日本補完代替医療学会誌
Online ISSN : 1348-7930
Print ISSN : 1348-7922
最新号
日本補完代替医療学会誌
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
原著
  • 阿部 哲朗, 吉田 早希, 川畑 哲郎, 高野 文英, 太田 富久
    原稿種別: 原著
    2018 年 15 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/04/18
    ジャーナル フリー
    On the study of polyphenols from Fragaria ananassa fruit, we reported that some polyphenols showed inhibition of metabolic enzyme, cytochrome P450. Continuous study of health effects of F. ananassa fruit, we isolated a new quercetin glycoside, flagarin, quercetin-3-O- β-glucuronyl- (2→1)- β-D-xyloside along with ten known compounds. Those compounds showed inhibitory activity of fat accumulation in rat white adipocyte. Among the isolated compounds, strictinin and the new compound, flagarin showed high inhibitory activity of fat accumulation in rat white adipocyte.
  • 松本 知大, 渡邊 明子, 髙木 寛, 長谷川 靖司, 中田 悟, 田中 宏幸
    原稿種別: 原著
    2018 年 15 巻 1 号 p. 9-14
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/04/18
    ジャーナル フリー
    我が国の関節疾患患者数は増加の一途を辿っており,健康寿命を縮め,介護が必要となる疾患であることから,有効な予防,改善策が望まれている.本研究では,関節軟骨成分の代謝に着目して,関節疾患に有効な食品素材の探索を行った.その結果,ノブドウエキスが炎症性サイトカインによるNFκBシグナルの亢進を抑制することで,ヒアルロン酸の代謝異常を改善することを見出した.また具体的な効果として,コラーゲン誘発関節炎マウスに対する関節炎発症抑制効果も示した.ヒト有効性試験においては,ノブドウエキス含有飲料を3ヶ月間摂取することで,生活活動時の膝関節の違和感,痛み,屈曲角度の改善がみられた.以上の結果より,ノブドウエキスには関節軟骨成分の代謝異常を改善する効果があり,ノブドウエキス含有飲料の摂取により関節疾患を予防,改善する効果が期待できる.
  • 川西 貴, 松井 保公, 永山 在明
    原稿種別: 原著
    2018 年 15 巻 1 号 p. 15-19
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/04/18
    ジャーナル フリー
    シイタケ菌糸体抽出物は癌患者における免疫機能およびQOLを維持・改善することが報告されている.本研究では,健常者10名を対象に免疫機能に及ぼすシイタケ菌糸体抽出物の影響を検討した.福岡天神南クリニックにて10症例を対象にシイタケ菌糸体抽出物を20週間(平均846 mg/day)連日経口摂取させ,摂取前後の免疫機能(IFNγ産生量,IL-10産生量,リンパ球サブセット)を評価した.シイタケ菌糸体抽出物摂取後の免疫機能は,IFNγ産生量が上昇傾向,IL-10が低下傾向を示し,IFNγ/IL-10産生比は有意に改善した.制御性T細胞などのリンパ球サブセットは摂取前後で有意な変化は観察されなかった.摂取期間中の有害事象は観察されなかった.シイタケ菌糸体抽出物の経口摂取は健常成人の免疫機能を改善する作用を持つことが示唆された.
