-
市田 良夫, 河上 知弘, 佐藤 隆之介, 上野 秀雄
セッションID: L39
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
電着cBNホイールの摩耗過程を3次元SEMを用いたレプリカおよび直接観察法により解析し,砥粒切れ刃の摩滅と破砕が繰り返される複雑な摩耗挙動を定量的に評価することを試みた.その結果,単一砥粒当たりの砥粒切れ刃平坦面積を用いて,摩滅,破砕,脱落により変化する作用面トポグラフィと研削性能との相関を明らかにするとともに,摩滅摩耗と微小破砕が繰り返されて起こるマイクロ自生作用の微視的挙動を定量的に評価したので報告する.
抄録全体を表示
-
出口 貴久, 河西 敏雄
セッションID: L43
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
ステンレス鋼SUS304の電解研磨に適用できる毒劇物を含まない電解液組成の検討を行った。エチレングリコール系の非水溶液と水溶液を比較すると、どちらも光沢度の向上は認められ、研磨速度は水を含む方が優位であった。そこでエチレングリコールと水の比率が1:1で塩化ナトリウム、クエン酸からなる電解液を使用し、ステンレス鋼SUS304板が鏡面光沢度Gs(60°)500以上の鏡面に仕上がることを確認した。
抄録全体を表示
-
齋 治男, 甲斐 奨也, 国枝 正典, 泉 丙完
セッションID: L44
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
電解液ジェット加工は電解液ジェット噴流直下に電流密度分布が集中することを利用し、ジェットの当たる部分のみを電解加工する方法である。従来からの円筒ノズルによる溝加工実験に際して、薄板への加工による溝貫通後の形状・精度などの評価を行うべく、貫通溝加工での電解液入射側と出射側との電解液挙動による溝形状の違いなどの観察、および形状乱れの抑制や形状精度向上に向けた走査制御方法などの試みを報告する。
抄録全体を表示
-
太田 智紀, 澁谷 直城, 夏 恒
セッションID: L45
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
電解液ジェット加工は電解作用を利用した加工法である.そのため金属材料であれば,硬度によらず加工が可能であるため,難削材である超硬合金の加工が可能である.本研究では回転する工作物に電解液を噴出させ,旋削加工を行っている.現在,供給できる電流が小さいため,先端を改良したノズルを作製し,ギャップ長を小さくすることで電流を大きくすることを試みた.さらに,従来よりも大きい電流を用いて超硬合金の加工を試みた.
抄録全体を表示
-
澁谷 直城, 夏 恒
セッションID: L46
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
超硬合金の電解加工にはNaOH水溶液が用いられるが,劇物であり,作業者への危険,及び廃液により環境問題を伴う.また,超硬合金の微細軸形成においては,極間生成物が加工の進行に影響をおよぼす.本研究ではこれらの問題を解決するため,電解液としてNaNO
3水溶液を用い,軸の回転,超音波の付与により極間生成物の除去を行うことで,加工精度の向上を目指す.本報では,微細軸形成の加工特性について報告する.
抄録全体を表示
-
第1報-複合異種材料の加工特性
李 珠瓊, 金 範ジュン, 毛利 尚武, 増沢 隆久
セッションID: L61
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
我々の研究グループは型彫り放電加工に用いて微細加工を簡単に行うために,微細軸を簡単に把持することができる複合工具(ピーリング工具)について研究している.その工具は鋳造方式により製作し,把持後外周部(被覆部)を微細放電加工によって除去し,同時に工具部が露出される.その工具部の微細軸を用いて微細穴開け加工を行う一連の工程を提案した.被覆部の材料として低融点合金(融点:79℃)を用いているため,工具の製作および把持後工具の被覆材の除去加工にも容易である.本研究では低融点合金の加工特性とピーリング工程に用いられる板材の厚さによる微細軸の先端部形状変形について述べる.
