本病の発病時期と被害との関係について,圃場で穂単位に各項目について調査した。
初発生は出穂5日目にみられ,発病穂は発生ピークの9日目まで経日的に増加し,以後は漸減する。1穂重,健全米重ともに経日的に増加し,出穂6日目から出穂17日目における増加は1穂重で31%増,健全米重では4.7倍の増加となった。1穂当たり健全米重の増加率は1日当たり0.1gで,10a当たり換算43kgとなった。褐色帯条斑米の形成率は1穂当たり平均3.7%であった。
健全米でも汚染している場合があり,発病によって形態に異常を呈する玄米はすべて病原菌が高濃度に検出された。

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Integrated control of bacterial wilt of potatoes was successfully achieved in the fall cropping in Nagasaki, Japan. Three methods were combined; soil fumigation by application of chloropicrin, use of the relatively resistant cultivar Meihou, and late planting to aviod higher temperatures in the planting season. The incidence of bacterial wilt in Meihou which was planted in mid-September after fumigation of chlorpicrin at a dose of 20 l /10a was lower than that of the susceptible cultivar, Dejima planted in early September after fumigation of chlorpicrin at a dose of 30 l /10a. It appears that integrated control enabled to reduce the dosage of chlorpicrin from 30 l /10a to 20 l /10a in severely infested fields.

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Tests carried out over a period of 5 years indicated the existence of tuber-borne infection in common scab of potatoes. When seed tubers in which more than 6% of the surface area was affected with scab were planted, the scab incidence in the progeny tu-bers was very high. When seed tubers in which less than 5% of the surface area was affected with scab were planted the scab incidence was very low and comparable to that when seed tubers devoid of lesions were planted. However in fields disinfected with chlorpicrin, although seed tubers in which 5% of the surface area was affected and seed tubers without lesions were planted, a severe incidence of the disease was observed. In non-infected fields, the application of copper compounds and streptomycin was effective in controlling scab while in fields which had been disinfected the effect of the application decreased.

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九州農試病害第3研究室の圃場は,少なくとも20数年間はクワだけが栽培されてきた桑園から,1984年2月野菜畑に転換,再造成されたが,この一部に前年のトウモロコシ,ダイコンについで,85年3月,ジャガイモをはじめて栽培したところ,収穫した塊茎に表皮異常症状が激発した。症状は,概括的に象皮,小網目,粗皮の3基本型に類別されたが,これらは1塊茎に重複混在する場合が多かった。そして肥大した塊茎表面に浅い網目状の亀裂が入り,黄褐色から濃褐色のコルク化した病斑を示すrusset scabあるいは象皮病の病徴とごく類似した症状の塊茎が大半を占め,デジマ。メークインともに95%をこえた。象皮,小網目の2症状型からはStreptomyces spp.が高率に分離された。85年秋作で調査した結果,本症状はダイコン,トウモロコシなど前作物の異なる畑,クワ抜根後2年間休閑した畑,周辺のクワ畑や森林の各土壌でも発現した。また本症は土壌並びに種いも伝染し,昼間14時間を30℃,25℃,20℃(夜間10時間はすべて18℃)とした各温度で発現したが20℃の場合がやや高率であった。本症は主にジャガイモ象皮病によるものと判断されるが,桑園土壌に生息していた病原が,転換後における堆肥や石灰等の施用による高い有機物含量や土壌酸度のもとで増殖,被害をもたらしたものとみられた。

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1)現地ハウス団地における促成ナス青枯病の発生実態調査を行った。
2)調査は,発病株率の経時変化,発病株分布の時期別経時変化,発病要因としての地温の経時変化,発病と減収,防除条件について行った。
3)発病株率は,11月～3月までが8%,4月は10%,5-6月の間が82%であり大部分が5～6月に集中すること,発病株率の上昇原因は最低地温が20℃以上に上る時期と関係が深いこと,発病株の分布は各棟で特徴があり発病は連続して起きていること,5～6月の減収は収量に大きく影響すること,防除条件としては,7項目程度を組み合わせて実施すると防除効果が高いこと等を明らかにした。

