色なる語は廣義に用ひ, 色の三属性を表す語として明るさ, 色相, 及飽和度を採用した. 測色法には色圖, 色度計, 及分光光度計があつて, 各長短適性を異にする. 色の選擇及統一には分業の協力と當事者の色に對する理解とを要する. 色は其用途, 耐久性, 費用及供給能力等を考慮して選擇すべきである. 色の統一には多少の困難を伴ふ. 塗装色の統一方法としては實物見本の配布が最も實施に適してゐる. 變色に備へる爲, 實物見本の分光光度計讀みを取り, 之を原標準とする. 賣買取引上の規格適否試験は分析色度計による方が公差問題の解決が簡單に着いて好い.
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