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小林 靖尭, 宮沢 靖幸, 神田 輝一, 江口 広輝
セッションID: 205
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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ステンレス鋼の接合には、耐食性に優れているNiろうが用いられる。この場合、ろう付部に形成される複雑な組織が接合体の機械的性質に強く影響を及ぼすと言われている。ろう付時の接合部の性質に影響を及ぼす可能性が高いボイドの発生する条件や原因は現在でもよくわかっていない。そのため、本研究ではこれまでの研究成果に基づき,ボイドを詳細に観察・分析し,ボイドの発生メカニズムに考察を加える事を目的とした。
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佐々木 俊哉, 宮沢 靖幸
セッションID: 206
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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C/Cコンポジットは熱的に過酷な環境で使用されている。現在、C/Cコンポジットは加工性が低く機械的接合に頼っている為、用途が制限されている。よって、加工を要する部分を金属、耐熱性を要する部分にC/Cコンポジットを用いてろう付することが期待されている。そこで、本研究では、C/Cコンポジットの高熱伝導性に着目し、熱伝導性に優れるCuとのろう付を行い、界面反応について考察し、接合体の機械的特性を評価する
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後藤 拓海, 宮沢 靖幸, 高頭 竜雄, 佐々木 達也
セッションID: 207
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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超硬合金は安価な異種金属材料との接合が期待され、ろう付による接合が有効である。しかし、異種金属材料の接合には熱膨張係数差による残留応力割れが発生するため、残留応力を緩和する必要がある。そこで、本研究では残留応力を緩和するための手法として、接合界面を不均一にしてろう付を行うことで、残留応力割れのない接合体を得ることを目的とした。
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八尾 崇史, 松田 朋己, 佐野 智一, 廣瀬 明夫
セッションID: 208
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究では,有機溶剤を用いた酸化銅ペースト接合法において,酸化銅ペーストへの酸化銀添加が継手特性に及ぼす影響を明らかにした.酸化銅ペーストに酸化銀を添加することで継手強度が向上し,また,高温環境下での信頼性が良好であることが分かった.
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伊波 康太, 松田 朋己, 佐野 智一, 廣瀬 明夫
セッションID: 209
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究では酸化銀粒子とジエチレングリコールを混合した酸化銀ペーストを用いて,金属とシリコンの接合を行った.また,各種接合条件を制御することによって接合を行い,せん断強度試験や継手破面および継手断面の観察を行うことにより,接合条件が接合性に及ぼす影響の評価を行った.また,焼結銀層とシリコン界面の観察および分析を行うことによって,界面の接合メカニズムの検討を行った.
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リス アドリアン, 浅間 晃司, 松田 朋己, 佐野 智一, 廣瀬 明夫
セッションID: 210
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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A FE model of a direct-sintered metal-to-ceramics assembly was established which yielded a damage criterion to predict the strength depending on microstructural features.
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中西 浩平, 松田 朋己, 佐野 智一, 廣瀬 明夫, LIS Adrian, 加柴 良裕, 巽 裕章
セッションID: 211
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究では、銀ペーストを様々な接合条件の下で接合し、焼結銀層中の微細形態が接合層の強度に及ぼす影響を評価した。また、実験、解析の両面から焼結銀層の比較を行い、樹脂を含む銀ペーストを用いることで得られる効果を明らかにした。
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伏見 孝仁, 松田 朋己, 佐野 智一, 廣瀬 明夫, 田中 陽, 小林 浩
セッションID: 212
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究では、銅の超音波接合における接合条件が接合部に及ぼす影響と接合部の熱疲労特性について明らかにした。銅の超音波接合時の荷重と振幅を接合中に変化させた場合における接合部強度、接合面積、押し込み量の評価と熱サイクル試験を行った超音波接合部の接合部強度の変化の評価を行った。
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林 哲宇, 小関 敏彦, 南部 将一
セッションID: 213
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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The hardness of interstitial free steel and pure Ni was varied to understand the effect of hardness on the bonding strength evolution of ultrasonic welding.
