熱物性
Online ISSN : 1881-414X
Print ISSN : 0913-946X
ISSN-L : 0913-946X
17 巻, 4 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
論文
  • 児玉 大輔, 信夫 靖朗, 宮越 靖之, 加藤 昌弘
    2003 年 17 巻 4 号 p. 266-269
    発行日: 2003/10/31
    公開日: 2008/12/22
    ジャーナル フリー
    従来、トリクロロエタンやトリクロロエチレンのような有機溶剤が発泡スチロールの減容剤として使用されてきた。現在、柑橘類の皮に由来するリモネンが発泡スチロールの減容剤として広く使用されている。リモネンはエタノールや1-プロパノールに可溶であり、この混合物を分離するプロセスを設計及び運転する時、その溶液の気液平衡が必要になる。本研究では、エタノールとリモネン、1-プロパノールとリモネン混合物の気液平衡を大気圧で測定した。得られた実験結果を、Wilson式で相関した。
  • 高畠 信也, 小林 武, 藤屋 正晴, 和泉 富雄
    2003 年 17 巻 4 号 p. 270-275
    発行日: 2003/10/31
    公開日: 2008/12/22
    ジャーナル フリー
    光音響法を用いてSi基板におけるSiイオン注入層の熱伝導率のアニール特性を測定し、熱伝導率がイオン注入層内の欠陥に強く依存することを得た。その結果、イオン注入層のアニールによる再結晶化が熱伝導率を通して評価できることがわかった。熱伝導率の局部的な分布画像を用いて、Pイオンが均質に注入されたSi基板に発生する欠陥の分布を測定した。その結果、イオン注入で発生した一次欠陥が650℃のアニールで消滅し、700℃のアニールで一次欠陥と同じ場所に二次欠陥が発生することを得た。光音響法はイオン注入層の再結晶化や欠陥の評価に有用な方法であると考えられる。
feedback
Top