日本補完代替医療学会誌
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13 巻, 2 号
日本補完代替医療学会誌
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総説
原著
  • 山森 明弘, 許 鳳浩, 渡辺 知幸, 黄 銘, 小野 直亮, 佐藤 哲大, 阿部 哲朗, 上馬塲 和夫, 川端 克司, 今西 勁峰, Md ...
    2016 年 13 巻 2 号 p. 43-56
    発行日: 2016/09/30
    公開日: 2016/10/14
    ジャーナル フリー
    日本語版Constitution in Chinese Medicine Questionnaire (CCMQ-J)における体質9分類に関する調査票の5段階スコアをもとに,質問の関連性について相関解析ならびにクラスター分析した.60の質問のスコアにおける相関解析により,12個のクラスターにて分類を行い,質問の関連性を症状にもとづいて解釈した.回答データから計算される9つの体質の関連性をクラスター分析により検討した.さらに,PLS法により性別ごとに60の質問のスコアからの年齢ならびにBMI値の推定モデルを構築した.いずれも,実測値と推定値の間に0.80以上の十分に高い相関を得ることができた.このPLS回帰モデルの係数をもとに,年齢ならびにBMI値の推定におけるそれぞれの質問の寄与の程度を体系的に検討した.CCMQ-Jでは質問から体質9分類を規定することから,質問のスコアから年齢が推定できるということは,体質9分類により規定される体質が,年齢と肥満度に影響を受けることが示唆された.
  • 塚原 寛樹, 松山 明正, 阿部 哲朗, 許 鳳浩, 太田 富久, 鈴木 信孝
    2016 年 13 巻 2 号 p. 57-62
    発行日: 2016/09/30
    公開日: 2016/10/14
    ジャーナル フリー
    目的:アスタキサンチン含有飲料の肌におよぼす影響を検討する. 方法:肌の衰え(加齢による肌のたるみ,肌の乾燥など),肌のくすみが気になる30歳以上50歳未満の日本人女性を対象に試験を実施した.試験結果を客観的に評価するために,二重盲検法による群間比較を行った.被験者20名をアスタキサンチン含有飲料(アスタキサンチン3 mg含有)摂取群とプラセボ飲料摂取群(対照群)に無作為に割り付けを行い,試験食品摂取前,試験食品摂取4週後および8週後に紅斑,皮膚水分量,皮膚水分蒸散量,皮膚粘弾性,顔面画像解析(VISIA)などについて評価を行った. 結果:群間比較において,皮膚水分量,皮膚水分蒸散量,皮膚粘弾性,紅斑およびキメの項目でアスタキサンチン含有飲料群がプラセボ飲料群に比較して有意に優れていた. 結論:アスタキサンチンは肌のバリア機能の障害を抑制し,肌の保水力を維持し肌の乾燥を緩和すると同時に,紅斑,皮膚粘弾性,キメに対する効果を有すると考えられた.試験食品に起因すると考えられる有害事象はみられず,アスタキサンチン含有飲料は肌にとって有用な飲料であると考えられた.
  • 細山田 康恵, 山田 正子
    2016 年 13 巻 2 号 p. 63-68
    発行日: 2016/09/30
    公開日: 2016/10/14
    ジャーナル フリー
    目的: 肥満ラットに, 高コレステロール食とアルコールを摂取し, リンゴポリフェノール(Apple polyphenol:AP)の添加が脂肪蓄積量や脂質異常症に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした. 方法:5週齢肥満モデル雄ラットを購入し, 4週間飼育した.実験飼料は, 高コレステロール食と10 %アルコール摂取で, リンゴポリフェノール無添加をControl群とし, リンゴポリフェノール添加群をAP群とした.臓器重量, 血清脂質濃度などの測定を行った. 結果: 体重増加量, 総飼料摂取量に差は見られなかった.後腹壁脂肪重量は, Control群よりAP群で低下傾向を示した.血清中の総コレステロール, トリグリセリド濃度および血清ALTは, Control群よりAP群で有意に低値を示した. 結論:アルコール摂取肥満ラットにおいて, リンゴポリフェノールは, 血清脂質濃度を低下することが明らかとなった.リンゴポリフェノール摂取が, 脂質代謝異常や脂肪肝の予防に役立つことが期待される.
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