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原田 茂汰, 松岡 諒, 河原 充, 夏目 糧平, 手銭 永遠, 田村 光亮, 山﨑 洋輔, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
4-5
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
ガス加熱は鋼構造物の形状矯正に広く利用されており、水冷を併用することで施工時間の効率化が期待される。一方で、水冷の有無は熱変形に大きな影響を及ぼすことが知られているが、その影響については十分に整理されていない。そこで本研究では、水冷を伴うガス加熱の解析手法を提案し、水冷諸因子が熱変形に及ぼす影響を明らかにする。
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佐々木 駿伍, 王 聞達, 中川 陽太, 池内 聡希, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
6-7
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
FEM熱弾塑性解析を用いた多層溶接継手の変形予測では、膨大な計算時間が必要となることが課題であり、これにより継手設計における設計変数の適切な選定が困難となる場合がある。本研究では、FEM熱弾塑性解析の結果を基に回帰モデル(サロゲートモデル)を構築し、変形量を簡易かつ迅速に予測する手法を提案する。この手法により、設計段階での溶接変形の事前予測を効率的かつ実用的に行える可能性を示す。
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中川 陽太, 佐々木 駿伍, 池内 聡希, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
8-9
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
溶接変形の低減のために、FEM熱弾塑性解析による種々の溶接条件における変形予測を活用することが有効と考えられる。しかし、多数の設計変数を考える場合、従来のFEM熱弾塑性解析では加熱から冷却に至る複雑な力学的挙動を解析するために、変形を極小化できる設計変数の探索する際に膨大な計算時間を要する。本研究では機械学習を用いて、少量の訓練データを基に溶接条件や継手形状に応じた変形挙動を効率的に予測可能なモデルの構築を目指す。
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熊田 裕之, 王 聞達, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
10-11
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、縦収縮および縦曲り変形を予測可能な力学モデルを構築し、その妥当性を評価することを目的とする。この力学モデルは、計算機シミュレーションを介さずに変形を瞬時に予測できる特性を有しており、溶接変形メカニズムの理解を深めるとともに、設計段階での変形評価、いわゆるフロントローディングへの活用が期待される。
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永木 勇人, 山邉 晃瑠, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
12-13
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
鋼構造物に用いられる多層溶接において、複数回の入熱に伴う溶接変形を予測することは,高精度なモノづくりにおいて重要である.本研究では,FEM熱弾塑性解析を用いて,大規模鋼構造物の多層溶接時において,拘束ジグを含む溶接諸条件が横収縮ならびに角変形に及ぼす影響について検討する.
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MOHAMMED NOUR, Yasuo Agano, Taisuke Okamura, Sherif Rashed, Ninshu Ma
p.
14-15
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
生産性を向上するために、厚板の傾斜狭開先を用いた横向き多層溶接法を提案し、突合せ溶接継手における残留応力を熱弾塑性有限要素法で数値解析した。その結果を測定値と比較することにより、残留応力の分布特徴を明らかにした。
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只野 智史, 村上 寛企, 小川 琢矢, 林 貴広, 楢﨑 千尋, 齋藤 利之
p.
16-17
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
溶接残留応力の高度な予測のため,等方硬化および移動硬化成分を含む非線形複合硬化則を用いた残留応力解析の有用性について評価した.繰返し応力―ひずみ関係に基づいて複合硬化則の材料定数を設定し,Ni基合金の12パス溶接を対象に残留応力解析を実施した.その結果,等方硬化則・移動硬化則のみでは実測値との乖離が見られる箇所があり,複合硬化則が最も良い対応を示した.
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杨 迪, 麻 寧緒, 黄 文嘉, 徐 斌, 蒋 凡, 陳 樹君
p.
18-19
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム合金のアークワイヤ積層造形の角部における残留応力分布を、熱弾塑性有限要素法モデルを用いて数値解析した。
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柴田 誉, 河野 拳也, 佐藤 啓介, リカルド フィンカト, 堤 成一郎
p.
20-21
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
腐食生成物による疲労寿命延伸技術が提案され実適用が望まれているが,その疲労性能評価手法は確立されていない.本研究では,著者らの提案する亀裂面腐食を考慮した疲労性能評価手法を活用して,各種試験条件の下取得された疲労試験結果の再現解析を試みた.その結果,亀裂面に堆積した腐食生成物の繰返し圧縮に伴う一時停留の後に再進展し始める影響の再現に加え,亀裂が停留する結果を統一的に再現可能であることが示された.
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島貫 広志
p.
