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久下 諒征, 福元 伸也, 鹿嶋 雅之, 渡邊 睦
セッションID: PS-35
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
肥料、飼料、食料などを整列配置するパレタイジングは、工場内自動化(Factory Automation)などを実現する上で欠かせない要素技術である。従来実現されてきたパレタイジングロボットは、高機能なアームを有する固定型が主流であり、対象や行動範囲に対する制約が大きいという課題があった.本研究では玄関口における靴の整列配置をターゲットに、上部に装着したカメラ画像認識と移動ロボットによる操作を統合することにより靴の自動パレタイジングを行うシステムを開発することを目標とする。今回は、上部カメラの動画像認識に基づき靴の種類・位置・向きを推定し、整列配置するための搬送経路を求める手法について報告する。
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松浦 海人, 福元 伸也, 鹿嶋 雅之, 渡邊 睦
セッションID: PS-36
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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声を出すための声帯を手術などによって失った人々は、自然なコミュニケーションが困難になり非常に苦労を強いられるため、これを補助するためのシステム開発が強く求められている。動画像認識技術を用いて話者の自由発話の内容を認識し、手術前の本人の音声を用いた発話が可能になれば、多大な実用的効果が期待できる。本研究ではまず日本語を対象に、口唇部周辺の特徴点を抽出・解析することによる母音認識と、機械学習による舌部、歯部など口蓋全体の画像解析に基づく子音認識を統合することにより、上記を達成する手法の開発を目的とする。今回は、OpenPoseを用いて特徴点を抽出・解析することによる母音認識の結果について報告する。
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遠藤 史也, 佐治 斉
セッションID: PS-38
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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地震発生時における初動対応として、広域における被災状況の把握は重要であり、リモートセンシング技術の活用は有効である。特に、近年活用が期待されているドローンや航空機などを利用した空撮画像は、衛星画像と比較して天候状況による制約、分解能、および迅速性などの側面から有効であると考えられる。また被災状況の把握における建物被害の解析は、瓦礫などによる道路閉塞の検知や復興期における罹災証明の発行、行政機関の被害評価などにおいて重要となる。以上を踏まえ、本研究では、災害時に撮影された空撮画像に対し、領域分割やテクスチャ解析などの画像処理手法を用いて、道路閉塞の把握に有効な建物被害の解析手法の提案を行う。
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川端 純也, 宮﨑 佳祐, 髙見 祐花, 滝本 凡, 勝瀬 郁代
セッションID: PS-39
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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複数人で写真を撮る際、視点がカメラに向いていない人がいることはないだろうか。それは撮る人も、カメラのタイマー機能にも、全員がカメラに向いた時に、シャッターを切るという機能がないからである。そこで本研究では、Eye Tracking for Everyoneという先行研究を応用して、被写体の視点検出をして、2人の視点がカメラを向いた際にシャッターを切るアプリケーションを作成した。
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大月 匠, 河野 英昭
セッションID: PS-40
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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通信技術の発達した現代では電話越しなど、視覚情報のない状況下でコミュニケーションをとる機会が多い。そのような状況で相手の感情を推定することは非常に重要であり、会話音声から感情を推定するサービスも開発されているが、識別できる感情の種類が少ないなどの問題が挙げられる。本研究では、音声信号を短時間フーリエ変換によりスペクトログラムに変換し,Convolutional Neural Network(CNN)を用いて感情を9種類に識別する手法を提案した。異なる構造のCNNを比較し、感情認識に適したCNN構造を見つけ出した。また、Grad-CAMを用いてCNNの畳み込み層の勾配を取得してCNNの判断根拠を可視化することで、CNNが音声の抑揚から感情を認識していることが明らかになった。
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大月 匠, 河野 英昭
セッションID: PS-41
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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表情は人間がコミュニケーションを取るための基本的なツールであり、表情による他者への影響を理解することは、分かりやすいコミュニケーションを取るために非常に重要である。神経心理学の分野では、表情によるコ ミュニケーションは、ミラーニューロンシステム (MNS) と関連があると報告されている。本研究では、2種類の感情 (怒り、喜び) における、顔表 情の知覚時と模倣時の脳波データを調べる。健常者と発達障害者間の脳波データの差分を計算することにより、ミラーニューロンの活動を確認する。
