本研究は福岡県中間市の30歳から69歳の中高年女性に対し,内食・中食・外食の実態調査を行い,その結果をもとに対象者を内食群・中食群・外食群・混合群に区分した。中食群はクラスター分析により A・B・Cの3グループに分類された。中食群の3グループと,8つの健康習慣・BMI・主観的健康状態との関連性を比較したところ,8つの健康習慣・BMI・主観的健康状態のいずれにおいても有意な関連性がみられた。健康状態が良好と思われるのはCグループであった。Cグループは,約80%が有職者で占められ,平日昼食においては,1品,副菜,お弁当屋での利用,平目夕食は,2品,副菜,お弁当屋での利用が多かった。健康状態が不良と思われるのはBグループであった。Bグループは,約80%以I-.が有職者で占められ,平日昼食においては,1品,主食,コンビニエンスストアでの利用,平日夕食においては,1品,主食,スーパーマーケットでの利用が多かった。食の摂り方においては,日ごとの積み重ねが長期間持続されることにより身体的な変調をきたす可能性が高いことが示唆された。
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