日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
選択された号の論文の212件中101~150を表示しています
R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物
  • 浜田 麻希, 大谷 栄治, 三井 隆也, 増田 亮, 平尾 直久, 大石 泰生, 赤坂 正秀
    セッションID: R2-P02
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    放射光X線回折および放射光メスバウアー分光法を用いて,合成Ca2Mg0.5Fe0.5Al0.5Si1.5O7メリライトの高圧条件下における変調構造の変化を研究した.高圧発生装置はダイヤモンドアンビルセルを用い,圧力媒体はKBr,圧力マーカーとしてルビーチップを封入した.0.8および1.6GPaではT1,T2席に帰属されるダブレットがそれぞれ一つずつ存在し,アイソマーシフトは常圧条件下での値より小さい.面積比はそれぞれ52(10):48(9)と44(9):56(8)である.一方14.1,18.7GPaではメスバウアーダブレットはT2席のFe3+に帰属される.これらのメスバウアーパラメーターの変化はT1-OおよびT2-O結合の共有結合性の増加は,圧力の上昇に伴いそれぞれの四面体の幾何学的特徴の変化が増加するために起こると考えられる.
  • 舘野 夏紀, 興野 純
    セッションID: R2-P03
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は,イカアイト(CaCO3・6H2O)の水素結合ネットワークの温度変化が,脱水機構にどのように影響を及ぼしているか低温単結晶XRDによって明らかにした.イカアイトの単結晶は,CaCl2水溶液とNa2CO3水溶液を混合し,ポリリン酸ナトリウムを加えて,3℃の冷蔵室で2ヶ月間保持することで合成した.低温単結晶XRDは,-50℃から+10℃までを10℃ステップで実施した. 実験の結果,イカアイトは,EXAFSやab initio分子動力学計算から得られた水溶液中のCa2+イオンの配位環境に非常に近い構造であった.つまり,イカアイトは,高濃度に濃縮した炭酸カルシウム水溶液が,低温でイオン状態を保ったまま結晶化したものであると考えられる.本発表では,イカアイト内部の炭酸カルシウム錯体を支える水素結合ネットワークが温度とともにどのように変化しているか,また,その脱水メカニズムについても議論する.
  • 中塚 晃彦, 栗林 翔一, 中山 則昭, 有馬 寛, 吉朝 朗
    セッションID: R2-P04
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    過去の研究において、CaGeO3ペロブスカイトは520 KでPbnm構造からCmcm構造へ相転移すると報告された。しかし、この相転移の存在に関して不明な点が多く、Pbnm相の高温下での構造変化も明らかでない。これらを明らかにするために、98~898 Kの温度範囲において、CaGeO3ペロブスカイトの単結晶X線構造解析を行った。その結果、この温度範囲においては、どんな相転移も観測されなかった。高温におけるCaGeO3ペロブスカイトのさらに詳細な構造特性について議論する。
  • 九門 亮, 中塚 晃彦, 塚本 輝, 中山 則昭, 吉朝 朗
    セッションID: R2-P05
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    フラックス法によって合成したNaCa2–xSrxMg2V3O12 (0 ≤ x ≤ 2)ガーネット固溶体の単結晶X線構造解析を行い、4配位Vイオンの原子変位の組成依存性を調べた。Vイオンの[100]に垂直な方向の平均二乗変位は組成xに大きくは依存しないが、一方、[100]方向の平均二乗変位は組成xの増加に伴って大きく増加することがわかった。これは、組成xの増加に伴って、Vイオンの[100]方向への静的変位が増大することを示唆している。
  • 長田 直, 栗林 貴弘
    セッションID: R2-P06
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    本研究ではT-O, M-O結合距離と生成温度の関係について検討するために,700ºCでアニーリング後急冷回収した試料のX線回折実験と,700ºCにおける高温その場X線回折実験による結晶構造の精密化を行って,内部構造を比較したのでその結果について報告する.アニーリングした試料と未処理試料の間で,四六配位席の席占有率に違いが確認でき,結合距離の変化を調和的に説明できる.また,高温その場解析から,格子定数の変化と高温下における結晶構造を明らかにした.
