoculated at the beginning of heading stage. When plants of 14 cultivars of wheat and 11 cultivars of barley were each inoculated with the pathogen during flag leaf expansion stage, disease symptoms were formed on all the cultivars. These results suggested that wheat and barley were more susceptible to bacterial black node pathogen during flag leaf expansion stage irrespective of cultivar type. The disease mainly occurred on the leaf sheath as withering with black lesions forming under the inoculated point, but several plants also showed black lesions on the stem, followed by stem breaking, as well as ear burn. These symptoms are identical with those found in the field, indicating that bacterial black node disease can be reproduced by the inoculation method.

  • 金子 洋平, 横山 とも子, 中田 菜々子, 深見 正信, 中村 耕士, 山本 幸洋, 大井田 寛, 福田 寛
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 18-22
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    2014年5月に,千葉県北西部の春夏ニンジンの産地で激しい割れを伴うしみ症の多発生が確認された。罹病株から菌を分離したところ,発色と形状が異なる2種類のコロニーを形成する菌株群が分離された。そこで,両菌株について形態的特徴の観察,生育温度特性試験,EF1α及びITS 領域の塩基配列の解析及び病原性の確認試験を行った。その結果,従来からニンジン乾腐病の病原菌として知られるFusarium solani, およびそれ以外の菌種が存在した。その分離菌株は,分生子柄および分生子,大型分生子,および厚膜胞子の形状からF. oxysporum であると推察された。本菌株は10 ~35℃で生育し,最適温度は25℃であった。さらにEF1α及びITS 領域の塩基配列は,F. oxysporum の配列とそれぞれ99.0及び97.0%一致した。以上から,分離菌をF. oxysporum と同定した。 蒸気滅菌した黒ボク土に分離菌の分生子懸濁液を接種した汚染土にニンジンを播種し,栽培したところ,根部にF. solani による乾腐病と同様の黒変及び亀裂を伴うしみ病斑が形成され,そこから本菌を再分離できた。また,現地で発生しているような病斑部分からの割れ症状も再現できた。以上より,本菌の同定,ニンジンに対する病原性が確認できたので,ニンジン乾腐病の病原としてF. oxysporum の追加を提案する。

  • 中村 耕士, 横山 とも子, 鈴木 健司, 福地 信彦
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 23-26
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    摘要 千葉県の秋冬どりニンジン産地で問題となっているしみ症の発生状況と病原菌を2014年11月26日から2015年1月13日にかけて延べ19圃場で調査した結果,全ての圃場でしみ症の発生が認められた。しみ症病斑からはPythium 属菌とFusarium 属菌が分離され,ニンジンしみ腐病とニンジン乾腐病が発生していると考えられた。両者の病斑は性状が類似したものが多く,病斑性状で判別することは難しいと思われた。分離頻度はPythium 属菌が高く,秋冬どり栽培におけるしみ症の主な原因はニンジンしみ腐病であると考えられた。また,しみ症の発病株率と発病度は圃場間で大きく異なり,しみ症発病度が低かった5圃場のうち,4圃場では2012~2014年にエンバクの作付けがあった。

  • 影山 智津子, 土井 誠, 松野 和夫
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 27-29
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    メロン退緑黄化病はCucurbit chlorotic yellows virus(CCYV)が引き起こすウイルス病で,タバココナジラミが媒介する。静岡県では2013年12月に温室栽培のメロンで初発生したが,根絶を目指した対策により発生はみられなくなった。しかし,翌年秋に再び地域を拡大して発生したため,メロンでの発生がない時期の感染植物を探索した。2014年度秋作~冬作で本病が初発生した2地域で,2015年8月にメロン温室周辺で生育している植物を調査したところ,多年生雑草のカラスウリからCCYVが検出された。CCYV が感染したカラスウリを接種源として,タバココナジラミを用いた媒介試験でメロンへの感染を成立させたことから,退緑黄化病の感染源となることが明らかとなった。

  • 中澤 佳子, 癸生川 真也
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 30-32
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    栃木県内の施設キュウリほ場およびブドウ園地で発生したべと病菌について,チトクロームb遺伝子のPCR-RFLP解析を行った結果,キュウリでは31検体中29検体(93.5%),ブドウでは26検体すべて(100%)が QoI剤耐性を示す遺伝子型G143Aであった。また,該当菌株が認められたほ場の過去3年間の薬剤散布履歴を確認すると,キュウリでは,QoI剤は使用していないか,1作1,2回の使用で,ブドウでは1年に1,2回の使用であり,どちらも使用頻度は高くなかった。今回の調査から,栃木県の施設キュウリほ場およびブドウ園地の多くで,ベと病には QoI剤の防除効果が期待できないと考えられた。

