地下水学会誌
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40 巻, 1 号
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  • 中川 啓, 神野 健二, 細川 土佐男, 畑中 耕一郎, 井尻 裕二, 亘 真吾
    1998 年 40 巻 1 号 p. 1-16
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    地下水流れの中で重要な過程の一つは.土壌中における巨視的分散過程である.本研究では.不均一多孔媒体中における無反応性のトレーサーの輸送を理解するため室内実験と数値計算を行った.実験装置は人工的な不均一媒体中の流れと輸送をシミュレートするため6種類の異なる粒径0.1,0.15,0.2,0.4,0.6,08mmを持つガラスビーズにより構成されている.実験では染料と塩化ナトリウム溶質をトレーサーとして用いた.粒子移動法と陰形式差分法が移流分散方程式と地下水流れの数値計算に適用された.数値計算結果は実測値と良く一致しており.本数値計算手法が不均一・多孔媒体中の輸送にも適用できることが示された.
  • 横山 孝男, 東浦 將夫
    1998 年 40 巻 1 号 p. 17-31
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    地表浸透を伴う場合の実用解析を目ざして多層・異方性系における3次元2相シミュレーションモデルを開発し.野外実験とも満足すべき一致を見た(Yokoyama et al.,1997a).更なる実用性向上のためには.局所性の強い流れと伝播場を生じさす井戸機能を広域解析の中に付加することと考える.井戸機能はより密な分割により考慮可能であるが.途方もない節点数を必要とする.それに替えて本論文では通常の主グリッド系に井戸近辺の特殊領域を解析するための2次分割系を導入する.
    2相取扱い(Yokoyama et al,1997b)では.空隙率.粒子径などの土質が熱/物質輸送に支配的である.本実験では.層序の均質性のもと浅層地下帯水層内で数m以内に一列の井戸群を新たに掘削し.主に熱伝播実験を繰返しその他塩分伝播も付け加えた.各井戸の深度毎応答曲線が減衰と時間遅れを伴った満足な形で得られ.井戸機能を取り入れた数値解と一致した.
    本シミュレーションコードの機能は一部が使われたにすぎない.観測井は単に存在するだけなのでその影響は実験及び解析の両面からほとんど見られないことが判明した.しかし本シミュレーションにおける潜在機能は今後の井戸解析において一連の重要な知見.例えばどこからどれだけ汚染物質が浸透するのか.或いはまた難透水層下への沈み込みへのキャリヤーになり得るか.などの知見を与えるものである.
  • 田中 勉, 永井 茂
    1998 年 40 巻 1 号 p. 33-42
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    Hauser Lake Damはアメリカモンタナ州ヘレナ市から29,0km離れたミズリー川に建設されていた.基礎地盤は20.1mの厚さの砂礫であった.大きなフーチング上に設けられた鉄骨構造で支えられた薄肉鋼板で水が貯留された.ダムに貯水を開始してから1年後の1908年に崩壊した.フーチングがあるため流線が局部的に集中を起こしたものと考えられた.また・崩壊が一時的に起こらなかった点からみてその原因は噴出口(Spring)の発生とそれを起因とする地下侵食にあったものと結論づけられている.
    本事例に関して.FEM浸透流解析及び浸透破壊に対する安定解析を行い次の結論を得た.
    (1)設置されたフィルターが十分機能を果たしていた場合.フーチング部分には浸透流の集中は起こらなかったと考えられる.
    (2)フィルターが長い時間をかけて目詰まりを起こし機能を損ねたと考えた場合.フーチング部分に浸透破壊を起こすだけの浸透流の集中が生じるものと考えられる.このとき.2つのフーチングに囲まれた部分はPrismatic failureに対して限界に近い状態になると考えられる.フーチングに囲まれた部分の土塊が全体的な破壊(Bulk heavetypeの浸透破壊)を起こした可能性が高いと考えられる.
  • 7.地中におけるNAPLの物理化学的挙動
    清水 芳久
    1998 年 40 巻 1 号 p. 43-51
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 8.石灰岩地域の地下水水質
    吉村 和久, 井倉 洋二
    1998 年 40 巻 1 号 p. 53-63
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 島野 安雄
    1998 年 40 巻 1 号 p. 65-76
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
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