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竹下 朋春, 秋吉 直, 本田 敏文, 永田 淳士, 越智 英二, 脇迫 仁
セッションID: H62
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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日本におけるものづくりは,アジア諸国とのコスト競争の時代を経て,さらに高付加価値な特長のある技術が求められている。製品の製作には金型が不可欠で,高度な製造技術が必要となっている。その中で,成形研削加工は熟練工の五感に依存する職人的な加工領域にあり,研削加工の無人化を実現するシステムが普及していない状況にある。本研究では,作業工程の検査と追込み加工が可能な自動補正型の成形研削システムの開発を行った。
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在川 功一, 谷川 義博, 安部 年史
セッションID: H63
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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近年,電子部品や光学部品の小型化に伴い,それらを製造する金型の加工技術は微細化,高精度化が要求されている.本研究では切削加工では困難な微細な凸形状を有する金型に関して放電加工を応用し,高精度,高効率で製作できる技術の開発を行った.また,応用展開として製作した金型を使用してポリスチレン(PS)やポリメチルメタクリレート(PMMA)へ熱インプリントを行い,微細穴を成形した事例を紹介する.
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南 晃, 里中 忍, 岩本 知広
セッションID: H65
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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近年,マシニングセンタにおける加工監視技術への要求が高まっている。本研究では監視技術開発のための要素技術研究として,切削中の工具と被削材の温度を赤外線サーモグラフィで測定し,切削抵抗と比較する実験を行った。切削速度,送り速度,切込み幅などを変えながら実験を行い、切削条件と工具温度,切削抵抗の間には強い相関があることが示され、プロセスのモニタリングに利用できることがわかった。
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中澤 耕一郎, 古屋 諭
セッションID: H66
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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島根県の射出成形金型製造業5社を対象に、マシニングセンタによるミリング加工技術の向上および技術者育成を目的とした取組みを行った。具体的には、射出成形金型を模して定義した形状を、各社それぞれの装置、手法にて加工し、加工品質や加工方法等について検討会を通じた比較を行うことで、各社が有する課題の可視化を試みた。本報では、各社毎の加工品質、加工能率に影響を及ぼす要因について、検討した結果を報告する。
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小楠 進一, 矢澤 孝哲
セッションID: H67
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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工作物表面の微細な凹凸は、工作物表面の物理特性に影響を与える。例えば、摩擦特性、固液間の流体抵抗、装飾性などがある。これらの物理特性を制御するために、著者らは、エンドミルを用いて、微細な凹凸を高速に創成する方法を提案してきた。本報告では、提案する方法の課題である工具逃げ面と工作物表面の干渉を回避する方法と、オーバルエンドミルを用いたディンプル形状の制御方法を報告する。
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川村 浩二, 土村 将範, 濱嶋 英樹, 村井 満
セッションID: H69
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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本研究は、九州知事会共同研究「難削性金属材料の精密切削加工技術の開発」の中で実施したものであり、従来の切削加工法における工具摩耗・加工面粗さ・形状精度・冷却方法等の比較検討を行い、切削加工時間の短縮、生産コストの削減、安全性及び環境への配慮など、最適な加工条件の確立に関する研究を行った。また、これら成果を県内企業へ技術移転し、切削加工技術の高度化を図った。その結果について報告する。
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谷川 義博, 安部 年史, 中村 憲和
セッションID: H70
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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近年、LEDの小型化への要求が進み、レンズのフレネルレンズ化が検討されている。マイクロフレネルレンズ金型の製作は、通常高価な超精密旋盤等が使用されるため、高価な製品となる。本研究では、LED用マイクロフレネルレンズ金型を安価に製作する技術を開発する目的で、当所で開発した転写金型製造技術を使用した。その結果、LED用マイクロフレネルレンズ金型に対する転写金型製造技術の適用可能性が確認出来たので報告する。