  • 山﨑 周一郎, 高野 純一, 森島 正二, 山城 都, 髙橋 怜子, 福田 充
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 33-34
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

     “アスカウェイブ”はイチゴ萎黄病耐病性品種であり、育成素材として広く活用されている。一方で、 2009年に県中部のイチゴ産地から採取したイチゴ萎黄病菌に、アスカウェイブを侵す菌株が含まれていることが明らかになった。実態調査のため、 2012年から 2016年にかけて県内イチゴ産地 13市町からイチゴ萎黄病菌を採取し、アスカウェイブに対する病原性を評価した。その結果、供試した 55菌株中、7市町から採取された9菌株で、アスカウェイブに対する病原性が確認された。

  • 窪田 昌春, 楠 幹生
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 35-38
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    Broccoli plug seedlings in Kagawa Prefecture, Japan, in 2014 and 2015, wilted and damped-off. A microorganism was isolated from stems of the diseased plants and identified as Pythium megalacanthum by morphological and molecular phylogenetic analysis. When the microorganism was inoculated onto broccoli plug seedlings, it produced identical symptoms to the original infection and the microorganism inoculated was re-isolated from the diseased plants. Thus, the causative pathogen was identified as P. megalacanthum. This is the first report of broccoli disease caused by this microorganism in Japan.

  • 山内 智史, 酒井 和彦, 白川 隆
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 39-40
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    Spinach cultivars reaction to Peronospora farinosa f. sp. spinaciae isolate SAI-2, suspended race numbering, obtained from Saitama Prefecture, Japan in 2010 were studied. It was suggested that commercial cultivars resistant to race 8 had also potential for resistance against the pathogenic strain involving isolate SAI-2.

  • 清水 時哉, 桑澤 久仁厚, 佐藤 強, 山内 智史, 小木曽 秀紀, 藤永 真史
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 41-46
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    高冷地で有機栽培により生産されるレタスにおいて問題となる病害を抽出し,また防除対策について検討した。 平成25年~28年の4年間,長野県塩尻市のレタス有機栽培圃場で発生した病害の種類は,化学農薬による防除を行っている慣行栽培で見られる病害と同様であった。多雨・日照不足が続いた作期では,斑点細菌病が多発し,収量に影響した。すそ枯病の発生がやや目立ったが,その他の病害は,収量への影響はほとんど無かった。慣行栽培で問題となるレタス腐敗病,軟腐病及び斑点細菌病に対しては品種により感受性差異が認められた。またすそ枯病は,マリーゴールド及びニンジンとの輪作により,レタスの連作より発病が軽減された。

  • 山内 智史, 佐藤 衛
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 47-49
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    In April 2015, irregularly and yellowing lesions on the leaves of shepherds purse (Capsella bursa-pastoris) were found in an outdoor field in the south area of Ibaraki Prefecture. White and powdery stigmata of this pathogen were observed on the lesions. The pathogen of this disease was identified as Hyaloperonospora parasitica based on the morphological features of conidia and conidiophores, host range and the sequence of ribosomal DNA internal transcribed spacer (rDNA-ITS) region.

  • 金子 洋平, 吉田 明広, 鈴木 健一郎, 福田 寛
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 50-54
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    数種殺菌剤について土壌潅注かつ葉面散布の処理をすることで,ナシ萎縮病菌Fomitiporia torreyaeによる腐朽の伸長を抑制する効果があるか否かを爪楊枝接種法(中村,2011)で2014年~2016年にかけて調査した。プロベナゾール水和剤,フルトラニル水和剤,バリダマイシン水和剤,シメコナゾール水和剤処理では腐朽伸長を抑制する効果は全くみられなかった。一方,ベノミル水和剤処理苗では2015年実施の試験において薬剤無処理苗と比べ腐朽伸長が有意に短くなった。また,ベノミル水和剤を処理した苗ついては,SPAD値が有意に高く,葉数も有意に多かった。