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榎本 潤季, 河野 英昭, 深井 賢也
セッションID: PS-42
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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肝臓病は自覚症状が現れないこともあり、今日では300万人以上存在すると推定されている。この肝臓病と診断される要因は、臨床試験や研究によって明らかになっている。また先行研究において、出力に対する入力の貢献度を算出するLRPが確立されている。このLRPを用いることで、肝臓病患者と健康者それぞれの特徴解析が可能となる。今研究では、ファジィを用いて各項目の大きさに関する2つのメンバーシップ関数を作成し、肝臓病患者と診断された根拠となる特徴の大小関係をLRPによって解析、また、汎用的モデル構築の検討を行う。
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深井 賢也, 河野 英昭, 榎本 潤季
セッションID: PS-43
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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近年、日本の慢性腎臓病患者数は1,330万人に達しており(20歳以上の成人の8人に1人)、慢性腎臓病は新たな国民病と言われている。この慢性腎臓病患者特有の因子は、長年にわたる臨床経験と研究により、明らかになっている。以前の研究では、この慢性腎臓病患者特有の重要因子が、新たに提案したTDAとLRPを用いた手法で、解析出来るかその技術の有用性を示した。今研究では、そのTDAとLRPを用いた慢性腎臓病患者特有の重要因子の解析の再現性を確認する。つまり、TDA、LRP共に、試行毎に同様の解析結果を得ることができるか、またそのために必要なパラメータを検討していく。
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竹藤 輝, 河野 英昭, 志摩 嵐
セッションID: PS-44
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
視覚障害者の数は将来増加する傾向にある。視覚障害者の屋外での事故が多く、歩行支援システム開発の需要は依然高い。基本的に白杖か盲導犬に頼って点字ブロックの上を歩く。しかし、点字ブロック上の障害物に気付かず衝突するという問題がある。本研究では、衝突事故を未然に防ぐために既存の機器とモデルを組み合わせて障害物を検知し通知するシステム構成を提案する。提案する装置はJetson TX2上に構築されており、深度画像を提供するステレオカメラZED Miniを使用する。物体検出には、学習済みモデルであるYOLOを用いて、障害物の位置を音声により知らせる。 実証実験により本装置の有用性を検討する。
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志摩 嵐, 河野 英昭
セッションID: PS-45
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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視覚障がい者の数は将来増加する傾向にある。視覚障がい者の屋外での事故が多く、歩行支援システム開発の需要は依然高い。基本的に白杖か盲導犬に頼って点字ブロックの上を歩く。しかし、点字ブロック上の障害物に気付かず衝突するという問題がある。現在では、カメラで捉えた画像を機械学習で処理し、人や車などの障害物を認識・警告するシステムが提案されている。このシステムにより、視覚障がい者の事故が軽減されることが期待されている。しかし、現状として、持ち運ぶデバイスで画像処理を行っており、消費電力が大きすぎるという課題がある。本研究ではクライアントサーバモデルを用いることにより、デバイスでの消費電力削減を目指し、その有用性を検討する。
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高橋 拓也, 河野 英昭, 下ノ村 和弘
セッションID: PS-46
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
現在、センサ部に直接物体を押し付ける接触型のセンサの開発が行われている。このセンサを使うことでカメラを用いて物体の位置や形状などの情報を元にロボットアームの操作を行うことができる。しかし、センサに加わる圧力の情報を抽出することはできない。現在、センサ部に直接物体を押し付ける接触型のセンサの開発が行われている。物体に加わる圧力や力の方向や物体の硬度を認識することができる。しかし、センサのどの位置にどのぐらいの圧力が加わっているかわからない。そこで本研究では、圧力の分布を推定できるセンサの開発を行った。また、USBカメラで撮影したセンサ部の変化をCNNを用いて圧力分布のヒートマップの作成を検討する。
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田中 将史, 堂園 浩
セッションID: PS-47
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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DNAを解析することにより,様々な生物の大きさや形,特徴を知ることができる.DNA解析の中でもメタゲノム解析では微生物群衆の中から培養に依存することなくDNAを混合物として網羅的に解析を行い,新たな遺伝子酵素を発見することを目的としている.そこで本研究では,自己組織化マップを用いてDNA配列における塩基の出現頻度を入力データとしてマップを画像として作成し,畳み込みニューラルネットワークを用いて作成した画像の解析を行った.結果,配列500文字区切り3文字の組み合わせで正答率が約60%となった.より精度を高めるために畳み込みニューラルネットワークに入力する画像を増やす方法などを考える必要がある.