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稲 秀樹
セッションID: I13
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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三次元計測方法においてフーリエ縞解析、波長走査干渉、光CD計測の三種類の計測方法を紹介する。コンピュータはほとんどの計測方法でも使用していると考えるが、この三種類の方法では、より多くの情報を高精度に得るため、コンピュータを駆使していると考え、Topogrametry と言う単語を敢えて使用することとした。またこの三つの方法は半導体技術の発展の恩恵を受けた技術であるとも言える。
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松本 公久, 野村 俊, 神谷 和秀
セッションID: I15
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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ポーラスSiとは陽極化成法で作製可能な、多孔質構造を持つSiナノ構造材料の1種である。近年、ポーラスSiの孔に導入可能な、ナノメータサイズの物質の検出法が提案されている。この方法を実現するためには、白色干渉スペクトルの解析による、ポーラスSiの膜厚計測法の確立が不可欠である。本研究では単層及び2層のポーラスSiを作製し、白色干渉スペクトルの解析による膜厚の算出を試みた。
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モデル適合法による重畳正弦波信号の分離アルゴリズム
北川 克一
セッションID: I16
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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分光法に代表される従来の光学的膜厚測定法は、基本的に点計測であり、水平方向分解能も制限されている。我々は3波長干渉法による表面・裏面形状と膜厚分布の同時測定法を開発した。モデル適合法に基づく重畳正弦波信号の分離アルゴリズムを用いて、3波長干渉画像から得られる干渉信号を表面信号と裏面信号に分離し、形状と膜厚を推定する。計算機実験と実サンプル測定により、提案手法の妥当性を確認した。
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広域モデル適合(GMF)アルゴリズムの拡張
北川 克一, 大槻 真左文
セッションID: I17
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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分光法に代表される従来の光学的膜厚測定法は,基本的に点計測であり,水平分解能も制限されている.我々は3波長ワンショット干渉法のために開発した広域モデル適合(GMF)アルゴリズムを拡張展開し,新しい原理の膜厚分布測定装置を開発した.3波長照明系とカラーカメラにより得られる1枚のカラー干渉画像から各画素の膜厚を推定する.高水平分解能・高速・校正不要という特徴がある.
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安達 正明, 佐部田 龍佳, 丹羽 康人
セッションID: I19
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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振動環境下では振動による光路差変動が障害となって光干渉を応用した形状計測の高精度化は実現しにくかった.我々は光路差変化を実時間で測定する技術を導入し,位相変化量が特定値に達した瞬間に高輝度LEDをフラッシュ点灯するだけでなく,露光中の振動による光路差変化情報も取得した.そして露光中の光路差変化情報と取り込んだ光干渉像から高精度3次元形状計測を試みた結果を報告する.
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田宮 英明
セッションID: I20
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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2012年本春季会報告で報告したpm非接触変位計に関する続報とし,本センサの長時間の安定性,内挿誤差性能,リニアリティに関して,検討及び実測を行った結果を報告する.結果は,本センサは分解能に値する諸性能が確認され,高精度ミラーやウェハーなどの鏡面形状計測に有効である事が確認された.
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石原 満宏, 井上 征利, 日名子 達也
セッションID: I21
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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薄型化する近年の半導体パッケージにおいて,半導体が実装される基板の反りは実装状態に大きく影響を与える.特にバンプ溶融時の高温状態での基板反り形状が重要であることから,高温状態での精密・高速形状計測技術の実現が求められている.本報告では,精密光学計測機を対象物の熱から保護する精密断熱機構を提案し,それを用いた共焦点光学系による昇温機能付反り計測装置を報告する.