  • 関 英治, 小塚 美由記, 米田(和田) 実央, 村尾 咲音, 山根 拓也, 荒川 義人, 大久保 岩男, 藤原 佳史
    原稿種別: 原著
    2018 年 15 巻 1 号 p. 21-28
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/04/18
    ジャーナル フリー
    鰹節の熱水抽出液(鰹だし)は,ジペプチジルペプチダーゼ IV(DPP IV)阻害活性(IC50 値; 3049 µg/ ml)を有することから,ヒトにおける鰹だしの血糖上昇抑制効果の有無について,ヒト試験を用いた糖負荷試験を実施した.鰹荒節500 gに10倍量の水を加え煮出して150 mlを供した.糖尿病やその他の重大な疾患がなく,かつBMIが30未満の健常人(男性14名)を対象とし,鰹だし摂取30分後に糖を負荷し,0 分~150分まで血糖値を測定した.鰹だし摂取時は,米飯摂取 75 分および90分後の血糖値 ± 標準誤差は,鰹だし摂取時110.0 ± 5.9 mg/ dl対白湯摂取時134.9 ± 6.9 mg/ dl値;p < 0.01( p = 0.006)および鰹だし摂取時110.3 ± 6.8 mg/ dl対白湯摂取時129.3 ± 6.6 mg/ dl値;p < 0.05( p = 0.036)が得られ,有意に血糖値の上昇抑制作用が認められた.鰹だしと白湯摂取後の血糖下曲線面積を比較すると 鰹だし摂取時の面積は4753.1 ± 439.7 mg/ dl × min,白湯摂取時の面積は6879.4 ± 728.1 mg/ dl × minであり,血糖降下作用が認められた( p < 0.01, p = 0.005 ).空腹時血糖に対して鰹だし摂取前と鰹だし摂取後30分後の血糖値には有意差が認められなかった.鰹だし摂取糖負荷150分後には,血糖値が空腹時血糖まで復帰した.本ヒト試験において鰹だしに糖負荷血糖上昇抑制作用が認められた.鰹だしにはα-グルコシダーゼ阻害活性が認められなかった.試験中に副作用と考えられる自・他覚症状は認められなかった.
  • 許 鳳浩, 橋本 慎太郎, 小池 浩司, 上馬塲 和夫, 大野木 宏, 鈴木 信孝
    原稿種別: 原著
    2018 年 15 巻 1 号 p. 29-35
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/04/18
    ジャーナル フリー
    婦人科系癌の既往等を有する女性を対象に,ガゴメ昆布フコイダンの安全性と免疫機能に対する効果をオープン試験により評価した.被験者(51.9±15.2歳)10名にガゴメ昆布フコイダン(1日摂取量200 mg)を配合した食品を4週間摂取してもらい,血液検査,尿検査,QOL調査,免疫機能検査を行った.その結果,いずれの検査においても臨床上問題となる変動は見られなかった.また,試験食品に起因し臨床上問題となる有害事象も認められなかった.免疫機能検査においては,血中のサイトカイン類(Eotaxin,IL-7,IL-17,VEGF)の有意な低下が認められた.以上の結果から,ガゴメ昆布フコイダンは婦人科系癌の既往者等に対し安全性の高い食品素材であることが示された.
  • 渡部 聡之, 許 鳳浩, 劉 康, 江口 遼平, モハマド アルタフル アミン , 森田(平井) 晶, 大橋 美名子, 小野 直亮, 黄 銘 ...
    原稿種別: 原著
    2018 年 15 巻 1 号 p. 37-60
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/04/18
    ジャーナル フリー
    本研究は,アクセスできる天然食材による世界の地域の類似性を把握する目的で,世界中の文献を調査し,各地域の天然食材の情報を集積し,データ・サイエンスにより食材活用から世界の地域を分類した.11,752種の食用生物と228地域から構成される28,064件の天然食材とそれを活用する地域の関係に基づいて,クラスター分析法により分割される39個のグループについて,天然食材の活用による地域の類似性を検討した.すべてのデータはKNApSAcKデータベース(http://kanaya.naist.jp/KNApSAcK_World/top.jsp)より閲覧可能である.この39グループについてさらに包括的グループA~Kを定義し,地域の天然食材の多様性を解析した.大陸では地中海,バルト海,西ヨーロッパ,ユカタン半島,南アメリカ,アフリカとアラビア半島,東南アジア,北極海の8地域,また,諸島ではカリブ海諸島,東南アジア諸島,太平洋諸島の3地域にそれぞれ共通する天然食材を活用する傾向がある.このような天然食材の多様性は,地理的要因,気候要因,海流の影響,および物流により特徴づけられる.さらに,これらの天然食材による人のゲノム遺伝学への影響について考察した.データ・インテンシブ・サイエンスでは,膨大なデータの内容を体系的に理解し,特定の目的に関する情報得ることが目標である.人の健康を持続可能なエコシステムと関連付けるという課題の解明における本研究有効性を示した.また,日本の農林水産省が目指す,和食をもとづいた農作物の世界への輸出における本データベースの活用法を提案した.
短報
Letter to the Editor
feedback
Top