  • 髙橋 真秀, 鈴木 達哉, 深見 正信
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 55-58
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    ナシの改植時期である秋冬期に実施可能な白紋羽病発病跡地対策として苗木の定植前に50℃の温水処理と低濃度エタノールによる土壌還元消毒を組み合わせた土壌消毒法を検討した。まず,室内試験で,土壌を還元状態にすることにより白紋羽病菌を死滅できることを明らかにした。その後,圃場において10月下旬~11月下旬に50℃温水で希釈した1%エタノール水溶液を点滴潅水し1か月間被覆したところ,地下50cm に埋設した白紋羽病菌は高い割合(88.9~100%)で死滅した。次に白紋羽病発病跡地において同消毒後にナシ苗木を定植したところ,定植2年目までに枯死した樹は無かった。また,苗木を掘り上げ,根部の発病状況を調査した結果,同消毒後に定植した苗木の感染率は18.2%であり,50℃温水処理の36.4%,フルアジナム水和剤による苗木定植時処理の72.7%よりも低かった。これより秋冬期の白紋羽病発病跡地消毒法の一つとして本消毒法が有効であると考えられた。

  • 田中 弘太, 太田 光輝, 杉山 知里, 黒柳 栄一, 逵 瑞枝, 瀧川 雄一
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 59-62
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    2014年9月に静岡県東部で初発生したオリーブがんしゅ病(Olive knot)について,同年11月より現地発生樹を用いて有効薬剤の探索を行うとともに,2015年4月より温室内で接種試験により同様の効果検定試験を行った。 結果,現地試験ではマンゼブ水和剤,銅(水酸化第二銅)水和剤および銅(塩基性硫酸銅)水和剤の3剤が9ヵ月間本病の再発を抑え防除効果が認められ,生育(枝長・節数・側枝数)への影響, 葉や果実に対する薬害も認められなかった。温室内接種試験では,予防散布で銅(水酸化第二銅)水和剤が最も発病が少なく防除効果が高かった。

  • 佐藤 衛, 山内 智史
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 63-64
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    2014年6月茨城県県南地域の露地花壇のアサガオで,生育不良や萎凋症状を確認した。菌の形態的特徴等から本病原菌をRhizoctonia solani Kühn AG-2-2 ⅢBと同定した。本病をアサガオ苗立枯病と呼称したい。

  • 佐藤 衛, 築尾 嘉章, 松下 陽介
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 65-67
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    2008年5月茨城県つくば市の露地植えのオダマキの葉に,円形病斑を確認した。本菌を分離し,健全なオダマキに接種したところ,原病徴が再現され,接種菌が再分離された。分離菌は形態等から,Stemphylium lancipes と同定された。我が国では,本属菌による病害はStemphylium sp. によるものに留められ,病原の種名については検討が必要とされていたほか,接種試験による病原性確認も行われていなかったことから,正式に報告する。

  • 奥田 充
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 68-72
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    To develop an assay using reverse transcription polymerase chain reaction (RT-PCR) to detect multiple species of viruses in the Tospovirus genus, six primer pairs were chosen from those previously reported and tested to determine if RT-PCR with these primers could detect 8 species occurring in Japan. Consequently, two primer sets, gL2740/gL3920 or t2740/t3920c could detect all species occurring in Japan. The nucleotide residues of t2740 and t3920c were modified to correspond with each of the target sequences of 19 species reported outside Japan, except Groundnut chlorotic fan-spot virus. RT-PCR with the modified primer pair resulted in detecting the 8 species occurring in Japan, and was expected to be available for multiple species in the Tospovirus genus.

虫害の部
  • 諏訪 順子, 北村 舞, 西宮 智美
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 73-76
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    ヒメトビウンカ第1世代成虫の水田への飛来時期から第2世代幼虫発生時期にあたる2016年6月6日,14日,20日,27日のいずれかに,シラフルオフェン乳剤を散布し,イネ縞葉枯病の発病抑制に有効な散布時期を検討した。 その結果,幼虫発生盛期の始期である6月20日散布区では散布後に速やかに幼虫数が減少し,発病抑制効果が最も高かった。また,成虫発生盛期の中期かつ幼虫発生開始期である6月14日散布区においても散布後の幼虫数が少なく推移し,発病抑制効果が高かった。このことから,本病の発病抑制のためのヒメトビウンカに対する本剤の本田散布による防除適期は第2世代幼虫発生開始期から幼虫発生盛期の始期であると考えられた。また,吸い取り調査による第2世代幼虫の齢期別発生時期と有効積算温度を用いて2016年の気温から計算した発生時期を比較したところ,1~4齢幼虫の発生時期は概ね一致しており,有効積算温度を用いて本田散布の防除適期を予測する方法を検討した結果,予測産卵最盛日から1週間程度が防除適期と考えられた。