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針山 達雄, 笠井 啓晃, 吉田 実, 吉村 和士, 渡辺 正浩
セッションID: I22
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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発電機や鉄道車両などの大物製品の組み立てや加工の効率化と精度向上には高精度な寸法計測が必要である。現場では,巻尺などの接触式の測定機を用いて寸法計測しているケースがあり,計測時間がかかり,また計測結果の個人差が大きいという問題があった。そこで我々は,計測時間の短縮と計測の自動化を目的に,光コムレーザを用いた非接触形状計測技術の開発を推進している。本発表ではその性能評価結果について報告する。
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浜松 弘, 廣川 裕次郎
セッションID: I32
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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人間と同じ環境下での動作を目標としている二足歩行ロボットの労働力が注目されている.人間と同じ環境下で動作させるためには,二足歩行ロボットの転倒を防止しなければならない.しかし,転倒の防止について片足支持での研究は多くされているが両脚支持についての研究は多くはなされてない.本研究では二足歩行ロボットの両脚支持での斜面における転倒防止のための姿勢制御を目的とし,姿勢制御のための動力学モデルを作成する.
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佐藤 浅次, 佐藤 治
セッションID: I33
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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対象物を捕獲するようなダイナミックなマニピュレーションにおいて,捕獲直後の対象物の動きを目的にそってコントロールするにはマニピュレータ(リンク)と対象物の接触状態や相対運動を考慮する必要がある.本報ではDP法の探索領域を移動させながら繰り返し探索する方法Iterative DPによってリンクと対象物間の衝突および衝突後の相対運動を考慮した省エネルギー軌道を求め,その有効性を検討する.
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利他的行動の手法開発
田中 恭子, 林 英治
セッションID: I34
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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近年,非産業用ロボットの開発が盛んに行われている.これらのロボットには、ユーザを飽きさせない,親近感も持ちやすい,癒しを受けるといったユーザ親和性が求められている.そこで,ロボットに人や動物のような「意識」を持たせる研究が注目され始めている.本研究では,利己的行動を行うロボットアームに利他的行動を追加し,ロボットアームの振る舞いをより動物の振る舞いへと近づけ、親和性を向上させることを試みた。
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石丸 達也, 高橋 智一, 鈴木 正人, 青柳 誠司
セッションID: I35
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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三次元点群データを用いて,室内のオフィス機器を認識する手法を提案する.まず,距離が近い点をラベリングして領域分割を行う.分割された領域内に含まれる三次元点群データの分布の様子に着目し,これを物体の種別を特徴づける情報として使用する.領域の幅・奥行・高さの3つの情報と,領域を5×5×5=125に分割した各小領域に含まれる点数の情報を1つのヒストグラムで表し,これを入力データとして,物体のカテゴリを判別するAdaBoost識別器を学習させる.獲得されたAdaBoost識別器を未知距離画像に適応することにより,分割された領域がどの機器であるかの判定を行う.
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浜松 弘, 高田 健介
セッションID: I37
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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産業用のシリアルリンクロボットの高速高精度な位置決め制御では,アーム動作時に発生する振動が大きな問題となる.本研究では,姿勢が変化するシリアルリンクロボットに対して,姿勢の変化に伴う振動特性の変化を考慮した振動抑制制御を設計することを目的とする.これまでに,腕を伸ばす動作を想定した4つの姿勢においてモーダル解析と,加速度フィードバック実験を行い,振動抑制効果の確認を行った.
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鎌田 涼也, 新津 哲, 田村 亮祐, 川原田 寛, 平岡 弘之
セッションID: I38
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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遠隔操作にhaptic deviceを適用する研究を進めている.haptic deviceは,ユーザに高現実感を与えるために多自由度をもつものが多い.しかし,組立作業では,部品の移動に一度に必要な自由度も,ユーザが一度に感じるべき力覚の自由度も少ないため,少自由度のhaptic deviceで実行可能である.この考えに基づき,6自由度遠隔組立作業のための1自由度のhaptic deviceを開発した.