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藤井 啓道, 木村 健太, 佐藤 裕, 粉川 博之
セッションID: 214
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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Al合金の超音波接合部における機械特性を硬さ試験および引張せん断試験によって評価し,電子顕微鏡法により界面微細組織の解析を行った.その結果,接合中の接合界面近傍における局所的な圧縮変形,せん断変形と,それに伴う摩擦熱,変形熱と接合部機械特性の関係が明らかになった.
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田村 廉之介, 安田 清和
セッションID: 215
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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炭素繊維強化樹脂と純チタン、βチタン合金の異種材料接合を目的として、垂直方向の超音波振動印加による直接接合を試みた。金属側への表面処理により微細な凹凸形状を作り出し、その形状の違いが接合形態並びに接合強度に及ぼす影響を調査したところ、陽極酸化処理を行い表面全体的に微細な孔や溝を発生させることにより接合強度が向上することを見出した。
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小原 昌弘, 阿部 駿弥, 水口 隆, 是川 顕宏
セッションID: 216
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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本研究はアーク溶接金属の清浄化による靭性の向上を目的としている。これまでに数十ppm程度の非常に少ない酸素含有量のアーク溶接金属においても、アルミ含有量を低下させ、形成される酸化物組成を適正化することでアシキュラーフェライト組織が得られることを示してきた。本報では、溶接金属のアルミと酸素含有量を系統的に変化させ、そのミクロ組織ならびに靭性への影響について調べた結果を報告する。
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渡邊 耕太郎, 富士本 博紀, 平田 弘征
セッションID: 217
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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GMAWおよびSMAWの低温割れ感受性に及ぼす拡散性水素量の影響について検討した結果を報告する。
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猿渡 周雄, 平田 弘征, 井上 裕滋
セッションID: 218
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接金属中のPおよびSなどの不純物元素が機械特性に影響を及ぼすことが過去知見として知られている。ここで、溶接金属中の冷却過程中に発生する不純物元素の偏析挙動は、初晶の選択により大きく影響を与える。そこで、凝固形態を変化させた合金鋼の溶接金属において、初晶δおよびγにおける不純物元素の靭性に及ぼす影響を調査した。
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中田 有紀, 門井 浩太, 鴇田 駿, 井上 裕滋, 猿渡 周雄
セッションID: 219
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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Niを種々添加して、凝固形態をフェライト単相凝固、亜包晶凝固、過包晶凝固、オーステナイト単相凝固に変化させた鋼の溶接金属において、凝固偏析挙動および室温状態での偏析挙動を調査し、それぞれの偏析挙動に及ぼす凝固形態および初晶の影響を検討した。Ni添加量が増加するにつれて、偏析の程度は大きくなり、これが粒界脆化要因の一つと考えられる。
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武藤 宏, 伊藤 和博, 山本 啓, 段野 芳和
セッションID: 220
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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亜鉛脆化割れが起こらないとされる低合金鋼であっても、溶融亜鉛中で過大な引張応力を負荷すると亜鉛脆化割れが生じる。本研究では、強度の異なる2つの低合金鋼を用いて、異なる熱影響部組織(異なる溶接条件)と2つの溶融亜鉛温度において、亜鉛脆化割れの有無と予亀裂先端付近の各結晶粒の変形より算出したひずみを基に、亜鉛脆化割れ対策鋼における亜鉛脆化割れ発生に及ぼす諸因子の影響を考察する。
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西川 聡, 高橋 誠
セッションID: 221
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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ピーク温度が1098-1231Kの再現溶接熱サイクルを付与した改良9Cr-1Mo鋼のクリープ試験を行ったところ,ピーク温度が1186Kではピーク温度が1133Kのときの1/10以下のクリープ破断時間であった.この理由として,クロム炭化物とバナジウム窒化物の粗大化により固溶強化と析出強化が低減し,クリープ破断時間が短くなったと考えられた.
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廖 金孫
セッションID: 222
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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金属材料の微生物腐食は微生物存在の環境において,微生物の影響により発生または促進された腐食現象であり,予測し難いものである.特に,ステンレス鋼の微生物腐食が予想外の腐食事故を起しやすく,注目されている.本研究では微生物腐食が発生したダム水中にSUS304ステンレス鋼溶接試験片を浸漬し,腐食発生挙動を観察した.また,材料学,微生物学及び電気化学の観点からステンレス鋼溶接部の微生物腐食機構を考察した.