  • 竹田 侑平, 大藤 弘明, 鍵 裕之, 福良 哲史
    セッションID: R2-P07
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    バラスは,中心から放射状に伸びた柱状結晶により構成される,球状の多結晶ダイヤモンドである.我々は,EBSDを用いた結晶方位解析を行い,結晶学的観点からバラスの生成過程について考察した.大円断面における観察の結果,バラスは中心から放射状に伸びる柱状のドメインによって構成され,隣り合うドメイン間には,比較的低角のミスオリエンテーションが伴われていた.また,結晶方位分布を極点投影図上で検討したところ,各ドメインは特定の結晶方位への伸長を示さず,バラス全体としては単結晶様の配向性を持つことが明らかになった.加えて,大円断面の中心部から外縁部に向けて,ミスオリエンテーション角が大きくなる傾向が認められた.これらの事実は,これまでの認識を覆すものであり,バラスの成長核は単核的で,結晶成長は,この核を下地とした主幹ドメインの形成およびブランチング(分枝形成)により進行することを示唆している.
  • 孫 羽, 廣井 美邦, 古川 登
    セッションID: R2-P08
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    Hiroi et al. (2010, 2013) が報告した高温広域変成岩(グラニュライト)中の珪長質火山岩様の非平衡急冷組織が形成された条件や保存された理由を理解するために、実験的な研究を行った。

    様々な冷却速度で様々な温度まで冷却する実験を行った結果、冷却速度や過冷却度、継続時間が結晶の形態と粒径に影響を及ぼすことが明らかになった。特に、継続時間と共に、石英結晶が樹枝状から骸晶状に変化し、石英+長石との連晶が球晶状からグラノフィリック状に変化する。しかも、石英+長石の連晶ではKに富む部分とNaに富む部分が不均質に分布している。また骸晶状のアルカリ長石の化学組成がばらつく。
  • 下林 典正, 兒玉 優, 高谷 真樹
    セッションID: R2-P09
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    結晶の成長形を決定するのは成長速度の異方性である。石英の場合は,柱面(m:{10.0})や錐面(r:{10.1},z:{01.1})の垂線成長速度に比べて,底面(c:{00.1})の垂線成長速度が速いため,天然に産する水晶の形状は,主に柱面と錐面とで囲まれた形状となり,底面が出現することは極めて稀である。例外的に、限られた産地から底面をもつ水晶の産出が知られているが、カソードルミネッセンス(CL)観察により、溶解によって底面が生じたことが示されている(Kawasaki et al, 2006)。 本研究では、ヒマラヤ産のアイスクリスタルと呼ばれる蝕像水晶や昨年度に引き続き大阪府長谷産の高温石英のCL観察を行なった。その結果、長谷産の高温石英では、溶解ではなく成長の過程で底面が出現している組織が確認され、成長速度も錐面よりも底面の方が遅い成長ステージがあったことが判明した。
  • 高橋 大地, 長瀬 敏郎, 栗林 貴弘, 山田 亮一
    セッションID: R2-P10
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    閃亜鉛鉱・黄銅鉱樹枝状共晶組織の生成プロセスを明らかにするため、組織の観察と結晶方位解析を行った。観察には秋田県水沢鉱山産黒鉱試料を用いた。 反射顕微鏡下では、樹枝状の閃亜鉛鉱が認められ、その伸びの方向に沿って黄銅鉱が断続的に配列している。結晶方位解析の結果、この組織は結晶方位の異なるいくつかの結晶から構成される。また、両鉱物の結晶学的関係は閃亜鉛鉱の<111>と黄銅鉱の<221>が平行である。また、水沢試料では閃亜鉛鉱の伸長方向が<110>となることが示唆される。
  • 瀬山 春彦
    セッションID: R2-P11
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    X線光電子分光法(XPS)により、ケイ酸塩鉱物中のAlの2p光電子およびKL23L23オージェ電子スペクトルを測定し、その化学結合状態について調べた。ケイ酸塩鉱物のAl KL23L23オージェ運動エネルギーは、テクトケイ酸塩、フィロケイ酸塩、ネソケイ酸塩の順に値が増加し、ケイ酸塩骨格中の負電荷の増大による高運動エネルギー側へのシフトと推定された。Al 2p結合エネルギー値とAl KL23L23オージェ運動エネルギー値の和(Al オージェパラメータ)は、正八面体六配位Alの方が正四面体四配位Alより大きく、オージェ過程における周囲の酸化物イオンの負電荷から受ける緩和効果の違いを反映していた。Al オージェパラメータの値は鉄礬柘榴石が最大で、そのAl 2p結合エネルギーとAl KL23L23オージェ運動エネルギーはアルミナの値に近く、化学結合状態はアルミナに類似していることが示唆された。