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ロータ姿勢の検出と制御法
笠島 永吉, 矢野 智昭, 芦田 極
セッションID: I39
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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本研究では、ロータに永久磁石を、ステータに電磁コイルを配置した球面モータにおいて、任意方向への回転と位置決めを行う制御法を開発中である。前報では、ロータの任意姿勢において、任意方向へトルクを発生する方法を紹介し、実験により動作確認した。今回は光学式センサを利用することによりロータの姿勢を検出する方法、およびその姿勢情報を用いてロータを任意姿勢に位置決めするフィードバック制御を行う方法について説明し、基礎実験の結果を紹介する。
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堂本 竜矢, 林 英治
セッションID: I43
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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近年、医療分野や半導体分野などで微細な作業を正確に行う技術が求められている。しかし、顕微鏡から得られる情報は視覚情報のみであり力覚は得られない。本研究では顕微操作において微小物体に触れた際の反力を拡大し操作者に力覚を伝えるハプティックデバイスの開発を行い、物体の変形をシミュレーション表示し視覚と力覚の複合感覚システムの構築を目指している。今回はハプティックデバイスの自由度を増やし動作検証を行った。
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高木 宏征, 佐々木 健, 井東 道昌, 鈴木 隆司, 植田 寛康
セッションID: I44
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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本研究では、タッチパッドにおいて、触覚情報を与えることでより多様な情報表現を行うことを目標とする。特に、視覚情報に乏しい状況での情報付与を可能にするため、触覚での目標位置と付加情報の提示を行う。面上の触運動に対して垂直方向の変位や振動を用いて、明瞭な位置提示、さらに同一面内において凹凸のような複数情報の提示可能性について検討する。その結果、急峻な速度変化が重要な要因の一つであることが判明した。
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来間 雄介, 山本 晃生, 樋口 俊郎
セッションID: I45
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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本稿では3自由度磁気浮上による平板の非接触搬送を扱う。浮上装置を加減速する際の搬送物の横滑りを傾斜搬送で解決し、高速搬送を実現する。傾斜搬送では浮上装置を傾斜させ、浮上力で慣性力を補償する。高速な平板の傾斜搬送では急激な傾斜角変化が必要であるが、過剰な傾斜角変化は搬送物と浮上装置の衝突を招く。衝突が起きないための傾斜角2階時間微分の制限を理論的に導き、制限値を考慮した搬送軌道を用いた実験結果を示す。
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阿川 瑞貴, 金井 徳兼
セッションID: I46
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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小学生・中学生を対象にしたロボットをテーマとしたプログラミング学習教材が教育機関で広く採用されて使用されている。これらの学習教材の多くが組み立てる際に工具が必要になり、教材を製作して動作をさせるコースが必要となるためコースの製作管理も問題となる。本研究は、超小型市販ブロックを活用した組み換え可能な小型ロボット学習教材の設計試作を目的とし、その利便性や学習効果の考察することを目的にする。
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朱 旭初, 保坂 寛
セッションID: I47
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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物流,移動体,設備機器などの長時間振動記録を目的に,間欠的な加速度計測により,消費電力1mWでサンプリング周波数1000/sの振動計測を行う記録装置を開発した.これは,同等消費電力の従来製品に比べ,1000倍以上の広帯域化である.本装置により,カーシェアリング車両と物流機器における稼働状態の記録が可能なことを示した.
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湯川 史, 朱 旭初, 保坂 寛
セッションID: I48
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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物流や交通における移動体追跡を目的に,振動データから移動停止を判定するアルゴリズムを開発した.コンテナなどの加速度を常時計測し,振幅のヒストグラムから移動と停止の閾値加速度を自動的に求める.積載物や移動手段の変化による閾値変化に対応するため,古いデータの重みを指数関数的に低減する忘却アルゴリズムを導入した.本手法により,移動時のみの位置探査が可能となり,探査端末の消費電力を著しく低減できる.
