熱物性
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16 巻, 4 号
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論文
  • 竹越 榮俊, 角野 真一郎, 平澤 良男, 長元 孝夫
    2002 年 16 巻 4 号 p. 146-151
    発行日: 2002/10/31
    公開日: 2009/01/19
    ジャーナル フリー
    本研究では,混合粉体の有効熱伝導率を測定してその断熱性能を調べた.主粉体としてふく射に対して半透明であるシリカ(Si02)を使用し,これにふく射に対して不透明とされている酸化チタン(Ti02),カーボンブラック,石炭灰及び酸化鉄(Fe203)の粉体を主粉体にそれぞれ混合した.有効熱伝導率はFig. 1に示すように定常熱流による円筒絶対法で常温から600℃まで測定した.実験結果は半透明媒質の伝熱に関するWang and Tien の理論式を適用して解析し,粉体内の伝導とふく射の寄与のおおよその値を定性的に推測した.
  • 巨視的均質限界と表示法の検討
    山田 悦郎, 芹田 英一, 高橋 カネ子
    2002 年 16 巻 4 号 p. 152-159
    発行日: 2002/10/31
    公開日: 2009/01/19
    ジャーナル フリー
    複合材料の代表例として分散系を選び、その有効温度伝導率について検討を加えた。始めに巨視的均質性を持つモデルを提案した。次に、そのモデルを用いた数値シミュレーションにより、パルス加熱における試料裏面の温度応答から分散系の均質性を検討した。次に、定常比較法から求めた有効熱伝導率を用いて間接的に得られた温度伝導率との比較を行って、工学的な均質性限界を推定した。さらに、無次元有効温度伝導率の理解しやすいグラフ表現を提案した。
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