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-鋭敏化防止要件のモデル化-
小川 和博
セッションID: 223
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属の鋭敏化防止要件に関し鋭敏化に及ぼすC量とδフェライト量の観点から解析モデルを提案。
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春名 匠, 谷 美奈, 成子 実花, 廣畑 洋平
セッションID: 224
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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溶接などで硬化した部分を持つ金属材料は,湿潤環境下で腐食とともに水素によるを脆性破壊を受ける場合がある.脆性破壊は局部的に発生するので,その部位に水素が関与することが考えられているが,脆化に関与する水素の存在位置は明確にされていない.そこで本研究では腐食に伴って材料中に侵入・透過する水素の存在位置をその場測定できる装置の開発を行った.
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中山 元, 纐纈 知己, 荒川 幸次, 溝 豊, 瀬高 裕智, 稗田 直樹
セッションID: 225
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)は1980年代以降に各種プラントへの適用が拡大した。一方、鋭敏化による粒界応力腐食割れ(IGSCC)感受性を有するため、材料、環境、応力の各方面からSCC対策が図られてきた。調査のために抜管した配管のフランジ部を供試材として、非PT指示部に新たに補修溶接を行なった上でSCC加速試験を実施し、SCC感受性を評価した。
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鴇田 駿, 粉川 博之, 佐藤 裕, 藤井 啓道
セッションID: 226
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
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オーステナイト系ステンレス鋼に粒界工学に基づく加工熱処理を行った試料にTIGアーク溶接を行い,EBSD法による粒界性格分布解析と硫酸―硫酸第二鉄腐食試験による耐粒界腐食性の評価を行った.その結果,焼鈍双晶の発生によりランダム粒界が対応粒界で分断されることで粒界腐食の進展が抑制され,溶接熱影響部における粒界腐食を抑制できることが明らかになった.
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渡邉 豊
セッションID: 227
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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316系ステンレス鋼溶接部を対象として、300°C近辺の低温時効によるフェライト相の硬化挙動を調査した。時効によりフェライト相は明確に硬化し、これはスピノーダル分解によるものと結論づけられた。さらに、凝固モードにより硬化速度が異なることが示された。高温水中応力腐食割れの観点からは、粒界に分布する島状フェライト相がき裂進展遅延に寄与していることが示唆された。
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川上 洋司, 佐藤 嘉洋, 菊地 靖志
セッションID: 228
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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水力発電施設に用いられていたクラッド管において,運転開始より2年半経過後に腐食が認められた.腐食は現場で行った周方向の溶接金属部においてのみ生じていた.この腐食の原因について検討を行ったところ,微生物誘起腐食であると推察された.この推察を基にして対策を行ったところ,対策施工後3年が経過した時点で腐食の再発は認められず,従って,施した対策は微生物誘起腐食に対して有効であったと思われる.
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宮野 泰征, 渡辺 宏紀, 稲葉 知大, 尾花 望, 清川 達則, 野村 暢彦
セッションID: 229
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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微生物腐食とは微生物の直接的/間接的な作用により材料の腐食が促進される現象である。ステンレス鋼の局部腐食の発生に微生物の関与を指摘する報告は多く、溶接部あるいは熱影響部での腐食発生が顕著となることから、金属学的因子と微生物の相互作用が注目されている。本報告ではCSLMを利用し、ステンレス鋼溶接部における微性物挙動と微生物腐食発生プロセスの可視化を試みた幾つかの検討例について報告する。
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森 裕章, 清久 椋太郎, 川内 絢斗, 藤原 雅之, 加藤 太一朗, 廣瀬 貴規, 谷川 博康
セッションID: 230
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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低放射化フェライト鋼F82Hのレーザ溶接部に対し、加熱温度と保持時間を系統的に変化させてPWHT条件を検討した結果、720°Cで1時間保持することにより、溶接ままの場合と比べてシャルピー衝撃試験時の上部棚エネルギーが上昇し、破面遷移温度が低温側にシフトし、靭性が著しく向上することが明らかとなった。
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山下 正太郎, 山本 元道, 篠崎 賢二, 武田 裕之, 大阿見 祥子
セッションID: 231
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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二色放射温度計測は,近年レーザ溶接中の温度計測に対して,非接触かつ正確な温度計測方法として適用されている.本研究では,従来よりアーク光の影響により溶接部の温度計測法として適用が困難とされてきた二色放射温度計測をTIG溶接中の温度計測へと適用した結果について報告する.
