日本図書館情報学会誌
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60 巻, 1 号
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論文
  • 谷口 祥一
    原稿種別: 論文
    2014 年 60 巻 1 号 p. 1-17
    発行日: 2014/03/31
    公開日: 2017/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
    BSH第4版とNDLSHの個々の件名に付与されているNDC新訂9版の分類記号を手がかりに,BSHとNDCの組み合わせ,NDLSHとNDCの組み合わせにおいて,どの程度上位下位関係の階層構造が相互に一致するのかを定量的に調査した。照合実験の結果BSH/NDLSHにおける件名の上位下位関係が,対応するNDC分類項目間でも同じく上位下位関係となるかを調べたとき,実験の方式に依存して20%台後半から30%強の箇所で不一致となった。逆に,NDCにおける分類項目の階層関係が,対応する件名間でも階層関係となる程度を見たとき,不一致は20%から40%強と幅があった。ただし,これは対応する件名をもたないときの扱いに依存する。また,3階層に照合の範囲を拡大したときには不一致の減少が見られたが,縮約項目および不均衡項目に対処した正規化NDCの適用は大きな効果を見せなかった。NDC関連項目の活用,上位項目からの件名の限定的継承についても併せて実験し,NDC関連項目活用の効果を確認した。
  • 石田 栄美, 安形 輝, 宮田 洋輔, 池内 淳, 上田 修一
    原稿種別: 論文
    2014 年 60 巻 1 号 p. 18-34
    発行日: 2014/03/31
    公開日: 2017/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
    ウェブ上に存在するPDFファイル群から学術論文を自動的に判定する手法の開発を目的とした。まず,学術論文の構成要素と構造がどのように発達してきたかを調査した。英語と日本語の学術論文1,172件に対して,それらが顕れているかを調査した。その結果,論文は共通した構成要素を有しており,見出しを持つ論文のうち40%近くがIMRAD形式またはそれに近い構造を採っていた。次に,これらの結果をもとに,学術論文を自動的に判定するためのルールを構築した。ウェブ上から無作為に収集した英語と日本語のPDFファイル集合を用いて判定性能を実験したところ,ランダムフォレストによる判定器を用いた場合,F値は英語集合では0.74,日本語集合では0.53であった。これらの結果から,本研究で用いたアプローチにより構築した判定ルールにより,ウェブ上に存在するPDFファイル群から学術論文を自動的に判定できる可能性が示唆された。
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