抄録全体を表示
-
谷 貴幸, 後藤 啓光, 毛利 尚武
セッションID: L62
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
本研究では,成形プレートに揺動運動を付与した微細軸の縮小成形法により,亜鉛合金電極の多角形を含む微細軸成形を試みた。この微細軸による絶縁性Si
3N
4セラミックスの多数穴加工を行い,本手法の有効性を検討した。
抄録全体を表示
-
大場 里恵子, 金谷 昭範, 狩野 孝明, 早川 伸哉, 糸魚川 文広, 中村 隆
セッションID: L63
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
近年の環境志向から石油化学原料を再生産可能な植物油由来のものに代替する研究が活発化している。そこで、鉱油系や合成油系の油が使用されている形彫り放電加工油において、植物油由来の油への転換が可能か検討を実施した。具体的には、パーム・ヤシ由来の脂肪酸から各種動粘度の異なる脂肪酸エステルを製造し、動粘度や分子構造と放電加工特性との関係について評価した。現行の鉱油系/合成系の加工油と比較した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
工作物厚さと加工切込み長さの影響
藤本 卓也, 岡田 晃, 岡本 康寛, 宇野 義幸
セッションID: L64
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
本研究は,ワイヤ放電加工における加工液流れをCFD解析し,極間からの加工粉の効率的排出条件を明らかにすることを目的としている.これまでに,噴射流量やノズル噴射口形状が加工溝内の流れに及ぼす影響について検討した.本報告では工作物厚さと加工切込み長さの変化が加工溝内の流れとワイヤの断線に及ぼす影響について検討した.
抄録全体を表示
-
南 久, 渡邊 幸司, 増井 清徳
セッションID: L66
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
焼結ダイヤモンドの放電加工において,両極性パルスが加工能率の向上に有効であることを示した.本研究では,PCD加工面のEDX分析を行い,PCDの放電加工特性について考察した.工具電極を陰極として加工した場合,電極材料がPCD加工面に転写されることが,加工能率の低下原因である.工具電極を陽極とするパルスを複合して与えることによって,電極材料の転写量を抑制した結果,加工能率が向上したと考えられる.
抄録全体を表示
-
市村 佳大, 鈴木 達也, 武沢 英樹, 平尾 篤利, 毛利 尚武
セッションID: L67
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
これまで,永久磁石に対する放電加工において,加工条件により加工後の表面磁束密度が変化することを明らかとしてきた.これは,加工条件の違いによる材料内部への温度変化に起因しているのではと考えられる.本報では,各種加工条件で加工した後,電気条件の小さな放電条件にて表面の除去を繰り返し,深さ方向の磁束密度の変化を詳細に調べたので報告する.
抄録全体を表示
-
冨永 健太, 伊藤 智泰, 早川 伸哉, 糸魚川 文広, 中村 隆
セッションID: L68
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
炭素繊維配向の異なる複数のプリプレグからなるCFRPを形彫り放電加工すると,加工面にプリプレグごとの段差形状が確認された.そこで本研究ではこの段差が何に依存して形成されるのかを解明することを目的とする.そのために加工時間の変化に伴う段差形状の推移,極間距離で決まる短絡率が段差形状形成に及ぼす影響を調査した.その結果,プリプレグごとに除去メカニズムが異なるためこの段差形状は形成されることが分かった.
抄録全体を表示
-
谷 佑馬, 石田 徹, 北 正彦, 中本 圭一, 竹内 芳美
セッションID: L69
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
除去加工により創成される穴は,その断面形状が中心軸に沿って大きく変化することはない.そこで本研究室では,そのような穴を放電加工により創成する方法を独自に開発し,目標形状として事前に設計された2次元形状の創成を実現した.しかし,3次元形状の創成は実現できていない.本稿では,すでに開発している2軸制御による2次元形状用メインプロセッサを応用した2+1軸制御による3次元形状用メインプロセッサを開発した.
抄録全体を表示
-
有田 正行, 新井 淳平, 川原田 寛, 平岡 弘之
セッションID: L75
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
機器部品の再利用を促進するには,使用者が再利用部品に対し適切な処置を行えるよう,その状態を常時確認できる仕組みが必要である.本研究では,そのような仕組みとして,製品中の部品の劣化状況を常に調べて使用者へ知らせる方法を提案している.本報告では,リンク機構の間接部を例に,動画を用いて間接部の軸の偏心を捉える仕組みを開発し,劣化加速実験によりその機能を確認したので,報告する.