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佐賀県ではナス半身萎ちょう病は,1982年の夏秋栽培ナスおよび1984年の半促成栽培ナスにおいて発生が認められていたが,1985年には促成栽培ナスにおいても発生した。本菌の培地上での生育は,しょ糖濃度の影響を受け,特に菌核はしょ糖濃度が高い程豊富に形成され,しょ糖を欠く場合は菌核を形成しなかった。

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原野土壌の8月において,軟腐病菌は土壌増菌法により分離された。1年目ダイコン畑は軟腐病の発病が見られ,生菌数は収穫後にピークとなった。したがって,原野の軟腐病菌が第一次伝染源となり得るであろうと考えられる。3, 8年目ダイコン畑では軟腐病の発病率が高くなるが,生菌数は特に収穫期において高い。原野とダイコン畑の微生物相は,原野において全般的に生菌数が低く安定し,ダイコン畑では生菌数が高くなるものもあり不安定な傾向を示した。また,原野開墾後のダイコン畑における本病原細菌の増加は,宿主作物の栽培により賦活増殖する一方で,微生物相が不安定化するためと考えられる。

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ダイコン畑土壌から分離したRhizoctonia属菌についてダイコンに対する病原性を検討した。幼植物に対する病原性はR,solaniAG-4が最も強く,特に激しい出芽前立枯を起こした。また,R.solaniAG-1,2-2およびR.oryzaeタイプの菌は菌株間に差が見られるが,出芽後の立枯を起こした。肥大したダイコン根部に対しては,R.solaniAG-2-2が最も強く激しい根腐病を起こし,次いでAG-4であったが,両者の病斑の症状は異なった。また,R.solaniAG-1および2核RhizoctoniaのAG-Bは表面に菌核を形成したのみであった。一方,R.solaniAG-2-2はダイコンの生育ステージにより発病様相が異なり,播種後14-21日までは胚軸に感染し易く立枯の原因となり,それ以後は根腐病の発生へと進展した。従って,ダイコンの生育に伴い主に関与するRhizoctonia属菌や症状は異なることが考えられる。

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原野におけるRhizoctonia属菌の生息生態を把握するため,原野の植生植物と周辺土壌について菌の出現を調査し,その季節的推移についても検討した。Rhizoctonia属菌は表土の比較的浅いところに生息し,深い位置にはあまり見られなかった。また,季節的な出現率の推移では6～9月ではほとんど大差ないが,10月になると減少傾向を示した。植物体から分離されるRhizoctonia属菌は7月,8月はネザサ,6月,9月,10月はノイバラやヤマハギから多く出現するというように季節的変化が認められた。一方,土壌からは2核Rhizoctonia属菌のAG-BおよびR.orvzaeタイプの菌が多く分離されるが,植物残渣並びに植物体根部からはAG-A菌が比較的多く分離された。原野におけるRhizoctontia属菌の生息様式には菌群により差が見られ,R.solaniAG-6の生息も認められたが,特にダイコン根腐病菌であるAG-2-2菌は植物体(ノイバラ,ヤマハギ)の地下部および土壌中の植物残渣から分離され,これらに腐生的に生存していると考えられた。

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1978年から1985年までの8か年間,タマネギ病害の調査を行った結果,白色疫病,べと病及びボトリチス葉枯症が主要病害であった。調査を行った8か年の中で,白色疫病は1983年に多発病したが,べと病とボトリチス葉枯症は少発病であった。
1983年と1984年に株腐症状株の発生がみられ,被害株から高頻度でボトリチス属菌が分離され,本菌の同定を行ったところ,タマネギ灰色腐敗病菌(B.allii)と同定された。

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Lettuce drop caused by Sclerotinia sclerotiorum occurres in winter season in Okinawa. We tried to inactivate the sclerotia in the soil by using polyethylene film mulching during summer season. The sclerotia buried at the depths of 10 and 20 cm were tested for their viability of germination at 10, 20 and 30 days after the mulching. Ten days later, the germination rates of sclerotia in the treated soil at 10 and 20 cm were 0.0 and 5.0 %, respectively. Twenty days later, no sclerotium at each depth germinated, and 30 days later, the sclerotia decaied. On the other hand, the germination rates of the sclerotia in the control soil remained high level throughout the treatment period.

