日本地すべり学会誌
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巻頭言
論説
研究ノート
  • -秋田県における陣場・砥沢地すべりを事例として-
    荻田 茂, 林 一成, 阿部 真郎, 鄒 青穎
    2024 年 61 巻 4 号 p. 123-129
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/08/10
    ジャーナル 認証あり

     地すべり調査におけるすべり面位置の早期判定はその後の調査・対策工を迅速に行う上で重要である。一般にすべり面調査は調査ボーリングやボーリング孔を利用した観測調査によって行われ, 場合によっては長期間の観測が必要である。簡易で迅速にすべり面形状を把握する手法として, 地すべり地の地表面変位ベクトルから求める方法がいくつか提案されている。しかし計測地点が少ないことによる精度の低さが課題であり, それを補足するため様々な手法が必要とされてきた。この研究では, 2箇所の地すべり地でレーザ搭載UAVを使用して, 多時期の地形データを取得した。そのデータから高密度の地表面変位ベクトルを計算することですべり面の形状を推定した。調査ボーリングによって決定されたすべり面形状と比較した結果, 推定されたすべり面形状は今後の地すべり対策を計画する際に充分な精度があることが確認された。

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