22-23
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
面内ガセット継手の溶接止端付近を押圧することで、止端付近に圧縮残留応力を生成させ、繰り返し負荷を受ける応力集中部である止端部の平均応力を低下させ疲労き裂の発生や発生後の疲労き裂の進展を抑制する方法を紹介した。また、この押圧処理により疲労試験によりき裂の発生寿命の延長を確認するとともに、3mm程度のき裂が生じた後に当該処理を行い、疲労き裂進展の抑制を確認した。
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庄司 博人, 佐々木 開晟, 大畑 充, 尾嵜 健人, 永木 勇人, 花岡 康夫, 佐合 大
p.
24-25
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
強地震動による橋梁の倒壊を防ぐために,一定の荷重で破断することで上部構造と下部構造を分離させ,水平力を低減させるノックオフボルトが提案されている.ノックオフボルトには特定の荷重で破断するための適切なせん断強度と,ボルトが個々に破断しないための十分な変形能が要求される.本研究では,著者らが提案したシミュレーション手法に基づき,ノックオフボルトのせん断強度と変形能を簡易的に予測する手法を提案する.
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– 第2報 3次元き裂の自由進展解析 –
村川 英一
p.
26-27
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
溶接継手の形状は構造物の一般部部と比較して形状が複雑であり応力集中度も高い。そのため、破壊は溶接部に発生し、き裂進展経路は3次元的で複雑となる場合が多い。このような現象をシミュレーションする方法として著者が提案した重み付き平均値法を用いて、スポット溶接継手ならびにガセット継手を代表的な事例として、解析した事例を紹介する。
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池田 爽楽, 岡野 成威, 望月 正人, 島貫 広志
p.
28-29
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
本報では,疲労き裂面に圧縮残留応力が導入されるよう,き裂付近を治具で押圧し,繰り返し負荷時のき裂開口を抑制することによる疲労き裂進展の抑制効果を実験的に検証した上で,実験を模擬した数値解析モデルを構築し,負荷過程におけるき裂開閉口挙動および導入した残留応力を考慮した有効応力拡大係数範囲を用いて押圧処理によるき裂の開閉口や進展抑制効果を定量的に考察した.
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田中 慶吾, 山口 拓人
p.
30-31
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
高圧水素ステーションや大型アンモニア貯蔵タンクの建造では,材料の特性を溶接後も保持するためにアルゴン-窒素混合ガスをシールドガスとしたティグ溶接が用いられる.しかし,アルゴン-窒素混合ガスを用いた場合,スパッタが生じえる.本研究では,窒素ガスの混合量,溶接電流値および母材をパラメータとした実験観察を行うことで,スパッタが発生する傾向を明らかにし,スパッタ発生メカニズムについて考察した.
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—深溶け込み溶接用高酸素含有フィラー溶接金属の開発—
藤井 英俊, 森貞 好昭, 亀谷 博仁, 伊藤 忠男
p.
32-33
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
TIG溶接溶融池の酸素が70~300ppmの範囲では、溶融池の対流は内向きとなり深溶け込みが発生する。高酸素含有フラックスを用いる深溶け込みやシールドガスに酸素を混合して深溶け込みを実現する溶接などが開発されているが、鋼構造物への適用は限定的である。そこで、高酸素含有溶接金属をフィラーとして用い、そのフィラーを溶融させることによって酸素を供給し、簡単に深溶け込みを可能とする溶接方法を開発した。
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塩原 時羽, 松谷 和哉, 山根 敏
p.
34-35
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
すみ肉溶接は、アーク溶接における主要な接合技術である。本研究ではすみ肉溶接を自動化するにあたって、CMOSカメラのHDR機能を用いて溶融池を撮影し、画像処理によって溶融池画像から溶接線を検出することを目的としている。また、リアルタイムで検出した溶接線を利用することで倣い制御を実現した。
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廣畑 幹人, 蒋 鋒, 毛 佳豪, 井上 貴之, 有馬 健是, 兵間 賢吾, 松本 直幸, 猪瀬 幸太郎
p.
36-37
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
鋼製橋脚や鋼桁などの大型橋梁部材の効率的な接合のため,レーザ・アークハイブリッド溶接の適用性を検討した.厚さ30mmの橋梁用高降伏点鋼板(SBHS500)を対象に,レーザとアークの入熱バランスを変化させた溶接条件を選定し,パス数の削減を図った.また,アーク単独の溶接で同じ板厚を接合する場合に要する時間および入熱量との比較により,レーザ・アークハイブリッド溶接の有効性を検証した.