  • 平江 雅宏, 柴 卓也
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 77-79
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    ヒメトビウンカの発生消長を効率的に調査可能な黄色粘着トラップの種類を検討した。雑草地における調査では,本種の誘殺数はトラップに用いる粘着板の種類によって異なり,ホリバーイエロー,バグスキャンミニ,スマイルキャッチで多く,IT シート(イエロー)ではやや少ない傾向であった。New 虫バンバン,むし恋いこいの誘殺数は少なかった。また,水田内における調査では,ホリバーイエロー,バグスキャンミニ,スマイルキャッチではほぼ同様な誘殺数の推移を示し,ピークも明瞭で誘殺消長の把握が可能であった。一方,New 虫バンバンにおける誘殺数は少なく推移し,特に6月の第1世代侵入時期において明瞭な消長が得られなかった。このことから,ヒメトビウンカの発生消長調査に用いる黄色粘着トラップとして,ホリバーイエロー,バグスキャンミニ,スマイルキャッチが適していると考えられた。

  • 大井田 寛, 木内 望
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 80-83
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    Abstract We investigated the effectiveness of augmentation of the mirid bug Nesidiocoris tenuis (Reuter) against the greenhouse whitefly Trialeurodes vaporariorum (Westwood) on tomatoes in greenhouses by pre-plant or post plant releases. In trial 1, the tomatoes were transplanted in May 2014, and the bugs were released three times after transplanting at weekly intervals with a density of 0.5 bugs per plant. In trials 2 and 3, the bugs were released two times before transplanting at weekly intervals with a density of 0.5 bugs per plant in August 2014 or in May 2015. In each trial, N. tenuis colonized the tomato plants. The density of whitefly on tomatoes was significantly lower in the bug-released greenhouse (Repeated measures of ANOVA, p < 0.0001) than in the non-released greenhouse. Nesidiocoris tenuis did not cause economic damage to tomato. These results indicate that pre-plant or post-plant releases of N. tenuis are effective for controlling T. vaporariorum on tomatoes in greenhouses.

  • 大井田 寛, 石川 晴久, 名雪 将史
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 84-85
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    Abstract We investigated the population dynamics of Nesidiocoris tenuis (Reuter) and recorded species of other insects observed on sesame in 2014 and 2015 in Chiba Prefecture, Japan. Nesidiocoris tenuis adults and nymphs occurred during or after the second half of August until the end of October or plant death. We observed one lepidopteran pest and four hemipteran species (except N. tenuis) including three pest species of some crops. These results indicated that sesame plants are potentially useful for collecting N. tenuis in a field in Chiba Prefecture. However, we should pay attention to occurrence of insect pests.

  • 三木 静恵
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 86-93
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    群馬県南西部に位置する藤岡市の2カ所の露地ナス圃場において,天敵温存植物のマリーゴールドを圃場周縁内に植栽し,アザミウマ類,ハダニ類およびヒメハナカメムシ類等の発生消長を2年間調査した。その結果,いずれの圃場でも6月上旬からナス葉上でヒメハナカメムシ類が観察された。アザミウマ類の発生に同調しているように見える圃場もあったがはっきりとしなかった。しかし,これまでの報告と同様に,群馬県のナス栽培圃場でも,天敵温存植物の植栽と選択性薬剤を使用することで,ヒメハナカメムシ類が定着し,殺虫剤の使用回数を削減できる可能性は示された。ただし,非選択性薬剤を使用した場合には,天敵がいなくなり,ハダニ類が急激に増殖するケースが観察され,殺虫剤の使用回数が増加した。

