Journal of Computer Chemistry, Japan
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1 巻 , 4 号
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研究論文
  • 村井 昭, 中島 剛, 田原 徳夫
    原稿種別: 研究論文
    2002 年 1 巻 4 号 p. 123-128
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/02
    ジャーナル フリー
    シリカゲルにオゾンを吸着させた後、酸素を供給してオゾンを取り出すと、その中にオゾンクラスター(O6・O9)が含まれていると思われる現象が見られた。MOPAC等による計算機シミュレーションの結果から、これらのオゾンクラスターがエネルギー的に存在しうる可能性を指摘した。さらに、これらオゾンクラスターとフロンガスとの比重差による分離およびGC/MSを用いた質量分析により、この可能性の検証を試みた。
  • 重松 幹二, 小林 孝行, 葭谷 耕三, 棚橋 光彦
    原稿種別: 研究論文
    2002 年 1 巻 4 号 p. 129-134
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/02
    ジャーナル フリー
    植物細胞壁中に存在する高分子であるリグニンの重合反応は,溶媒環境の影響を大きく受ける。その反応過程をシミュレートするための基礎データを得るため,前報では針葉樹リグニンの基本骨格であるグアイアコールのコンフォメーションに対する溶媒効果を報告した[12]。本報では,広葉樹リグニンに存在するもうひとつの基本骨格である2,6-ジメトキシフェノール(DMP)の溶媒中におけるコンフォメーションについて,MOPAC2000を用いて解析した。その結果,フェノール性水酸基が一方のメトキシル基酸素に配向する気相中での最適構造から,溶媒の比誘電率の上昇に伴って両方のメトキシル基の中間に位置する構造に転移した(Figures 2, 4)。この挙動は前報で報告したグアイアコールと同様に,極性溶媒の相互作用による水酸基とメトキシル基酸素間の分子内水素結合の解裂によるものと思われる。DMPの水酸基とメトキシル基の回転性は,グアイアコールと比較して高かった。また,分子内水素結合が高い気相中よりもむしろ,それが低い水中での方が回転性は低かった(Figure 3)。これらの結果から,DMPの2つのメトキシル基と水酸基間の分子内水素結合に対して,極性溶媒が複雑な影響を与えていると推察される。
  • 中 貴俊, 山本 茂義, 秦野 やす世, 山田 雅之, 宮崎 慎也
    原稿種別: 研究論文
    2002 年 1 巻 4 号 p. 135-142
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/02
    ジャーナル フリー
    本研究では,多原子分子内において分子骨格中の特定の原子をある経路に沿って移動させることによって生じる分子軌道の変化を,雲状オブジェクトとしてリアルタイムで表示する方法を提案する.移動原子が移動経路上の任意の位置にあるときの状態を表示するためには,移動経路上の有限個の離散点における軌道のデータをあらかじめ求めておき,それ以外の位置における軌道は離散点で求めておいた軌道データから補間により生成する必要がある.この軌道の補間をレンダリングにおける混合処理のみで行うことにより,近隣2つの軌道データからの補間値を計算することなく,分子軌道の変化をリアルタイムで観察することを可能としている.
  • 堀本 尚, 成田 進, 渋谷 泰一, 森川 鐵朗
    原稿種別: 研究論文
    2002 年 1 巻 4 号 p. 143-148
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/02
    ジャーナル フリー
    大規模共役系炭化水素化合物のケクレ構造の総数とPauling Bond Orderの計算をより効率的にするために、新たなプログラムを作成した。このプログラムの基本的アイディアは、分子を三分割してそれぞれのケクレ構造の総数とPauling Bond Orderを計算し、その結果を後で総合することにある。今回作成したプログラムと別の方法により計算したPauling Bond Order値を比較したところ、得られた結果は全て同一であった。また、計算時間が従来の方法に比べて短縮された。これらのことより分割法のケクレ構造の総数とPauling Bond Orderの計算が正確且つ効率的に行われることが確認された。
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