大日本窯業協會雑誌

ニツケルによる硝子の着色

不破橘三

1922 年 30 巻 361 号 p. 403-414
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_403

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ニツケル、ニツケル酸化物並に鹽類は硝子工業に於て着色劑、脱色劑並に紫外線を利用する信號燈用硝子に混じて光線を濾過せしむる用をなす場合等に用ゐらる、著者はニツケルの着色作用を研究し、ニツケルによる着色は安定にして硝酸加里又は硝酸曹達等の酸化劑、酒石酸加里の如き還元劑、亞砒酸の如き清透劑を加えたる場合によりて着色の變化なく、又酸化ニツケルの代りに金屬ニツケル又は炭酸ニツケルを加うるも着色に變化なし、硝子の成分をaR'₂O. bR''O. x SiO₂又はaR'₂O. bR''O. cB₂O₃. x SiO₂とするとニツケルの着色はR'₂Oの種類によりて異なり、即ち加里の場合は紫色を呈し曹達の場合は褐色を呈し且常に暗色を帶ぶ、但しニツケル多量となれば加里と曹達による着色の差違漸次不明瞭となる、 R''Oによる着色の差は著しからず、唯重土硝子に於て特殊の着色をなすのみ、又硼酸を含む硝子にては加里硝子にても幾分紅色を帶び純紫色を呈せず、さればニツケルにより紫色硝子を作るには加里硝子を適當とすべく、而してニツケルを脱色劑とする場合にも曹達硝子は幾分暗色を帶ぶる事等を實驗によりて決論せり。

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滿洲産菱苦土鑛試驗報告 (其二)

平野耕輔

1922 年 30 巻 361 号 p. 414-423
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_414

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著者は滿洲産菱苦土礦に付曩きに滿鐵所有鑛區中通稱官馬山及び牛心出の礦石各種の品質試驗を公表せるが、更に第二囘報告として前記二地區以外の金鑛區に亙り一〇二種の鑛石の品質試驗を行ひ色、結晶其の他外觀状態の調査及び比重、化學分析、燒〓試驗、ゼーゲル錐三〇番燒〓物の消化試驗等を調査せるが、比重は間々三・〇〇以上又は二・九〇以下のものあれども平均二・九五乃至三・〇〇の間にあり、化學成分は苦土は平均四五乃至四六%、往々四七・〇二に達するもの又は四〇%のものあり、石灰は痕跡より六%に達す、中には石灰二〇%に達するものあれ共此れ等は白雲石に屬するものと云ふべく、第二酸化鐵は含有量少なく僅に一〇二種中六種は二%以上、二種は三%以上、一種は四%以上を含めり、尚燒〓試驗はゼーゲル錐一五、一八、二〇、二八、三〇、三三番に於る締及び色を表示し、燒〓物の消化試驗はゼーゲル錐三〇番燒〓物に付〇、二・五、五、一〇、二〇各氣壓下に於る一時間に受けたる状態に付記述せり。

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瓦斯發生爐試驗報告

八代保

1922 年 30 巻 361 号 p. 424-442
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_424

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本實驗は大正七年四月一二日より五月二七日の間前後八三囘に渉り、旭硝子株式會社鶴見工場に於て施行せられたるものとし、試驗用發生爐はダウソン式、使用石炭は北海道美唄産一日毎基に付一四、〇〇〇斤、灰鉢はウオーターシール・スチームブローアートウェート式とし、ポーキングは一時間五囘宛行なひ、よつて爐内温度の影響、空氣と蒸汽との割合、爐内石炭層、コークス層、灰層の厚さの影響、灰取りの爐内變化に及ぼす影響、火床を通ずる空氣及蒸氣の速度、蒸氣壓の影響、蒸氣壓、インヂエクターの開閉及び蒸氣と空氣との此の關係等に付實驗せる結果、發生爐内の温度は出來得る限り高きを要すれども種々の關係上コークス層温度は攝氏一〇〇〇度を適度とし八〇〇度以下にては良質瓦斯を得難き事、蒸氣と空氣との割合は理論的割合を保つ事は至難なるが蒸氣過量なれば爐内温度降下して遂に點火せざる瓦斯を發生すべく、空氣過量なれば温度上昇し作業困難なる上炭酸瓦斯多き瓦斯を發生すべき事、火床の移動は好ましからざるを以て可及的均一ならしむべき事、連續的石炭投入及び灰取方法を行なふをよしとする事、火床を通過する空氣蒸氣の速度は瓦斯の良否に影響少なからざる事等を決論せり

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水中尼語

河井寛次郎

1922 年 30 巻 361 号 p. 443-444
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_443

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河井氏の窯藝術

田邊孝次

1922 年 30 巻 361 号 p. 444-445
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_444

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米國窯業界管見

一條茂喜司

1922 年 30 巻 361 号 p. 445-452
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_445

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道路用窯業製品の發達を望む

小山九市

1922 年 30 巻 361 号 p. 452-454
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_452

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雜報

1922 年 30 巻 361 号 p. 455
発行日: 1922/09/20
公開日: 2010/04/30

DOIhttps://doi.org/10.2109/jcersj1892.30.361_455

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