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小田 剛士, 河野 雅紀, 稲葉 優文, 中野 道彦, 末廣 純也
セッションID: 01-2A-01
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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我々は、NO2検出の高感度化に向けpn接合を多く含むSnO2/CNTガスセンサを、1step誘電泳動集積法を用いて作製てきた。1step誘電泳動集積法とは、超音波分散したSnO2とCNTの混合懸濁液を櫛歯電極上に滴下し交流電界をかけることで電極間に粒子を集積させる手法である。本研究では、集積時に用いる溶液中のCNT量を固定し、CNT中の炭素に対しSnO2のモル比がC [molar]:SnO2 [molar] = 1:1から1:100の間で変化させた。また比較のためにCNT単体のセンサとSnO2単体のセンサも同様に作製し、発表ではこれらのNO2応答特性をSEM、EDXによる評価を交えて考察する。
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河野 雅紀, 小田 剛士, 稲葉 優文, 中野 道彦, 末廣 純也
セッションID: 01-2A-02
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
我々は大気汚染物質の一つであるNO2の空気中での室温高感度検出を目的とし、酸化物半導体ナノ材料によるセンサを、誘電泳動集積法を用いて作製してきた。SnO2ナノ粒子修飾CNTガスセンサは空気中におけるNO2に対する応答がN2中に比べ減少することがわかっている。空気中の酸素が酸化物半導体ガスセンサの表面に吸着することでセンサの応答に影響を与える現象についてはすでに数多く報告されている。我々はUV照射下および非照射下でのN2中と空気中のセンサ応答を比較することで酸素がセンサ応答に与える影響について評価し、酸素の影響を低減するガス応答の取得方法について検討した。
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尾崎 圭祐, 行部 晃生, 稲葉 優文, 中野 道彦, 末廣 純也
セッションID: 01-2A-03
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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我々の研究グループでは誘電泳動集積法によりp型カーボンナノチューブ(CNT)を電極間に集積して電界効果トランジスタ(FET)型の小型センサを作製し、NO2の高感度検出を目指している。CNT-FET型のガスセンサにおいては、低濃度検出の場合はソース-ドレイン電圧VDSを−1Vに設定し、しきい値電圧の変化としてNO2応答を取得していた。この際、十分なチャネル電流が確保できず、10 ppbオーダーのNO2ガス暴露によるしきい値電圧変化を明瞭に評価できなかった。本研究ではVDSを変化させ、オン電流を向上し、電流電圧特性における信号対雑音比を向上させた。この結果、VDSを-5Vに設定することで、10ppbオーダーのNO2暴露によるしきい値変化が明瞭化出来た。
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行部 晃生, 尾崎 圭祐, 稲葉 優文, 中野 道彦, 末廣 純也
セッションID: 01-2A-04
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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現在私たちは電界効果トランジスタ(FET)型カーボンナノチューブセンサをNO2検出に用いているが、CNT-FETには、酸素や水に起因する、電流ヒステリシスが存在する。現在は、センサの初期化時に紫外線照射による吸着分子を脱離した上でゲート電圧変化を負から正の向きに行っているため、吸着ガスによる電流ヒステリシスの影響を考慮していない。本研究では、ゲート電圧掃引を片方向ずつ、また往復測定で行い、閾値の変化などを比較することにより、初期化時の吸着分子の脱離と、現在用いているガスセンサと測定方法はNO2を適切に行えているか評価する。
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坂井 克成, 荒岡 信隆, 高村 紀充, 水崎 雅之, 佐々木 佑樹, 花井 正広
セッションID: 01-2A-05
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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風力発電機のブレードへの落雷による貫通被害は、安定した風力発電の実現にとって大きな問題である。しかし、ブレードなどの絶縁物を放電が貫通するメカニズムは未だ解明されておらず、ブレードを貫通させない対策は困難である。これまで我々は貫通要因の一つとして放電の圧力について調査してきた。しかし、圧力値に応じて変色する圧力測定フィルムを用いて気中放電の最大圧力を調査してきたが、その圧力分布が不明であった。本論文では、圧力測定フィルムと銅箔を糊で接着して、波高値600 kVの負極性雷インパルス電圧で気中放電を発生させ、圧力を測定し、より詳細に放電の圧力を調査したので報告する。
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古家 広貴, 徳益 昂, 大塚 信也
セッションID: 01-2A-06
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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航空機の雷撃試験に燃料タンクの安全性評価として200µJの電圧スパークによる試験が規定されている。規格では200µJ電圧スパークに相当する発光の検出が求められており、フィルムカメラの露光に関係するレンズやフィルム感度等の仕様が規定されている。一方このようなフィルムカメラの適用は現実的でなく、デジタルカメラでの計測が行われている。これに対して筆者らは、光センサとして光電子増倍管(PMT)の適応を提案し、着火に至るスパークを爆発環境で安全に且つ精度よく検出、評価できることを示している。本論文では、フォトダイオード(PD)の適応が可能であるのかの観点から、PMTとPDで200µJ電圧のスパークの同期計測を行い比較検討した。
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龍 輝優, 山口 仁志, 王 斗艶, 浪平 隆男