  • 槙尾 雅人, 石田 清隆
    セッションID: R2-P12
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    Li-Al-Mgの3八面体型Li雲母の産出は稀であり、その固溶領域や結晶化学的性質も十分わかっていない。今回、Polylithionite-Eastonite系の含フッ素雲母を水熱合成法とメルトからの徐冷法により合成し、その結晶化学的研究を行った。
  • 石田 清隆, 森脇 太郎, 池本 夕佳, 篠田 圭司
    セッションID: R2-P13
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    斜方晶Pnma角閃石類には、A-チェインとよりゆがんだB-チェインの2種類の(Si,Al)-O四面体複鎖があり、それらにサンドイッチされた八面体(M1M1M3)-Oに配位するO(3)HはB-チェイン側の方がO(7)に近く、従って結合距離や角度がことなるため、赤外OH伸縮振動バンドは約5 cm-1程度低波数側に分裂してペアで観測される(Ishida and Hawthorne, 2003)。それらの分裂したA–Dのバンドが、超高圧下でどのような振舞いをするのか、このたびSPring-8のBL43IRビームラインでDAC装着顕微FTIR用いて中赤外分光分析を行った。
  • 大郷 周平, 西戸 裕嗣
    セッションID: R2-P14
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    地球物質中のエンスタタイトからカソードルミネッセンス(CL)の発現を確認した。400 nm付近の青色発光と660 nm付近の赤色発光に相当するスペクトルが得られた。前者は構造欠陥に起因するイントリンシックな発光中心で、後者はMn2+がアクチベータとして作用した不純物中心である。これらスペクトル強度の温度消光過程は二段階以上の複雑なものである。
  • 上野 禎一, 原田 圭輔, 田浦 靖子, 長澤 五十六
    セッションID: R2-P15
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    フラックス法によりルビーを合成してみた。フラックスは、PbO と PbF2で、着色試薬は Cr2O3である。平板状六角形のルビー結晶集合体が得られた。主成分のAl2O3とフラックス成分のPbとが反応し、平板状六角形のPbAl12O19結晶と八面体のPbAl2O4結晶(スピネル構造)も又得られた。これらの生成物の結晶学的データを報告する。
  • 藤 昇一, 服部 研作, 上原 誠一郎, 菅原 潤
    セッションID: R2-P16
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    コーディエライトを主成分とし、超低熱膨張特性をもつセラミックスであるネクセラを多角的視点から解析した。本セラミックスの熱膨張係数は、室温付近の温度においてほぼゼロであり、また、機械的特性においても堅牢である為、高性能測定装置の部材として開発された。マイナス200から1200℃にわたる高温その場粉末X線回折実験およびリートベルト解析の結果、熱膨張係数が200℃付近まではほぼゼロであったが、それ以上の温度では結晶軸方向により膨張および収縮する性質を示した。さらに体積膨張率も800℃以上においてバルクとは明らかな違いを示す。セラミックスの微細構造は、主成分であるコーディエライトの間隙をガラス相が充填する構造をもつ。これらの2相が熱膨張特性に与える影響を検討する為に体積分率を求めた。その結果、およそ90パーセントをコーディエライト相が占める事が明らかとなった。
     
R3:高圧科学・地球深部
R4:地球表層環境における鉱物科学
  • 村上 隆, 菅崎 良貴
    セッションID: R4-01
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    後期始生代と初期原生代の地球表層において、生物進化、海洋進化、気候変化という大激変があった。大気の進化はこれらと密接な関係を持っている。しかし、大気進化の記述は定性的であり、定量的制限を行っている研究は少なく、大気進化を定量的に記述できていない。我々は大気進化の定量的記述を試みており、2種の風化モデルを構築し、大気酸素、二酸化炭素濃度をそれぞれ定量的に見積もり、新たな大気進化モデルを提案した。この大気進化モデルの優位性、問題点を述べ、将来を展望する。
  • 宗本 隆志, 村上 隆