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渡邉 倖平, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
42-43
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
凝固割れは構造物の強度を低下させる可能性がある重大な溶接欠陥であり,その発生を予測・防止することは重要である.凝固割れ発生を予測するには,溶融部に作用するひずみを解析上に良好に再現する必要がある.本研究では,拘束緩和式U型高温割れ試験を対象として、諸条件が試験時の力学挙動ならびに凝固割れ発生に及ぼす影響について検討する.
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前田 新太郎, 渡邊 倖平, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
44-45
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
凝固割れは構造物の強度を低下させる可能性がある重大な溶接欠陥であるため,その発生を定量的に予測することは非常に重要である.凝固割れの発生を予測するには,高温延性曲線と溶融部に作用するひずみの関係を定量的に評価する必要がある.本研究では,データ同化手法とFEM熱弾塑性解析を用いて,実験結果を解析上に再現する拘束緩和式U型高温割れ試験のデジタルツインについて検討する.
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森分 夏実, 岡野 成威, 望月 正人
p.
46-47
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
凝固割れ感受性評価試験におけるひずみ挙動に及ぼす諸因子の影響についての力学的な理解を深めることを目的として,アーク溶接を想定した種々の入熱条件で溶融凝固過程におけるミクロ組織スケールの変形シミュレーションを行った.その結果,ひずみは液膜に集中して生じること,温度勾配および冷却速度の低下に応じてそのひずみ量が大きくなることを確認した.また,凝固組織形状の違いがその要因の一つであることが示唆された.
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柳樂 知也, 北野 萌一, 吉中 奎貴, 小林 正樹, 高森 晋, 澤口 孝宏, 山下 享介, 青木 祥宏, 藤井 英俊
p.
48-49
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
我々は、SPring-8の放射光X線を利用してTIG溶接中の結晶成長や凝固割れ形成などの溶接凝固現象をその場観察可能な技術を開発してきた。本研究では外場として引張荷重を印加可能な治具を新たにその場観察装置に導入し、Fe-Mn-Si系合金の凝固割れのその場観察を行った。また、その場観察とその場温度測定を同時に行うことにより、凝固割れの発生のひずみと温度の関係を調査し、凝固割れ感受性について評価を行った。
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渡邊 一史, 谷口 公一, 植田 圭治, 山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸, 岡部 能知, 伊木 聡
p.
50-51
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
高Mn溶接金属特性に影響する鋼中微量元素として窒素(N)に着眼し、その量を種々に変化させた継手の引張試験およびバレストレイン試験を実施した。N量は凝固割れ感受性を増加させることなく、機械的強度のみを向上させることを明らかにした。
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—高強度鋼板のレーザ溶接割れに及ぼす影響因子の検討第4報—
芦田 肇, 富士本 博紀, 山下 正太郎, 平田 弘征
p.
52-53
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
自動車車体などへの高強度鋼板の適用は増加しつつあり、レーザ溶接が適用されるケースも増加しているが、レーザ溶接終端部のクレータを起点として、溶接線に沿って低温割れが発生するケースが報告されている。前報では、レーザ溶接部の低温割れ感受性に及ぼす鋼板の炭素量、亜鉛めっきの影響を報告した。本報では、アルミ量を変化させた試作鋼板を用いて、低温割れ感受性の評価を行った結果を報告する。
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青柳 吟, 山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸, 森川 裕介, 新井 貴
p.
54-55
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
ニッケル基合金積層造形部の溶接後熱処理割れに対し,発生因子の1つである粒内硬化挙動を速度論的に整理した.積層造形部を溶体化処理したものに対して時効熱処理を行い硬さを測定した.700 ℃では1000000 s熱処理しても硬さが上がり続けた一方でその他の温度では硬さは飽和もしくは軟化した.取得した硬化挙動はJohnson-Mehl式によって整理可能であり,加算則の適用によって硬化予測できることが示唆された.
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小坂 朋生, 三浦 拓也, 森貞 好昭, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
56-57
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
資源循環型社会の実現には、低エネルギーで効率的な材料分離技術が求められる。本研究では、鉄鋼材料において溶融凝固部での水素による遅れ割れを逆利用して部材を分離する新規手法を提案した。SK85鋼においてレーザ照射部の割れによる分離が可能な条件範囲および、水素による割れの促進を明確化した。この知見は、中炭素鋼や低炭素鋼においても水素を利用した低エネルギー分離技術の基盤となると期待される。
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水口 隆, 千葉 剛太, 是川 顕宏, 小原 昌弘
p.
