本誌の創刊20周年特別増刊号(2014年11月発行) は,物理学会全会員に配布されましたが,私にとって創刊当時のようすを知ることができる貴重な資料となっています.
日本物理学会は,1877 (明治10) 年創立の東京
本特集は,2016年3月27日(日) に開催された表題のシンポジウムの講演の内容をまとめたものである.このシンポジウムでは,高校から大学初年次の教育を念頭に,基本的な物理概念の獲得などの目的のために,どのようにすればアクティ
1.はじめに
この小論で,戦後日本の小中学校の教員を中心として展開されてきた「授業研究」を振り返り,その内容と意義を紹介する.これはおそらく,大学の授業改善に向けた取り組みにとっても,学ぶ
シンポジウムで玉田方式の授業1)を紹介して欲しいと講演の依頼を受けた.シンポジウムのタイトルに「アクティブラーニング」とあり,最近氾濫している言葉に辟易としたが,翻って考えてみ
「アクティブ・ラーニング」という言葉は,平成24年に大学教育の質的転換として中教審答申1)に出現したのを皮切りに,平成26年には次期指導要領の柱として取り上げられ2),日本の教
1.実施報告
第6回物理教育シンポジウムが,2016年3月27日(日) 13:00~16:40,東京大学本郷キャンパス小柴ホールで開催された.プログラムは次の通りであった.
大学の物理教育において,学習者の能動的な学習への参加を取り入れた授業法(アクティブ・ラーニング) が注目を集めている1).本稿では,アクティブ・ラーニングを巡る近年の議論の主眼が,教科内容の深い理解を支える「協調学習」と
大学の物理系科目の中で,電磁気学は学生にとって難物だと言われます.国際的に著名な量子物性の実験研究者で,国内の主要な電子物性研究所で所長も務めた方が「電磁気学はいまだによく
大学初年級の電磁気学の講義は,クーロンの法則から始めて静磁気から電磁誘導に至り,最後の電磁波に入る前あたりでマクスウェル方程式がやっと顔を出す,という順番が定番だと思われま
素手で空手板を割れるかどうか? と言われれば,怖いけれども痛くないなら試してみたい,と思うであろう.運動量保存の法則,力積の原理,エネルギー保存の法則そして仕事の原理を応用
2012年度より関東近辺の3大学(北里大学,東京理科大学,首都大学東京) が中心となり,学部生の卒業研究発表を主とした合同研究発表会を実践している.2015年度で4回目の実施となり,
私は大学院で1細胞計測を通した生物学の研究を行ってきた.これまで細胞の集団に対する計測を通して築かれてきた生命現象の理解を1細胞レベルで捉え直し,より本質的な生命の理解につな
高専で物理を教えて11年目になりますが,何のために物理を教えているのかわからなくなることがあります.有り難いことに,津山高専は,物理を工学の基礎として重視し,全員必修としています.私は,企業で長くエンジニアとして勤めた
小学校教師は全科教育が基本です.しかし実技系教科は学校で専科教員を設けてよいことになっており,理科,音楽,家庭,図工,体育,書写,外国語等が専科になっていることがあります.小学校教師は,普通学級や特別支援学級の担任に
新しい講義担当の1年目はたいへんである.まずは学科のカリキュラムに従い教えるべき内容を把握し,学生の予備知識などを考慮の上,実施方法の設計をする.授業の理想像を思い描き気分が高揚する段階である.そして事前に十分な準備を
開催情報/寄贈書リスト
編集後記
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