セッションID: 01-2A-07
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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近年、パルス幅5nsのパルス高電圧を発生可能なナノ秒パルス電源が開発され、それによる形成放電の主形態は一次ストリーマであるため、熱損失が小さく、オゾン生成などにおいて一般的なパルス放電法を凌駕する高い処理効率を有することを実証している。しかし、依然としてその放電の一現象進展挙動は不明であり、放電基礎特性の解明は更なる処理性能の向上をもたらす。よって本研究では、新たに4台のemICCDカメラを複合した放電観測システムを開発し、ナノ秒パルス放電の実時間4連続撮影を実現した。実験では、放電の進展挙動のうち、特に進展速度分布に焦点を当て、原料ガス(窒素・空気)の変化が放電進展に及ぼす影響を調査した。
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山内 辰浩, 竹中 佑太朗, 大塚 信也
セッションID: 01-2A-08
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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部分放電(PD)は絶縁破壊の前駆現象であるため、電力機器の状態評価や絶縁性能評価の指標として使用されている。近年、PD放射電磁波に基づく診断も実施されており、その放射特性はPD電流波形に依存するため、電流波形の詳細な計測や理解が求められている。他方、計測技術も進展しており、70GHzオシロスコープを用いてpsオーダの立上がりを有するPD電流波形が計測できるようになった。本論文では、デジタル信号処理のフィルタの選定により統計量がどのように影響されるかに着目して、70GHzオシロで測定した波形を対象に、デジタルフィルタの形状を変えて信号処理を行い、その結果を統計処理して比較検討した。
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前之園 大地, Phansiri Nisarut, 稲葉 優文, 中野 道彦, 里 秀文, 末廣 純也
セッションID: 01-2A-09
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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ガス絶縁開閉装置(GIS)の内部に充填されたSF6は、部分放電や過熱等の異常により分解される。そこで、SF6分解に由来するガス成分の一つであるCF4を検出することでGISの設備診断が可能である。筆者らはこれまでに、誘電泳動集積法によりSnO2、ZnO、カーボンナノチューブ等を材料とした半導体ガスセンサを作製し、CF4の検出を行ってきたが、そのセンサ感度は目標感度に及ばなかった。本研究では、CF4検出におけるセンサ応答値の向上を目的として、SF6中のCF4の圧力を400kPaまで高めた際のSnO2ガスセンサの応答を調査した。その結果、ガス圧力400kPaでの応答値は室内気圧でのものと比較して大きく、圧力印加による応答値向上の可能性が示された。
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石田 真一
セッションID: 02-2A-01
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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ケーブルワイズによる電力ケーブルシステム活線診断と電力ケーブルの絶縁回復技術についての、ご紹介を致します。
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牟田口 崇志, 大塚 信也
セッションID: 02-2A-02
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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高経年化が進んでいる電力ケーブルなどの電力機器において、効率的な設備更新のために的確な絶縁劣化診断や放射電磁波測定による位置標定技術が必要とされている。筆者らはこれまで電磁波発生源の標定位置を容易に理解し、且つ結果の妥当性を直ちに判断するため、電磁波放射源可視化装置の開発を行ってきた。本論文では、電力ケーブルの欠陥部で発生した放電放射電磁波の発生源の位置標定にケプストラム解析を適用した。また、ケプストラム解析による位置標定の可否および標定できるときの条件などを議論した。
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湯地 敏史, 木之下 広幸, 房野 俊夫
セッションID: 02-2A-03
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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地熱発電設備におけるメンテナンスの面で建設及び設備に対する費用対効果を下げることを主な目的として,定期的に取り換える必要性のある配管用鋼管の寿命を最大限延長することが必要だと考えた。この予防保全案を目的として,簡易的な非破壊検査手法による地熱発電配管用鋼管の劣化診断技術の開発を手掛けてきた。非破壊検査技術を確立することを主な目的として,超音波(AE;Acoustic Emission)センサを用いて,配管内壁に付着したスケール厚さの変化に伴う水流変化を測定しスケールの発生箇所の位置評定を行う診断法を確立した。その結果,スケール厚さと超音波センサの出力信号との間に相関性があることおよび正確なスケール発生位置を確認したので報告する。
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小野 航, 前田 楓河, 田中 麻理菜, 大塚 信也, 四蔵 達之
セッションID: 02-2A-04
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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ガス絶縁開閉装置(GIS)の診断として、UHF帯の部分放電(PD)放射電磁波を検出、評価するUHF法の適用が進められている。相分離型GISは、円筒タンクの中に高圧導体母線が配置された同軸構造であり、PD放射電磁波はTEやTMモードなどの伝搬モードも存在する。この各モードは遮断周波数fc以上の周波数で伝搬できるため、fcの理解は重要である。一方、fcは境界条件に基づくベッセル関数を解くことで求められるが、近似式も提案されている。本論文では、GISのような大型機器にこの近似式を適用する際の適用範囲や適用条件を、タンク径と高圧導体径を変化させて計算し、近似式による近似解と解析解を比較検討した。