58-59
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Al含有量を低減させた低酸素低炭素鋼に対し,溶接後水冷を施し,溶接金属部の組織観察を実施した.フェライトへの変態初期において,MnSからアシキュラーフェライト(AF)が生成した.一方,変態後期ではその生成起点となり難いAlとSiを含有する酸化物介在物からもAFが生成した.AFの生成起点となり難い介在物であっても,Al含有量を低減して水冷を施すことでAFの生成起点とすることができた.
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— 二相ステンレス鋼の推奨溶接入熱範囲に関する新提案 —
井上 裕滋, 末次 和広, 志賀 一夫, 小脇 健一
p.
60-61
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼に大入熱溶接が適用できるかどうかを検討した結果、推奨溶接入熱範囲の上限値を越えた7kJ/mmのSAW溶接金属およびHAZでもシグマ相の析出は確認されず、靭性、耐孔食性ともに良好であった。TTT線図と冷却速度の計算により、二相ステンレス鋼の板厚が10mmを超えると、板厚が増加するにつれて溶接可能な入熱上限値は大きくなるため、推奨溶接入熱範囲の上限値は、板厚によって決定されるべきである。
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吉居 翔太郎, 黒川 貴大
p.
62-63
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
マルチマテリアル化は産業領域でニーズがあり異材接合技術が課題である.球状黒鉛鋳鉄は炭素量が高く溶接性が悪いが,鋳物の特徴である形状自由度により製品の軽量化が図れる.低炭素鋼とノンフィラーレーザ重ね溶接を行うことで撹拌により溶融部炭素量が低下し高強度の溶融部が得られると考えた.溶融部炭素量をパラメータとした溶接試験体による十字引張試験及び炭素量分析の結果,炭素量と引張強度に相関があることを確認した.
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鈴木 聖顕, 佐藤 裕, 鴇田 駿, Dancette Sylvain
p.
64-65
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Fe/Al異材接合において,接合界面へのNi添加により接合強度が向上することが報告されている.しかし,界面反応層のミクロ組織や局所的な機械的特性に及ぼすNi添加の影響にはいまだ不明な点が多い.そこで本研究では,SEM/FIBシリアルセクショニング法や放射光CTによる界面反応層の3次元観察や,複数の方向からの硬さ試験を通じて,Ni添加によるFe/Al異材接合の強化機構を明らかにすることを目的とした.
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井原 廣紀, 王 一焜, 夏 钰雄, 山根 敏
p.
66-67
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
溶接環境でのオゾン濃度が問題となり、各溶接方法ごとの紫外光、溶接ヒュームに関して注目し、オゾン濃度の測定を行った。
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堀内 豪暉, 朝見 海斗, 清宮 優作, 西村 美咲, 小澤 俊平
p.
68-69
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
鉄鋼材料のアーク溶接では,雰囲気により溶接池形状が変化する.その一因に,雰囲気中に存在する酸素の強力な表面活性効果により,マランゴニ対流の駆動力となる表面張力の温度依存性の変化が挙げられる.しかし鉄鋼材料の高い融点が障害となり,詳細は十分に明らかとなっていない.本研究では高温測定が可能な電磁浮遊法を用いて,Fe-NiおよびFe-Cr合金融体の表面張力に対する温度,組成,雰囲気からの酸素吸着の影響について検討した.
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西本 大地, 張 人之, 石川 毅彦, 麻 寧緒, 島田 秀一
p.
70-71
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
多種金属レーザ溶接溶融池の流動混合現象を高精度でシミュレーションするため、静電浮遊法により浮遊溶融した球状試料を用いて、高精度で測定した鋳鉄・鋼材・Ni合金融体の密度・表面張力・粘性係数の温度依存性を報告する。
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福井 涼太, 松田 朋己, 福本 信次
p.
72-73
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
金属と樹脂の直接接合では,界面の脆弱性から表面処理による界面特性向上に着目した検討が広く行われている.本研究では従来視点とは異なり,非界面部への欠陥構造の導入に基づく傾斜変形能活用を通じたAl合金/CFRTP継手の力学特性改善を試みた.CFRTP内への欠陥構造導入により界面から母材への破壊誘導に伴い継手強度の向上が認められた.また得られた知見に基づき短時間・高強度化を実現する異種材料接合プロセスを検討した.
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宮沢 靖幸, 田上 憲哉, 星 大樹, 矢野 孝宜
p.