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田中 徹, 萩原 世也, 森 孝信
セッションID: I62
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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ファインブランキングには多軸プレス機が必要であり,多軸プレス機の特徴を生かして板成形技術に鍛造成形などを加えた板鍛造成形技術の研究を行った.本報告では,多軸プレス機についてひずみ測定実験と有限要素法解析のそれぞれの結果を比較し,板鍛造成形用多軸プレス機の設計において有限要素法解析の妥当性を検討した.
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吉田 裕亮
セッションID: I63
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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インホイールモータ型電気自動車のばね下重量増加に伴う乗り心地への影響を検証した。まず、車両を台上で加振した時の振動応答を実験により確認した。次に、科学計算ソフトである“MATLAB/Simulink”を用いて解析用車両を第一原理モデリングによってモデル化し、モデルベース開発手法による検討を行った。これらの結果より、ばね下重量の増加に伴い加振周波数の高い領域の乗り心地が良くなることが分かった。
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外山 真也
セッションID: I65
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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本研究は、動的計画法を利用して最適な板金の展開図を求める手法について報告する。その展開図を作成する機能をAPIを利用して開発し、三次元CAD「SolidWorks」の機能のとして実現した。そして、実用としても十分な機能を有すると考える。さらに、複雑な形状において、展開図が重なる場合は、分割店を指定することで、分割した展開図を作成することで改善できた。
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外山 真也, 古澤 孝平, 徳丸 剛久
セッションID: I66
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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株式会社ニチワでは、溶接ナット、スレーブ、ダブルギアなどの自動車部品を製造している。それらの製品は5~6回の冷間鍛造工程を経て成形されている。各工程における部品形状寸法の決定は容易ではなく、多大な時間を要していた。本研究ではフランジ付きの部品において、冷間鍛造の各工程での部品形状を自動的に算出するシステムを開発した。その結果、この設計工程の処理時間を大幅に省力化することができた。
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土村 将範, 黒田 修平, 道野 隆二, 川村 浩二, 河北 隆生
セッションID: I67
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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近年、製造工程における効率化と品質向上に極めて有効であるComputer Aided Engineering(CAE)等の最新解析技術を導入する企業が増加してきたが、地域の中小企業には高額な初期投資や解析技術者教育などの問題のため、それら最新技術の導入及び有効活用が進んでいない。そこで本研究では、地域におけるCAE利用の普及拡大による地域中小企業の活性化を図るため、九州・山口、沖縄の9県の公設試が参加する「九州知事会協同研究」での研究成果の活用や地域企業や団体などの協力により、地域企業の製造現場からWeb経由でCAE解析操作と解析結果参照を、安全に利用できる「CAE解析支援システム」を構築した。
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木村 勝典
セッションID: I69
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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三次元測定機を用いたスキャニング測定により、ポイント測定と比較した測定時間の短縮と併せて測定精度の向上について検証した。その結果、スキャニング速度と測定力の組み合わせおよび測定軸方向により、測定値への影響が異なることがわかった。最適な測定条件を選択すれば、ポイント測定と同様の測定精度により測定できることを確認した。
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山内 章広, 真壁 朝敏, 藤田 翔太郎
セッションID: I70
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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一定応力振幅での疲労き裂進展試験の途中で単一の過大応力が作用した後のき裂進展速度は応力振幅の大きさや応力比の影響を受ける.応力比が正の場合や0の場合は,過大応力負荷後のき裂進展の遅延が観察されている.しかし,応力比が負の場合,過大応力負荷後に疲労き裂進展は加速する場合と遅延する場合がある.本研究では,過大応力負荷後にき裂進展が加速する場合と遅延する場合の例について,炭素鋼S15Cを用いた結果を紹介する.そして,過大応力負荷後にき裂進展が加速する危険な場合について,その原因を考察し,そのき裂進展挙動を改善する手法のひとつとして,ストップホール法について検討した結果を示す.