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溝口 輝, 渡邊 政幸, 三谷 康範, 加戸 良英, 壹岐 浩幸
セッションID: 02-2A-05
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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電力系統内の高調波発生量を測定する場合,高調波発生源が点在する環境下においては従来用いられてきた高調波抑制対策ガイドラインでの評価は困難であることが指摘されている。本稿では,新しい高調波解析方法として適応フィルタの一種であるComplex LMS, Variable Leaky LMSを用いた方法を提案し,疑似信号を用いて比較した。加えて,各パラメータ初期値と擬似信号サンプリング周期が精度に与える影響を調査した。最後に,擬似信号を三相へ拡張し,本高調波解析手法をpq理論に基づき解析・評価した結果を報告する。
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平野 滉大, 本田 崇
セッションID: 03-2A-01
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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現在ドローンに代表される小型飛翔体の開発が世界中で進められており、とくに羽ばたき翼を有する昆虫サイズのPAV (Pico Air Vehicle) が注目されている。本研究の提案するPAVは、永久磁石を内蔵した羽ばたき機構を外部磁界でワイヤレス駆動する方式を採用し、実際に飛翔できるものの明確な設計指針はなかった。そこで本報告では、ねじりバネのばね定数と翼長との関係を実験的に調べることで、推力が向上するための条件を検討した。その結果、羽ばたき機構の共振周波数と翅の曲げ振動の共振周波数を一致させることが推力向上につながることを見出した。
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福田 匠磨, 本田 崇
セッションID: 03-2A-02
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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弾性板の羽ばたきを利用した磁気駆動マイクロポンプは、他原理のポンプに比べ流量が大きいが吐出圧力が低いという欠点があった。これを解決する手法として、複数個のポンプを直列接続することが有効である。しかし、本手法は磁石間の干渉を避けるため磁石間距離を空ける必要があり、高圧力化を図るためにポンプ個数を増やすと全長が長くなってしまう問題があった。そこで本研究では、流路をU字形状に変更し、ポンプ可動子を一体化する新構造に提案した。これにより従来の直線状のポンプに比べ、全長は47%短く、消費電力は17%低減することに成功した。また、ポンプ特性を評価したところ、直線状の場合と同等の特性であることを確認した。
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山井 涼将, 本田 崇
セッションID: 03-2A-03
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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本研究ではカプセル内視鏡に診断機能の搭載を目的とし、消化管内視鏡用の生検鉗子を使用した生検機構の開発を試みた。駆動の方法としてカプセル内部に永久磁石を組み込み、外部から回転磁界を印加することでワイヤレス駆動する方式を採用した。アクチュエータには永久磁石とボルトとナットによる減速機構を用いた磁気アクチュエータを使用し小さいながらも高い推力を実現した。本報告では、試作した機構の動作原理と素子構成及び評価結果について報告する。
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片岡 優貴
セッションID: 03-2A-06
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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近年の電力使用量の増加に伴い、省エネルギー化を目的に高効率モータやトランスの開発が求められ、鉄心に低鉄損のアモルファス磁性材料を用いることが注目されている。アモルファス磁性材料は電磁鋼板に比べて電気抵抗が高く、低損失であるという特徴がある反面、加工すると磁気特性が悪化するという欠点がある。また、厚みが極めて薄いためカシメることができないので、アモルファス磁性材料を成層鉄心として用いるには接着積層することが必要である。そこで本報告では、アモルファス磁性材料の磁気特性を活かした成層化技術の開発を目的として、アモルファス磁性材料の積層接着が磁気特性に及ぼす影響ついて検討を行った結果を報告する。
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上杉 一進, 佐藤 尊, 戸高 孝
セッションID: 03-2A-07
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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近年、地球温暖化などの環境問題が深刻化しており、省エネルギー化の要求が強まっている。省エネとしては、特に電気機器の高効率化や低損失化が求められている。電気機器の内広く用いられている変圧器やモータの高効率化には低鉄損な磁性材料の使用が有効となる。新たな低鉄損材料として注目されているのが、アモルファス磁性材料である。FeSiB系アモルファスは磁歪が非常に大きいため、電気機器の鉄心材料として有効活用するには磁場中熱処理を行う必要がある。しかし、モータコアへの適用が困難なため、応力下焼鈍を考案した。本研究では、応力下焼鈍適用の可能性を検討し、一般的な磁場中焼鈍と比較し、磁気異方性発現に関する相関性を調査した。
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平尾 健一郎
セッションID: 03-2A-08