    セッションID: R4-02
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    地球表層環境における元素の挙動に影響を与える鉱物は熱力学的に安定とは限らず、準安定相が吸着体やトランスポーターとして重要な役割を果たしている。準安定相は時間の経過にしたがって安定相へと相転移するが、準安定相の相転移における収着元素の固液再分配についての検討はほとんどなされていない。モノハイドロカルサイト(以下MHC)は古代湖や海水環境などといった地球表層環境で生成が確認される炭酸カルシウム鉱物の準安定相である。近年、有害無機イオンの有効な浄化材料として注目されている。本研究ではMHCの相転移に伴うZnイオンの収着挙動の変化について検討を行った。
  • 西山 直毅, 横山 正
    セッションID: R4-03
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    水不飽和岩石の間隙壁面には、水膜が存在することが知られている。水膜は電気二重層に起因する力により鉱物表面に保持されるが、イオン濃度が変化すると水膜厚さも変化する。本研究では、イオン濃度が水膜厚さに及ぼす影響を評価した。水膜厚さを予測する上で、鉱物-水表面電位を知る必要がある。表面電位はイオンの吸着・脱着によって決まるため、Triple-layerモデルを用いてイオン濃度と表面電位の関係を計算した。石英の表面電位と水膜厚さをイオン濃度の関数として計算したところ、実験で求められた値と良く一致した。Nishiyama & Yokoyama (2013)は、地質媒体中の水膜厚さが間隙径によって異なることを希薄溶液の場合で示した。間隙径-水膜厚さの関係に対するイオン濃度の影響を評価したところ、間隙径が大きい(>100 μm)ほど、イオン濃度の増加に伴う水膜厚さの減少量が多いことが示された。
  • 桑原 義博
    セッションID: R4-04
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    barite(001)表面と水との反応を理解する目的で,ホットステージAFM法を用いて温度30-55℃での溶解その場観察を行い,溶解プロセス,メカニズムおよび溶解速度の温度依存性について考察する.barite(001)表面の30℃および40℃での溶解は3つのステージに分けられるが,55℃では瞬時に第3ステージに移行する.ステップの後退様式も温度で異なり,55℃実験では今まで確認されていなかった[010]ステップのスプリット現象が認められた.ステップやピット側面の後退に対する活性化エネルギーは62-74 kJ/molで,先行研究による既存値より高い.ピット中の(001)面の後退に対する活性化エネルギーは,前者よりもやや高い傾向にある.barite(001)表面の横方向と鉛直方向の後退速度は異なる温度依存性を持つのかもしれない.
  • 塩津 弘之, 姜 明玉, 仲松 有紀, 大貫 敏彦, 宇都宮 聡
    セッションID: R4-05
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では本研究では、複数Ln存在系で微生物(酵母)への吸着実験を行い、酵母への元素分配傾向を定量的に示し、各パラメーターの影響を解明することを目的とした。 実験の結果、溶液中のpHの変化による生成粒子の形態変化が顕著であり、pH 3で粒径100 nmのmonazite、pH 4-5では粒径数10 nmの非晶質の粒子が生成した。これは溶液pHの変化による反応機構の違いによるもであると考えられ、pH 3では溶液中で生成したLnPO4が細胞表面に吸着し、pH 4, 5ではLnが静電吸着したサイトで鉱物化が進んでいると考えられる。このように結晶核が溶液中で生成するか細胞表面で生成するのかで結晶形態が制御されていることが示唆された。
  • 正木 翔太, 塩津 弘之, 大貫 敏彦, 宇都宮 聡
    セッションID: R4-06
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    地下環境中にはナノ粒子が普遍的に存在しており、地球上の物質循環において重要な役割を果たす。同様に地下圏には微生物も104 – 106 cell/cm3と多量に存在しており、ナノ粒子と微生物の相互作用を理解する必要がある。本研究はCeO2ナノ粒子(CeNPs)、S.cerevisiaeを用いてナノ粒子に対する微生物の応答性、及び微生物の細胞外放出物によるナノ粒子の表面化学状態変化を究明し、ナノ粒子-微生物間相互作用を総合的に理解することを目的とした。結果としてナノ粒子による毒性は見られなかったが、放出される有機物の種類と放出量に変化が見られた。PMF分析の結果から代謝過程に関わるEno2pの発現量の増加が見られ、ナノ粒子は微生物の代謝に影響を与える可能性が示唆された。また、微生物由来のリンは通常よりもCeNPsへの吸着が促進される結果となりナノ粒子移行に微生物は影響しうることが示唆された。
