Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
27 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 安田 泰久, 渡辺 章
    1978 年27 巻2 号 p. 155-159
    発行日: 1978/04/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    ラット卵子の受精に伴う表層顆粒消失のパターンについて, 電子顕微鏡を用いて追求した。
    精子頭部の後域部が卵黄膜に付着すると, 卵黄膜の下に並列している表層顆粒の外膜が卵黄膜と融合して, 溶解する。その結果, 表層顆粒の内容物は, 卵黄周囲腔に放出される。
    この表層顆粒消失は, 精子が付着した卵黄膜の周辺から始まり, 極めて短かい間に卵子全域に拡大してゆくものと推察される。
  • 鈴木 照雄, 三浦 久樹, 成田 幸, 鈴木 弘, 三木 寿雄, 佐渡 卓朗
    1978 年27 巻2 号 p. 161-166
    発行日: 1978/04/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    南アメリカよりアメリカ合衆国経由で輸入した野生動物のリスザル, 270頭について検疫および健康管理を実施し, 寄生生物に関し, 若干の知見を得た。
    1.輸送中および入荷直後の死亡率は73年5月群と73年6月群では56.7%と非常に高かった。しかし以後6回の入荷群については, 輸送方法の改善により4.8%に減少することが出来た。この低い死亡率は, アメリカ輸入業者の施設での飼育期間の延長, 輸送途中での休養期間の設定, および国内到着 (羽田空港) 直後の給餌, 給水などの処置により, 動物に体力をつけたことなどが関係しているように思われた。
    2.Shigella, salmonellaの陽性例はなかった。ツベルクリン試験を検疫中2回実施したが, 陽性例は検出されなかった。
    3.腹腔内におけるfilaria成虫の寄生率は45.5%であり, 血中microfilariaの寄生率は65%であった。
    4.鉤頭虫の寄生率は中間宿主を完全に駆除することにより15ケ月以内に著しく低下することが示唆された。
    5.Sarcocystが検索した37例中7例 (18.9%) の大腿筋に認められた。
  • 江守 利博, 高橋 正一, 長瀬 すみ
    1978 年27 巻2 号 p. 167-175
    発行日: 1978/04/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    疾患モデルや毒性テストに多くのラットが用いられ, それらの生化学的データが要求される事が多いが, それらに関しての問題点は多く, 早急の解決が迫られている。バラツキの多いラット血清LDHの原因究明の一端として, 血清及び血漿LDHについて比較検討を行ない次の結果を得た。
    1) 血清LDH活性は血清分離までの血液放置時間とともに増大するが, 血漿では一定値を保った。
    2) PRPにカルシウムを添加することにより, 血清LDH活性の上昇を説明しうる血小板からのLDH放出を認めたが, ADP, トロンビンでは認められなかった。
    3) このカルシウムによる血小板からのLDH放出はアスピリンによって阻害されなかったが, 使用する容器の材質により大きく影響を受けた。
    4) 種々の病態モデルを作成し, 血清または血漿のLDH活性を検討したところ, 血漿の方が早期に病態を反映する成績を得た。
  • 伊藤 正博, 西原 正, 曲渕 輝夫, 輿水 馨
    1978 年27 巻2 号 p. 177-181
    発行日: 1978/04/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    Three cases of naturally occurring hemolytic streptococcus infection were detected in guinea-pigs which had been delivered from different sources to the Division of Animal Research, Faculty of Medicine, University of Tokyo, Tokyo, during the period from November, 1976, till February, 1977. The clinical manifestations of the infection were differentiated into two types ; ie, the acute type with sepsis and pneumonia as main pathologic changes, and the chronic type with abscess formation of submaxillary lymph node. Streptococcus zooepidemicus was isolated from the conjunctiva of about 56% of these guinea-pigs. Healthy guinea-pigs housed with spontaneously infected ones in the same cages suffered from the infection, showing manifestation and pathologic changes similar to the spontaneous cases. Some of them, however, remained apparently healthy for about 2 months harboring the organisms in the conjunctiva or nasal cavity. It is presumed that such carriers become a source of the infection in nature.
  • 小澤 光, 秋田 博敏, 三浦 力
    1978 年27 巻2 号 p. 183-185
    発行日: 1978/04/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    遺伝性筋ジストロフィー症マウス (dy-マウス) を発見するため, 著者らが考案し, 試みた“後肢のひきずりを誘発させる方法”は, (a) 尾の先端を持って垂下し, 卓上へ落下させた直後のマウスの歩行を観察する, (b) リング付ピンセットで頸背部の皮ふを捕えて背位に保定し, 背位保定から解放された直後のマウスの歩行を観察する, 以上2つの観察法を骨子としている。本法によって誘発された後肢のひきずりはdy-マウスに固有の現象であり, 調査に供されたマウス437個体の中から76個体が14~23日令 (平均18.3日令) で後肢のひきずりを示し, 後に例外なくdy-マウスと診断された。したがって, 本法はdy-マウスであるか否かを早期かつ的確に診断する方法として有用であると考えられる。
  • ―茨城・長野における調査成績―
    常秋 美作
    1978 年27 巻2 号 p. 187-195
    発行日: 1978/04/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 1978 年27 巻2 号 p. 197-213
    発行日: 1978/04/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 1978 年27 巻2 号 p. e1
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
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