熱物性
Online ISSN : 1881-414X
Print ISSN : 0913-946X
ISSN-L : 0913-946X
10 巻, 2-3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 稲葉 英男, 春木 直人
    1996 年 10 巻 2-3 号 p. 48-53
    発行日: 1996/07/31
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    本論文は, 管内流動抵抗軽減を伴う熱エネルギー輸送媒体としての陽イオン性界面活性剤および陰イオン性対イオンを添加した水溶液の粘性の測定結果について報告するものである. 三種類の陽イオン性界面活性剤を添加した界面活性剤水溶液の粘性測定を, 温度T=280.15-293.15Kの領域にて, 界面活性剤の濃度そして対イオンとしてのサリチル酸ナトリウムの濃度について行った. さらに, これら三種類の界面活性剤添加水溶液の粘性に関する近似式を界面活性剤の濃度および温度の関係として誘導した.
  • 山田 盛二, 高野 孝義, 小林 清志
    1996 年 10 巻 2-3 号 p. 54-58
    発行日: 1996/07/31
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    本研究では, 従来とは測定理論が異なる非定常プローブ法によって, パン製品およびその副材料の有効熱伝導度を凍結温度や澱粉の糊化温度を含む広範囲な温度領域において測定し, 状態変化あるいは温度への依存性について考察を行った. 製パン産業においてはフレッシュな製品の供給や不規則労働の軽減が図れることから, 冷凍生地による製パン法が最近になって注目を集めており, この製パン法の確立が急務となっている. 今回実測した熱物性値を用いてパン生地冷凍過程における温度分布変化を数値計算によって求めたところ, 計算結果について十分な妥当性が確認でき, このような数値計算の手法が生地の冷凍障害を軽微に抑える最適な生産条件の推測に活用できることが示唆された.
  • 金成 克彦, 齋藤 喜康, 原田 敬三, 山中 正策
    1996 年 10 巻 2-3 号 p. 59-64
    発行日: 1996/07/31
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    リチウムイオン電池の正極、 負極シートの熱拡散率を測定するとともに熱シミュレーションに必要な熱物性値の調査を行った。 さらに、 熱シミュレーションモデルの簡単化のために積層単電池シートを単一シートとして取り扱えるかなどの検討を行うとともに、 電池内部の温度分布を小さくするとの観点から、 集電用の金属網と一体化された複合正負極シートの効果についても検討した。
feedback
Top