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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世界的な経済成長に伴いエネルギー消費量が増大し、その影響で温室効果ガスの排出量が増し、地球温暖化などの悪影響を及ぼしている。そのため、エネルギー需要・消費を減らす技術の構築が必要となっている。電力消費量の約50%を占めるモータの高効率・低鉄損化も有効な対策の一つと考えられている。モータの高効率・低鉄損化を実現するには、高透磁率で低鉄損な磁性材料の利用が不可欠であるが、優れた磁気特性を示す6.5%けい素鋼板はコストの面で課題があり、まだ広く普及されていない。 本報告では、市販の6.5%けい素鋼板の優れた磁気特性を引き出すために、低磁場中熱処理を行うことで局所的な磁気特性の改変や制御ができないかを検討した結果について述べている。
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清末 雅大
セッションID: 03-2A-09
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
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電気機器の低鉄損化には、電磁界解析を用いたシミュレーションによる最適構造化が有効であるが、電気機器内部の鉄損分布を測定することは困難であった。著者らはサーモグラフィカメラを用いた鉄損分布測定装置を試作し、熱的測定によってモータコア中の鉄損分布の定性的評価を可能にした。熱的測定法においては、対象金属の比熱や比重等の物性値が既知である必要があり、定量的な鉄損評価のためには、標準試料等を用いた比較測定法の確立が望まれる。本報告では、単板磁気試験器を模擬した磁化器により、磁気的測定と熱的測定の測定精度を比較検討した結果を報告する。また、ジュール熱を計測する方法についてもその精度と適用可能性を検証した。
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中川 博貴, 戸髙 孝, 佐藤 尊
セッションID: 03-2A-10
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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環境保全や省エネのため、低速高トルクでエネルギー密度の高い駆動用モータの開発要求が高まっており、磁気ギア効果を利用するバーニアモータが注目されている。著者らは、アモルファス磁性材料等の薄くてもろい薄帯を、ステータコアに適用可能なステータモジュール型バーニアモータを考案した。このモデルにおいて、従来の電磁鋼板ではなくアモルファス磁性材料を使用する優位性を示すとともに、実用化に向けて、巻鉄心の強度向上を目的として2種類の材料を使用するハイブリッドコアの適用を考え、有限要素磁界解析を用いて最適化を行った。本報告では、ハイブリッドコアの適用可能性について得られた結果を報告する。
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Phansiri Nisarut, 前之園 大地, 稲葉 優文, 中野 道彦, 里 秀文, 末廣 純也
セッションID: 04-2A-01
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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SF6 used in gas-insulated switchgear is decomposed by accidental partial or arc discharge resulting in reducing the insulating property. In this study, one of the byproducts, carbon tetrafluoride (CF4), is selected as the detection target to diagnose the apparatus because of its accumulation property. The sensor was constructed by assembling SnO2 nanoparticles using dielectrophoresis. Repeatability and reproducibility of the sensor were investigated. The response was decreased to 25% in the second test than first ones. The normalized responses of the nine sensors were in a range of 0.1-0.22.
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Bandi Tuvshinbayar, Tanaka Marina, Ohtsuka Shinya
セッションID: 04-2A-02
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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Wide-band antennas are commonly used for detection of partial discharges (PD’s). However, the communication signals, including ultra-high frequency band affect the performance of PD measurement due to the same frequency and higher intensity. This paper presents a multiple-narrowband strip antenna that gives to detect PD and selectively eliminate certain frequency noises such as Wi-Fi. The fabricated antenna was used to experiment to detect PD signals, emitted from the needle-plane electrode system in SF6 gas, and the detection performance was compared with a standard horn antenna result.