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1) イチゴ灰色かび病罹病果実から分離したイプロジオン剤感受性菌のイプロジオン剤,プロシミドン剤,ビンクロゾリン剤,チオファネートメチル剤およびS-165剤に対する耐性菌の出現を薬剤添加PSA平板培地で比較検討した。
2) Ip,PrおよびVnに対する耐性菌は,薬剤添加培地上で培養3日後までは出現しなかったが,それ以降出現し,TM-S菌における出現頻度はPr≫Ip≫Vn,TM-R菌(A群)では供試菌株数が少なかったがPr〓Ip≫Vnの順で大きかった。また,TM-R菌(B群)は,Ipでは低濃度でのみ供試菌そう片がすべて生育したが,PrおよびVnでは多少生育差はみられたものの低～高濃度でほとんどの菌そう片が生育した。
3) TM-S菌から出現したIp,Pr,Vnの各耐性菌は,すべてTMに感受性,S-165剤に耐性であり,TM-R菌から出現したIp,Pr,Vnの各耐性菌は,すべてS-165剤に感受性,TMに耐性であった。
4) TM-S菌およびTM-R菌から出現したIp,Pr,Vnの各耐性菌は,すべて本3剤間に交差耐性を示した。
5) 薬剤添加培地上では,TM-S菌からのTM耐性菌,およびTM-R菌からのS-165剤耐性菌は出現しなかった。

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佐賀県におけるカンキツ温州萎縮病のELISA法による検定を行った。種類別では,ミカン類,タンゴール類,タンゴール・タンゼロ類で罹病率が高かった。品種系統別では,楠本早生,宮本早生,市文早生,上野早生等極早生および早生系統で罹病率が高かった。高接では苗木の1.60倍の罹病率であった。3か年の検定結果を年次別にみると罹病率は漸次低下した。

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福岡県三池郡高田町の水田で1985年秋期ラプラタリンゴガイの個体数調査をおこなった。卵塊数はm ²当り平均0.4個であった。卵塊サイズは平均91.6で,調査地の付近の用水路のマコモより採集されたものにくらべかなり小さかった。貝の個体数はm ²当り12.1～19.1頭であった。殻高別に貝をグループ分けしたところ,成貝とみられる3cm以上の大きさの貝は全体の4～2%で,殻高2cm以下の貝は93～96%を占めていた。本水田内における卵塊および貝の分布について集中度を判定したところ,いずれも有意水準5%で集中分布であった。
卵塊数と貝の個体数との関係については,両者には明瞭な相関がみられなかった。また成貝数については,総貝数の多いところに多くみられた。

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1.イネの葉令とラプラタリンゴガイの食害力,貝の大きさとイネ稚苗食害量及び貝の摂食活動に及ぼす水温の影響について,室内試験によって解析した。
2. ラプラタリンゴガイは,腹足で水面下の植物につかまり茎葉を食害する。貝はイネ稚苗の茎を食いちぎり,葉茎を水面下に引き込みながら摂食する。
3. 殻高1.5cm以下の貝は,イネ稚苗を食害できないが,1.5cm以上の貝は稚苗,中苗を食害することができる。殻高2cm以下の貝にとって,イネ稚苗はその摂食活動からみて必ずしも好適な食餌植物とは言えない。
4. 殻高3cm以上の貝は,分げつ数3.5本7葉期のイネを食害することができる。
5. 28℃水温条件下で,殻高1.5,1.9,2.9,3.9,4.8,5.7cmの貝は,イネ稚苗を1日当り0,5,1.3,4,5,6.3,12.6,23.5本摂食した。摂食量は殻高の3乗に比例して増加し,貝の大きさ(殻高,Xcm)からイネ稚苗食害本数(Y)を求める回帰式は,Y=0.1190X³+0.261となった。
6. 摂食活動に最適の水温条件は30℃前後であり,35℃になると摂食量がやや減少した。15～35℃の温度範囲内では,30℃の摂食量に対する各水温(X)の摂食の割合(Y)を求める回帰式は, Y=-0.0341X³+2.3501X²-46.893X+311.304となった。