抄録全体を表示
-
三島 望, 近藤 伸亮, 日向 秀樹, 平尾 喜代司
セッションID: L76
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
製造業にも環境配慮性が求められる時代において、製造プロセスの本当の意味での省エネ性を評価することは重要である。何故なら製造プロセスにおいては、プロセスのエネルギー消費ないし環境負荷とともに、被加工物の品質や物性を定量化することが必要であるからである。本報告では、これまでに提案した被加工物の品質を評価するためのいくつかの提案を比較しつつ、製造プロセスの真の省エネ性評価の方法について議論する。
抄録全体を表示
-
高本 仁志, 三島 望
セッションID: L77
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
生産システムのライフサイクル設計では、システム検査・部品交換など主要サービスが使用価値・環境負荷・コストに与える影響を分析するトータルパフォーマンス分析(TPA)手法が必要である.本稿では、ライフサイクルシミュレーションを組み入れたTPA手法を提案する。この手法は、投入するサービスの効果を考慮したシステム内の機能-構造関係の分析に役立つ。本稿では主に生産システムとサービスのモデルの概要を記述する。
抄録全体を表示
-
ライフサイクルフロー設計プロセスの提案
松山 祐樹, 國井 英輔, 福重 真一, 梅田 靖
セッションID: L79
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
ライフサイクル設計においては,設計初期段階でライフサイクル戦略を策定し,その戦略に基づいて製品と製品の一生を設計することが重要である.しかしライフサイクル戦略策定に関する研究は多く提案されているものの,戦略を具現化するためのライフサイクルフローモデルの設計プロセスは明らかになっていない.本報では,製品設計との不整合を解消しながら,ライフサイクルフローモデルを具体化するための設計プロセスを提案する.
抄録全体を表示
-
製品サービスシステムが製品循環に与える影響を考慮したライフサイクルシミュレーション
松本 永純, 高田 祥三
セッションID: L80
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
製品サービスシステム(PSS)に基づく環境調和型ビジネスの有効性を評価するシステムの構築を目的として,本報告では,PSSが製品循環に与える影響を環境負荷削減とコストの観点から評価した.ビジネスを特徴づける契約形態と提供機能を分類し,各分類項目が製品循環へ与える影響をモデル化した.その有効性を検討するために,ライフサイクルシミュレーションシステムを構築し,全自動洗濯乾燥機に適用した.
抄録全体を表示
-
ビジネス環境に応じた戦略策定のためのシナリオ作成手法
廣崎 真希, 木下 裕介, 水野 有智, 福重 真一, 梅田 靖
セッションID: L81
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
企業で長期のビジネス戦略を立案する際には将来の不確実性に対処するため,様々な環境下における複数の戦略をシナリオとして記述する必要がある.本報では,ビジネス環境とビジネス戦略の関係を明示することで様々な環境下における複数の戦略を動的に策定するための表現方法を提案する.有効性を示すために,この表現方法をソーラーパネルメーカーのビジネス戦略シナリオに用いることで,様々な環境に対応した戦略を導出した.
抄録全体を表示
-
バックキャスティング型シナリオの設計支援
水野 有智, 木下 裕介, 和田 春菜, 小林 和博, 福重 真一, 梅田 靖
セッションID: L82
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
環境問題解決に向けた持続可能社会の実現のために,持続可能社会像と現在を結び付けたストーリーであるシナリオを書くという試みが行われている.シナリオ作成に必要な労力が多大なのに対して,計算機支援は行われてこなかった.そこで本研究では,最初に設定した理想の将来と現在をつなぐバックキャスティング型シナリオを設計支援する方法論を提案する.方法論の検証のため製造業破綻シナリオをバックキャスティングで作成した.
抄録全体を表示
-
西出 拓, 寺阪 澄孝, 三井 和幸, 櫻井 宏治, 安齊 秀伸
セッションID: M01
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
電界印加により、粘性を自在に変化させる現象をER効果と呼び、ER効果が発現する流体をER流体と呼ぶ。現在ER流体はクラッチなどへの応用が期待されている。本研究ではER流体の問題点であるER粒子の沈降・凝集を抑制した高粘度ER流体を開発した。本流体は、一般的なER効果とは異なり、流体全体が硬化するような現象が見られた。従来のER効果に加え、この現象を利用できれば、機器への応用の幅が広がる事が期待できる。そこで本研究では、この硬化現象に影響を与えるパラメータに関する検討を行った。
抄録全体を表示
-
磁場解析に基づく最適ホイール構造の検討
藤本 正和, 呉 勇波, 島田 邦雄
セッションID: M02
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
本研究は,MCF(磁気混合流体)スラリーを円形の永久磁石外周面に付加させたMCFホイールにより,高能率な超精密研磨を実現できる技術の開発を目指している.特に,永久磁石が形成する磁場形状,磁束密度の強さをシミュレーションにより解析し,最適なホイール構造について明らかにした.さらに,解析結果に基づき石英ガラスの研磨実験を行い,高能率研磨の可能性について検討したので報告する.