  • 小山田 浩一
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 94-97
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    寄主範囲の広さからアブラムシ類防除への活用が検討されているナケルクロアブラバチについて,ワタアブラムシを寄主とした場合の生存と発育を飼育温度16℃,20℃,25℃および28℃において調査した。なお,実験には寄生行動を確認した上で有効な産卵行動が認められた個体を供試した。その結果,各温度でマミー化率は80% 以上となり,マミー化した個体からの羽化率は85%以上となった。マミー化までの平均日数は,16℃で13.4日,20℃で8.5日,25℃で6.0日,28℃で5.8日となり,羽化までの平均日数は,16℃で26.6日,20℃で17.7日,25℃で13.2日,28℃で12.0日と飼育温度が高くなるにつれて短かくなった。また,飼育温度(T)と発育速度(発育日数の逆数:1/D;D:羽化までの発育日数)との直線回帰分析より,産卵から羽化までは1/D=0.0039T-0.0224 R2=0.954)の回帰式が得られ,発育零点は5.7℃,有効積算温度は261.1℃と算出された。この結果から,既報告のアブラバチに比べると増殖能力の低さが示唆され,これを補う技術導入が必要と考えられる。

  • 小林 誠, 西村 浩志, 小山田 浩一
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 98-103
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    摘要 アブラムシ寄生蜂ナケルクロアブラバチの雌成虫およびマミーに対する各種農薬の急性毒性および雌成虫に対する影響日数をIOBC/WPRS の農薬毒性区分(Hassan, 1994)に従い評価した。殺虫剤14剤の雌成虫に対する補正死虫率は,処理葉接触法により試験した結果,クロルフェナピル水和剤およびピリダベン水和剤が100%で最も高く,影響大と評価された。次いでアセタミプリド顆粒水溶剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤およびレピメクチン乳剤が98%,スピノサド水和剤が82%で,影響中と評価された。その他8殺虫剤の補正死虫率は1~10%と低く,影響無であった。12殺菌剤の補正死虫率は,葉片浸漬法により試験した結果,0~2%と低く,影響無であった。補正死虫率が高かった殺虫剤5剤の影響日数(影響無になるまでの日数)は,処理葉接触法により試験した結果,クロルフェナピル水和剤は21日以上,アセタミプリド顆粒水溶剤は21日,エマメクチン安息香酸塩乳剤およびスピノサド水和剤は14日,レピメクチン乳剤は7日であった。マミーに対する影響は,直接散布法により試験した結果,供試した殺虫剤14剤及び殺菌剤12剤の全てで影響無と評価された。

  • 長坂 幸吉
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 104-108
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    コマツナ栽培での害虫防除手段を検討する基礎資料として,主要害虫11種についてプランター栽培の幼植物上に複数の密度で接種し,収穫時における食害程度を調査した。品質レベルを市場レベル,可販レベル,可食レベル,廃棄レベルに分けて集計し,害虫密度と品質を損なう割合との関係についてロジスティック回帰により分析した。 その結果,例えば,食害がほとんど無い品質レベル(市場レベル)の場合,70%の株数確保に許容できる害虫密度(頭/株)は,ダイコンサルハムシ成虫で0.05,同幼虫0.30,キスジノミハムシ成虫0.11,ヤサイゾウムシ幼虫0.15,カブラハバチ幼虫0.08,セグロカブラハバチ幼虫0.08,モンシロチョウ幼虫0.04,コナガ幼虫0.22,ハスモンヨトウ幼虫0.05,ヨトウガ幼虫0.05,ナガメ成虫0.06,ナモグリバエ幼虫0.71と推定された。

  • 岩瀬 亮三郎, 浅野 亘, 小俣 良介
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 109-112
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    Abstract A new pest, Welsh onion root darkwinged fungus gnat (tentative name) (Bradysia sp.) injurious to Welsh onion in fall and winter, and carrot in spring in the northern part of Saitama Prefecture, its distribution on parasitized Welsh onion plants and susceptibility to insecticides were investigated. Welsh onion was primarily parasitized by larvae at the stem plate, but the number of larvae increased at the leaf sheath covered with soil increased by soil covering work. As a result of examining the susceptibility of the larvae to insecticides registered on Welsh onion in laboratory conditions, 8 insecticides had a corrected mortality rate of 70% or more out of 30 insecticides; Thiodicarb WP, Clothianidin WS, Cypermethrin E, Dinotefuran WS, Fulfenokthlon E, Lufenuron E. Methomyl WP, and Tephrtorin G.