  • 星野 美保子, 張 銘, 鈴木 正哉, 月村 勝宏, 太田 昌昭, 秋田 憲
    セッションID: R4-07
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    我が国における土壌汚染の判明事例は、年々増加傾向にあり、低コスト・低環境負荷汚染浄化技術の確立が最大の課題である。その対策法として注目されている電気修復法は、土壌から汚染物質を回収できるなど非常に優れた特徴があり、ヨーロッパを中心に汚染サイトでの成功事例も多数報告されている。しかし、現状では日本での本格的な成功事例がなく、浄化成否の判断や浄化設計に必要な知見が不足しており、実用化にはまだ沢山の課題がある。その一つとしては、浄化対象となる土壌は複雑な地質作用を受けており、サイトごとに汚染物質の存在形態が異なるため一律の条件を適用できないことにある。電気修復法の実用化のためには、土壌中の汚染物質の存在形態の解析手法の確立が必須となる。そこで、本研究では、自然由来の高濃度の鉛を含有した汚染土壌に対し、沈降分級と粉末X線回折装置(PXRD)を用いた鉛含有鉱物の存在状態の解明と定量分析法を提案する。
  • 月村 勝宏, 鈴木 正哉, 鈴木 庸平, 村上 隆
    セッションID: R4-08
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    ロシアのカラチャイ湖には多量の放射性物質が廃棄されてきた。カラチャイ湖では,Puの90%以上がフェリハイドライトやアルミの非晶質水酸化物に吸着あるいは固溶しているが,湖水にも60 kBq/L程度のPuが存在している。この湖水は地下に浸透して,深さ100 m,水平方向4 kmほどの汚染地下水となっている。本研究では,フェリハイドライトの生成にともなう湖水中および地下水中でのPuの濃度変化を予測する地球化学モデルを作成した。
  • 萩原 大樹, 舟木 泰智, 鶴田 忠彦, 高倉 耕祐, 菊池 直之, 飯島 和毅
    セッションID: R4-09
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー

    東京電力福島第一原子力発電所の事故により環境中へ放出された放射性物質のうち、空間線量率を支配している放射性Csは表層付近の土壌に降着したまま、表面積、収着容量が大きい粘土鉱物粒子に強く収着していると考えられ、それらの画分にあたる微細な土壌粒子の動態を予測することが重要である。本報では、居住制限区域の荻ダムで採取した湖底堆積物の鉱物組成と放射性Csとの関係について報告する。湖底堆積物試料は、グラブ式採泥器で採取した後、ふるい分けおよび水ひ分級を行い、乾燥後に粒径毎の放射性Cs濃度をGe半導体検出器で測定した。また、構成鉱物は、粉末X線回折装置を用いて同定した。ふるい分け分級の結果、放射性Cs濃度は、細粒になるにつれ、高くなる傾向を示した。構成鉱物は、いずれの粒径でも石英、長石、雲母、角閃石、輝石、粘土鉱物を主体とし、粒径の減少とともに粘土鉱物の石英に対する相対強度が高くなる傾向が認められた。
  • 福士 圭介, 山科 友紀, 青井 裕介, 酒井 遥
    セッションID: R4-10
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    主要陽イオン(Na+, K+, Mg2+, Ca2+およびNH4+)による微量のCsを含むスメクタイトからのCs脱離挙動が系統的に検討された。微量のCsを含むスメクタイトは0.01MのNaClを含む1g/Lのスメクタイト懸濁液に75nmol/LのCsを反応させることにより作成された。微量のCsを含むスメクタイト懸濁液に各陽イオンを10-3から10-1Nの濃度分添加することにより、Cs脱離挙動の測定を行った。K+以外の陽イオンでは、イオン濃度の増加によりCsが脱離する傾向が認められた。一方K+はスメクタイトに保持されたCsの脱離を抑制する効果があることが示唆された。スメクタイトに保持された微量のCsを脱離させる能力の序列はCa2+ ≒ Mg2+ > NH4+ > Na+ > K+であった。認められた主要陽イオンによるCs脱離挙動から、イオン交換モデルに基づく選択係数を見積った。
  • 橋爪 秀夫
    セッションID: R4-11