抄録全体を表示
-
磁石配置の影響
川久保 英樹, 飯島 典紀, 尾崎 和秀, 藤村 明央, 佐藤 運海
セッションID: M03
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
フライス系の工作機械へ取付け可能な,汎用性の高い小型磁気研磨工具を開発した.この磁気研磨工具は,工具先端から研磨材スラリーの連続供給が可能である.磁場を制御するには電磁石式が優れているが,工具の小型化を優先して永久磁石式を採用している.本報では磁石配置の違いが研磨特性に及ぼす影響について実験的に検討した.試作した磁気研磨工具は安定した除去能率で平面研磨が可能であることを確認した.
抄録全体を表示
-
村田 順二, 谷 泰弘, 張 宇
セッションID: M05
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
多孔質エポキシ樹脂研磨パッドの開発によりガラス工作物に対し,従来のウレタンパッドよりも高い研磨特性が得られている.本研究では,スエード研磨パッドにエポキシ樹脂を塗布した研磨パッドを開発し,ソーダガラスに対する研磨特性の評価を行った.その結果,エポキシ樹脂を含浸することにより,通常のスエードパッドと比較して,高い研磨能率と良好な仕上げ面精度を得ることができた.
抄録全体を表示
-
桐野 宙治, 宮城 直紀, 谷 泰弘, 村田 順二
セッションID: M06
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
近年,ガラス質工作物の研磨加工において,通常用いられるウレタン樹脂製の研磨パッドと比較して,2倍以上の除去能率と優れた仕上げ面が得られるエポキシ樹脂研磨パッドが開発された.このパッドの優れた特性は砥粒の保持能力が高いことに起因する.そこで不連続な研磨となるオスカー式の曲面研磨に,このエポキシ樹脂研磨パッドを適用し,除去能率や仕上げ面粗さ,加工面の形状精度など,得られた研磨特性について報告する.
抄録全体を表示
-
瀧本 剛史, 佐藤 運海
セッションID: M07
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
レアアースの価格の高騰により,光学ガラスの研磨加工にコスト高をもたらしている.本研究は,研磨剤(主成分がCeO
2)を削減するために行ったものである.本研究において,研磨スラリーの濃度と研磨速度および研磨面の平滑度との関係について実験的な検討を行った.その結果,研磨スラリーは,5wt%から20wt%までは研磨速度および研磨面に大きく影響を与えない.
抄録全体を表示
-
盧 毅申, 土屋 健介
セッションID: M08
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
ガラス系材料用研磨スラリーに対し,数種類性質の異なる分散剤を用いセリア砥粒やポリマ微粒子の分散・凝集状態及び研磨特性への影響を調査し,分散・凝集状態と研磨能率の関係を検討した.本報ではこうした影響ならびにその原因分析とメカニズム解明の可能性を報告する.
抄録全体を表示
-
李 承福, 桐野 宙治, 谷 泰弘
セッションID: M09
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
ガラス研磨に幅広く使用されているセリア(酸化セリウム)の代替砥粒としてジルコニア(酸化ジルコニウム)を用いた。しかし、セリアと比べ研磨後ワークの表面粗さ、除去量といった加工特性が劣るため化学援用方法を考えた。酸性物及びアルカリ性物でpHを調整したスラリーでガラス研磨を行った結果、セリアと同等な加工特性がでたのでその化学援用効果について報告する。
抄録全体を表示
-
サファイアの加工量と結晶面方位
中本 剛, 高坂 宙, 萩田 陽司
セッションID: M13
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
サファイアでガラスを切削すると,切削点でサファイアとガラスが反応し,サファイアが摩耗する.本報告では,この現象を利用した加工の機構を検討する.切屑のEPMA分析より,サファイアとガラスが反応していると推定された.そこで,反応に基づく加工進展の理論モデルを構築して加工量を計算した.この結果は実験値と一致した.さらに,サファイアの結晶面方位による塑性すべりの生じやすさが,加工量の差に影響すると考えられた.