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永田 正道, 田村 智弘
セッションID: I71
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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近年,CAEシステムの活用による設計開発の効率化と品質向上を目指す企業が増加してきており,企業支援機関である公設試験研究機関でも,CAEシステムを用いた解析技術の向上のため,九州各県の担当者が集まって「九州連携CAE研究会」を発足した.その活動の1つとして,各県にて保有するCAEシステムを用いて,内圧が作用する焼き嵌めされた組合せ円筒(軟鋼製)の応力状態を解析し,理論値との比較を行った.
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社本 英二
セッションID: J31
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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高速・高能率加工においては,プロセスダンピングが減少し,加工に関与する刃幅が増すことでプロセスにおける利得が増大するため,頻繁にびびり振動問題(仕上げ面の劣化や工具欠損等)が発生する.このため,その発生機構や回避手法等に関して多くの研究が行われている.本稿では,その中で,びびり振動回避の研究例として工具軌跡・姿勢の最適化,抑制手法の研究例として両面フライス加工に対する速度差法について概説する.
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制御パラメータの影響と回転軸における消費電力
林 晃生, 橋本 雅之, 佐藤 隆太, 白瀬 敬一
セッションID: J33
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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本研究では,数値工作機械送り駆動系の消費電力を明らかにするため、各軸を送り運動させた時の消費電力を測定している.本報では,加減速時定数およびサーボゲインが直進軸の消費電力に及ぼす影響を調査したので報告する.また5軸制御工作機械の回転軸における消費電力について,重力やクランプ機構による影響について調査した結果について報告するほか,回転軸を含む同時5軸制御運動時の消費電力の測定結果についても示す.
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熱変位推定方法の開発
佐々木 雄二, 岩井 英樹, 桜井 康匡, 若園 賀生
セッションID: J34
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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室温変化による工作機械の熱変形は加工精度を低下させる要因の一つである。軸移動量を熱変形による誤差分だけ補正すればよいが、熱変位量を直接測定するのは困難であるため、機械各部の温度から推定する。その方法として有限要素法は有効だが、多大な計算リソースを要し、補正に必要なリアルタイム性が得られない。そこで、有限要素法をベースとしながらも高速・コンパクトな熱変位推定方法を考案したので報告する。
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河野 大輔, 松原 厚
セッションID: J36
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
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接触面間の剛性(接触剛性)は工作機械の動特性に大きな影響を与える.本研究では,接触剛性モデルのパラメータである単位真実接触面積あたりの接触剛性を,ダイヤモンド圧子を用いたナノインデンテーションによって同定する.同定結果の検証のために,分割型・一体型の試験片を用いた従来の同定法とナノインデンテーションを比較する.
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西尾 修也, 松原 厚, 河野 大輔
セッションID: J37
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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本研究の目的は,ロッキング振動を低減する支持点配置を決定することである.支持剛性が支持点の荷重に比例するモデルを用いて3点支持と4点支持での固有振動数および直動外乱のコンプライアンスを計算した.その結果,最低次の固有振動数が最大となる配置で3点支持と4点支持での最低次の固有振動数はほぼ一致した.また,最低次の固有振動数が極端に小さくなる配置でない限り,支持点配置による振動の振幅の変化は小さかった.
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森本 喜隆, 森山 貴幸, 榎本 宗一郎, 中垣 勝敬, 金子 義幸, 磯部 稔, 斉藤 博嗣
セッションID: J38
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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旋削による3次元曲面の高速輪郭加工を実現し,精密加工かつ生産性向上を達成するために,新たなNCテーブルの開発を行う.旋削加工で3次元曲面を加工する場合,テーブルは高速動作が必要となる.そのため,リニアモータを用いて加速・減速100m/s
2以上の高速動作での,3次元曲面加工の実現を目指す.本研究では,リニアモータ駆動NCテーブルの動特性評価,およびツインリニアモータによるタンデムテーブルの超高速運動時のテーブルの挙動・振動抑制効果について報告する.
