日本地すべり学会誌
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52 巻, 2 号
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論文
  • -2008年岩手・宮城内陸地震での事例研究-
    濱崎 英作, 檜垣 大助, 林 一成
    2015 年 52 巻 2 号 p. 51-59
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/07/30
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     過去二十年間, 特に2004年新潟県中越地震以降, 地質や地形情報を基にしたGISでの地震地すべりにおける解析研究が進んできている。またGISを利用した地すべりの要因分析や広域力学的モデルに関する研究もかなり進んできている。しかし, 昨今の既存GISプログラムが統計上の分析モデルを多くサポートするとはいえ, 広域解析を扱う上ではPCメモリの問題などもあってGIS単独では複雑な因子分析等で十分な機能を有しているとはいえなかった。また, GISを用いた斜面変動予測評価においても, これまではその適合性について目的関数などの客観的手法での検証が十分なされているとは言いがたい。このことから本論文では, GISのこれらの問題を補完する新しい解析手法としてバッファ移動解析と過誤確率分析法を開発提案した。バッファ移動解析は, 半径Rの円領域をもって平面地図上を移動してGIS統計データを収集する技術で, 地震や降雨時の地すべり発生要因を明確にするためのツールである。過誤確率分析法は, 地すべり危険度マッピングのモデル適合性を判断するための, 目的関数による客観的な判定機能を有する手法である。本論文は, これらの分析の方法論を解説するとともに, 2008年岩手・宮城内陸地震による地すべりや斜面崩壊について, これらの手法を用いたAHP斜面変動予測評価のケーススタディを説明するものである。
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