薬学教育
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短報
  • 河合 洋, 小泉 晶彦, 小島 裕, 高橋 直仁, 岡﨑 真理, 夏目 秀視, 関 俊暢
    原稿種別: 短報
    2024 年 8 巻 論文ID: 2023-035
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/02/28
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    電子付録

    学習方略は学習成果に影響を与えることが知られているが薬学における報告は少ない.薬学生がどのような学習方略を使用し,その使用傾向が客観試験成績にどのような影響を及ぼしているかを解析した.質問紙調査と因子分析により,全体把握方略,日常活用方略,知識構造化方略,暗記方略の4つが抽出された.全体把握方略と日常活用方略は知識構造化方略と正の相関を示し,暗記方略は他3つの方略と負の相関を示した.薬学全般に関する客観試験の得点により対象者を成績階層別に分け,各学習方略の因子得点を比較したところ,群間で学習方略の使用傾向に差が認められ,客観試験成績上位群は下位群と比べて全体把握方略と知識構造化方略の因子得点が高く暗記方略の因子得点が低かった.客観試験成績は知識構造化方略と正の関連,暗記方略と負の関連を示すことが明らかとなった.薬学生の学習方略として,暗記より体系的な意味理解が有効であることが示唆される.

実践報告
  • 坂口 裕子, 土谷 有美, 鈴木 健二
    原稿種別: 実践報告
    2024 年 8 巻 論文ID: 2023-034
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/02/10
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    薬学教育モデル・コア・カリキュラム令和4年度改訂版の中で,臨床薬学の根本的な見直しが必要とされている.本研究では,病棟担当薬剤師が行う疑義照会や,医師や看護師への受動的情報提供を調査し,大学での臨床薬学教育の内容を検討した.その結果,疑義照会内容は,薬剤の用量・投与量,薬剤選択,検査推奨の順に多かった.受動的情報提供では,医師は患者に合った薬剤選択や用法・用量を相談し,看護師は配合変化や投与方法などを相談していた.既報では,疑義照会は薬剤の用法・用量に関するものが大部分であったが,本研究では薬剤選択,検査推奨なども多く,薬剤師の視点が対物業務から対人業務へ変化していると考えられた.大学での臨床薬学教育は,低学年次には,医学用語を使用したコミュニケーション演習などを重視する必要があり,高学年次には,臨床薬学実践のために症例検討や多職種連携に特化した教育を強化する必要があると考えられた.

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