地下水学会誌
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48 巻, 1 号
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  • 亀山 貴宏, 坂本 孝博, 五十嵐 敏文, 朝倉 國臣, 若浜 洋, 石島 洋二
    2006 年48 巻1 号 p. 3-15
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    サロベツ湿原南部において泥炭をピートサンプラーおよび鉛直ボーリングにより採取し,物理化学的特性,透水特性,堆積年代の関係について調査した.その結果,本調査地点の泥炭層の厚さは約4.5mで,泥炭層下部にはシルト層,さらに下部には砂層が認められた.泥炭の鉛直方向と水平方向の透水係数を測定した結果,10-5 -10-2 cm/sの広範囲の値となり,明確な異方性は認められなかった.一方,シルト層および砂層では水平方向の透水係数が鉛直方向よりも大きくなった.また,ピートサンプラーとボーリングにより採取した試料との間には,明確な特性の違いは認められなかったことから,ピートサンプラーによって採取した試料で泥炭不撹乱試料の物理化学的特性や透水特性を知ることができると考えられる.さらに,炭素-14による堆積年代の測定結果から,泥炭の平均堆積速度は1.2mrn/y,有機炭素分解速度定数は1.2×10-4 y-1 であると見積もられたが,本調査地点では堆積年代や有機物含有量によって透水係数や間隙率は変化しなかった.したがって,湿原の地下水流動を評価する場合,泥炭層を一定の透水係数を有する一つの帯水層とみなしてよいと考えられる.
  • -太平洋炭鉱における地下水水質・同位体分布と地下水年代評価-
    馬原 保典, 中田 英二, 大山 隆弘, 宮川 公雄, 五十嵐 敏文, 市原 義久, 松本 裕之
    2006 年48 巻1 号 p. 17-33
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    沿岸域での大型地下構造物の建設やさまざまな廃棄物処分のために,数値解析を中心に塩淡境界の議論が活発に行われている.塩淡境界の塩水側では,地下水の流動は極めて遅く,物質の輸送は拡散移行と推定されている.しかしながら,海底下や地下深部に見られる塩水の性状は十分に把握されておらず,塩淡境界を挟んだ塩水が,流動しない化石海水であると判断する基準や手順は明らかとされていない.ここでは,地下の岩盤中で生成される塩素36の放射平衡の議論を基にした地下水年代評価と安定同位体データを基にした地下水起源の情報を加味した化石海水の同定手法を提案した.
  • 小林 薫, 竹内 篤雄, 渡辺 智恵子
    2006 年48 巻1 号 p. 35-37
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 池田 光良, 堀内 康光, 川副 透
    2006 年48 巻1 号 p. 39-48
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
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