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1. 野外で交尾中の貝を採集し,ガラス室内で,緑藻類の1種Pithophora sp.を餌として産卵を調べた。8,9月の期間には多くの個体が2,3日間隔に,1夜に1卵塊を産卵した。産下された卵塊の孵化率は低くく,産卵日により著しく変動すると共に,その変動の規則性は明らかでなかった。雌貝の大きさにっいて,殻高と卵塊の大きさとの関係を調べたところ,正の相関関係が,また,卵の孵化率との間には負の相関関係がみられた。
2.九州の5県から福岡をのぞき,いずれも1地点,秋期に卵を採集し,孵化率を調べた。その結果,宮崎県佐土原町採集の孵化率はもっとも高く90%,福岡県はもっとも低くく35～37%,佐賀県川副町,熊本県飽田町,大分県宇佐市はこの間にあって差はなく65～67%と,3つに大別された。8,9月と10月採集の卵では孵化率の違いがみられた。マコモから採集した卵は,水稲から採集の卵より,卵塊サイズは大きかった。

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ラプラタリンゴガイの雌雄の殻高と生殖器官の発達および野外における交尾対の雌雄の殻高との関係について調査を行ない以下の結果を得た。
1) ラプラタリンゴガイの殻高別の性比は,殻高が25mm以下の貝では雄の占める割合が高く,殻高25-30mmの大きさでほぼ同率となりそれ以上の大きさの貝では75%以上を雌が占めた。
2) ラプラタリンゴガイの性成熟は,雄の生殖器官が雌に比べ早く発達し,また,陰茎と卵巣を合わせ持つ個体は認められず,殻高と陰茎長(r=0.9166)および卵巣重量(r=0.6847)に正の相関が認められた。以上の事からラプラタリンゴガイは雌雄同体ではなくて雄雌異体と考えるのが適当だと思われる。
3) 野外で採集した交尾対の雌雄の殻高は,90%以上で雌の方が雄より大きい傾向を示し,殻高が小さい程雄の頻度が高いという解剖結果と一致した。

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The rice water weevil (Lissorhoptrus orvzophilus KUSCHEL) was first recorded in Kagoshima Prefecture in May, 1984. The weevil was noted to have established itself in early planted paddy fields covering 52 ha in Ibusuki City in the Southern part of Satuma Peninsula. Thereafter, it was also found in two neighbouring towns, but further expansion of its distribution range was not confirmed in 1985 around Ibusuki City and the surroundings. However, this species was found in 1985 to be distributed over 200.3 ha of paddy fields with early maturing rice in Oosumi Peninsula and on the Amami Islands. The pest is considered to be dispersed by wind rather than by artificial means.

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To determine whether the rice water weevil, Lissorhoptrus oryzophilus KUSCHEL, may repeat at least two generations in paddy fields in Kagoshima Prefecture, the age structure of the weevil and its infestation were surveyed in 1985 in Ibusuki City, by transplanting rice at 5 different times. Some of the first generation adults which had developed on early planted rice were confirmed to produce the second generation on rice transplanted from late June to early July.

