熱物性
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22 巻, 1 号
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論文
  • 狩野 祐也, 粥川 洋平, 藤井 賢一, 佐藤 春樹
    2008 年 22 巻 1 号 p. 12-17
    発行日: 2008/02/29
    公開日: 2008/09/16
    ジャーナル フリー
    磁気浮上密度計を用いた流体密度計測の高精度化に関する検討を行った.従来の密度計では,磁気カップリング周囲材料の磁性の影響により密度測定誤差が生じてしまう.本研究では,有限要素法により密度計における磁性の影響を定量的に評価し,その解析結果から密度測定誤差を低減する2つの方法を考案した.1つは,各測定状態で電磁石位置を制御して永久磁石位置を一定に保つ方法,もう1つは電磁石と永久磁石を組み合わせたハイブリッド磁石を用いる方法である.さらに,密度の異なる2つのシンカーを用いることで,磁性が未知の流体に対しても密度測定誤差を補正できる方法を考案し,この測定原理を実現する新しい密度計の開発を行った.
  • 浅岡 龍徳, 熊野 寛之, 斎藤 彬夫, 大河 誠司
    2008 年 22 巻 1 号 p. 18-24
    発行日: 2008/02/29
    公開日: 2008/09/16
    ジャーナル フリー
    水溶液中において微小量の氷が融解する際に生じる,氷の単位質量あたりのエンタルピーの変化量を,水溶液中の氷の融解潜熱と定義し,IPF が限りなく0 に近い条件における見かけの融解潜熱から求める方法を示した.また,水溶液中への氷の投入実験による見かけの融解潜熱測定とDSC による熱分析を行い,本研究で示した方法で算出した融解潜熱,および,それから得られた比エンタルピーとの比較を行った.その結果,両者が非常に良く一致することを明らかにし,本論文で定義して求めた融解潜熱が妥当であることを示した.
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