健常成人男女を対象として,シイタケ菌糸体抽出物 (L.E.M.) を含む顆粒状食品を過剰摂取したときの安全性を評価した.
被験者 11 名(男性 8 名,女性 3 名,平均年齢,33.4 ± 9.4 歳)に,1 日摂取目安量(食品 9 g 中,L.E.M. 1,800 mg 配合)の 3 倍量(食品 27 g 中,L.E.M. 5,400 mg)を 4 週間連続摂取させ,試験食摂取前,摂取 1 週後,摂取 4 週後に,身体計測,採血,採尿を実施し,日誌により自覚症状を調査した.
その結果,理学検査,血液検査,尿検査において,臨床上問題となる変動は認められなかった.自覚症状については,1 例で軽度の軟便が観察されたが,重篤な有害事象は認められなかった.
以上より,シイタケ菌糸体抽出物は,1 日 5,400 mg までの過剰摂取において,安全性に問題ないことが示唆された.
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