抄録全体を表示
-
荒木 大秀, 古城 直道, 山口 智実, 松森 昇, 尾倉 秀一
セッションID: M14
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
本研究では,化学的作用を持つ軟質な硫酸バリウムをダイヤモンド砥粒と共にビトリファイドボンド結合剤で固定砥粒化したメカノケミカル複合超砥粒砥石を用いて,単結晶シリコンの超仕上性能を調べた.その結果,メカノケミカル複合超砥粒砥石は,従来のダイヤモンド超砥粒砥石および硫酸バリウムを固定砥粒化した砥石よりも耐摩耗性および目直し間寿命に優れ,1分の超仕上で約12nmRaの粗さを得られることが明らかになった.
抄録全体を表示
-
澁谷 秀雄, 池野 順一
セッションID: M15
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
無擾乱鏡面の創成において,化学的作用を用いた研磨加工は必要不可欠である.しかしながら,その研磨現象を実験的に明確にするのは困難である.そこで本研究では,第1原理バンド計算の適応を試みた.
抄録全体を表示
-
反応焼結SiC材におけるプラズマ援用研磨メカニズムの考察
トウ 輝, 牧山 真也, 山村 和也
セッションID: M16
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
反応焼結SiCの高能率かつ高品位な加工法として,水蒸気プラズマ照射による表面改質と軟質なセリア砥粒研磨を組み合わせたプラズマ援用研磨プロセスを開発した.プラズマ発生させる電力が低い(8 W)場合には加工面に突起状の構造物が観察され,高電力(12 W)の場合には突起状の構造物の密度と高さが減少する傾向にあった.本報では,プラズマ援用研磨における反応焼結SiCの平坦化メカニズムについて考察を行った.
抄録全体を表示
-
伊藤 文彦, 宮島 敏郎, 岩井 善郎
セッションID: M18
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
平均粒径1.2μmのアルミナ粒子と純水を混合したスラリーを圧縮空気によって高速で噴射させるウェットブラスト法を用いて,高Si含有Al合金の表面微細加工を試みた.高Si含有Al合金のAlとSiの材料特性の違いと,加工条件(投射回数,投射角度)を制御することで,表面に数百nm~数μmまでの突出部やくぼみを創製する加工方法を構築した.
抄録全体を表示
-
福澤 秀昭, 諏訪部 仁, 石川 憲一
セッションID: M19
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
ラッピング加工においてスラリーは加工部に連続供給されることが重要である.このため,ラップ用定盤にはスラリーの均一供給を促す溝が加工されているが,溝がスラリー挙動に与える影響は明らかにされていない.そこで,本報告では上定盤を可視化してラッピングすることにより,交差する溝の角度がスラリー挙動に与える影響について観察を行い,考案した溝形状のスラリー挙動について検討した結果を述べる.
抄録全体を表示
-
網野 亨, 古本 達明, 上田 隆司, 細川 晃, 田中 隆太郎
セッションID: M20
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
積層造形によって一体型の金型が造形でき、金型内部に効率的に冷却するための冷却用水管を配置することが可能である。しかし、水管内面には積層造形に起因する付着物が存在し、これらの付着物が表面性状などの悪化を招くという課題がある。本研究では、遊離砥粒を用いることで冷却用水管内面の研磨を行い付着物の除去を図る。さらに、冷却用水管内部にらせん状の突起を造形することで水管内面の研磨性の向上を図る。
抄録全体を表示
-
尾嶌 裕隆, 稲田 智広, 周 立波, 小貫 哲平, 清水 淳
セッションID: M21
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
音波を利用した浮揚技術は確立されつつある.音響浮揚を駆動装置として砥粒加工に応用することで管内面仕上げなどのアクセス困難な箇所の加工が可能となる.本研究では砥粒の浮揚および運動制御方法を考案し,新たな研磨方式の開発を目指す.
