Works Discussion Paper

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本研究の目的は、仕事でも家庭でも役割が変化する時期にあるとされる 30 代に着目し、仕事満足に影響する要因を探索することである。そのため、30 代正社員ホワイトカラーを対象に、20 代および 40 代との比較によって特徴を明らかにすることを試みた。分析には、リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査（JPSED）」の2023 年調査結果を用いて、「仕事そのものに満足していた」を被説明変数、働き方の柔軟性、働き方の自律性、仕事を通じた成長に関連する項目を説明変数とする重回帰分析を行った。また、年代比較から 30 代の特徴を見出すため、対照群として 30代の前後の年代である 20 代および 40 代について同様に重回帰分析を行った。その結果、30 代においては、勤務日を選ぶことができることが仕事満足を高める特有の要因となっていた。また、働き方の自律性と OJT の機会提供は、20 代から40 代の仕事満足に影響していた。仕事と家庭の両面で変化に直面している 30 代は、仕事への影響を可能な限り抑えながら家庭生活を充実させ、仕事でも成果を出すために職場からの成長のための支援が期待できる仕事において特に満足度が高まっていることを示した。

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