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Kakimoto Yasutomo, Yoshikawa Hina, Kozako Masahiro, Hikita Masayuki, E ...
セッションID: 04-2A-03
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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In this report, the two types of ANN were used to discriminate between PD and noise for signals acquired from a 72 kV tank type gas insulated switchgear (GIS) installed at a substation. The signals obtained from the GIS also include those caused by abnormalities due to floating electrodes that are confirmed by internal inspection after the measurement. It was found that the signals caused by the abnormality are mainly judged as noise and PD by ANN_WP and ANN_PR, respectively.
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Yoshikawa Hina, Kozako Masahiro, Hikita Masayuki, Sato Hidefumi, Tagas ...
セッションID: 04-2A-04
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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In this research, an attempt is made to apply a ferrite core (FC), usually used for suppression of high frequency noise, and a power line communication (PLC), known as a data communication on AC power transmission. By combining those tools, we aim to develop the low cost and highly sensitive continuous monitoring technique. This paper presents a novel concept of PD detection by PLC and FC, constructed test circuit and experimental verification.
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Fujimura Tadahiro, Kozako Masahiro, Hikita Masayuki, Yamamoto Takashi, ...
セッションID: 04-2A-05
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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This paper presents investigation on propagation of electromagnetic wave caused by simulated PD source in condenser type bushing. It was found that the bushing can be regarded as a coaxial cylinder wave guide through which electromagnetic wave propagates with the resonance frequencies determined by the size between the capacitor foils in the bushing. As a result, a novel diagnostic method is proposed using the specific frequency characteristics of PD emitted electromagnetic wave detected from the outside of the bushing.
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KHAING May Thin, SAKODA Tatsuya, HAYASHI Noriyuki
セッションID: 04-2A-06
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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Ferranti Effect is the voltage increment caused at the receiving end of a long distance high voltage distribution system. Therefore, shunt capacitors are installed at the receiving side of distribution line or at the primary side of a receiving transformer of each customer to control the high voltage. In this study, the effects of shunt capacitor on the long distance distribution system are analyzed. A program based on the Newton-Raphson method is used to do the analysis. In this study, it was observed that the detachment of shunt capacitors in proper location is significantly affected by the voltage fluctuation of loads.
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Bunme Pawita, 塩田 淳, 三谷 康範
セッションID: 04-2A-07
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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Nowadays the installation of Photovoltaic (PV) panels has gained a lot of attention in Japan, for generating clean energy. In this work, we applied the DSM (Digital Surface Model) function from GIS (Geographic-Information System) technology to obtain the elevation of trees, building, and clouds that are the causes of shades on the PV panel. The GIS technology can estimate solar power which is generated by a solar panel. We combined the GIS application with the electrical distribution system to find the impact of shadow in a system and adjusted distribution’s model in the microgrid area named Jono.
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Matsukawa Yoshiaki, Watanabe Masayuki
セッションID: 04-2A-08
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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Phasor Measurement Unit (PMU) is the important component of Wide Area Measurement System as the measurement device for constant monitoring of power systems. However, the PMU cost is still expensive, thus the location must be optimally selected. This paper studies on the optimal PMU placement for the dynamic vulnerability assessment evaluated by the center-of-inertia based frequency in electric fast coherent areas determined by hierarchical clustering. The statistical simulation provides the optimal PMU placement to enhance the system security level with suppressing the PMU cost.
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Roknuzzaman Md, Seto Naoto, Mansai Naoki, Yamaji Tomoya, Hamasaki Shin ...
セッションID: 04-2A-09
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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Modular multilevel converter(MMC) is easy to realize with multilevel voltage. It is suitable for high voltage transformation system obtained in proportion to number of cells and obtains smooth current waveform. Merit of MMC is that no transformer is required. Internal circulating current is used to balance capacitor voltage. Average and balance control provide comprehensive and individual control of capacitor voltage. Theory of the proposed control for three phase AC to AC conversion is described in this paper and the effectiveness of the proposed control is verified by simulations results.
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LATT Nay Zaw, LWIN Yu Mar, TORIHARA Ryo, SAKODA Tatsuya, HAYASHI Noriy ...