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栗原 伸之佑, 小薄 孝裕, 岡田 浩一, 平田 弘征
セッションID: 232
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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近年、石油精製及び火力発電等の高温プラントで使用されるステンレス鋼やNi基合金の溶接部において、使用中に残留応力に起因した応力緩和割れが生じることが問題となっている。本研究では、オーステナイト系ステンレス鋼を用いて、リラクゼーション試験による応力緩和割れ評価、及びそれに及ぼす化学成分、ミクロ組織の影響を明らかにした。
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浄徳 佳奈, 中村 潤, 平田 弘征, 大村 朋彦, 小薄 孝裕, 照沼 正明
セッションID: 233
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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近年、燃料電池車普及のために水素ステーションの高圧化が指向されている。高圧のステーション用材料として、窒素による固溶強化を活用して目標引張強さ800MPaを実現した高窒素含有22Cr-13Ni-5Mn-2Mo-Nb,Vステンレス鋼が検討されている。本材料の溶接継手において母材同等以上の強度を確保し得る施工技術を確立した。今回は、溶接継手の耐水素脆化特性を評価した結果を報告する。
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森川 裕介, 小椋 智, 山下 正太郎, 才田 一幸, 上村 健司, 上條 康仁, 仁木 隆裕
セッションID: 234
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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火力発電プラントで用いられるalloy617における高温割れの特定を行った。また、その高温割れにおける割れ感受性を評価した。Ti含有量を増加させることによって、凝固割れ感受性は抑制された。抑制されるメカニズムとして、TiCが晶出することによるものであると判明した
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古谷 拓希, 佐藤 裕, 粉川 博之, 巽 雄二郎
セッションID: 235
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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Ni添加量の異なるAl合金とIF鋼の異種金属接合をFSWにより行った後、継手強度を評価するとともに、異種金属界面に形成したIMCの微細組織を調べた。Al/Fe異種金属接合部の継手強度は、適量のNi添加により大きく向上することが確認された。また継手の破断は、異種金属界面に形成したIMCが原因であった。TEMを用いた微細組織観察の結果、Fe2Al5の結晶粒微細化が継手強度改善の一因であると推察された。
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齋藤 龍也, 篠崎 賢二, 山本 元道, 臼井 寛之, 三井 健司
セッションID: 236
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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現在自動車業界においてアルミニウム合金を用いたレーザ溶接の適用が検討されている。しかし高温割れが大きな問題となっている。高温割れにおいて、溶接部の温度は大きな影響因子であり、温度計測法については多くの研究がなされている。融点の低いアルミニウム合金に対する温度計測は未だ例が少ない。本研究では、非接触式温度計測法である2センサーカメラを用いてレーザ溶接中のその場温度計測を検討した結果を報告する。
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-十字引張強さに及ぼすナゲット硬さの影響-
伊與田 宗慶, 山本 祐輝, 的場 佑太
セッションID: 237
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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これまでに,抵抗スポット溶接時において,鋼板間に金属箔を挿入することで,ナゲット特性のみを制御できることを明らかにしている.本手法を用いることで,高強度鋼板抵抗スポット溶接継手の十字引張強さ向上に対して,支配的なナゲット特性を明らかにすることを目的に検討を進めている.本報においては,Ni箔の挿入によりナゲット硬さを変化させることで,十字引張強さに及ぼすナゲット硬さの影響について検討を行った.
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-十字引張強さに及ぼすナゲット硬さの影響に関する数値解析的検討-
前野 圭佑, 山本 祐輝, 伊與田 宗慶
セッションID: 238
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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前報において,高強度鋼板抵抗スポット溶接継手の十字引張強さに及ぼすナゲット特性の影響について,金属箔インサート手法による実験的検討を行った.その結果,ナゲット硬さを低下させることにより,十字引張強さが向上することが示されたものの,その詳細な向上機構は明らかにできていない.そこで本報では,高強度鋼板抵抗スポット溶接継手の十字引張強さに及ぼすナゲット硬さの影響について,数値解析による検討を行った.