  • 土井 誠, 中野 亮平, 石川 隆輔, 片山 晴喜
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 113-117
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    葉ネギのネギハモグリバエを対象に静岡県の主要産地で使用頻度が高い薬剤及び近年登録された薬剤あわせて8剤について,圃場での散布試験を行った。薬剤処理後のマイン増加数により防除効果を評価した結果,シアントラニリプロール水和剤とスピネトラム水和剤の効果が高かった。また,ネギハモグリバエとネギアザミウマに対する殺虫剤(チアメトキサム水溶剤,クロチアニジン水溶剤,スピネトラム水和剤,クロラントラニリプロール水和剤)と展着剤の加用および気門封鎖型殺虫剤(脂肪酸グリセリド乳剤)の混用による効果の違いを比較した。 両害虫が発生している圃場に薬剤処理したネギ苗を配置し,それぞれの寄生数を比較した結果,クロチアニジンでは一部展着剤で加用による両害虫に対する防除効果の向上が認められた。スピネトラムではネギハモグリバエに対していずれも無加用と差がなく,ネギアザミウマに対しては加用により防除効果が低下した展着剤が認められた。チアメトキサムでは両害虫に対して,無加用と展着剤加用で防除効果に差がなかった。クロラントラニリプロールでは評価対象としたネギハモグリバエに対して無加用と展着剤加用で防除効果に差がなかった。各殺虫剤と脂肪酸グリセリドの混用による防除効果の違いについては,クロチアニジンではネギハモグリバエに対して単用に比べて発生蛹数が有意に少なかったが,それ以外の殺虫剤では両害虫に対して単用と混用との防除効果の差は認められなかった。さらに,ネギハモグリバエを対象に各種展着剤等を加用した時のクロラントラニリプロール水和剤の効果について,室内試験を行った。薬剤処理後の成虫放飼および幼虫期の薬剤処理について試験を行った結果,加用する展着剤および処理時期によって効果が向上するものが認められた。また,本剤と脂肪酸グリセリドの混用では単用に比べ防除効果が向上した。

  • 大井田 寛, 石田 卓也, 高橋 将
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 118-121
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    We investigated the density fluctuation of Thrips tabaci Lindeman and Gynaeseius liturivorus (Ehara) on Welsh onion and Anaphothrips obscurus (Müller) and G. liturivorus on intercropping barleyHyakumangokuin 2013 and 2014 in Chiba Prefecture, Japan. Gynaeseius liturivorus densities on barley increased in late July after peak abundance of A. obscurus. Densities of G. liturivorus and T. tabaci on Welsh onion intercropping with barley in late July was significantly higher and lower than on Welsh onion without barley (=control), respectively. Barley plants sowed in late May or early June in this experiment withered in late August. Gynaeseius liturivorus densities on Welsh onion intercropping with barley rapidly decreased after barley plants withered, and it shifted similarly or lower than on control Welsh onion in October to November. Thrips tabaci densities on Welsh onion intercropping with barley shifted equally on control Welsh onion after October. These results indicated that intercropping barley increases G. liturivorus density and decreases T. tabaci density on Welsh onion in late July. However, we need techniques to maintain high G. liturivorus density to control and lower T. tabaci density after intercropping barley plants withered.

  • 白石 和弥, 石森 裕康, 奥村 一, 下薗 健志, 糸山 享
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 122-125
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    神奈川県におけるミナミアオカメムシの分布状況を明らかにするため,2015年から2016年の2年間にわたり,同県内の複数地点の圃場における発生を調査した。2015年の調査では,川崎市において神奈川県内では初めてとなるミナミアオカメムシの発生を確認した。2016年の調査では,川崎市に加えて藤沢市,横浜市でも発生を確認し,小田原市に設置された予察灯への誘殺も確認した。以上の結果から,日本国内での分布域を拡大しているミナミアオカメムシが神奈川県においても定着している可能性があるため,今後の継続的なモニタリングが必要と考えられた。

  • 中村 晃紳, 山﨑 大樹, 鶴田 万智, 糸山 享
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 126-128
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    川崎市におけるミカンキイロアザミウマの殺虫剤感受性の現状を把握するため,2014年に同市内のキク3圃場から採集した3個体群を,2015年には同市内の野菜4圃場から採集した4個体群を用いて,それぞれ11種類と8種類の殺虫剤に対する感受性を調査した。その結果,いずれの個体群でも複数の殺虫剤に対する感受性が低いことが分かった。また,個体群間で感受性に大きな差が認められ,薬剤抵抗性の発達程度が圃場ごとに大きく異なっている可能性が示唆された。

