デジタルアーカイブ学会誌
Online ISSN : 2432-9770
Print ISSN : 2432-9762
5 巻, 2 号
選択された号の論文の26件中1~26を表示しています
ラウンドテーブル「デジタル公共文書を考える–公文書・団体文書を真に公共財にするために–」
特集:デジタルアーカイブの実技
  • 井上 透
    2021 年 5 巻 2 号 p. 83-85
    発行日: 2021/04/01
    公開日: 2021/06/01
    ジャーナル オープンアクセス

    デジタルアーカイブの対象は当初の博物館、図書館、文書館の文化遺産を中心とした資料から、大学、国・自治体の行政資料、企業の産業資源へと広がった。デジタルアーカイブが扱うメディアも、静止画、動画、音声、テキストから、数値、3D計測データなどAIやデータサイエンスに活用できるものに広がっている。一方、誰がデータを提供し、誰がデジタル化を行うか、デジタル化機器・技術の向上への対応など対象への多様なアプローチによるデジタル化が、データの質と利用価値の向上させる可能性がある。そのため、多様な分野からデジタル化を学ぶことは、デジタルアーカイブ開発と発展にとって極めて重要な要素になるではなかろうか。

  • 金城 弥生
    2021 年 5 巻 2 号 p. 86-90
    発行日: 2021/04/01
    公開日: 2021/06/01
    ジャーナル オープンアクセス

    2001年より20年近く、機道具や機織りに関する調査と復元製作、特に竹筬の製作と、苧麻や大麻などの繊維を糸にし、機で織る活動を続けている。その中で、文献調査、実測調査、そして様々な職人や技術者から聞き取りを実施し、そのデータや映像をアーカイブとして保存し、伝承する活動を行ってきた。2020年にはCOVID19の影響のため、従来の伝達方法以外の仕方を考える必要もでてきた。ここでは、今までに行ってきたデータ収集とアーカイブ製作、さらに蓄積してきたデータの管理および活用方法とオンラインを利用した技術伝承について、「伝統技術に携わる当事者」の視点より具体的な例をあげ、述べている。

  • 嘉村 哲郎
    2021 年 5 巻 2 号 p. 91-94
    発行日: 2021/04/01
    公開日: 2021/06/01
    ジャーナル オープンアクセス

    近年、文書類をはじめとした紙資料をデジタル化して、コンピュータ上で扱うことが増えてきた。本稿は、小規模組織や少人数プロジェクト等が保有する文書資料を、なるべく平易な方法でデジタル化してWeb公開するデジタルアーカイブの一例を紹介する。

  • 福島 幸宏
    2021 年 5 巻 2 号 p. 95-98
    発行日: 2021/04/01
    公開日: 2021/06/01
    ジャーナル オープンアクセス

    歴史資料、特に紙資料のデジタルデータ作成とデジタルアーカイブ構築について、筆者が直接関わった、京都府行政文書と東寺百合文書の事例を紹介しつつ、その課題を述べる。京都府行政文書は修理事業にともなってデジタルデータを作成し、東寺百合文書は従来の蓄積を活かしてデジタルデータとデジタルアーカイブを構築した。さらに、被災資料レスキューの議論や博物館・文化財保護・歴史学で論じられている、文化財修理の現在の動向も紹介し、それらからデジタルアーカイブが学ぶことが多いことを論じる。

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