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    粘土鉱物の一種であるモンモリロナイトを用いて芳香族炭化水素の一種であるアニリンの吸着を行った。芳香族炭化水素は一般的にモンモリロナイトには吸着しにくいが、アニリンはアミノ基を持つ事から、pHに変化でモンモリロナイトに吸着する。酸性からアルカリ性かけて、吸着等温線を作った。その結果、アニリンの解離j定数付近のpHで吸着量が多くなり、解離定数より大きい、あるいは小さい場合、に吸着量はちいさくなることが分かった。
  • 鈴木 正哉, 永好 けい子, 平林 恵理, 佐藤 卓見, 大和田 朗
    セッションID: R4-P01
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    土壌汚染対策の不溶化技術や水質浄化対策において、重金属の吸着剤として天然ゼオライトが用いられている。そこで本研究では、その吸着機構の解明を試みるため、硝酸マンガンおよび硝酸鉄を溶解させた水溶液と天然ゼオライトを反応させた。走査型電子顕微鏡観察およびエネルギー分散型X線分光器による元素分析から、Mnは天然ゼオライト粒子の表面に吸着されていたが、Feはゼオライト粒子の割れ目に沿ってゼオライト粒子の内部まで観察される違いが認められた。 
  • 塩津 弘之, 宇都宮 聡
    セッションID: R4-P02
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、希土類リン酸塩の室温における結晶構造特性、希土類イオンの分配傾向の把握を目的とした。全希土類存在下の溶液分析より軽希土(Ce-Eu)の優先的な分配がみられた。全希土類存在下で合成したREtotalPO4は、ラブドフェン構造を持つ事が明らかになった。また、室温で合成した単一元素のREPO4 の固相分析より室温条件で生成するREPO4は部分的、または全体的に常にラブドフェン構造を含んでいることが示唆される。 全希土類が存在するREtotalPO4はラブドフェン構造をとる結果となったが、これは室温条件で生成するラブドフェン構造の幅広いイオン半径に対する比較的高い安定性と、REtotalの平均的なイオン半径がSmに近く、SmPO4で安定なラブドフェン構造になったためと考えられる。
  • 阿彦 貴之, 赤井 純治
    セッションID: R4-P03
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    福島第一原発事故に由来するCs土壌汚染は長期にわたると考えられ、鉱物・バクテリアへの吸着・吸収は基礎的事項である。8種類の岩石種、10種の鉱物、4種のバクテリアについて吸着・吸収、また一部溶出実験を行った。粉末状にすれば、広く造岩鉱物も、粘土鉱物に近い吸着特性を示す。岩石種ごとにも特性が示され、また風化による粘土の存在に左右されること、バクテリアによる2つのタイプの吸収特性、つまり、顆粒状に高濃度にCsを集中させるタイプ、バクテリア体内全体にCsを吸収するもの等わかった。天然でもこれらバクテリアがCs循環にかかわっていることが推定できる。また、今後の表層環境でのCのs再循環過程を議論する。
R5:宇宙物質
  • 松野 淳也, 土`山 明, 野田 淳, 八木下 将史, 渡辺 隆行
    セッションID: R5-01
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    彗星塵に特徴的に含まれるサブミクロンサイズの粒子GEMSの形成過程を制約するため、熱プラズマ装置を用いてSi-Mg-Fe-Al-Ca-Ni-O系の高温ガスの凝縮実験を行なった。出発物質のO/Si比を変化させて実験させたところ、O/Si比が2.8では主にmagnetiteと非晶質が、2.3では主にironと非晶質が、1.8ではiron, gupeiite (Fe3Si) と非晶質が、1.3では種々のiron-silicideと非晶質が存在することが分かった。またO/Si比が2.3の実験生成物をTEMを用いて組織観察したところ、直径が10-100 nm程度の球状の非晶質珪酸塩がみられ、その内部に金属鉄粒子の包有物が存在するものもみられた。これらの結果を元に、GEMSの生成過程を議論する。
  • 瀬戸 雄介, 市村 隼, 松野 淳也, 土'山 明, 三宅 亮, 高橋 竜平, 小原 真司
    セッションID: R5-02
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    Feを含む様々な組成の高温凝縮物の溶融急冷組織の再現を目指し、ガス浮遊とレーザー加熱実験を行った。実験は、SPring-8 BL04B2で行った。回収した試料はSEM-EDXを用いて表面および切断研磨面を観察/分析した。MelliliteとSpinelを用いた実験では、試料の大きさや冷却速度に関わらずSpinelは自形あるいは樹枝状結晶として析出し、残余成分はガラス化した。Mg0.9Fe0.1SiO4を用いた実験では、粒形や冷却速度に関わらず、回収試料はすべて結晶化した。Ar+H2ガスを用いた場合では針状あるいは板状の出発物質と同じ組成のカンラン石の集合体が得られた。 Murchisonを用いた実験ではカンラン石(Fo70-80)は針状あるいは板状に発達し、その隙間を埋めるようにSiO2-FeO成分に富むガラスが見られた。 
