日本図書館情報学会誌
Online ISSN : 2432-4027
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48 巻, 2 号
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論文
  • 池内 淳
    原稿種別: 論文
    2002 年 48 巻 2 号 p. 49-72
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,まず,1991年から1993年までにおける,わが国の市町村立図書館の統計データを,三つの代表的な生産関数モデルに当てはめ,相互の比較を行った。その結果,Cobb-Douglasモデルに対する適合度が最も高く,公共図書館には規模の経済が見出された。さらに,確率的フロンティア生産関数分析を行い,わが国の公共図書館の技術的効率性を測定したところ,三ヶ年間を通じた平均値は58.3%となり,私企業としても公共施設としても低い水準にあることが明らかになった。
  • 川村 敬一
    原稿種別: 論文
    2002 年 48 巻 2 号 p. 73-93
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    ファセット分析と関係分析はともに欧州の伝統的な主題分析法である。前者が用語のカテゴリー化に基づくのに対し,後者は索引の統語構造における用語間の意味を分析する。本稿では,情報検索に必要な関係の種類は基本的にいくつあるのかと言う,この領域における長年の課題に対して解決法を提案する。まず本研究では,これまでに開発された九つの関係のシステムを調査し,それらが使用する170種類の関係を一覧化した。九つのシステムとは,FarradaneのRelational Indexing,Perry/KentのWRUシステム,KervegantのUDC補足システム,Leroy/BraffortのCEAシステム,GardinのSYNTOL,CoatesのBTI,LynchのASI,AustinのPRECIS,CoatesのBSOである。これらのシステムが全体として基本的な関係を網羅していると仮定し,それらを概念レベルで比較対照する方法を提案した。その方法は完全にファセット化された一般分類法を利用することであり,特にファセットのカテゴリーでなく,ファセットの関係に重きを置いた分類構造をもつBSOが最適であるとした。
資料
  • 杉江 典子
    原稿種別: 資料
    2002 年 48 巻 2 号 p. 94-101
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,我が国の図書館情報学分野の文献を探索する際に,目的に応じて使用すべき書誌,索引類が把握できるよう,現在利用できる書誌,索引類の解題を作成し,さらに年代を軸として資料の特徴,累積版の有無,検索の便などを整理して示した。資料はできるだけ網羅的にリストアップし,直接現物に当たって,それらに収録されている資料の範囲や刊行頻度,索引の状態などについて調べ,まとめた。収集した資料の形態は,結果として印刷体が中心となったが,電子形態の資料も存在するものは含めた。
学会記事
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