74-75
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Ni系ろう材によるステンレス鋼のろう付は自動車産業などの製造業分野において重要な基幹技術である。一方、ステンレス鋼はその特性改善のために様々な元素を添加し、改良・開発されてきた。しかしながら、添加元素がろう付時のぬれに及ぼす影響に詳細な検討を加えた例は少ない。そこで、本研究では、ステンレス鋼に添加した元素と添加量がぬれに及ぼす影響に検討を加えた。さらに、ぬれのメカニズムに検討を加える事を目的とした。
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高橋 誠
p.
76-77
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
ホウケイ酸ガラスとアルミニウムの陽極接合の進行に接合温度が与える影響を明らかにするため、ホウケイ酸ガラスとその表面に施したアルミニウム層を幾通りかの異なる接合温度で陽極接合し、電圧印加中にガラスを流れる電流が運んだ電荷量とアルミニウム層の密着強さの関係を調べ、また電圧印加中にガラス内部から接合界面に到達した酸素イオンとアルミニウムの反応で生じた酸化物の組織を観察した結果を報告する。
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森 正和, 吉田 陸, 長谷川 虎太郎, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
78-79
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
摩擦圧接は,丸棒のみならず,管材の固相接合法としても有用である.しかし,摩擦圧接は,接合過程においてバリが発生する.特に管材においては,外バリが生じるだけでなく,内バリが生じることが課題である.本研究では,薄肉管継手における内バリ発生を抑制することを目的として,テーパー加工した薄肉管材を用いた摩擦圧接を実施し,内バリ抑制に及ぼすテーパー形状の影響を調査した結果を報告する.
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—圧接できる理由—
相沢 友勝
p.
80-81
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Al/Cu薄板の無衝突電磁圧接について,無衝突で圧接できる理由を,圧接用のH字形平板状1ターンコイル,H字形の3ターンコイルおよび実験結果などを参考に報告する.電気電子部品用の薄板などを無衝突で圧接すると,衝突による変形や金属ジェットの発生がなく,圧接に適していると思われる.
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山﨑 未侑, 柴柳 敏哉
p.
82-83
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
円盤摩擦接合法(Disc Friction Joining: DFJ)は、高速回転する円盤の両面に接合の部材を押し付け、円盤を引き抜くと同時に、両部材を圧接する接合法である。本研究ではA1070アルミニウムとTP340チタンとの接合にDFJを適用し界面近傍組織の詳細な解析を踏まえて同接合における界面形成機構を検討する。
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佐藤 蓮, 武岡 正樹, 小林 良崇, 吉川 脩平
p.
88-89
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
近年、自動車産業ではアルミニウムダイカストによる大型一体鋳造部品の適用が検討されている。一方で、アルミニウムダイカスト材を含む板組では溶融溶接時にブローホールが生じやすいという課題がある。そこで本研究では、固相接合法である複動式摩擦攪拌点接合を用いることで、ブローホールを含まない良好なアルミニウム展伸材/ダイカスト継手を作製するとともに、当該継手の機械的特性を明らかにした。
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佐藤 裕, 田村 旭, 鴇田 駿, 山本 憲吾, 村上 浩二, 鹽津 陵雅, 白水 和生
p.
90-91
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
AA5052とADC12の重ね摩擦攪拌接合部の引張せん断強度に及ぼす接合速度の影響を調べた。引張せん断試験では、全ての継手がフック先端からADC12側に破断した。接合速度の増加とともにフック高さが減少したため、接合強度は低下した。フック高さは、接合過程で計測したツール温度とよい相関を示したことから、接合過程での温度により接合強度を制御できる可能性が示唆された。
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成川 雅人, 前田 将克
p.
92-93
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
FSW中に生じる塑性流動をニュートンの粘性法則に従うと仮定し,流動現象で重要な指標である粘度を計測するため,粘度計測装置を製作した.また,流体力学とモーメントのつり合い式を用いて材料の粘度式を立式し,粘度計校正用標準液により粘度計測装置の確度と実験精度の評価を行った。その後,A1050で粘度実測を行い、粘度式の妥当性の評価を行った。
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濱名 晃平, 前田 将克
p.
94-95
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
先行研究より,プローブのねじピッチを増加させた接合ツールでFSWした場合,継手内部に形成されるSZが拡大されることが明らかとなった.SZの拡大メカニズムの解明を目的として,種々のマーカーを配置した材料に対して,並目ねじ形状を施した一般的な接合ツールとプローブのねじピッチを増加させた接合ツールを用いてFSWすることで材料流動の差を検証した.
