黒ショウガ(Kaempferia parviflora) はタイで古来民間薬として様々な疾患に対して利用されている.この黒ショウガからメトキシフラボン類が同定され,機能性について報告されているものもある.黒ショウガの80 %エタノール抽出物から,6種類のメトキシフラボン;5,7,3',4'-tetramethoxyflavone, 3,5,7,3', 4'-pentamethoxyflavone, 5,7-dimethoxyflavone, 5,7,4'-trimethoxyflavone, 3,5,7-trimethoxyflavone, 3,5,7,4'-tetramethoxyflavoneの含有を確認した.この6種類のメトキシフラボン混合物の安全性を検討するために,マウスを用いた28日間反復経口投与試験を実施した.その結果,この反復経口投与試験においては体重変化,血液学検査,臓器重量測定,血液生化学検査では被験物質投与による有意な毒性は示されなかった.
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