セッションID: 04-2A-10
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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This paper diagnoses the effects of resistive bypass diode on the electrical and thermal characteristics of PV module under different numbers of clusters in a PV string based on LTSpice simulation. In this study, we compare and discuss the numerical results on the I-V characteristics and power consumption of failure bypass diode in different numbers of clusters under open circuit and MPP load conditions in a PV string. From the study, it was observed that the power consumption and heat dissipation of failure bypass diode is higher in a PV string which has less number of clusters at MPP load condition.
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西村 涼, 古屋田 侑己, 今村 正明, 田島 大輔, 浅田 裕法
セッションID: 04-2A-11
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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The voltage generated when a temperature gradient ΔT is applied to a bilayer element consisting of a thin paramagnetic metal (PM) and a ferrimagnetic insulator (FMI), which is called the spin-thermoelectric effect (STE) or inverse spin-Hall effect (ISHE) voltage, has drawn great attention. Platinum and YIG are typical reference substances used for PM and FMI, respectively. We evaluate the VSTE measured for STE elements that use 200-nm-thick Bi:NIG films grown on a (100)GGG substrate by the MOD method as FMI and 10-µm-thick YIG, Bi:YIG films having excellent crystallinity grown on a (111)GGG substrate by the LPE method.
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吉田 伊吹, 川畑 俊彦, 田島 大輔
セッションID: 04-2A-12
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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The battery used in cars is a Li-ion Battery.Li is a rare metal. There is also the disadvantage that the electrolyte is a flammable liquid.Magnesium is abundant in seawater, so there is no concern about resource depletion. So you can get it cheaply.In this study, we used shochu waste for activated carbon of the positive electrode of magnesium air fuel cell. We investigated how the basic surface functional groups of activated carbon affect the discharge voltage and how the thickness of magnesium affects the discharge voltage.
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上田 崇允, 田中 裕登, 藤 清高, 柴戸 洋次郎, 根葉 保彦
セッションID: 05-2A-01
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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本稿は,三相電流形インバータを2台並列接続して単一電源で動作可能なデュアルインバータに電流形コンバータを適用した時の誘導電動機駆動について実験結果を報告する。本システムは,2台のインバータの出力電流間にπ/2位相差を有し,これらを合成した正弦波電流を電動機一次電流として供給を行う。今回は直流電源として三相PWM電流形コンバータを用い,正弦波入出力電流・電圧を有するシステムの定常特性を報告する。
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田中 裕登, 上田 崇允, 藤 清高, 根葉 保彦
セッションID: 05-2A-02
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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三相誘導電動機のトルク電流成分と励磁電流成分に対応した二相電流を出力するデュアル三相電流形インバータを先に提案した。本インバータは単一電源で動作ができ,正弦波電圧,電流による誘導機駆動が可能なことを示し,定常特性の実験結果を報告した。本稿では,デュアルインバータによる誘導機システムについて,状態空間法を用いた厳密解析により定常波形を計算した。2台のインバータの動作モードと等価回路および状態方程式を導出した。数値解析から得られた理論結果を実測波形と比較し,良い一致が得られることを示した。
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内田 涼太, 佐保 航輝, 池部 実, 吉崎 弘一
セッションID: 06-2A-01
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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サイバー攻撃において、マルウェアに感染した複数の端末を一斉に操作して攻撃を仕掛ける手段がある。マルウェアに感染した端末は命令を下すC&Cサーバと接続するためにIPアドレスを得る必要がある。このとき、名前解決にDNSが利用される。我々はこれまでにキャッシュDNSサーバの名前解決要求ログを分析し、マルウェア感染端末を検出する方法について研究を進めてきた。本研究は、マルウェアから送信されるDGAをはじめとした悪性の名前解決要求はドメイン名を変化させC&Cサーバと接続することに着目し、1週間当たりの名前解決要求回数が10回未満のドメイン名について調査した結果を報告する。
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西牟田 裕之, 野林 大起, 池永 全志
セッションID: 06-2A-02
発行日: 2019/09/19
公開日: 2020/01/20
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動画などのコンテンツ配信の多くは,サーバおよびネットワーク内の負荷分散と通信品質の確保のため Content Delivery Network (CDN) を利用している.我々は,通信開始後の通信品質の劣化を改善するため,OpenFlow を用いた通信中のサーバ及びパス切替手法を提案している.しかし,トラヒックパターンの変化が切替動作に与える影響について十分に明らかにされていない.そこで,本研究では,トラヒックパターンの変化がサーバおよびパス切替手法に与える影響を調査する.
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