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1983～'85年の3か年間における長崎県でのコブノメイガの飛来及びその後の発生消長と被害について各種トラップと水田での見取り法により調査した。
1) 本種の飛来は6月上～7月中旬にみられ,その年の発生の主体となった主要な飛来はいずれの年も7月上～中旬であった。飛来量には年次間差があり,1983,85,'84年の順に多かった。
2) 蛍光灯採集箱及び粘着誘殺灯の誘殺数は圃場の密度を反映し,梅雨期の飛来量及びその後の成虫の発生消長を把握する手段として有効であると思われた。
3) 飛来後の第1世代幼虫による被害は普通期水稲では移植時期が早いほど多かった。第2～3世代幼虫による被害は逆に移植時期が遅いほど,また,出穂期が遅い品種に多かった。
4) 同一品種,同一作期の水田では施肥量が多いほど,被害が多かった。

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In early April 1985, a large number of overwintering larvae of Spilosoma niveum MÉNÉTRIÈS, recorded for the first time as a pest of crops, invaded barley fields from an adjacent vacant lot covered with dry grasses, and severely injured barley plants. In a few ridges in the vicinity of the vacant lot, the density of larvae exceeded 120 per m ² and most of the barley plants were injured by feeding resulting in the shortening of culm length and ear length, as well as the reduction in the number of ears and yield of grain. The injury to barley plants was ascribed to a temporary change of food habit mainly caused by the high density of the overwintering larvae.

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The soybean pod gall midge, Asphondylia sp., which is one of the serious pests of soybean in southwestern Japan repeats at least two generations from May to October on soybean and other wild leguminous plants. However the life history and host plants of the overwintering generation still remain unclear. The adults which emerged from soybean pods in October were considered to die without laying eggs, because no pods were available on any leguminous plants in late fall (OHSAKO et al., 1980). In this connection, the possibility that they might shift to alternate hosts other than Leguminosae was considered (YUKAWA et al., 1983) . To determine whether overwintering of this species occurs in Japan, soybeans were cultivated off-season, from September to December 1985, in exposing flowers and young pods to adults for oviposition from mid- to late October. The pod infestation rate was 10%, which is approximately normal for spring and summer. This means that the females normally searched for leguminous plants for oviposition even in October. Changes in the age structure indicated that the larvae developed in the fields, though slowly, into the pupal stage in December, which means their developmental zero point is relatively low. However all the pupae died in the pods withered by cold weather, while the emergence of an adult was observed under laboratory conditions. These observations on the developmental stages suggest that this gall midge does not enter diapause during the winter. Thus, such ecological attributes as searching behaviour for leguminous plants in late fall, low developmental zero point and non-diapause are considered to weaken the possibility that the gall midge overwinters in Japan either on Leguminosae or on other plant species.

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Effects of the planting period on the damage caused by stink bugs and of insecticidal control programs against those bugs in autumn soybeans were examined in Osumi district, Kagoshima Prefecture. Three species of stink bugs, Piezodorus hvbneri GMELIN, Riptortus civatus THUNBERG and Nezara viridula SCOTT were recognized as being injurious to the soybean crop. P. hvbneri and R. clavatus appeared from mid-August to November, throughout the pod-setting stages of the crops, but N. viridula was detected after lateSeptember. Soybeans were planted at five different times from mid-June to early-August and harvested in November, depending on the planting time. The earliest (June 19) and the latest (August 1) planted soybeans experienced the most serious damage caused by stink bugs. It appeared that the earliest planting was attacked by the bugs during the longest period from bloom to maturation, while the latest planting tended to be exposed to a concentrated attack by the bugs, especially by N. viridula in the early period of the podsetting stage. Insecticides were applied after the pod-setting stages of soybean plants. Results of field spraying experiments revealed that two applications in the early period reduced the damage to a considerable degree.