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-引張せん断強さに及ぼすナゲット組織の影響-
的場 佑太, 山本 祐輝, 伊與田 宗慶
セッションID: 239
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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前報では,十字引張強さに及ぼすナゲット硬さの影響に関して検討を行ってきた.本報では,接合強度の中でも引張せん断強さに関する検討を行う.従来,高強度鋼板抵抗スポット溶接継手の引張せん断強さは,ナゲット硬さが影響を及ぼすと考えられており,ナゲット組織に関してはあまり検討がなされていない.そこで本研究では,Ni箔を用いてナゲット内組織を制御し,引張せん断強さに及ぼすナゲット組織の影響について検討を行う.
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田口 裕也, 伊與田 宗慶
セッションID: 240
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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これまでに,異材接合に異形電極を適用し,金属間化合物を接合界面に薄く広く形成させることで,十字引張強さおよび引張せん断強さが向上する知見を得ている.本検討では,電極形状の最適な組合せを明らかにする目的で,溶接条件と金属間化合物の形成状態および継手強度の関係について検討を行う.また,継手内部の温度場変化を数値シミュレーションにより確認し,実験結果と併せて継手強度が向上する溶接条件を検討する.
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秋山 哲也, 北村 貴典, 小野 哲士
セッションID: 241
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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抵抗スポット溶接重ね継手の複合荷重試験での静的強度試験を行ったところ,負荷される荷重角度が面外方向から引張せん断荷重に移行するにつれて強度が一旦低下することを実験により確かめた.この強度について,材料力学の観点から検討したところ,破断時に生じる板材の引張荷重で説明できたので報告する.
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藤田 貢輔, 澤井 百世, 渡邊 雅樹, 松本 浩一, 橋本 俊一
セッションID: 242
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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近年、自動車用鋼板は、車体の軽量化・衝突安全性の観点から、ホットスタンプ材の適用やより高強度な鋼板の開発が進められている。その一方で、鋼板の高強度化に伴い、鋼板自体あるいはスポット溶接部の遅れ破壊が懸念される。そこで、本研究では、高張力鋼板を対象に、スポット溶接部の遅れ破壊評について検討・評価を行った。
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川邉 直雄, 松田 広志, 沖田 泰明, 池田 倫正, 三上 欣希, 望月 正人
セッションID: 243
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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抵抗スポット溶接部の水素侵入環境における遅れ破壊発生挙動を実験により明らかにした.さらに,同環境で侵入する水素の集積・拡散挙動について数値解析を用いた検討を行った.
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-抵抗溶接プロセスと強度試験の定量評価解析-
川嶋 俊一, 柳下 真吾, 功刀 厚志, 麻 寧緒
セッションID: 244
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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前報では、汎用解析セルバーによる抵抗発熱から相変態までを考慮した3次元抵抗スポット溶接シミュレーションに関して報告した。本報では、シミュレーションの精度検証として、高張力鋼板を使用した試験を実施し、ナゲット径や硬度分布などの比較を実施したので、その結果を報告する。
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二保 知也, 倉前 宏行, 久保田 健児, 荒牧 弘親, 堀江 知義
セッションID: 245
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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抵抗スポット溶接では接触電気抵抗が重要であり,これまでに多くの接触電気抵抗モデルが提案されている.しかし,これらのモデルは新しい材質の鋼板やめっき処理鋼板への適用が困難である可能性がある.そこで,本報では有限要素法に基づくミクロスケール接触電気抵抗解析,また,この接触電気抵抗解析とマクロスケール弾塑性大変形接触・電流・熱伝導3連成解析を組合せたマルチスケール抵抗スポット溶接解析について述べる.
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島田 克之, 茂田 正哉, 田中 学, 谷口 公一, 松田 広志, 池田 倫正
セッションID: 246
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
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抵抗スポット溶接における散り発生の詳細なメカニズムとその飛散挙動を明らかにするため,溶融金属の流動および飛散過程を非圧縮性SPH法を用いてモデル化し数値シミュレーションを行った.その結果,溶融金属が周囲のボンド部を引きずりながら被溶接材料の間を流出し,液柱を形成した後に分裂して液滴となる,という飛散現象が推測された.また加圧速度を変えることで散りの飛散挙動にも変化が見られた.