抄録全体を表示
-
安藤 敏夫
セッションID: M31
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
1986年に誕生した原子間力顕微鏡(AFM)は、様々な環境下にある試料表面の高解像イメージングや力学特性計測、或いは、ナノファブリケーションのためのツールとして広く利用されている。しかし、走査速度が遅く効率が悪いだけでなく、試料の動的な現象を追跡できないという限界を抱えていた。従って、例えばバイオ応用では、水中環境下にある生物試料の動的なプロセスを観察できない。この限界を克服する研究が20年近くに亘り行われてきたが、ようやく実際の応用に資する高速AFMが実現された。この高速化を可能にした諸技術、現在の性能、応用成果を示すとともに、今後展開すべき発展の方向を議論する。
抄録全体を表示
-
酸化チタン光触媒ナノ粒子による微細除去加工基本機能の検証
関野 貴宏, 高橋 哲, 高増 潔
セッションID: M32
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
コストの効率的利用を目指した生産システムの小型化や,マイクロな母材に対する修正加工・微細加工への要求が今後高まると考えられる.本研究では微小セル内において微細構造の加工・製造を行う「セルインマイクロファクトリ」を提案する.第一段階として,加工機能の工具開発を目的として,酸化チタンナノ粒子を光励起型工具チップとする新しい加工プロセスの実現を目指し,その基礎機能発現の可能性について実験的検討を行う.
抄録全体を表示
-
滝 直也, 水谷 康弘, 岩田 哲郎, 小嶋 崇夫, 古澤 孝弘
セッションID: M33
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
サブナノ粒子を微小領域で非接触駆動させたいという要求がある.しかし,従来の非接触光駆動法ではサブナノ粒子の効率的な捕捉は困難である.また,回折限界により捕捉したサブナノ粒子を観測することも困難である.そこで,シリコン基板上に微細加工によってナノ周期構造を設け,周期的な局在光を発生させサブナノ粒子を捕捉する.また,捕捉したサブナノ粒子を偏光解析法により検出するサブナノ粒子トラップシステムを提案する.
抄録全体を表示
-
乾 明日香, 堤 良介, 斉 威, 詫間 崇史, 小島 大輔, 鍵山 紘康, 杠 武彦, 西山 成, 石丸 伊知郎
セッションID: M34
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
無侵襲血糖値センサの実現を目指して,高精度にグルコース濃度を算出する為に,計測した分光吸光度特性を光路長の違いに依存しない吸収係数へ変換することにした.そこで,提案する分光イメージング手法が,計測深さを合焦面に限定可能である特徴に加えて,反射照明にする事で,生体組織深部の影響を受けにくい光学系の構成とした.本光学系により,比較的拡散の影響の少ないマウス皮膚表層近傍の近赤外分光断層像を取得した.
抄録全体を表示
-
小島 大輔, 詫間 崇史, 乾 明日香, 斉 威, 堤 良介, 杠 武彦, 鍵山 紘康, 西山 成, 石丸 伊知郎
セッションID: M35
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
2次元の分光データから成分の定量化を行う分光画像処理を提案する.我々が目標とする無侵襲血糖値センサには,血中グルコース濃度の高精度定量計測の実現が求められる.そこで問題となるのは,電気的なランダムノイズ,及びサンプル温度や光源出力の面内の平均的な時間変動である.提案手法は,これらの時間的変動を,それぞれに適した範囲内での画素の面内積算による空間的統計処理により改善を行う.
抄録全体を表示
-
水谷 亮太, 大谷 幸利
セッションID: M37
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
近年,液晶ディスプレイや顕微鏡など偏光が使われている光学機器が多く存在している.機器の高精度化や高付加価値化に伴い,今まで問題とされなかったわずかな偏光の問題も不良や誤差の要因となってしまう.そのため,偏光状態の高精度で高い空間分解能を持つ計測が必要となってくる.本研究では,光ファイバーを利用することにより,細い先端から出射される光を微小化する.そしてより高い空間分解能を持った偏光計測を目指す.
抄録全体を表示
-
PLZTとLiNbO3の比較
銀屋 真, 水谷 康弘, 岩田 哲郎, 大谷 幸利
セッションID: M38
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
強誘電体材料は,自発分極のそろった結晶粒界や分域が結晶中に存在するため,透過光に偏光解消が起こり,詳細な偏光特性を得ることが難しい.そこで,偏光解消を含む全ての偏光特性を表現できるミュラー行列に着目し,強誘電体材料の偏光特性を定量化する.ここでは,強誘電性多結晶であるPLZTおよび強誘電性単結晶であるLiNbO
3の偏光特性の電圧依存性を比較することで,偏光特性に対する結晶粒界の影響を評価する.