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1. 1985年11月14日,金峰町尾下のビニールハウス(無加温)の抑制インゲンマメでインゲンモグリバエの発生を確認した。
2. インゲンモグリバエの発生は,インゲンマメの生育初期から収穫が終るまで見られたが,生青初期から中期における被害が特に大であった。しかし,生育後期も根部の加害はなくなるが,地上部の茎や葉柄等が加害されるために折損の原因となるようであり,したがつてこのような作型の場合,全生育期間を通じて注意を要する害虫のようである。
3. 安田 (1979) は沖縄県のインゲンモグリバエについて調査し,2～3月を除いて毎月発生するが9月から1月における発生が特に被害が多く問題であるとしている。今後本土側のインゲンマメ栽培地帯でどのような発生をするか,注目すべき害虫と思われる。

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Seasonal occurrence of adults of four major sweet potato defoliators, Aedia leucomelas LINNÉ, Agrius convolvuli LINNÉ, Brachmia triannulella (HERRICH-SCHAFFER) and Spodoptera litura FABRICIUS, was examined from 1983 to 1985 at Kushira in Kagoshima. Adults of A. leucomelas were captured with light and molasses-traps from early May to mid-November. Peak catches occurred in mid-June-early July, mid-July, early August and September. Moth numbers increased gradually from the first peak to the highest peak in September. A. convolvuli was caught from late May to mid-October in a light-trap. Almost all of the total annual moth catches occurred in August and September. Moths of B. triannulella, which overwinter at the adult stage, were counted visually by the moth-flushing method (the surveyor walks along the nursery beds of sweet potato and brushes the plants with a rod) from late April to early November. Two major peaks occurred in May and June. The first peak was higher than the second in the last two years. Many moths of S. litura were captured with light and molasses-traps from August to November. The peak in number occurred from early to mid-September. The number of individuals captured with a pheromone trap (Pherodine SL ^R ) greatly exceeded that of the individuals captured with other traps. Moths were abundant in September and October. Population density of A. leucomelas and A. convolvuli in August seemed to be higher than that reported by MIYAHARA et al in 1963-66. This may be due to the change of the cultivation methods of sweet potato. Namely, adults of A. leucomelas, A. convolvuli, which emerged in early and late May, respectively, were able to lay their eggs on the leaves of sweet potato which had already been transplanted in late May according to recent cultivation methods. As a result, the moth populations of the following generation increased in the August period. Such a phenomenon was not observed in S. litura presumably due to the food habits of the larvae of this insect which is polyphagous.

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The seedcorn maggot, Hvlemva platura MEIGEN, attacked the hypocotyl of spring potato crops in Nagasaki in April 1985. After the main stem died before shoots were formed, many branches grew up. Therefore the stems were shorter, the number of stems increased 3.8 times and the total weight of tubers was reduced by 8%, especially tubers weighing more than 110 g showed a decrease of 120 g per hill. The damage was ascribed to the fact that the fields could not be plowed due to the long period of rain after the application of manure and excrements of chicken.

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大分県下のアブラナ科野菜栽培地におけるコナガの薬剤感受性の実態をプラスチック製のカプセルを用いた虫体浸漬法により検定した。その結果,防除指針に採用してわずか2年目のピレスロイド系殺虫剤に対して県北平坦部の個体群は十分感受性であったが,高冷地キャベツの産地では抵抗性の発達が著しいことが明らかとなった。また,各地でこれまで使用してきたDDVP乳剤をはじめランネート水和剤,オルトラン水和剤,トクチオン乳剤などに対する感受性の低下が確認された。

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The beet armyworm, Spodoptera exigua (HUBNER) is well known as an important pest of various kinds of economic plants in many countries. In Japan, only a few reports on beet armyworm and its damage have been published.
Recently in Kagoshima Prefecture, the beet armyworm has been observed in green onion fields, causing serious damage.
The current studies on the ecology and control of the beet armyworm were initiated in 1985. The present report deals with the developmental biology of the beet armyworm in relation to temperature. In the laboratory experiments, the threshold temperatures for development and the effective thermal totals of egg, larva, pupa and egg to moth emergence were estimated to be 10.5, 15.3, 15.6 and 15.3C and 49, 162, 74 and 270 day-degrees, respectively.

