有病者歯科医療
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1 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 嫌老思想と好老思想
    堺屋 太一
    1992 年 1 巻 1 号 p. 4-13
    発行日: 1992/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 歯科医療とウイルス肝炎
    藤沢 洌
    1992 年 1 巻 1 号 p. 14-21
    発行日: 1992/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 伊東 隆利
    1992 年 1 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 1992/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    高血圧症患者に対する歯科治療の対応について開業医の立場から, 平均的開業医の対応を示す調査報告として1988年に全国保険医団体連合会でなされた「高血圧患者の歯科治療に関する調査」を報告した。
    ついで民間医療機関としては数少ない日本口腔外科学会研修指定機関である当院の臨床統計的観察を述べた。過去16年8ヵ月に1735例の入院症例を経験しているが, 有病者の入院下での治療は63例4%であったが, 年々増加の傾向にあり, 在宅寝たきり者の歯科往診治療がここ3, 4年急増していた。高血圧症患者に対する外来治療での当院の対応についても報告した。
    最後に, 開業医における日常歯科臨床を安全に, また患者にとっても安楽に安心に出来るように2つのシステム確立の提言を行なった。
  • 牛尾 剛雄
    1992 年 1 巻 1 号 p. 31-38
    発行日: 1992/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    近年, 歯科治療と口腔内のCareの大切さが広く一般にも認識されてきた事は, 本当の意味で文明国の仲間入りを果たしたと云えると思われる。文明国では住民の20%に高血圧が認められるがごとく極めて頻度の高い疾病であるが, 特有の自覚症状に乏しく終生に渡る治療の煩わしさ等から, その治療を困難なものにしている。しかし, 高血圧の持続は直接的に高血圧性脳出血を生じる可能性を高くするだけでなく, 間接的に動脈硬化を促進して脳血管障害・心臓病・腎不全等の臓器障害を来し, それらの生命予後を悪くしている。加えて, 高齢化社会への対応がせまられている。加えて, 高齢者のQuality of life (QOL) の向上・維持のためにも高血圧の治療は必須な事であると思われる。また, 近年降圧剤の開発は目覚しく, 治療に難渋する症例は限られた者になってきた。それぞれの時代に降圧剤の主役の座も交代して来たが, 簡単に高血圧の診断と治療等について述べてみたい。
  • 金子 譲
    1992 年 1 巻 1 号 p. 39-44
    発行日: 1992/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    高血圧症患者の歯科治療は危険性が高い。それは, 高血圧症は血圧が高いと言うことだけでなく, 高いことによって継発した脳と心臓の病態変化が歯科治療によるストレスによって生理的状態から逸脱し, 生命に危険な状態を生じることがあるからである。罹患率が高く, 無症状で推移する例もあり, 初診時に歯科で血圧をルーチンに測定しない現状から, 問診で高血圧症であることが分らない場合には思わぬ事故に遭遇することがある。
    したがって, まず患者が高血圧症であることを知ることが大切であり, 臨床はそこから始まる。本稿ではすでに高血圧症であると診断されている患者の歯科治療にたいして, 歯科麻酔科ではどのような対応をしているのか, すなわちどのような循環管理をしているのか, その基本となる考え方と方法を述べた。
  • 寳田 博
    1992 年 1 巻 1 号 p. 45-54
    発行日: 1992/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    人口の高齢化は必然的に有病者歯科医療の需要を高めるが, この分野に対しての病院歯科医療担当者の高い関心とともに, その受け皿としては病院歯科が主体的にならざるを得ない。加令に伴う各種の成人病が増加する中で, 際立って増加しているのが高血圧症であり, 二次性高血圧症や他の全身疾患を合併している症例も多く, これらの患者に対する歯科治療に際しては臨床他科との緊密な連係が不可欠である。近年, 病院施設ではコンピューターシステムによる患者の情報管理が進んでいるが, このことは他科との情報交換を効率よく行うことを可能としており, 高血圧症患者の歯科医療を支える有力な基盤ともなっている。一方, 次元医療の整備とともに院外の医療機関との効率的かつ有機的な連係が進められ, 将来的にはいわゆるオープンシステムとともに有病者に対する歯科医療が一段と進歩するものと考えられる。
    本疾患は受診頻度に加えてリスクの高い偶発症のため, 歯科治療に際しては個々の患者における医学的管理の良否や病識の程度に留意する必要があり, 術前の血圧測定は必須であるが, その評価については歯科医師の分限内において独自性をもって判断する能力を養うことが必要である。このためには, 健常人における血圧変動の基本的なパターンを理解し, これらの患者における血圧変動の特徴に留意しなければならない。これらの点について, 抜歯時に血圧の異常変動がみられた症例を5例提示して解説した。
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