  • 三浦 均
    セッションID: R5-03
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    コンドリュールに見られるbarred-olivine (BO) 組織は,加熱溶融したコンドリュールが急冷凝固することで形成したと考えられている。私は,BO組織形成メカニズムを数値計算手法を用いて明らかにする試みに取り組んでいる。前回の総会では,Mg2SiO4-Fe2SiO4二成分系モデルを用いて,平坦な固液界面が不安定化してBO組織に似た結晶化パターンが再現されることを示した。今回私はMg2SiO4-Fe2SiO4-SiO2三成分系のモデル化を行なった。数値計算の結果,二成分系モデルと同様,平坦な界面が不安定化してバー状構造が形成した。バー内部には,バーを横切る方向に正累帯構造が形成された。また,バー成長方向には組成がほぼ一様であった。天然のBO組織には累帯構造がほとんど見られない。バーを横切る方向の正累帯構造は,コンドリュール凝固後,母天体中の変成作用で均質化された可能性がある。
  • 木村 眞, 杉浦 直治, 山口 亮
    セッションID: R5-04
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    メソシデライトはいままで報告されたものすべてがメタルと混合後に熱変成作用を受けている。われわれはいままで知られている中で最も熱変成作用の程度の弱いもの (NWA 1878) を発見したので、その岩石鉱物学的特徴を報告する。輝石や斜長石組成は変動が大きく、輝石のラメラの発達も非常に弱い。また再結晶組織も見られず、輝石のもとものゾーニングも残っている。これらは変成作用の程度が非常に低かったことを示している。
  • 青柳 雄也, 三河内 岳, Cyrena Goodrich
    セッションID: R5-05
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    Almahata Sittaユレイライト中のケイ酸塩鉱物粒間を埋める初生的な金属鉄には、α鉄、γ鉄、cohenite、schreibersiteが様々な割合で混ざり合った特徴的な組織が見つかっている。この組織は#44試料にのみ見つかっていたが、我々は粗粒、細粒というユレイライトの岩石学的種類によらず、他のAlmahata Sitta試料にも同様の組織を発見した。これにより他のユレイライトにもこの鉄、鉄化合物からなる組織が産する可能性が示唆された。この共存組織では、粒子毎に鉄と鉄化合物の組み合わせや割合は変化に富んでいる。そのため我々は初生的な金属鉄とその周囲の炭素やリンを含む鉱物などが衝撃によって局所的に再溶融し、様々な割合で混合することによってこれらの組織を作ったと解釈している。α鉄とγ鉄という二相共存もこの過程での急冷によるものと考えられる。
  • 中牟田 義博
    セッションID: R5-06
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    今回,Goalparaユレイライト隕石中のグラファイト結晶の一部が,“100ミクロン程度の広がりを持ち,ブロードなラマンスペクトルを示す薄片状ダイヤモンドの束” と “シャープなラマンスペクトルを示す板状ダイヤモンドからなる5ミクロン大の粒子” という異なった産状および性質を示す二つのタイプのダイヤモンドへと転移していることを見いだした。ブロードなラマンスペクトルを示すダイヤモンドはグラファイトからの直接固相転移により出来たと考えられる(Nakamuta and Toh: Amer. Mineral. 98, 574-581, 2013)。これに対し,細粒ダイヤモンドの近辺にはカマサイト細脈が存在しており,シャープなラマンスペクトルを示す良結晶質のダイヤモンドの形成には,FeやNiが触媒として関与していたと考えられる。
  • 鈴木 博子, 三河内 岳, 小澤 一仁
    セッションID: R5-07