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宮崎市産のワタノメイガをスイフヨウの葉を餌として室内で飼育し,発育に及ぼす温度と日長の影響を調べ,野外での発生消長と対比し,本種の宮崎地方での生活環を考察した。以下はその要約である。
1) ワタノメイガの未成熟ステージ(卵～成虫羽化)の発育日数は17.5℃,20℃,22,5℃,25℃,27.5℃,30℃の恒温条件下でそれぞれ73日,55日,36日,28日,24日,23日であった。
2) 未成熟ステージの発育零点と有効積算温度は14.0℃と315日度と推定された。
3) 本種は前蛹期(摂食活動を終った後の終齢幼虫)で休眠し,それは20℃定温下では14L-10Dよりやや短かい日長で誘起される。
4)宮崎地方では本種は年4世代を経過する。ただし,第4世代は前蛹態で休眠し冬を越す。第1世代の加害は5月中旬に始まる。

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The relationship between the parasitism by Encarsia formosa and the density of Trialeurodes vaporariorum on tomato plants was studied in a greenhouse covered with a near-ultraviolet absorbing vinyl film in June of 1984. The number of whiteflies parasitized per leaf increased in the leaves infested with a large number of whiteflies within a plant. Furthermore, the number of whiteflies parasitized per plant increased in the plants infested with a high density of whiteflies. The degree of overlapping between the distribution of whiteflies and parasitized whiteflies was relatively high. However, the percentage of parasitism was not density-dependent. These results were similar to those obtained in a greenhouse covered with standard vinyl film. Near-ultraviolet absorbing vinyl film had no harmful effect on the dispersal of the female parasitoids and their parasitism.

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1) 近紫外線除去ビニルフィルムと一般ビニルフィルムで張り分けた無加温ハウスにキュウリを栽培し,両区にミナミキイロアザミウマを放飼し,行動に及ぼす近紫外線除去の影響を調べた。
2) 両区とも,放飼成虫は畝に沿ってわずかしか分散しなかったが,次世代の羽化に伴い施設全体に分散した。
3) 近紫外線除去ビニル区では一般ビニル区に比べ成虫の飛翔及び分散は小さく,施設内への侵入も少なかったが,施設外への脱出は多かった。

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Some attempts were made to measure the cholinesterase activity of Thrips palmi KAR-NY by the method described by ELLMAN et al. Activity of cholinesterase of T. palmi was 1/30 of that of the brown planthopper, Nilaparvata lugens STAHL, and at least 50 female adults were necessary for one measurement. The activity of cholinesterase decreased rapidly even under refrigeration conditions, that is, the enzyme activity of the brown planthopper did not decrease within four days although that of T. palmi dropped to half of the initial value within 24 hours. Fifty per cent inhibition concentration of Bassa and methidathion-oxon for the T. palmi populations consecutively sprayed with Bassa and methidathion was large compared to that of the populations without pesticide application.

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Application of bark compost containing infective juveniles (J ₃) of Steinernema feltiae DD-136 at the dose rates of 63, 125, 250, 500, 1000/ml resulted in 72 to 100% mortality for the 1st to 3rd instar larvae of Anoplophora malasiaca burrowing into citrus-limb under laboratory conditions at 25°C. In August, the application of bark compost containing nematodes (500, 000J ₃/plant) on the soil surface around the trunk of a 6 year old navel orange tree resulted in 85% mortality for the 2nd and 3rd instar larvae in the laboratory, 77% for those in the trees shaded by cheesecloth, and 59% for those in trees exposed to direct. sunlight without shading. Spraying of the nematode suspension at the rate of 300, 000 per plant on the surface of the trunk resulted in 66%, 77%, and 25% mortality under the above conditions, respectively.

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