抄録全体を表示
-
大沼 隼志, 大谷 幸利
セッションID: M39
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
近年、高機能高分子材料の製造時における内部構造変化を動的な2次元複屈折としてとらえたいという要求が増加している。現在まで様々な計測手法が既に提案されているが、動的かつ2次元の要求を満たす装置は報告されてない。本研究では隣接画素に異なる方位の偏光子を実装した高速エリアセンサを用い、ストークス偏光計のアルゴリズムを提案し,これらにより従来比100倍の計測速度実現性を実現したので報告する。
抄録全体を表示
-
めがね形状とレンズひずみ
徳田 直子, 格内 敏
セッションID: M40
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
眼の屈折異常を矯正する方法として、めがねは最も安全で身近な方法として普及してきたが、近年は見え方の質を改善すべく、めがねの波面収差の測定が行われるようになった。フルリムタイプのめがねでは、レンズのヤゲンをリム溝に入れて固定するが、このとき三次元的に両者が一致しないと、レンズひずみが生じる。本報告では近視・遠視用のめがねのレンズひずみについて、実験と有限要素解析を用いて比較検討した。
抄録全体を表示
-
鍵山 紘康, 詫間 崇史, 斉 威, 堤 良介, 乾 明日香, 杠 武彦, 小島 大輔, 西山 成, 石丸 伊知郎
セッションID: M44
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
我々の有する可搬型赤外分光イメージングによる、新たな鑑識現場での指紋分光採取と、個人特定の鑑識鑑定法について提案する。これはまず、物質に吸収されやすい赤外光による付着微物の光学的な指紋顕在化を行う。更に、赤外分光イメージングによれば、分光吸光特性の違いから微物の成分推定を行い、個人特定も可能であると考えている。この場合、隆線の判別が難しい微小範囲の付着物であっても、成分のみで個人特定が可能になる。
抄録全体を表示
-
新井 泰彦, 井上 拓也, 荒井 義和, 横関 俊介
セッションID: M45
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
電子スペックル干渉計測は有用な変形計測法である.本研究では,高速度カメラを用いることなく限定された情報によって変形を測定することのできる新しい手法が提案されている.スペックルパターンのおのおののスペックルに空間的な情報を記録することのできる光学系がかつて利用されたことのないスペックルの基本的な性質を利用することによって設定されている.変形前後の二枚のスペックルパターンのみを用いることによって面外変形計測が実現されている.実験結果において,新しい測定法の分解能は,従来法の分解能と同程度であることが確認されている.
抄録全体を表示
-
山下 拓真, 三宅 英介, 安達 正明
セッションID: M46
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
非接触,高精度などの利点からレーザ変位計が注目されています.しかし,レーザ変位計のほとんどは1次元方向しか測定できなく,3次元方向を測定できるものも作動距離が短いという弱点があります.この点を解決した3次元レーザ変位計の開発をしました.この測定機では1つのレーザと1つのラインカメラのみを用います.
抄録全体を表示
-
越山 貴大, 田代 発造, 三原 毅
セッションID: M47
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
画像相関によるせん断ひずみの測定の新たな手法を提案する。画像相関法は物体の変形を測定するために用いられ、各点の変位が求められる。その結果からせん断ひずみを計算することもできる。本報告では変形前の画像から部分画像を取り出し、ひずみを受けた画像を計算によって作り出す。その画像と変形後の画像との相関を使って、ひずみを得ることができる。この方法はひずみをより小さな領域で直接的に計算することができる。
抄録全体を表示
-
泉澤 俊裕, 安達 正明
セッションID: M61
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/05
会議録・要旨集
フリー
私たちの研究室では二色レーザと一台のカラーカメラを用いて二方向の連続変形を高精度に測定出来る方法を開発した。今回の研究ではレーザをもう一色追加し、面内変形と面外変形の三方向の連続変形を測定出来る方法の開発と検証を行った。
抄録全体を表示