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山下 享介, 潮田 浩作, 藤井 英俊, 柳楽 知也, 吉中 奎貴, 澤口 孝宏, ゴン ウー, ハルヨ ステファヌス, 川崎 卓郎
p.
96-97
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Fe-Mn-Si系制振ダンパー合金(FMS合金)は非常に優れた低サイクル疲労特性を有する。その特性の発現には加工誘起マルテンサイト変態が関連し、変態挙動には母相オーステナイト(γ)の変形に対する相安定性が重要となる。しかし、FMS合金の摩擦攪拌接合部におけるγの相安定性に関する知見はほとんどない。本研究では引張変形中その場中性子回折法を用いてFMS合金の接合部におけるγの相安定性の明確化を試みた。
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Junqi CHEN, Takuya MIURA, Kohsaku USHIODA, Hidetoshi FUJII
p.
98-99
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Microstructures and mechanical properties of the stir zones of FSWed Fe-10Al and Fe-0.1C-10Al (mass%) ferritic steels were investigated focused on the ordered phase of Fe3Al and κ carbide of Fe3AlC.
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石田 冬輝, 山下 享介, 釜井 正善, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
100-101
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
我々は前報にて摩擦攪拌プロセスを応用した新たな金属積層造形手法を開発し、アルミニウム合金に対して健全な界面を有する積層体を高効率で造形することに成功したことを報告した。この新規法の応用範囲を拡大するためにはアルミニウム合金以外の材料にも適用できるようにする必要がある。本研究では、新規法を中炭素鋼へ適用し、鉄鋼材料においても健全な造形体を実現するための基礎的な知見の獲得を試みた。
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柴田 尚憲, 佐藤 一平
p.
102-103
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
SSWとは溶接する材料が必要とする動きに対し工具側が同期し攪拌接合する技術である。従来使用されていたFSWは、外部の駆動力を利用し攪拌を強いるため大きなショルダー径を必要としており高入熱となり低速接合という結果に起因していた。SSWでは溶接する材料に同期し攪拌を最適化することで低入熱での高速領域の接合が可能である。昨年からの発展した研究成果であるAL薄板の高速接合、Cu低入熱接合でのSSWの優れた特性を発表する。
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酒井 康祐, 山岸 英樹, 村上 聡, 佐藤 智
p.
104-105
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム合金は構造用鋼と比較して軽量であるが耐摩耗性が劣るため、部分的な表面改質が必要である。本研究では純マグネシウムの丸棒ツールを回転させながらA1050の表面に押し当てて、摩擦熱を用いた冶金的反応による改質を試み、断面観察や硬さ試験により評価した。さらに、ツール回転数、挿入量、挿入時間等を変化させ、改質層の組織や機械的性質に及ぼす影響について検討した。
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木元 慶久, 森貞 好昭, 藤井 英俊, Peter Cengeri, Michael Zehetbauer
p.
106-107
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
大荷重摩擦攪拌プロセス(LL-FSP)および高圧ねじり加工(HPT)を施したZK60合金の水素吸蔵・放出サイクル特性を比較した。水素吸蔵量には加工度ではなく加工法自体が重要であり,HPTと比べてLL-FSPは30%高い吸蔵量に達した。LL-FSPにより導入された空孔凝集体の密度はHPTよりも一桁高く,空孔凝集体が動作温度(350℃)においても安定に存在しうることが,サイクル特性の向上をもたらしたと考察された。
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横山 暁生, 山本 航平, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
108-109
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合(FSW)は、材料を非溶融状態で接合できる特性から、多様な材料への適用が期待されている。本研究では、当研究グループが開発したEuler型固体力学解析手法を用いて、FSW時の力学的挙動に関する数値解析を実施し、その特性を詳細に検討する。本解析では、接合過程における応力・ひずみ分布や材料流動の挙動を可視化し、接合欠陥などのFSWプロセスにおける発生メカニズムの解明を目指す。
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吉井 梢晃, 宮坂 史和, 菊川 永遠
p.
110-111
発行日: 2025/03/21
公開日: 2025/06/30
会議録・要旨集
認証あり
線形摩擦接合プロセスでは接合部近傍の材料の挙動や接合界面の温度を測定することは極めて困難であり、その詳細なメカニズムの解明はプロセス後の組織観察や表面温度の測定に依存している。そこで本研究は粒子法と呼ばれる解析手法を用いてシミュレーションを行いことにより、接合界面近傍の材料の流動現象や温度履歴を計算・予測し、線形摩擦接合プロセスをより詳細に理解することを目的とする。
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