  • 小澤 朗人, 内山 徹
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 129-133
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    We investigated the life history and the natural enemies of the coconut scale, Aspidiotus destructor Signoret (Hemiptera: Diaspididae), in some commercial tea fields from 2015 to 2017 in Shizuoka Prefecture, Japan. The periods of egg deposition and their hatching were observed three times a year: from late April to late May, one month in July, and from late August to late September, and most of overwintering stages were female adults. This result suggested that A. destructor occurs with three generations a year in tea fields. Total number of eggs per female of the overwintering generation was 58.7±2.8 (n=25). Four species of parasitoids emerged from the scale females collected in tea fields. The dominant species were two species, Encarsia citrine (Craw) and Aphytis diaspidis (Howard). It was observed that percentage parasitism by the dominant two species was sometimes over 90%, although it changed according to the season. We also found a kind of ladybird: Pseudoscymnus hareja (Weise) and predaceous gall midge (this species may be Dentifibula viburni (Felt) as predatory insects against the scale.

  • 増井 伸一, 土田 祐大
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 134-135
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    Damage caused by western flower thrips Frankliniella occidentalis occurred on young fruits of kumquat Fortunella crassifolia in a greenhouse. Many white points observed on the fruits seemed to be caused by oviposition. By releasing the adults to young fruits, we demonstrated that the damage was caused by females infesting from 1 – 3 weeks after blooming.

  • 増井 伸一, 片山 晴喜
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 136-137
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    Abstract The population density of yellow tea thrips Scirtothrips dorsalis is influenced by the quantity of young shoots for feeding and oviposition. In this study, the effect of trimming windbreaks of bigleaf podocarp trees on the occurrence of the thrips was investigated in citrus orchards. Trimming in mid-June resulted in an increase of the thrips adults and larvae on the windbreaks from mid-July to early August caused by the continuous growth of young shoots.

  • 内田 一秀, 村上 芳照, 綿打 享子, 功刀 幸博
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 138-140
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    カルタップ水溶剤,フルベンジアミド水和剤,ペルメトリン水和剤,スピネトラム水和剤を処理した人工飼料(インセクタLFS)に,クビアカスカシバ幼虫を11頭ずつ放虫して13日間にわたり生死を観察した。カルタップ水溶剤およびフルベンジアミド水和剤で高い殺虫効果が認められ,特にカルタップ水溶剤では,放虫3日後には全ての供試虫が死亡または苦悶した。カルタップ水溶剤の残効を調査するため,散布7,15,23,31日後のブドウ樹に,幼虫を10頭ずつ放虫して7日後に観察したところ,散布7,15日後の樹では,生存虫は認められなかった。散布31日後の樹でも,生存虫数が少なく,残効が認められた。カルタップ水溶剤の散布が,ブドウ果実の外観品質に与える影響について「巨峰」および「ピオーネ」の果粒を観察したところ,散布時の粒径が9 mmを超えると果粉溶脱が発生した。

  • 櫻井 民人
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 141-142
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    リンゴの主要害虫であるとともに,ウメ輪紋ウイルスのベクターの一種であるユキヤナギアブラムシのツルニチニチソウ苗を用いた簡易飼育法を検討した。昆虫飼育ケージに,本種の寄主植物である木本植物のウメやリンゴの実生苗およびつる植物であるツルニチニチソウ苗を設置し,葉上に接種した本種の個体数の推移を比較した。その結果,本種の密度はすべての植物種で上昇したが,その増殖率はツルニチニチソウ苗で最も高く,次いでウメ実生苗,リンゴ実生苗の順であった。ツルニチニチソウ苗に接種された本種の密度は,接種3日後には8倍,同7,14,21日後にはそれぞれ41,124,331倍となり,試験に供するのに十分な個体数を短期間で得られた。

  • 上杉 龍士, 長坂 幸吉
    2017 年 2017 巻 64 号 p. 143-145
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー

    アブラムシ類に対して一次寄生蜂を用いた生物的防除を行うためには,二次寄生蜂がもたらす負の効果を考慮に入れた効果的な接種的放飼法やバンカー法の研究開発を行う必要がある。その際にDNA配列情報を用いた寄生蜂の種同定は,基礎的な技術となる。本研究では,日本の農業環境でよくみられる一次寄生蜂11種(2亜科)と二次寄生蜂8種(5亜科)の合計179個体のmtCOI遺伝子の塩基配列を解析し,DNAデータベース(INDS)への登録を行った。

研究発表会講演要旨
新たに発生が確認された病害虫
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