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小崎 伸也, 坂本 治久, 清水 伸二
セッションID: J39
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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工作機械に用いられるミーリングチャックにおいて,工具を把持する過程で把持力は,線形として考えられているが,連続的に計測できるものがなく,実際の振舞いはわかっていない.本報告では,センサを組み込んだスマートテスト工具を用いることで,ミーリングチャックの工具把持力を連続的に計測し,解明する.
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宮村 哲矢, 坂本 治久, 清水 伸二
セッションID: J40
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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チャックの工具把持特性である曲げ剛性について評価をしている.チャックは高い曲げ剛性を求められており,その測定法の共通指標の構築に向けて研究を進めてきた.その中で,把持条件が曲げ剛性に及ぼす影響を検討した.結果,各種チャックの把持特性が明らかとなった.また、曲げ剛性は工具把持条件により変化するが,その要因として把持機構の構造が影響することも明らかとなり,把持条件別のチャック選定の方針を示した.
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旋盤技能者の技能レベルによる作業観点の検討
山口 顕司, 谷本 明逸, 山脇 貴士, 山口 貢, 近藤 康雄, 坂本 智
セッションID: J43
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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初心技術者が効率的に熟練技能者の経験的知識を学ぶための一助として,機械加工における熟練者,中級者,初心者それぞれの作業観点の差異を抽出・体系化することを試みる.本報告では,旋盤作業を対象として,工程の設計,作業方法などが技能者のレベルの発達によってどのように変化するかを実験的に検討した.
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地域における職業能力開発大学校の役割
上坂 淳一, 伊藤 昌樹
セッションID: J44
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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職業能力開発大学校は、「ものづくり」を担う学生の教育と社会人のための能力開発や人材育成の役割をはたしているが、それ以外にも地域産業の発展や地域の活性化に貢献してきた。当校が地域に対して行っている「ものづくり支援」や「人材育成支援」を例に、これからの職業能力開発大学校の役割について技能者の教育という点から述べる。
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職業能力開発大学校の応用課程教育
伊藤 昌樹, 上坂 淳一
セッションID: J45
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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若年技能者教育の最終コースである応用課程教育(一般大学の3・4年生に相当)について紹介する。厚生労働省管轄の職業能力開発大学校における応用課程教育では三科合同(機械科・電子科・情報科)で学生が開発課題(卒業研究に相当)に取り組む特色のある教育を実施している。全国にある職業能力開発大学校の一つである関東職業能力開発大学校での10年間にわたる実践から得られた教育効果を検証したい。
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伊藤 伸英, 伊藤 吾朗, 金野 満, 関東 康祐, 清水 年美
セッションID: J46
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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茨城大学機械工学科では,平成21より,産学連携による「ものづくり力」をベースとしたカリキュラムの開発を進めている.本カリキュラムでは,「ものづくり」における基礎学力,高度専門技術者として企業ニーズの把握,プロジェクトマネージメントができる人材育成を目的としている.本報告では,本プログラムの概要と実践事例について紹介する.
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河西 敏雄, 出口 隆久, 池野 順一, 渋谷 秀雄, 堀尾 健一郎, 土肥 俊郎, 西村 一郎
セッションID: J47
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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加工・処理を行って生じた廃液などに含まれる有害金属イオンの処理法のひとつとして、それらを包含したゲルを生成し、乾燥、固化する方法を提案、その有効性について述べ、討議する。
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宮崎 康次
セッションID: J61
発行日: 2012/09/01
公開日: 2013/03/01
会議録・要旨集
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我々研究グループでは,ナノ構造を用いて熱物性を制御する研究を行っている.熱物性制御のメカニズム解明には,微小領域での温度分布や熱物性値測定が必須であり,微細加工技術を利用した薄膜型熱電対のマイクロ化や原子間力顕微鏡の先端を温度センサーとした走査型熱顕微鏡の開発を行ってきた.本講演では,上記の開発に加えて,ナノワイヤーやナノコンポジットなどナノ構造材料の熱物性測定結果やその評価について紹介する.
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