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    これまでに、リン酸塩鉱物の水素濃度とD'Orbignyの生成・固結過程を考慮して、推定した母天体マントルの20~80ppmの水濃度の持つ意義を探るために、D'Orbignyのマグマとは非平衡であり、捕獲結晶と考えられている数mm~数cm サイズのolivineの結晶や集合体を詳細に調べた。検討したolivine捕獲結晶はほぼ均質な数μmの細粒集合体である。集合体中の粒界に線上に分布する、ガラスやスピネル、Fe・Ni硫化物、また、細粒集合体を取り巻く鉄に富む粗粒olivineとの境界部にある10ミクロン幅のFe-Mg拡散ゾーニング、そのような粗粒olivine中に多数含まれるメルト包有物などの分析・観察から、olivine集合体が経験したインパクトイベントや、D'Orgibnyマグマに取り込まれてからの時間スケール、D'Orgibnyマグマ中の揮発性成分の情報を抽出した。
  • 荒井 朋子, 廣井 孝弘, 佐々木 晶, 松井 孝典
    セッションID: R5-08
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    月地殻の鉱物分布は、月マグマオーシャンの組成や結晶化過程を理解する重要な手掛かりである。斜長石に富む月隕石中にかんらん石が普遍的に存在すること、かんらん石が熱変成により低カルシウム輝石に置換すること、分光学的に輝石よりかんらん石の検知が困難なことを考慮すると、月の初生地殻には、現在かぐや探査で確認されるよりはるかに多いかんらん石が存在した可能性が高い。
  • 竹之内 惇志, 三河内 岳, 小暮 敏博, 井上 紗綾子
    セッションID: R5-09
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    火星隕石に含まれる一部のカンラン石は強い衝撃作用により黒色化しており,元のカンラン石とは異なる特性を示す.これはカンラン石中に晶出した平均20 nm程度の大きさの金属鉄や磁鉄鉱のナノ粒子が原因であるが,これらの鉄ナノ粒子の形成過程や衝撃圧・温度との関係は詳しくわかっていない.我々はこれまでに,レールゾライト質シャーゴッタイトNWA1950隕石の電子顕微鏡による詳細な観察により,新たな鉄粒子の存在形態を報告した.そこで本研究ではよりマクロなスケールで観察を行い,鉄粒子とカンラン石の微細構造の存在形態を明らかにした.カンラン石では鉄粒子の存在と共に,カンラン石の高圧相の可能性があるラメラ状領域などが存在し,鉄粒子の形成にはこれらの高圧鉱物が関与している可能性が示唆された.それらの領域の関係を今後も詳細に調べることで鉄粒子の形成過程の解明や衝突現象への新たな指標の付与ができることが期待される.
  • 宮原 正明, 大谷 栄治, Ahmed El Goresy, Philippe Gillet, 西嶋 雅彦
    セッションID: R5-10
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    我々は強い衝撃を経験した火星起源隕石NWA 6162から、ラマン分光法とTEM観察・分析に基づいて、非晶質炭素と結晶質炭素を見出した。我々の見出した炭素は火星表層での炭素循環メカニズムや生命発生の有無の解明につながる新たな手掛かりとなる。
  • 鹿山 雅裕, 大谷 栄治, 宮原 正明, 金子 詳平, 西戸 裕嗣, 関根 利守, 小澤 信, 蜷川 清隆, 平尾 直久
    セッションID: R5-11
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    シリカ高圧相は衝突時の温度圧力条件の指標となる。本研究では合成試料をもとに、隕石に含まれるシリカ鉱物のラマンおよびカソードルミネッセンス(CL)測定から非破壊・微小部分析による高圧相の同定と記載を試みる。ラマンスペクトルにおいてザイフェルタイトは密度汎関数理論により得られたラマンシフトと一致する固有のピークを有する。CLスペクトルに対する波形分離解析の結果、ザイフェルタイトから3.79および3.25 eVの発光成分が検出され、スティショバイトからは3.15および3.04 eVの発光成分が認められた。信号消失温度から、天体衝突による生成条件はザイフェルタイトのほうがより高い温度であることが示唆される。また、ザイフェルタイトは粒子の外縁に分布し、他のシリカ鉱物と共生することから、衝突時の温度圧力条件は均質な平衡状態ではなく、ザイフェルタイトに関しては準安定相として産出したことが推察される。
  • 土`山 明, 松島 亘志, 中野 司, 道上 達広, 上杉 健太朗, 竹内 晃久, 鈴木 芳生, 松本 徹, 島田 玲, 松野 淳也, 門野 ...
    セッションID: R5-12
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    小惑星イトカワと月のレゴリス粒子の3次元形状(3軸比)分布を比較したところ、両者は統計的に有意の異なることが分かった。また、これらの分布はカタストロフィックな高速衝突破片のものとも有意に区別でき、それぞれの天体での衝突条件やその後のレゴリスの進化を反映しているものと考えられる。
feedback
Top