室内環境
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11 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 竹田 茂, 森康 明, 稲田 貴嗣, 佐藤 善博, 板垣 康治
    2008 年 11 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 2008/06/01
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    32カ所の家庭等の掃除機ゴミから得たハウスダスト試料について, 2社のダニアレルゲン用サンドウィッチELISA検査試薬と2社の簡易キットでダニアレルゲン量を同時に測定し, 測定値の相違, 相関性, 簡便法の性能を検討した。その結果, 細塵1gあたりのアレルゲン量(In試薬)はDer f 1が120~190, 000ng, Der p 1が0~15,600ng, Der 1が120~192, 400ng, Der 2が2~1,880ngの範囲であった。市販のELISA用検査試薬については, Der 1では2社の製品による測定値の差が大きく, Der 2では測定値が2社とも低く, 試薬の作製や操作面でさらなる改善向上が望まれた。簡易キットについては, ELISA検査試薬との相関性は高く, 汚染指標としての有効性が確認された。
  • 中村 有希, 高木 麻衣, 吉永 淳, 田中 敦, 瀬山 春彦, 柴田 康行
    2008 年 11 巻 1 号 p. 11-20
    発行日: 2008/06/01
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    室内塵の非意図的摂取によるPb等重金属の摂取量を低減化するための対策に向けた基礎的調査として, 首都圏の一般家庭10軒から提供された掃除機ごみの2mm以下の粒径の粒子を室内塵とし, それ以下の粒径毎 (2-1mm; 1mm-500μm; 500-250μm; 250-100μm; 100-53μm, <53μm) に20元素 (Al, Ba, Ca, Cd, Cr, Cu, Fe, K, Mg, Mn, Mo, Na, Ni, P, Pb, S, Sr, Ti, V, Zn) の濃度をICP発光法とICP質量分析法によって測定した。室内塵を構成する%オーダー以上の主要元素としてはCa, Al, Feがあり, ついでアルカリ, アルカリ土類元素濃度が高かった。多くの元素は地殻存在度レベルであったが, Cd, Cu, Pb, S, Znなどは地殻に比べて10~30倍濃縮しており, 室内塵にはこれら元素の人為汚染があることが示唆された。一般に粒径が小さくなるほど元素濃度は増大する傾向があったが, Pbなどは最小粒径では最大濃度を示さず, 汚染形態が粒子表面への吸着によるものだけではない可能性を示していた。因子分析の結果, 室内塵の元素組成は土壌, 汚染, 塗料, アルカリ金属の4因子によってその70%以上が説明可能で, わが国の室内塵中Pbの起源として塗料が示唆された。
  • 奥田 舜治, 嶋崎 典子, 岡上 晃
    2008 年 11 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 2008/06/01
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    微生物学的空気清浄を要求される場所は, 医薬品製造, 食品製造, 工業製品製造等の分野に加え一般住環境にも広がっている。
    そのために, 除菌装置を搭載したエアコンや空気清浄機が市販されているが, 除菌性能を正しく評価する方法は未だ確立されていない。
    したがって, HEPAフィルタ等の除菌装置の性能評価法として従来から用いられている方法に, 現在新たに使われつつある試験方法を加え, その有用性について論じた。
    また, 空気浮遊細菌は, 時間の経過と共に自然減衰するので, この減衰曲線から得られた回帰式と, 除菌装置稼動時の減衰曲線から得られる回帰式の傾きの差から, 除菌効果の有無を論じるべきことを提案した。
  • 松村 年郎, 長田 英二, 大塚 健次, 今中 努志, 生田 実香, 戸田 浩之, 角野 政弥, 瀬戸口 泰弘, 河口 智博, 平野 純子, ...
    2008 年 11 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2008/06/01
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 大槻 千秋
    2008 年 11 巻 1 号 p. 33-35
    発行日: 2008/06/01
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    日本の保育園は幼稚園と並んで就学前の子どもの保育をしているが, 幼稚園また他の国の幼児教育施設と比べて保育時間が長いのが特徴である。月齢の小さい子どもたちが長時間過ごす場所なので,保育園の室内環境は非常に重要である。国や自治体の定めた環境に関する規定をはじめ, 筆者の保育園で心がけている環境設定について紹介する。
  • 徳田 伊知郎
    2008 年 11 巻 1 号 p. 37-38
    発行日: 2008/06/01
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    幼稚園における「環境」を構成する要素は, 園舎や遊具などの「物的環境」と保育士や他の幼児といった「人的環境」である。本稿では, 室内ホールでの自由遊びという具体例を元に, 幼稚園における環境について考察する。
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