日本乳癌検診学会誌
Online ISSN : 1882-6873
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5 巻, 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 東田 善治, 堀田 勝平
    1996 年 5 巻 3 号 p. 285-297
    発行日: 1996/10/10
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    マンモグラフィ (mammography) は乳癌の早期発見のために最も効果的な検査法であり, 特に非浸潤癌や触知不能癌などの症例では大きな役割を果たすことが知られている。マンモグラフィは他のX線写真に比べ, 微細病変の描出が要求されるため, 特に高品質の画像が求められる。このため専用のX線装置の導入や適正な増感紙-フィルムの選択が重要になる。また実際の撮影に関しても, 高コントラスト, 高鮮鋭度の画質を得るための撮影技術や, 乳房解剖を理解したポジショニングが必要になる。本稿では, マンモグラフィに用いられるX線装置, 増感紙-フィルム系などの撮影機器の特徴と, これらの品質管理について述べる。またマンモグラフィの撮影の実際についても報告し, わが国で行われているマンモグラフィの現状と問題点について言及する。
  • 森本 忠興, 石田 常博, 福田 護, 岡崎 稔, 遠藤 登喜子, 松本 満臣, 小田切 邦雄, 木戸 長一郎, 永井 宏, 土橋 一慶, ...
    1996 年 5 巻 3 号 p. 299-307
    発行日: 1996/10/10
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 里見 孝弘, 芦野 吉和, 江尻 友三, 黒河内 一郎, 白井 牧郎, 鈴木 正明, 森田 恆之, 酒井 睦雄
    1996 年 5 巻 3 号 p. 309-314
    発行日: 1996/10/10
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    いわき市における老健法による乳癌検診の成績について報告した。1988~1994年までの7年間に集団・施設検診を合わせて延べ51,392名の受診者があり, 受診率は10.4%であった。要精検者は2,084名 (要精検率4.06%) で, 1,563名 (精検受診率75.0%) が精検を受けた。59例の乳癌が発見され, 発見率は0.11%であった。初回受診者の発見率は0.17%で, 繰り返し受診者の発見率0.08%の約2倍であった。年齢別の発見率では50歳以上の高年齢層に高くなっていた。TNM分類ではTis2例, Stage I20例, Stage II30例, Stage III a7例であったが, TisとStage Iを合わせた早期例は22例 (37.3%) と不満足な結果であった。発見乳癌59例のうち, 腫瘤の自覚例が41例, 乳頭異常分泌の自覚例が3例あったが, この有症状者の多いことが早期例の少ない理由の1つと考えられた。今回の検診結果から, いわき市の乳癌検診の問題点と今後の課題について検討した。
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