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銭谷 佑, 古賀 敦雄, 広瀬 智史, 古迫 誠司, 泰山 正則, 中澤 嘉明
セッションID: 247
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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自動車部品のフランジ溶接部での破断モードの1つであるL字引張継手に関して、継手の形状因子がどのようにナゲット周辺の応力と継手強度へ影響するのか調査した。その結果、L時引張継手では、形状因子が変形状態へ影響するために、ナゲット周辺の応力状態、敷いては継手強度を大きく変化させることが判った。
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松井 翔, 若林 千智, 児玉 真二
セッションID: 248
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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590MPa級冷延鋼板を用い、固定された下側電極に対して、鋼板を固定した状態で、下側の鋼板と電極間の隙間を変化させ、抵抗スポット溶接し、溶接部形成への影響を評価した。その結果、隙間の増加に伴い、小さいナゲットで散りが発生した。また、隙間がない場合、散りの形態は中散りであったが、隙間がある場合は表散りだった。
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嶋田 直明, 古迫 誠司, 児玉 真二, 宮崎 康信
セッションID: 249
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
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抵抗スポット溶接中の電極位置をレーザ変位計により測定した.測定の結果,電極位置はナゲット径や加圧力,鋼板強度によって変化することが明らかになった.電極位置とひけ巣幅の関係から,保持段階での電極位置はひけ巣との関連性が高いと考えられた.
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古迫 誠司, 児玉 真二, 泰山 正則, 宮崎 康信
セッションID: 250
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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590MPa級鋼および四角型の溶接ナットを用い、様々な溶接条件においてプロジェクション溶接を実施した。継手強度は溶接条件に依存して大きく変化した。継手強度確保のため、接合界面に残存する酸化物を低減する必要がある。昇温過程において接合界面に形成した酸化物が散りの飛散に伴って排除され、その結果、残存酸化物が減少すると考えられた。
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貫井 景介, 松谷 亮太, 尾崎 仁志, 川上 博士, 鈴木 実平
セッションID: 251
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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形状の異なる部材の溶接は, ナゲット部が接触面に一致するとは限らず接合が困難になる. 前報において, 板材側にF型電極を用いて管材と薄板との抵抗溶接を行い, 溶接中の電気抵抗値が急増する現象および板材の溶融が不十分となる問題を指摘した. この問題は板材側にR型電極を用いることで抑制された. 本研究では,R型電極を用い適正条件について検討するため, 電極からの管材の突出し長さを変化させた時の抵抗溶接性を調査した.
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永塚 公彬, 呉 利輝, 佐伯 修平, 北本 和, 岩本 善昭, 中田 一博
セッションID: 252
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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抵抗スポット溶接によるアルミニウム合金と炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の直接異材接合を検討した。電極形状に工夫を行うことで、溶接の安定性が向上し、電極を金属板に均等に当てることが可能となり、さらに電気抵抗の小さいアルミニウム合金であっても2kA程度の電流値での接合が可能となった。得られた継手は、CFRP板で母材破断する程の強固な接合が可能であった。
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北野 萌一, 中村 照美
セッションID: 253
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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アーク放電により金属ワイヤを溶融させ、積層して造形する溶融金属積層法において、大きな問題の一つは造形部材の変形である。本研究では、造形材の変形低減をインプロセスで行える方法として、低変態温度溶接材料を用いる方法を提案し、その使用箇所および使用量が変形低減効果に及ぼす影響を調査した。
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舟田 義則, 山下 順広, 塚本 雅裕, 阿部 信行, 佐藤 雄二, 左今 佑, 牧野嶋 和貴
セッションID: 254
発行日: 2017年
公開日: 2017/12/20
会議録・要旨集
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主に大型製品にて適用が進んでいるレーザクラッディング技術を,精密機器や医療機器など微細で薄肉な製品にも利用できるよう高精度化を図るため,レーザ加工ヘッド中心から噴射する原料粉末を複数のレーザ光で加熱溶融して皮膜を形成するマルチビーム式のレーザクラッディング装置を開発した。その結果,溶融池の発生がほとんどなく,希釈など母材への熱影響が極めて少ない非溶融池型の皮膜形成を実現できた。
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