FC14(CF
4)、HFC23(CHF
3)およびFC116(C
2F
6)の乾燥空気、窒素および酸素に対する拡散係数を、温度303, 333, 363, 393, 423および453Kにおいて大気圧下でTaylor分散法を用いて測定した。酸素に対する拡散係数は測定温度範囲全体にわたって正常に測定できたが、393~453Kでは、乾燥空気および窒素に対する拡散係数の測定値は温度係数が異常に小さく、過小と判断された。また、363Kまでの正常な測定値に関しては、FC14、HFC23、FC116とも、乾燥空気を窒素または酸素で置き換えても拡散係数の値は事実上変化しないことがわかった。正常と判断される測定結果は、
D =
ATBの形の相関式で再現することができる。ここで、
D (cm
2s
-1)は101.325kPa(1 atm)における拡散係数、
T(K)は絶対温度である。係数
Aおよび
Bの値は、FC14- (空気、窒素、酸素)系に対しては
A = 1.21×10
-5、
B = 1.63、HFC23-(空気、窒素、酸素)系に対しては
A = 1.74×10
-5、
B = 1.58、FC116-(空気、窒素、酸素)系に対しては
A = 4.61×10
-6、
B = 1.75である。
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